多肉植物の冬越し方法|生育型別の違いと室内屋外での注意点

多肉植物の冬越し方法|生育型別の違いと室内屋外での注意点 多肉植物
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こんにちは。

たなーです。

ぷくぷくとしたかわいらしい多肉植物。100円均一でも手に入る身近な人気の植物の1つだと思います。

品種も多くそれぞれに個性があるところも魅力ではないでしょうか。

そんな多肉植物ですが、

冬ってどう管理すればいいんだろう??

と、思ったことはありませんか?

特に、育て始めて最初の冬は、どうすればいいのか悩みませんか?

そこで、

今回は、多肉植物の冬越し方法についてお話ししたいと思います。
たなー
たなー

多肉植物には、春秋型・夏型・冬型の3種類に大きく分けることができます。冬型に分類されていても、極端な寒さや霜雪には弱いので注意が必要です。

多肉植物の冬越し方法|5℃以上霜雪に当てない

多肉植物の冬越し方法|5℃以上霜雪に当てない

結論として、どの多肉植物も基本的には5℃以上をキープして霜雪に当てないことが冬越し方法です。

つまり、以下の3点が主な冬越し方法になります。

  1. 室内へ移動させる
  2. ビニールハウスで管理する
  3. 暖かい地域であれば軒下で霜雪を避ける

多肉植物の生育型について

多肉植物の生育型について

多肉植物には、生育する季節によって以下の3種類に大きく分けられます。代表的な品種も合わせて見ていきましょう。

  1. 春秋型|ハオルチア・エケベリア・セダム・センペルビウム・パキフィツム・ペペロミア・ダドレアなど
  2. 夏型|サンスベリア・アロエカランコエ・アガベ・多肉ユーフォルビアなど
  3. 冬型|アエオニウム・リトープス・コノフィツム・オトンナ・コルプスキュラリアなど

春秋型の冬越し方法

水やりを控えて乾燥気味に育ててください。気温が上がったタイミングで1か月に1~2回程度、土を湿らす程度の霧吹きを行うとよいです。

春秋型の多肉植物の生育適温は10~25℃程度とされています。春と秋に生育して、夏と冬は生育が緩慢になります。

多肉植物は茎や葉、根などに水分を蓄える性質を持つため、冬に水やりするほど植物体内の水分含量が増加。そのため、冬に水をやり過ぎると凍結しやすくなるので注意してください。

夏型の冬越し方法

断水または、葉にしわが寄るまで水やりを控えてください

夏型の生育適温は20~30℃とされています。春秋は生育が緩慢で。冬は休眠状態になり生育活動を停止させることが多いです。

観葉植物としても人気のサンスベリアの育て方を思い浮かべると良いかもしれません。サンスベリアは冬に、水やりすると根腐れしたり調子を崩したりしやすいことを知っている方も多いと思います。

置き場所の温度にもよりますが、基本的には断水して管理しましょう。葉が薄い夏型多肉植物の場合は、葉のしわの寄り具合を見て、気温が15℃以上のタイミングで少量の水を与えるとよいです。

関連記事:夏型多肉植物の育て方|日当たりや水やりについて【サボテンも】

冬型の冬越し方法

気温が高く、晴れた日の午前中に水やりしてください

冬型の生育適温は、5~20℃程度とされています。冬の寒さにも比較的強く、冬越しさせやすい多肉植物です。

ただし、霜雪に当たると枯れる種類もあるので、なるべく強い霜や雪に当てないことが冬越しポイント。春秋は生育が緩慢で、夏は休眠します。

日本海側の地域は、冬は天気がどんよりと曇っている状態が長く続くので、冬型多肉植物の水やりタイミングは難しいかもしれません。植物育成LEDを使って補光しながら水やりするとよいでしょう。

太平洋側の地域では、冬は晴れていることが多いので、水やりしやすく育てやすいです。

関連記事:【冬型多肉植物】リトープスやコノフィツムの育て方

断水をすれば0℃程度まで耐えることも

どの多肉植物も冬に水やりを与えず、断水させると0℃程度までの耐寒性を獲得しやすいです。なぜなら、植物体内の水分含量が減り、水分以外の糖分やアミノ酸などの含有量が比率的に上昇することで、凍結しにくくなるためです。

通常の水が0℃で凍るのに対して、砂糖水は‐3℃程度で凍り始めます。これは凝固点降下といい、水に溶かした不純物が多いほど凍結温度が下がる現象です。

断水させることで、植物体内でも同じ現象が働きます。そのため、断水させると耐寒性を獲得しやすいわけです。ただし、葉が薄い多肉植物は、水分を多く蓄えられないので断水しすぎると水不足で枯れる恐れもあるので、注意してください。

室内で多肉植物を冬越しさせる場合

室内で多肉植物を冬越しさせる場合

室内で多肉植物を冬越しさせる場合は、温度に関してはあまり心配はいりません。しかし、冬越しには温度以外にも気を付けたいポイントがあります。

  1. 日当たりと置き場所
  2. 水やり
  3. 肥料
  4. 風通し

それぞれ見ていきましょう。

日当たりと置き場所

どの生育型であっても、室内の明るい場所で管理してください。

暖房がかかっており、室温が暖かい時間帯は明るい窓際に置くとよいでしょう。ただし、暖房がかかっていなかったり切ったりした際は、窓際から離します。

冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むためです。常にカーテンやブラインドをしている方は、窓から離れた室内の中心部分で、前述した植物育成LEDで補光しながら冬越しさせると安心です。

生育が緩慢または休眠しているとはいえ、暗い場所で管理し続けると姿かたちが崩れたり枯れたりするので注意してください。暖房が直接当たると、土や多肉植物自身が乾燥してしまうため、暖房の直風が当たらない場所に置くことも上手に室内で冬越しさせるポイントです。

水やり

水やりは、前述している通り生育型によって異なります。生育型の冬の水やりを基準にして管理しましょう。

ただし、常に室温を20℃以上に保っている場合は、多肉植物は生育が緩慢にならず生育を続けます。生育し続けている場合は、土の乾燥が早く根も水を欲しがるため水やりは多めに与えてください。

冬は日照量も少ないため、植物育成LEDで補光していない限りは、生育を緩慢にさせたり休眠させたりした方が水やりで失敗せず安心して冬越しできます。

肥料

冬型を除き、多肉植物の冬の生育は緩慢もしくは休眠しているので、基本的には肥料を与えません。そもそも、多肉植物の多くは肥料をあまり必要としていませんので、与えずに冬越ししてください。

冬型には、置き肥をする程度で十分です。

風通し

暖房やサーキュレーターで室内の空気を動かしてください。風通しがない環境は、多肉植物の生育に悪影響を与えます。病害虫の発生につながるので注意しましょう。

室内の場合、冬は窓を閉めっぱなしにしていると思います。空気の流れがないために、空気中の菌が湿度のある土や多肉植物の葉で滞留して繁殖し病気になりやすいです。

暖かい日は外で日光浴をさせてあげたり、時々窓を開けて換気をしてあげたりすることも重要。エアコンの暖房やサーキュレータの直風は、急激な乾燥を与えるため注意してください。

屋外で冬越しさせる場合

屋外で冬越しさせる場合

冬が暖かい地域では、屋外でも一部の多肉植物は冬越しが可能です。また、簡易温室やビーニーハウスを使用すれば、室内へ多肉植物を移動させる必要はありません。

屋外で冬越しさせる場合の意を付けたい点を見ていきましょう。

  1. 日当たりと置き場所
  2. 温度
  3. 水やり
  4. 肥料
  5. 風通し

室内に多肉植物を置く場所がない場合は、簡易温室などを準備して冬越しを行いましょう。

日当たりと置き場所

鉢植えや地植え、簡易温室管理などいずれの場合も日当たりの良い場所で管理します。

特に日本海側に近い地域では、冬は日照量が少ないため、多肉植物の姿が崩れやすいので注意が必要です。ただし、雪や霜には当てないようにしてください。

鉢植えや地植えでどうしても雪や霜が当たる場所であれば、不識布を夜~秋にかけておくと安心です。

簡易温室内で管理する場合は、日当たりの良い場所だと冬でも温度は簡易温室内温度は上昇します。そのため、温湿度計を設置して、温湿度をチェックしてください。

完全に締め切らずに、空気が流入ができるようにしたり、サーキュレーターを回しておくと安心です。

また朝晩の冷え込みが急激な地域や寒冷地では、夜に簡易温室に布をかぶせたり、中に入れている多肉植物たちに梱包材(プチプチ)を巻いたりする対策すると冬越しさせやすいでしょう。

簡易温室は、強風で倒れないように、ブロックを置いたりヒモでフェンスや雨どいにくくりつけて固定したりしてください。

水やり

基本的には、前述した生育型の水やりで管理します。温度が5℃以下の場合は、完全断水がおすすめです。

簡易温室の場合は、日中に温度が高くなりやすいので、土の乾き具合や多肉植物の様子を見ながら、水やりをした方がよいでしょう。

肥料

室内であっても屋外であっても、基本的には冬に肥料は与えません。

風通し

簡易温室で管理している場合は、サーキュレーターを回したり暖かい時間帯に空気を入れ替えたりして風通しを作りましょう。鉢植えや地植えの場合は、風は動いているので何も心配いりません。

ただし、室外機の近くの場合は直風を受けやすいので、室外機の近くには置かないでください。

最後に

最後に

いかがでしょうか。

多肉植物の冬越しについて紹介させていただきました。多肉植物は品種によっては、寒さに当たることで綺麗に色付きます。

その姿を楽しむために寒さに当てることは必要ですが、天気予報などをこまめにチェックして、室内に入れたり温室を準備したりと対応しましょう。また、寒さで色づいた多肉植物を寒い時期に手に入れたとしても、植え替えは暖かくなった春におこなってください。

冬は生育が緩慢なので植え替えると、植え痛みにより枯れる可能性が高いので気を付けましょう。それでは、多肉植物の冬越しを楽しみながら、良きグリーンライフを過ごしてください。

その他、多肉植物の育て方が気になる方は、以下の記事にチェックしてみてください。

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