こんにちは。
たなーです。
冬至も過ぎると、ホームセンターの園芸コーナーや総合園芸店などに、ジャガイモの種芋(春植え用)がたくさん並んでいますね。
たくさんの種類があって、どれがおいしいんだろう?わからないから、よく聞く男爵イモやメークインにしようかな。。
男爵イモやメークインもおいしいですが、せっかくなので、スーパーにも出回っていないようなジャガイモを植えて楽しみましょう。
色々なジャガイモを紹介しますが、たなーおすすめはインカのめざめ。実際に育てて食べたことがありますが、とても甘くて驚いたジャガイモです。大きさはやや小さめなので、丸ごとふかしてじゃがバターして食べていました。
ジャガイモは男爵イモやメークインだけではない
スーパーでは男爵イモやメークインといったようなジャガイモの名前をよく聞くと思います。
しかし、ジャガイモはたくさんの品種があり、大きく2つの種類に分けられます。
- 『春ジャガイモ』:春(2月~3月)に種芋を植えて梅雨前後(6月~7月)に収穫する
- 『秋ジャガイモ』:秋(9月~10月)に種芋を植えて、冬(12月頃)に収穫する
園芸店時代、農業が盛んな地域の店舗にも努めていたので、さまざまなジャガイモの種芋をシーズンに販売してきました。ジャガイモと聞くと、とりあえず男爵やメークインが思い浮かぶかもですが、ほんとにいろいろと種類があるので、ぜひ一度挑戦してみてください。
春ジャガイモ
代表的な春ジャガイモをご紹介します。
- 男爵イモ
- メークイン
- キタアカリ
- インカのめざめ
- シンシア
- とうや
- はるか
- ベニアカリ
- ノーザンルビー
- インカルージュ など
関連記事:【プランター】春ジャガイモの育て方・栽培方法について
関連記事:春ジャガイモの袋栽培方法|土増しと収穫、注意点について
秋ジャガイモ
代表的な秋ジャガイモは以下の通りです。
- デジマ
- ニシユタカ
- アンデスレッド
- 普賢丸
- 農林1号
- アイユタカ など
春ジャガイモおすすめ品種①男爵イモ
スーパーなどでメークインと並び、よく目にする定番中の定番のジャガイモ。形は丸くごつごつしていて、切った時の果肉が白いのが特徴になります。
でんぷん質が多く、ほくほく感が強いためコロッケやポテトサラダにおすすめです。煮崩れしやすいので煮込み料理には不向きですが、出汁になじんだとろとろの肉じゃがが好きな方は、男爵イモを使うといいですよ。
定番の男爵イモ。とりあえずジャガイモを育ててみたい方におすすめの品種です。
春ジャガイモおすすめ品種②メークイン
男爵イモ同様にスーパーでよく目にする定番のジャガイモ。
形は細長くつるっとした姿で、切った時の果肉は淡い黄色をしています。
こちらは、男爵イモとは逆で煮崩れしにくいのでカレーやシチュー、肉じゃがなど煮込み料理におすすめです。
メークインもジャガイモとして定番の品種。荷崩れしにくいので料理好きな方が使いやすいジャガイモではないでしょうか。男爵と一緒に育てて食べ比べても面白いかもしれません。
春ジャガイモおすすめ品種③キタアカリ
男爵系のホクホク系ジャガイモです。そのため、ポテトサラダやコロッケ向きですが、男爵よりも火の通りが速いので、調理時間が短縮しやすいでしょう。
果肉は黄色で甘みがあり、ビタミンCやカロテンが多いため、味や栄養面にも優れたジャガイモです。
ホクホクとした触感と甘みから「栗じゃが」とも呼ばれている品種です。触感を活かしたじゃがバターやポテトフライなどにおすすめ。特に溶けたバターと絡み合ったじゃがバターは、ほんとに美味しいです。
春ジャガイモおすすめ品種④シンシア
フランス原産のジャガイモ。
最大の特徴は、貯蔵性の良さです。他のジャガイモが1か月ほどの保存期間に対して、シンシアはその倍の2か月は保存ができます。
さらに、貯蔵中に糖度が上がり、甘みのあるジャガイモになります。
味は風味があり濃厚。フランスでは、よく食べられているジャガイモだそうです。メークイン系のジャガイモで表面がつるんとしていて縦長い形です。
しっとり滑らかな触感が楽しめます。メークイン同様に煮込み料理におすすめです。
スーパーではなかなか見かけないジャガイモ、シンシア。フランス料理店やご家庭でフランス料理を作る方におすすめの品種です。保存中に甘みが増すため、使いタイミングによって甘さの変化に気づくのも面白いですよ。もちろん、和食などとも相性が良いので、煮物にもおすすめです。
春ジャガイモおすすめ品種⑤とうや
最大の特徴は目が浅く皮むきしやすい点です。また、大粒のジャガイモが収穫できます。
男爵のように丸い形ですが、でんぷん質が少ないので、しっとり滑らかな触感が楽しめます。ほかのジャガイモと比べ調理後の褐変や黒変が少ないです。
男爵イモの見た目で、メークインのような滑らかさに驚く品種です。調理のしやすさと作った料理の見栄えが良くなるので、料理を作る方に人気の品種。ピーラーでサッと皮むきで切るのは助かりますよ。
春ジャガイモおすすめ品種⑥インカのめざめ
主に北海道で栽培されている品種。流通量が少なく、スーパーでは滅多にお目にかかれないジャガイモです。
最大の特徴は、濃厚な甘さ。通常のジャガイモが糖度3~5に対して、インカのめざめは収穫後冷蔵貯蔵することで糖度7~9まで上がります。
フルーツトマトが糖度8~10程度とされるので、ジャガイモの甘さとして驚くのではないでしょうか。きたあかり同様に『栗じゃが』呼ばれることもあります。
切った時の果肉が黄色である点と甘さから、呼ばれているそうです。
しかし、難点が3つあります。
- あまり大きくならない(Lサイズの卵より一回り大きいぐらい)点
- 糖度が高いがゆえに保存期間が短い点
- 栽培の過程で病気になりやすい点
大きさに関しては、小さいと思う方がほとんどだと思います。丁寧に洗って、皮ごと料理に使ったり、皮ごと潰したりして使うとよいでしょう。
インカのめざめはジャガイモ自体が大きくないので、種芋はより小さいです。初めて育てる方は不安に思うかもしれません。ジャガイモ栽培に慣れてから挑戦するのがおすすめの品種でもあります。また、上記3つの難点がありますが、美味しさについては抜群だと思っています。実際に育ててみて、味に関して一番感動しました。
春ジャガイモおすすめ品種⑦はるか
凹凸が少なくつるりとした卵型、果肉は白色のジャガイモ。最大の特徴は、生でも食べられることです。
粉っぽさはまったくなく、シャキシャキとした食感が楽しめます。煮崩れしにくいので、煮込み料理にもおすすめです。
また、栽培に関しては病害虫に強い性質がありますので育てやすい品種です。
初めてのジャガイモ栽培におすすめの品種です。「せっかく育てるなら、定番の男爵やメークイン以外がいい」といった方に人気です。たなーも育てましたが、基本放置で良く育ちます。料理にも使いやすく、白色のジャガイモは色どりにも活躍するでしょう。
春ジャガイモおすすめ品種⑧ベニアカリ
サツマイモかと思うほどの赤い皮が特徴的なジャガイモです。果肉は白っぽく、ホクホク系の粉っぽさを持ち合わせています。
でんぷん質が高く調理での変色が少ないので、料理後の見栄えもよいです。赤い皮を活かして皮つきで料理するのもおすすめ。
スーパーには出回りにくく、業務用として利用されていることが多いです。
男爵とメークインの中間のような形で、丸くもなく長くもなくといった形です。「さつまいも育てていたっけ?」と驚くと思います。
春ジャガイモおすすめ品種⑨ノーザンルビー
赤皮赤肉のジャガイモ。まさにカラフルなジャガイモを代表する品種です。
見た目はメークインのように楕円形なので、食べるまでサツマイモと勘違いする方も多いと思います。アントシアニンを多く含んでいるので、抗酸化作用を期待できるおすすめのジャガイモです。
美容や健康にもよく、煮崩れしにくいのでどんな料理にも合わせやすいです。彩りを加えたい時にもおすすめ。
熱を加えると綺麗なピンク色になるので、映える料理を作りたい方にぜひ育ててみてほしいジャガイモの一つです。
まさにカラフルポテト。スーパーでは見かけないジャガイモではないでしょうか。少なくともたなーが済んでいる福岡県では見たことがないです。珍しい変わったジャガイモを育てたい方におすすめです。珍しい分、種芋としても流通が少ないのが難点かもしれません。園芸店時代に種芋をわずかに取り扱っていましたが、今ではあまり見なくなりました。
春ジャガイモおすすめ品種⑩インカルージュ
インカルージュは、インカのめざめを栽培する中で、茎や皮が赤いものを選抜して交配、そして増やした品種です。
つまり、インカのめざめの赤皮バージョンと言えます。赤い皮と鮮やかな黄色の果肉のコントラストが特徴的なジャガイモです。
インカのめざめ同様に、甘く美味しいので安心してください。ただし、基本的な性質はインカのめざめと同じなので、やや育てにくさはあります。
ジャガイモ栽培に慣れた方におすすめです。
希少なジャガイモの一つです。赤皮の甘いジャガイモを育てたい方におすすめしたい品種。インカのめざめには、他にも「インカのひとみ」といった自然受粉種子選抜品種もあり、シリーズ化しています。食べ比べも面白いかもしれませんね。
最後に
いかがでしたでしょうか?
春ジャガイモの品種の紹介をさせていただきました。
ここで紹介しているジャガイモも数ある中でも一部です。ジャガイモは、北海道の広大な畑で栽培されているイメージですが、深めのプランターがあれば簡単に栽培できます。
ジャガイモは、料理によって向き不向きがありますので、料理のレパートリーを考えて選んで育ててみると良いでしょう。スーパーでお目にかかれない品種を育てて調理して食べてみるのもおすすめです。
それでは、おいしいジャガイモを育てて、良きグリーンライフを過ごしましょう。
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