こんにちは。
たなーです。
5月になると気温も安定してお野菜の種まきをしたり、苗を購入して植えたりする方も多いと思います。
夏野菜はトマトやキュウリ、ナスなど実がなるものがほとんどですが、葉ものであるシソや大葉、バジルなども忘れてはいけません。
シソは料理やジュースにも活躍する家庭の味方です。
そんなシソを種から育てる場合に、意外と直面する問題があります。
シソの種、発芽しないんだけど。。。。
発芽してるのもあるけど、発芽しないのも多いのはなぜ。。。?
そこで、
「シソの種を撒いたのに、全然シソが発芽しない」と園芸店時代に相談を受けたことがあります。大葉やバジルなどにも共通することなので、種で育てようと考えている方、育てている方はぜひ参考にしてみてください。
シソが発芽しない原因
シソが発芽しない原因は、以下の5点が考えられます。
- 種が古い
- 採取直後の種である
- 硬実種子対策をしていない
- 発芽適温でない
- 種に光が当たっていない
それでは、シソの種を発芽させる対処法を見ていきましょう。
発芽しない原因1:「種が古い」の対処法
結論から言うと、できれば古い種は使わないでください。
なぜなら、シソの種は他の野菜種に比べると短命だからです。
種まきで余った種を保管して、翌年に撒く方は多いと思います。
しかし、シソの種は短命であるため、保管状態がよくとも発芽能力は半分以下になることも。
そのため、前年購入した種で種まきして、発芽しなかったり発芽揃いがまばらだったりする場合は、種の古さが原因かもしれません。
たなーも冷蔵庫保管しておいた種を翌年、翌々年に撒くこともあります。しかし、発芽すればラッキーくらいで考えているので、絶対発芽してほしい場合は新しい種の購入がおすすめです。
発芽しない原因2:「採取した直後の種である」の対処法
対処法としては、採取したばかりの種はすぐにはまかずに、不識布に包んだり茶封筒に入れたりするなどして冷蔵庫で保管しましょう。
その後、翌春に種まきしてください。
シソを苗で育てて花が咲けば、種を採取できます。
自家採取した直後のシソの種は、まいても発芽しないことが多いです。
なぜなら、採取直後のシソの種は深い休眠に入っています。
およそ2~3か月は、休眠が破れないため、発芽しません。
そのため、シソを育てて種ができたからと言って、すぐに種まきしても発芽しないわけです。
種が無駄になってしまったり、忘れたころに発芽して間違えて抜いてしまったりすることもあるかもしれないので、注意してください。
発芽しない原因3:「硬実種子対策をしていない」の対処法
対処法は、シソの種をコップなどの容器に入れて、一晩水に浸すことです。
シソやバジルは種皮が硬いため、硬実種子と呼ばれています。
硬実種子は環境変化の影響や刺激に強いメリットがある反面、通気性や吸湿性が悪いデメリットがあります。
そのため、そのまま種まきして水やりしても、シソの種が十分に吸水できません。
その結果、新しい種にもかかわらず発芽しないことがあります。
シソを発芽させるためには、シソの種を一晩水に浸して種にじっくり吸水させましょう。
翌朝、水気を切って種まきをすれば、1週間ほどで発芽します。
発芽促進以外にも発芽揃いにも効果的なので、シソの種には浸漬処理(しんせきしょり:水に浸すこと)を行いましょう。
発芽しない原因4:「発芽適温でない」の対処法
4月中旬以降の20℃前後で種まきしてください。
シソの発芽適温は20~23℃前後です。
25℃以上では発芽率が悪くなります。
地域によりますが、十分に気温が上がってきた4月中旬以降に種まきすると安心です。
大葉(青シソ)、赤紫蘇も同様です。
バジルは20~25℃前後と、シソよりも発芽温度には幅があるので、温度の影響は受けにくいでしょう。
発芽しない原因5:「種に光が当たっていない」の対処法
シソを発芽させるための対処法は、種に土を被せすぎないことです。
シソの種は光がある方が発芽が促進される性質があります。
このような種を好光性種子(こうこうせいしゅし)と呼びます。
そのため、種まき後に土を被せすぎると種に光が当たらず発芽しないことも多いです。
しかし、光を当てるために土の上に種を置くだけでは、種が乾燥したり根が土の中に上手く潜れなかったりして発芽が上手くできないことがあります。
したがって、シソを発芽させるためには、薄く覆土してすることがポイントです。
種まき後は、たっぷりと優しく水やりしてください。
この時、勢いよく水やりすると種が土深くに潜ったり水に流されたりするので、ハス口で優しく水やりするとよいでしょう。ポットで種まきする場合は、腰水で下から吸水させるのもアリです。
発芽するまでは、土の表面が乾燥しないように気を付けてください。
おすすめのシソの種子
たなーおすすめの有機種子の青シソ(大葉)と赤紫蘇。どちらもグリーンプロジェクトさんの種子です。無施肥で採取された種子であるため、無施肥栽培に適性があります。有機栽培にこだわりがある方にも安心です。
有機種子について気になる方はこちらを参考に。
人気のホリーバジルの有機種子もあります!
シソが発芽しないで悩んでいる方からよくある質問
最後にシソが発芽しないで悩んでいる方からよくある質問にお答えします。
- 大葉はキッチンペーパーで発芽できるの?
- スポンジで発芽させて、そのまま水耕栽培は可能?
それぞれ見ていきましょう。
大葉はキッチンペーパーで発芽できるの?
発芽できます。
一晩大葉の種を水に浸した後に、湿らせたキッチンペーパーを入れた容器に種を並べます。
容器はラップで包んで保湿と光が入る状態にしましょう。
そのまま、直射日光が当たらない窓際で20℃前後の管理を行うと、1週間前後で発芽します。
スポンジで発芽させて、そのまま水耕栽培は可能?
可能です。
スポンジでの発芽も、キッチンペーパーでの発芽同様に行います。
発芽して新芽が出始めたら、日当たりのよい窓際に移動させましょう。
この時に、水耕栽培の水にメネデールや水耕栽培用の肥料を与えると生育がよくなります。
二価鉄イオンのメネデールは、根の生育に効果的なので水耕栽培にもおすすめです。肥料ではないので、水に光が当たってももの発生原因になりません。水耕栽培用の肥料を与える場合は、水には光が当たらないようにしてください。栄養価の高い水に光が当たると藻の発生に繋がります。
メネデールについてはこちらを参考に。
まとめ
最後に
いかがでしたでしょうか。
シソが発芽しない原因と対処法についてお話させていただきました。
シソは料理に活躍するお野菜です。暑い夏でもシソを使った料理はさっぱり楽しめます。
赤紫蘇ジュースを作って、炭酸やお酒と割っても美味しいです。
シソは簡単に育てられますが、種まきから始めると、意外にも「発芽しない」問題に直面してあきらめる方にいるかもしれません。
ちょっとした工夫で、簡単に発芽させることができるので、ぜひシソの種まきにチャレンジしてください。
また、種まきは排水性と保水性のよい種まき専用の土を使うことがおすすめです。
それでは、シソを育てて美味しいご飯を食べながら、良きグリーンライフを過ごしましょう。
シソと一緒に、ナスの種まきをしている方は、以下のナスの種まきの記事についても参考にしてみてください。
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