こんにちは。
たなーです。
シーズン的にトマトやナス、キュウリなどを植え付けている方が多いと思いますが、
2月~3月に植えた春ジャガイモ忘れていませんか??
比較的植えっぱなしでも、自然と育つジャガイモですが、少し手を入れてあげるだけで、大きなジャガイモがたくさん収穫できます。
袋栽培も基本はほったらかしですが、少しお世話をするだけで大きなジャガイモが収穫できますよ。
ジャガイモには、さまざまな種類があり、種芋で育てる楽しみの一つにスーパーでは見かけない品種も育てられる点です。「春ジャガイモの品種ってこんなにあるのか」と驚く方も多いでしょう。
ぜひ、お気に入りの春ジャガイモの種芋を見つけて、袋栽培してみてください。
実際に袋栽培でジャガイモを育てていますので、写真付きでご紹介します。袋栽培用のポテトバッグもおすすめです。
ジャガイモの袋栽培とは
ジャガイモの袋栽培とは、畑や大きなプランターで育てることではなく、麻袋や市販されている培養土の袋を使用して、ジャガイモを育てることです。
特に、市販の培養土をそのまま使用することで、お手軽に育てることができます。
春ジャガイモの袋栽培|メリット
春ジャガイモの袋栽培におけるメリットを紹介します。
- 準備と片付けがとにかく楽
- 出費が少なくて済む
- 移動させやすい
- 省スペースで楽しめる
準備と片付けがとにかく楽
袋と土を用意するだけ。培養土を購入して使う場合は、そのまま使うだけです。
片付けもプランターよりも楽で、収穫後の土はナス科の植物以外を植える際に再利用が可能です。じゃがいもはナス科の植物なので、同じナス科植物を連続して育てると連作障害によって、生育が悪くなる可能性が高いです。
再利用する場合は、注意してください。
出費が少なくて済む
プランターを購入する必要もなく、培養土の購入と肥料だけで済みます。麻袋などもプランターよりも安価に手に入ります。
移動させやすい
狭いベランダの場合はそもそも動かすことは少ないですが、日当たりが悪いなと感じた場合は、プランターに比べ簡単に動かせます。
※引きずると袋の底が破れる場合がありますので、気を付けましょう。
省スペースで楽しめる
と培養土が縦に置けるスペースさえ確保できれば、限られたスペースで楽しめます。
春ジャガイモの袋栽培|デメリット
また、培養土の袋の場合、強度は強くため引きずったり、紫外線など劣化が原因で破けてしまったりすることがあります。
春ジャガイモの袋栽培方法
基本的には、プランターでの栽培方法と変わりません。
詳しい育て方は、こちらを参考にしてください。
【育て方】プランターでの春ジャガイモ栽培は簡単なの?【植えるだけ】
春ジャガイモを植え付ける前に
春ジャガイモの種芋を手に入れたら、植え付ける2週間前から、日当たりのよい窓際に置いておきましょう。
そうすることで、新芽が少し出てきます。
この時、種芋自身が緑色になることがありますが、問題はありませんので気にしなくてよいですよ。
植え付け前になったら、
- 40~60gの小さなジャガイモはそのまま
- 60~120gの中サイズのジャガイモは目を見ながら半分に
- 120g以上の大サイズは目を見ながら4つ切りに
切り分けたジャガイモには、断面が腐らないように草木灰(そうもくはい)を薄く付けてあげましょう。
そのまま一日乾かしてあげます。
草木灰は腐り防止でもあると同時に肥料にもなるので、付けて乾かすことをお勧めします。
春ジャガイモの植え付け方
種芋は通常、切った断面を下にして5㎝~10㎝程の深さに植え付けます。
日当たりと置き場所
日当たりの良い場所に春ジャガイモを植えた袋を置きましょう。
水やり
ジャガイモは多湿を嫌います。
そのため、土がしっかり乾いてから水やりをしましょう。
乾燥気味で育ててあげるぐらいでちょうどよいと思います。
用土
野菜の土やジャガイモ袋栽培用の専門用土がおすすめです。
野菜の土を購入したら、その袋をそのまま使います。
肥料
ジャガイモ専用の肥料やカリ分の多い肥料を、植え付けの時と2回の土寄せの時に行います。
芽かき
種芋を植え付け後、複数の新芽が土から10㎝~15㎝程伸びてきたら、病気がなく太くしっかりした新芽を2本ほど残し、それ以外の細い芽は引き抜いてあげましょう。
ここで、芽かきをしないと小さなジャガイモしか収穫できない可能性が高いので注意してください。
土増し
芽かきのタイミングで、1回土を足します。そして、花が咲き始めたときにもう一度土を足してあげましょう。
この土増しの理由は、ジャガイモは種芋より上の土中にできますので、ジャガイモが土から出てしまうことがあります。
ジャガイモ自体に太陽光が当たると、ソラニンと呼ばれる毒素を作るためです。ソラニンを作らせないためにも、土を被せることは重要。
また、伸びた茎が倒れないようにするためでもあります。
春ジャガイモ袋栽培の注意点
袋に植え付けられる種芋の数ですが、15Lほどの培養土で1個、25Lほどの培養土で1~2個になります。それ以上植え付けると、小さなジャガイモばかりになる可能性が高いです。
麻袋などは編み込みになっているので排水が良いですが、培養土の袋をそのまま使用する場合は、袋の半分下にプラスドライバーのような尖ったもので水抜き穴を最低でも10程度作る必要があります。
水抜き穴を開けすぎて、袋がボロボロにならないように、穴の数は気を付けましょう。
どんな袋を使うかで排水性が変わりますので、排水が悪くて土が常に湿って、種芋が腐るなどないようにしましょう。
ジャガイモは、種芋の上にできます。
下ではなく上にできますので、
ポイントとして、あらかじめ袋の土を少し減らして、植え付けておき、
新芽がたくさん出てきた時に、芽を2本ほどに残した時に、しっかり土寄せとして土を足してあげると良いでしょう。
新芽と土寄せについては以下でお話しします。
ジャガイモの袋栽培で収穫を増やすためには
デメリットでも話していますが畑や大きなプランターで育てるよりも、どうしても土の量が少ないため、「収穫が少ない・ジャガイモが小さい」などがあります。
このことを念頭に置いて、それでも大きくたくさん収穫するためには、袋栽培の培養土をあらかじめ4分の1ほど、別の袋や鉢などに移して保管しておきましょう。
この時、元の培養土袋は土が減りますので、縦に置いたとき、袋の縁が高くなりますので、縁をくるくる巻くようにロールダウンしてあげましょう。
残りの土に約10㎝の穴を掘り、種芋を植えます。大きな種芋は切って、小さな種芋はそのまま植え付けてください。あとは、土をかぶせてあげましょう。
ジャガイモは、乾燥した土を好みますので、新芽が土の上に出るまで、水はやらなくて大丈夫です。
水抜き穴を開けているとはいえ、排水性はプランターよりも劣るので、種芋を植え付けた時点でたっぷりと与えると腐る恐れがあります。水のやりすぎには気を付けましょう。
植え付けて、10日~1か月ほどで新芽が土の上に出てきます。
※品種や植え付け前の芽出し状態により、差が出ます。すぐに出てこないからと言って心配しないでも大丈夫です。
最初の新芽が地上に出てくると、次々に新芽が出てきます。茎の長さが10~15㎝程大きくなったら、その中でも特に太い芽を2本ほど残して、種芋ごと引き抜かないように、横に倒しながら抜いてあげましょう。
どうしても、種芋ごと引き抜きそうなときは、剪定ハサミで切っても構いません。
その後は、あらかじめ取り除いて保管しておいた培養土を5~8cmほど土増ししてあげましょう。
その時は、袋の縁をロールアップさせて上げておきましょう。
※畑の場合、土寄せといいますが、袋栽培の場合は袋の幅が狭いので、土増しという言い方をしています。
その時に、ジャガイモ用の肥料を規定量入れ込んでおくと良いでしょう。
土増し後に、土の表面が湿る程度に、水やりをしてあげましょう。
その後、ぐんぐん生育していき、5月中旬になると花が咲いてくると思います。
花が咲く時期に、土の中ではジャガイモが大きくなり始めるタイミングなので、
そのタイミングで、さらに土増しをしてあげましょう。
この時に、保管した土はすべて使い、さらに土を足して、袋の縁いっぱいまで入れてあげましょう(袋が倒れない程度に)
肥料は、この時にも加えても良いですが、
葉の色が濃く、勢いも良ければ、肥料は控えても問題ありません。
花を咲かせたままだと、そちらに栄養が行きますので、可愛そうですが花は積んであげたほうが、しっかりしたジャガイモができます。
袋栽培のジャガイモの収穫期
地上部の枝葉が黄色く枯れ始めたら、収穫のサインです。
このタイミングになると、水やりはストップしましょう。
せっかくのジャガイモに濡れた土が付き、腐る恐れがあります。
土がしっかり乾いてから収穫しましょう。
袋栽培は、幅が狭いのでスコップで掘り起こすと、せっかくのジャガイモを傷つけてしまうので、園芸用グローブで優しく掘り起こしてあげましょう。
また、土を掘り起こしたりと、汚れるので汚れても大丈夫な服装やちょっとした農作業着があると便利ですね。
以前にも紹介した、エフィルスさんのおしゃれな農作業着がおすすめです。
エフィルスさんについてはこちらの記事から
最後に
いかがでしたでしょうか。
春ジャガイモの袋栽培についてお話させていただきました。
袋栽培は気軽にベランダでできて、お子さんと一緒に楽しめる食育にもなります。
大きなジャガイモもうれしいですが、小さくても丸ごとポトフとして料理してあげれば、お子さんも喜んで食べてくれるでしょう。
それでは、おいしいジャガイモを育てて、良きグリーンライフを楽しみましょう。
ジャガイモの他に、ナスやシソの種まきやトウモロコシ栽培などをしている方は、以下の記事も参考にしてみてください。
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