こんにちは。
たなーです。
毎日暑い夏、植物の水やりも大変ですよね。
特に多肉植物など葉に水を貯える植物たちは、風通しもしっかりしていないと蒸れてあっという間に枯れてしまうことも。。。
多肉植物の中でも、ひと際可愛い姿の碧魚連(へきぎょれん)をご存知でしょうか?
手前が、碧魚連。
— たなー@植物ブロガー+Webライター (@tana_3930) July 17, 2022
奥が、レーマニー。
比べると違いが分かりやすいですね😆☘️
でも、どっちも可愛い☘️✨ pic.twitter.com/UFP8kZxvaw
手前の多肉植物が碧魚連。
奥は似てるけどレーマニーという多肉植物。
この碧魚連は人気の多肉植物です。
育てている、育てたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
しかし、
可愛くて買ったんだけど、、ブヨブヨになってうまく育てられなかった。。。
だんだんシワが寄ってきて枯れてきてるんだけど、大丈夫なの??
育てていてこんな経験をしたことがありませんか?
そこで、
この記事を読むことで以下のことがわかります。
碧魚連とは
碧魚連は、リトープスでも知られるメセンの仲間です。
冬から春にかけて、ピンク~紫系の美しい花を咲かせることから「花ものメセン」としても数えられます。
育てていると這うように伸び、少しずつ広がっていく姿はとても可愛いんです。
この碧魚連。
多肉質の葉が、魚が口を開けてパクパクしているように見えませんか。
魚群のように魚が連なって見えることから碧魚連という和名が付けられたんですよ。
多肉質の葉には、透明なラインが入っており光に照らされる姿も神秘的で美しいのも人気の秘密。
多くの多肉植物愛好者(タニラー)にも愛される存在です。
気になる碧魚連の育て方の前にまずは基本データを知っておきましょう。
碧魚連の基本データ
名称 | ブラウンシア マキシミリアニ |
科目/属性 | ツルナ科ブラウンシア属(ハマミズナ科エキヌス属とも) |
学名 | Braunsia maximiliani |
英名 | Beads lampranthus |
和名 | 碧魚連(へきぎょれん) |
生育型 | 冬型 |
原産地 | 南アフリカ |
耐暑性 | 弱い |
耐寒性 | やや強い(‐5~0℃) |
それでは、気になる碧魚連の育て方についてお話ししますね。
碧魚連の育て方
碧魚連は、5~20℃が生育温度で日本の秋と冬~春に最も成長する冬型に分類される多肉植物です。
南アフリカが原産地だから、暑さに強いという訳ではありません。
正確には、碧魚連は南アフリカの高冷地(標高250~1100m付近)を原産地としています。
そのため、暑さには弱いんですよ。
このことを念頭に置いて育てることが上手に育てるポイント。
それでは、置き場所と日当たりから順を追ってお話しします。
碧魚連の置き場所と日当たり
1年を通して雨が当たらず風通しが良い場所で育ててください。
碧魚連は、暑さに弱く蒸れるとすぐに調子を崩し枯れてしまいます。
そのため、育てる場所は風通しがよく蒸れない環境であることが理想です。
日当たりについては、
〇生育期の秋(10~11月)と春(3~4月)は直射日光が当たる屋外。
〇冬(12~2月)は0℃付近の場合は室内の明るい窓際。
〇休眠期の夏(5~9月)は明るい日陰または50~70%遮光した屋外。
で、育てましょう。
冬は屋外が5℃以上であれば、なるべく屋外に出してしっかり直射日光に当てることが大事です。
秋から早春の間にしっかりと直射日光に当てておかないと、春に花が咲きません。
碧魚連の花が咲かないんだけど。。。?
碧魚連の花が咲かないことで悩んでいる方は、生育期に日当たりが不足している可能性があります。
温度
碧魚連は冬型の多肉植物なので生育適温は5~20℃です。
最低でも0℃以上をキープしましょう。
原産地のように乾燥した寒さであれば-5℃ぐらいまで耐えますが、日本は原産地に比べると湿気が多く霜や雪も降ります。
寒さに耐えても、雪や霜に当たると枯れる恐れがあるので天気予報を確認しながら置き場所を注意する必要してください。
温度で最も問題なのが、夏の暑さです。
日本は近年酷暑となっており、30℃以上は当たり前になります。
碧魚連にとっては、とても過ごしにくい環境です。
この高温状態で直射日光に当たると枯れる可能性が高いので、必ず風通しの良い明るい日陰や遮光シートで50~70%遮光してあげてください。
日陰であっても気温が40℃以上あると枯れる恐れがあるので、置く場所はコンクリートなどに直置きせずに、なるべく高い位置に置いて地温の影響を受けないようにしましょう。
用土
碧魚連は多湿に弱いので、水はけが良く水やり後にスッと乾く土が適しています。
メセン類を育てている方は、育てている環境に合わせてオリジナルで土を作っている方も多いでしょう。
初めて育てる方が、いきなり環境に合わせてオリジナルで土を作るのはハードルが高いので、水はけのよい多肉・サボテンの土を使いましょう。
たなーも土をオリジナルで作っていますが、初めて育てる方には水はけのよい多肉・サボテンの土がおすすめ。
多肉植物を育てること自体が初めての方は、プロトリーフさんの観葉・多肉植物の土がメセン類の細かい根にもフィットしやすいでしょう。碧魚連以外のリトープスやコノフィツムなどメセン類も育てている場合は、ぜひオザキフラワーパークさんのメセンの土もおすすめです。
ちなみに、たなーのオリジナルは
硬質赤玉土(小粒):硬質鹿沼土(小粒):ベラボン:もみ殻燻炭=3:4:2:1
植え替えの時に根の状態を見ながら、少し配分を変えたりしますが基本はこんな感じです。
※これは福岡の日当たりがあまり良くないアパートのベランダでの配合なので、どの環境にも適応するわけではありませんのでご注意を。
ベラボンについてはこちらを参考に。
水やり
碧魚連は暑さ・過湿に弱いとお話ししてきました。
そのため、水やりは特に気を付けるべきポイントです。
生育期の春(3~5月)、秋(10~11月)は土の乾燥具合を確認しながら、1回/週のペースで鉢底から水が流れるくらいにたっぷり水やりをしてください。ただし、5月からは水やりを少しずつ控え目にしていくと良いですよ。
気温や湿度が上がる梅雨からの休眠期(6~9月)の水やりは、1回/月のペースで涼しい早朝に表面が少し濡れる程度で十分です。
葉がシワシワになって不安かもしれませんが、断水でも良いくらいです。しかし、挿し木で増やした1年目の子株は断水に耐えられない場合があるので、子株には1回/月のペースでさらっと水やりしましょう。
冬(12~2月)は、1回/月のペースで暖かい午前中に水やりしてください。
夕方や気温が0℃以下の時に水やりすると、凍結の恐れがあるので注意が必要です。
特に気を付けることは暑い夏に水やりすることです。
他の植物と一緒についやってしまって枯れる。。というパターンが特に多いです。。
園芸店時代にもお客様の碧魚連が枯れた原因No1は夏の水やりをつい一緒にやってしまったでした。。
肥料
碧魚連は生育が非常にゆっくりです。
そのため、一般的な草花のように肥料をたくさん必要としません。
生育期の春(3~4月)、秋(10~11月)に緩効性の置き肥を与えるか、通常の希釈よりもさらに薄く作った液肥を水やり代わりに月に一度与えるくらいで十分です。
置き肥であればボタナイスの置くだけカンタン錠剤肥料が初めての方には使いやすいでしょう。生育期が過ぎたら置き肥を取り除くことを忘れずに。
液肥であれば、たなーも使っているトップクオリティがおすすめ。観葉植物用でも良いですが、花を楽しみたい場合は開花促進を使ってみましょう。
植え替え
植え替えは生育期の秋(10~11月)がベストシーズンです。
春(3~4月)にも植え替えは可能ですが、
気温が上がって休眠期に入るまであまり期間がないので、植え替えが遅れると植え傷みから回復することができません。
そのため、秋(10~11月)に植え替えましょう。
碧魚連は基本的に根を触られることを嫌います。
なので、何度も植え替えをしないようにしてください。
3寸(約9㎝)の鉢であれば、1年に1回。
それ以上の大きさの鉢あれば、2年に1回植え替えましょう。
成長具合によりますが、極端に大きな鉢に植え替えると水やり後に過湿になりやすく枯れる恐れがあります。
成長が順調であれば1回り大きな鉢に、元気がないようであれば1回りサイズダウンさせることも大事なポイントです。
植え替えの時は、あらかじめ水やりを控えて土を乾燥させておくと良いでしょう。
土が乾燥していると、鉢から根鉢を外しやすく植え替えやすいためです。
この時に根が悪くなっていないかネジラミがいないかチェックをしておくと良いですよ。
黒ずんだ根やネジラミはできるだけ取り除き、手早く植え替えましょう。
植え替えに時間をかけると、根が乾燥してダメージを蓄積しますので気を付けてくださいね。
植え替えたら、
すぐに水やりをせずにまず根を土に慣らして2~3日後にメネデールやHB-101を薄めた水で水やりをすると安心です。
メネデールやHB-101についてはこちら。
病害虫
碧魚連はあまり病害虫の被害はありませんが、下記の被害が考えられます。
〇ネジラミ(サボテンコナカイガラムシ)
〇カイガラムシ
〇腐敗細菌
ネジラミは乾燥した土に発生しやすく、土の中の根に付くので見つけにくく発見が遅れます。
生育が止まって徐々に葉色が悪くなる場合は、ネジラミを疑いましょう。
カイガラムシは、多くの植物でも発生しやすい吸汁性の害虫です。
白っぽい点のような付着物が付くようでしたらカイガラムシを疑ってください。
カイガラムシには、ベニカXガードやオルトランDX粒剤が効果的。
どちらも浸透移行性のため、あらかじめ土に混ぜておくことで予防効果もあります。
オルトラン独特のにおいが苦手な方は、ベニカXガードをお勧めします。
腐敗細菌は梅雨の多湿時期に発生しやすいです。
水のやりすぎで常に土が濡れていると活発に活動しますので、風通しの良い場所で管理することで予防することができます。
碧魚連の夏越し
上記の育て方でもわかるように、碧魚連は日本の高温多湿の環境を嫌います。
メセン類の中では、比較的水を好む碧魚連でも夏はほぼ断水気味で育てた方が良いです。
シワシワになるんだけど。。。大丈夫。。。?
と、不安になりますが、そこを我慢しましょう。
挿し木1年目の小さい株であれば、土の表面が少し濡れるくらいの水やりをした方がいいですが、
そうでなければ我慢してください。
ここで、たっぷり水やりをすると腐る原因になるので注意が必要です。
秋に涼しくなって水やりをすればふっくら元気になりますよ。
置き場所は、直射の当たらない日陰か50~70%の遮光シート下で育てて風通しを良くすることがポイントです。
室内に置く場合は、サーキュレータなどで常に空気の循環をしておくと良いでしょう。
こちらのサーキュレータは実際にたなーが使っているものです。DCモーターなので静穏で、USB電源による充電式で持ち運び可能です。たなーは常時挿しっぱなしでフル回転ですが(笑)
風が強すぎないので、多肉関係には使いやすいと感じています。
碧魚連の冬越し
碧魚連は原産地である南アフリカの高冷地なら-5くらいまで耐えられますが、
日本では最低0℃くらいに思っておきましょう。
日本は原産地より湿度があり霜や雪が降ります。
寒さには耐えることができても、強い霜や雪には耐えられません。
天気予報で最低気温や霜雪を確認しながら、置き場所を軒下や室内に移動させると良いです。
お昼5℃以上の暖かい時間帯は、なるべく外に出して直射日光に当てると春からの生育が良く花が咲きやすくなります。
水やりは1回/月ペースで午前中からお昼の暖かい時間帯に行ってください。
夕方などこれから冷え込む時間帯に与えると凍結や根痛みの原因になります。
碧魚連の増やし方
碧魚連は、生育期の秋(10~11月)、春(3~4月)に挿し木で増やすことができます。
碧魚連の枝を節ごとに切り、切り口を2~3日乾かして挿し木さし芽用の土や肥料分の入っていない水はけのよい土に穴をあけて優しく植えつけましょう。
この時、土から多肉質の葉だけが見えるように節は埋めてしまいます。
その後は、明るい日陰に置いて土の表面が乾いたら水やりするような感覚で管理してください。
上から勢いよく水やりすると、挿し穂が動いてしまうので優しく水やりするか底面吸水にすると安全です。
葉に水滴が付いたら、ブロアーなどで拭き飛ばしておくと丁寧でしょう。
碧魚連は成長が比較的遅いので、茎がしっかり伸びないと多くの挿し穂が確保できません。
そのため、株が小さい場合は無理に挿し木せずにまず株を育ててあげてくださいね。
まとめ
最後に
いかがでしょうか。
人気の多肉植物、碧魚連の育て方についてでした。
可愛い姿から虜になる方が多い多肉植物の碧魚連ですが、うまく育てられない方も多い多肉植物でもあります。
ポイントはいかに高温多湿を避けた環境で育てられるかです。
大きくしようと思って大きな鉢に植え付けるのも土が乾かずに多湿になる原因なので注意してくださいね。
鉢の材質や底穴の数などでも土の乾き方は変わります。
一概にどれがいいとは言えませんが、育てる環境と生活リズムに合わせて鉢も選んでみてください。
きっと育てやすくなりますよ。
実は、たなーは一度この碧魚連を枯らしかけて紹介している写真の状態まで回復させました。
その時はやはり夏の高温と風通しが原因でした。
今年の秋には少し挿し木もできるくらいにはなりそうなので、
その時は、挿し木の様子をブログで紹介できればと思います。
それでは、可愛い多肉植物の碧魚連を育てて良きグリーンライフを過ごしましょう。
ブログ内で紹介したHB-101が気になる方はこちらもチェック。
≪送料無料≫プロも愛用の人気植物活力液!全ての植物にオススメ。植物を超元気にする天然植物活力液「HB-101」。
植物本来の力を最大限に引き出せます。
コメント