こんにちは。
たなーです。
最近では、サスティナブルやSDGs(エスディージーズ)という言葉を、多くの場所で見たり聞いたりすることが多いのではないでしょうか?

サスティナブルやSDGsってよく聞くけど、いまいちわかんないのよね。。
サスティナブルとは、sustain(持続する)とable(~ができる)を合体させた言葉です。
「持続可能な~」という意味を持ちます。
そして、
SDGsとはSustainable Development Goalsの略称で「持続可能な開発目標」という意味です。

いや、それだけ聞いてもよくわかんないし。
という方も多いことでしょう。
簡単に言うと、
環境、食糧、ジェンダー、福祉、経済など様々な問題点を地球環境を守りながら解決しようねってことです。

詳しくは、サスティナブルSDGsで検索してみるとよいでしょう。
こちらのベネッセさんの公式HPが非常にわかりやすいのでお勧めです。
サステナブルとは?SDGsに向けた世界の取組み | サステナブルな社会へ from Benesse(よく生きる)
そこで、食の安全性や美味しさという面から、以前から話題になっている有機栽培においてSDGsを考えてみましょう。
有機栽培とは、化学肥料や農薬に頼らず、たい肥など動植物質の肥料で安全かつ美味しい食料を作る栽培方法とされています。

オーガニック栽培とも言われますね。
多くの方は化学肥料や農薬を気にされることと思いますが、その栽培された植物の種子について考えたことがあるでしょうか?
化学肥料や農薬が少なからず地球環境に負荷を与えることは、想像できることだと思います。
しかし、オーガニックとして栽培された野菜やハーブの種子が消毒されていたら?
これは、完全にオーガニックと言えるのでしょうか?
そこで、
この記事で以下のことがわかります。
それでは順を追ってお話しします。
最後には、おすすめの有機種子を紹介しているのでお楽しみに!
有機種子とは

スイスチャードの有機種子
簡単に言うと、有機種子とは以下の3点が守られている種子のことです。
1:農薬・化学肥料を使用していない
2:採取後の種子に消毒しない
3:遺伝子組み換えを行わない

微生物農薬など生物的防除手段は使用が認められています。
有機種子が消毒されていない種子ということが分かったところで、この種子を使用するメリットは何でしょうか?
有機種子のメリット
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メリット1:完全なオーガニック野菜やハーブなどの栽培が可能
種子を収穫する親株からオーガニック栽培されており、その種子も消毒がされていない有機種子。
その種を植えて栽培する過程で科学的な成分を使用しなければ、完全なオーガニック野菜やハーブを家庭菜園でも作ることが可能です。
私たち人間にはもちろん、ペットにも安心の野菜やハーブになります。
メリット2:環境に優しい
有機種子は、農薬や化学肥料を使用せずに生産されるので、環境への負荷が通常の栽培よりも低減されています。
メリット3:サスティナブルな農業推進
有機農業を広める助けとなっており、SDGs達成に貢献しているといえるでしょう。
メリットについてわかったところで、デメリットについてお話しします。
有機種子のデメリット
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デメリット1:通常の種子に比べ高価
有機栽培は、当然農薬や化学肥料を使用しないので、有機種子の収穫は安定しません。
そのため有機種子は高価であり、さらに農業文化の先進国であるヨーロッパからの輸入に頼っていることもあり高価です。
デメリット2:取り扱い店舗が少ない
日本では、有機種子自体が認知されておらず、取扱店舗が非常に少ないです。
インターネットなどを使用すれば、簡単に手に入れることもできますが、園芸店などで手に入れる場合は、取り扱いがあっても種類や数が少ない可能性があります。

これらのデメリットは、SDGsの取り組みによって改善されることを期待したいですね。
有機種子を取り扱う株式会社グリーンフィールドプロジェクト
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これらの有機種子は、様々な企業様が取り扱いを始めています。
その中でも、以前からこの有機種子を取り扱う株式会社グリーンフィールドプロジェクト様を紹介。
公式ホームページ:株式会社グリーンフィールドプロジェクト | Greenfield Project (gfp-japan.com)
当社では、GFPサステイナビリティ基準を設け、種子が有機栽培で生産され、無化学消毒であることを独自に確認しています。 有機JAS規格では種子が認証対象外のため、独自基準で有機種子の普及を目指しています。
当社は2020年3月31日までヨーロッパ有機認証の輸入業者・小分け業者として監査を受けてヨーロッパ有機認証取得の有機種子を販売しておりました。しかしながら、2020年4月1日以降、ヨーロッパ有機認証の監査を行う監査機関が日本国内に不在となりましたため、また日本国内において種子は有機JAS適用外のため、上記の通り独自基準にて有機種子を販売して参ります。
グリーンフィールドプロジェクト様では、多くの有機種子の取り扱いや取り組みを行っています。
ぜひ、有機野菜の知識を深めるためにも、公式HPをチェックしてみましょう。
有機種子について分かったところで、種子には「固定種」と「F₁種子」があることをご存じでしょうか?
固定種について
固定種とは、親から子へ、子から孫へ代々同じ形質(味や色、耐病性など様々な性質のこと)が受け継がれている種のことです。

いわゆる昔からある在来種や海外から伝わった伝来種のことです。
※固定種には、「自然淘汰によって性質が固定された種子」と「人間が選抜を行いながら生まれた種」がありますが、どちらが良い悪いはありませんので注意しましょう。
F₁種子について
F₁種子(Filial 1 hybrid:1世代交配)は、現代農業ではメインになっている種子です。

F₁種子って種を購入するときに書いてたような。。。

最近では、多くの種子のパッケージにF₁種子であることが表記されていると思います。
このF₁種子はハイブリッド種子とも呼ばれ、異なる親を交配させることで次に生まれた子は必ず一定の形質を持つ種子になるんです。
異なる性質を持つ親を掛け合わせることで、「病気に強くて美味しい」など生産面や食味の改善が容易にできます。
例えば、
「病気に強いけど美味しくないトマト」と、「美味しいけど病気に弱いトマト」を掛け合わせることで、「病気に強くて美味しいトマト」を作る感じです。
そのため、現代農業では主にこのF₁種子が使用されているんですね。
ただし、このF₁種子は固定種と違い、遺伝子は固定されていませんので、F₁種子で育てた植物の子供は、また違った形質になります。
その点は注意が必要でしょう。

よく間違われますが、このF₁種子は遺伝子組み換えではありません。F₁種子は危ないなどの間違った知識が散見されることもあるので気を付けましょう。
有機種子は自然と環境を守る持続可能な有機栽培という観点から、ほとんどは固定種ですが、F₁種の有機種子も広まりつつあるんですよ。
それでは、
固定種とF₁種子の違いが分かったところで、それぞれのメリット・デメリットについてお話しします。
固定種とF₁種子のメリット・デメリット
固定種やF₁種子にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
基本的には、固定種のデメリットを補ったものがF₁種子のメリットです。
その逆も、同様に言えます。
固定種のメリット
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メリット1:発芽揃いや生育スピードに差があることで、長期的な収穫が見込める。
メリット2:植物本来の味や花色が楽しめる。
メリット3:環境適応能力が高い。
メリット4:形質が固定されているので、収穫した種子からも同じ植物を栽培でき、持続可能な栽培が可能。
F₁種子のメリット
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メリット1:発芽揃いや生育揃いが良いため、一度に多くの収穫ができ生産面で非常に効率的。
メリット2:特定の病気やウイルスに対して耐性を持つ品種があるので、環境や気候による病気を避けることができる。
メリット3:品種改良により、誰にでも食べやすい味になっている。

固定種やF₁種子のデメリットは、これらメリットの逆になります。
つまり、
固定種は、植物本来の味や花を楽しめるが、クセが強く万人受けせず、使い道が限定されるなど。
F₁種子は特定の病気には強いが、新たな病気が発生した場合は一斉に枯れる恐れがあるなど。
そのため、
各栽培環境と栽培してみたい品種特徴を照らし合わせてみて、気になる有機種子を家庭菜園で育ててみるとよいでしょう。
まとめ
最後に
いかがでしょうか。
有機種子について、お話しさせていただきました。
最近では、サスティナブルやSDGsという言葉をよく聞くようになり、その考え方は多くの分野でも広がっています。
もちろん、農業面においても、この問題に取り組むべきでしょう。
ヨーロッパをはじめとする、農業先進国では有機栽培における有機種子の使用はメジャーになっており、アメリカでも有機種子は広がりを見せています。
価格や栽培など様々な問題はあるでしょうが、日本にも有機種子が広がっていくと嬉しいですね。
このブログ記事では、有機栽培と言う面だけを取り上げてお話ししていますが、化学肥料や農薬を否定しているものではありません。
どちらにもメリット・デメリットなど違いは存在しています。
その点はご理解したうえで、参考にしていただければと幸いです。
それでは、SDGsを達成するためにも、有機種子によるオーガニック栽培を取り入れて家庭菜園を楽しみながら、良きグリーンライフを過ごしましょう。




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