こんにちは。
たなーです。
夏野菜を初めて育てる方の多くは、苗を園芸店で購入して育てると思います。
家庭菜園で野菜を育てることに慣れてくると、「種から野菜を育ててみたい」とチャレンジする方も多いはずです。

種からナスを育てようとチャレンジしたんだけど、種が発芽しないんだけど。。。?

発芽が揃わなくて、発芽したりしなかったりなんだけど。。。?
このように、種まきが上手くいかなくて悩む方も多いでしょう。
そこで、
この記事を読むことで以下のことがわかります。
それでは、それぞれ見ていきましょう。
ナスが発芽しない原因
ナスが発芽しない原因は以下の4つが考えられます。
- 気温が低すぎる
- 種まき後に水やりしすぎている
- 種に光が当たっている
- 覆土しすぎている
それぞれの原因について解説します。
ナスが発芽しない原因1:気温が低すぎる
ナスの発芽適温は、およそ20~30℃です。
ナスの種は発芽適温内であれば、5~7日ほどで発芽します。
春先に種まきをして発芽しない場合は、発芽適温に達していないことが原因である可能性が高いです。
ナスが発芽しない原因2:種まき後に水やりをし過ぎている
ナスの種まき直後は、たっぷりと水やりする方がほとんどだと思います。
しかし、表面の土が湿っているにもかかわらず水をやったり、受け皿などに水を溜めていたりするとナスの種は呼吸できずに死んでしまうことも。
発芽するまでに土が乾燥しすぎることもよくありませんが、過湿しすぎるのも危険です。
ナスが発芽しない原因3:種に光が当たっている
ナスは嫌光性種子です。
光が当たることで、発芽が抑制されてしまいます。
土の上に種を置くだけで、太陽光が当たっていると発芽しなかったり発芽勢(はつがぜい)が悪かったりするので注意が必要です。

発芽勢とは、一定期間内に一斉に揃って発芽する度合いのこと。
ナスが発芽しない原因4:覆土しすぎている
ナスは嫌光性種子なので、覆土したほうがよいです。
しかし、土を被せすぎても発芽率が悪くなります。
特に水持ちがよすぎる土で覆土しすぎると、種が呼吸できない原因になるので気を付けてください。
ナスを発芽させる方法
ナスが発芽しない原因がはっきりしたので、その対処法について解説します。
ナスが発芽しないときの対処法1:加温グッズを使う
ナスの種まき時に気温が20℃よりも低いと発芽率は悪くなります。
ビニールハウスがあれば、その中で管理するだけでも発芽しやすいでしょう。
家庭菜園で早春の寒い時期に種まきする場合は、ビニールハウスを準備することは難しいため、加温グッズを使用することをおすすめします。

愛菜花は、内臓ヒーターによってトレー内を温めて発芽・育苗します。ナスだけでなく、さまざまな種まきに活用できるので、種まきに悩んでいる方にとって重宝するでしょう。


ひなたぼっこは、3寸ビニールポットが50~70ほど入る大きさ。たくさんの野菜やハーブ、花、観葉植物の発芽にチャレンジしたい方におすすめです。
ちなみに、ナスの発芽には昼と夜の温度差があると発芽勢がよくなります。
昼の温度を30℃に設定して、夜の温度を20℃にすることで綺麗に揃って発芽してくれるでしょう。
畑でトンネル栽培やビニール栽培をしている場合は、自然と昼と夜の温度差が大きくなるので発芽率はよくなります。
ナスが発芽しないときの対処法2:種まき後の水やりは土の表面が乾いたときだけ
種の発芽には温度以外に酸素や水分が必要です。
種まき後に、常に土が湿りすぎていると水分はいきわたっても酸素がいきわたりません。
そのため、種まき直後に水やりしたら、表面の土が乾くまで水やりはしないようにしてください。
また、排水性と保水性のよい土を使うことも重要です。
市販の種まき用の土がよいでしょう。


タキイ種苗さんの種まき培養土以外にも、種まき専用の土であれば安心して種まきできるでしょう。野菜の土などでも種まきは可能ですが、種にとっては水持ちがよすぎる場合もあるので注意してください。
ナスが発芽しないときの対処法3・4:覆土は種の厚さ2~3倍くらい
ナスの種は嫌光性でありながら、覆土が厚すぎても薄すぎても発芽が悪くなります。
目安としては、ナスの種の厚さ2~3倍分の覆土です。
種は1か所に2~3粒撒いておきます。
ナスの種は丸く平たいので2~3倍と言っても、ほんの少し土を被せる程度。
水やりはハス口で優しく行ったり、底面吸水でじっくり吸水後に表面の土に霧吹きで湿らしたりするとよいでしょう。
勢いよく水やりすると、種が土の奥底に潜ったり表土に出てきたりするので気を付けてください。
ナスが発芽しない方からよくある質問
ここでは、ナスの種が発芽しない方からよくある質問にお答えします。
- ナスの種まきはポットがいい?セルトレイがいい?
- 種の発芽後はどのくらい育苗する?植え付け時期は?
- ナスはプランターで栽培できる?
それぞれ見ていきましょう。
ナスの種まきはポットがいい?セルトレイがいい?
発芽に関しては、ポットでもセルトレイでもどちらでも問題ありません。
ただし、セルトレイは省スペースで一度にたくさんの種まきが可能ですが、発芽後に根が回り始めたらポットへ移植して育苗する必要があります。
セルトレイの土は少量なので、植え付けするまでの苗の大きさまで育てることは難しいためです。
また、土も乾きやすいので水やりに注意してください。
ポットの場合は、種まきの時点で4寸よりも大きなポットは使わない方がよいでしょう。
いきなり大きなポットを使用すると、水やり後に土が吸水しすぎて発芽しにくかったり、発芽しても根の伸びが悪かったりします。
セルトレイで種まきする場合は、成長に合わせて3寸ポットに植え替え、その後4寸ポットに。
3寸ポットで種まきする場合は、成長に合わせて4寸ポットに植え替えてます。
植え付け時期が来たら、畑やプランターに植え付けてください。
種の発芽後はどのくらい育苗する?植え付け時期は?
ナスの発芽後は、気温によりますが植え付けまで約60~80日育苗します。
ナスの葉が7~8枚で、1番花が咲き始めた時がちょうどよいくらいです。
植え付け時期は4月下旬~5月上中旬に植え付けます。
秋ナスを収穫したい場合は、8~9月に植え付けるとよいでしょう。
ナスはプランターで栽培できる?
ナスはプランターで栽培できます。
ただし、プランターは野菜用の土がたくさん入るタイプがおすすめです。


タナーが園芸店で働いていた時は、アップルウェアーさんの楽々菜園でさまざまな野菜を育てていました(笑)。支柱を簡単に設置できるのが便利です。

タフガーデンバック(不識布バッグ)も野菜作りにおすすめです。こちらも実際に園芸店時代にタナーが実際に使って育てていました。さまざまなサイズ感がありますが、野菜の場合はΦ40×H35ほどがおすすめです。Φ30×H30だと夏野菜にとっては土の量が少なく成長がいまいちの可能性がります。
まとめ
最後に
いかがでしょうか。
ナスの種が発芽しない原因と対処法について紹介しました。
お野菜を苗から育てる方が多い中で、栽培に慣れてくると種に挑戦したくなると思います。
種から発芽した姿は可愛いですし、種から実ったナスは一段と美味しく感じるでしょう。
お野菜の家庭菜園になれたら、ぜひ種まきに挑戦してみませんか。
最後に、タナーが実際に育てて美味しかった変わったナスを紹介します。

中国野菜のヘビナスのF1品種。タナーが育てたことのあるのはヘビナスの方ですが、ふわふわで油炒めが最高においしかったです!見た目はすごく長くなります(笑)


青ナスや緑ナスとも呼ばれます。アントシアニンを含まないので、色が紫色ではありません。その代わり、アクが少なく甘みがあるのが特徴。果肉はふわっふわで、熱が通るとトロットロになります。
有機種子についてはこちら。
【オーガニック】有機種子とは?固定種とF₁種子との違いも紹介【SDGs】 | 植物のタナログ (hetemultest.website)
それでは、美味しいナスを育てて良きグリーンライフを過ごしましょう。
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