こんにちは。
たなーです。
冬の寒い時期でも、可愛い花を咲かせるカランコエという多肉植物をご存じでしょうか?
このカランコエには、多くの品種があり一重咲きや釣り鐘型の花を咲かせるものなど様々です。
また、花よりも多肉植物や観葉植物を想わせる姿形に観賞価値があるタイプもあります。
どのカランコエも花は咲くはずなのですが、
育ててみると多くの方が、
と悩むことが多いようです。
購入したときは可愛い花が咲いていたのに、その後は全く花が咲かなくなった。
特に、可愛い花を咲かせるタイプのカランコエだと残念に思いますよね。
そこで、
この記事を読むことで以下のことがわかります。
それでは、順を追ってお話します。
カランコエ・クイーンローズとは
世界的に有名なデンマークのカランコエ育種メーカー「クヌド・イェプセン社」が育種しているカランコエです。
ブロスフェルディアナの改良品種で、カランコエ・クイーンローズシリーズの中でも特にカランコエ・パリ(グリーンがかった白花)が有名。
そのため、クイーンローズ=パリと誤解されがちですが、パリはクイーンローズの1品種になります。
別名ではありませんので間違えないように気を付けてくださいね。
カランコエ・クイーンローズの特徴
クイーンローズには、今までのカランコエにはない3つの特徴があります。
1:世界に誇る気品あるバラ咲き
通常のカランコエよりも花が大きく、バラを思わせるような気品ある咲き方。
2:花弁が非常に強く、一つの花が1か月以上咲き続ける
花弁が100枚あるとまで言われるほどの多花弁。
3:性質が強健で、暑さに強い
伸びた茎を切ってちょっとした花瓶に飾っておくだけで、根が出てくる。
でもカランコエ・クイーンローズを育ててみたけど、花が咲いたのは購入した時に付いていた蕾だけで、そのあとは花が咲かなかったのだけど。。。?
花がとても可愛いから人気なのですが、意外と多い質問が「花が咲かないんだけど、どうすればいいの?」なんです。
花の咲かせ方の前に、
まずは上手な育て方についてお話しますね。
カランコエ・クイーンローズの育て方
カランコエはその可愛い花で人気があります。
お部屋のちょっとした空間の彩りやプレゼントにも。
しかし、上手に育てるにはポイントがあるので、順を追ってお話しますね。
日当たり
カランコエは明るい場所を好みますが、強い直射日光では葉が焼けてしまいます。
そのため、春~秋は戸外の木漏れ日の場所や、明るい日陰、寒冷紗で直射日光を遮光した環境で管理するとよいでしょう。
室内の場合は、明るい窓際で育ててください。
窓際で葉焼けするようでしたら、レースカーテンで光を和らげるか、窓から離した場所で様子を見ると良いですよ。
カランコエの最低生育温度は約5℃なので、冬は室内の明るい窓際で管理してあげましょう。
しかし、冬の窓際は朝晩が外気と変わらないくらいに冷え込むので、夜は窓から離しておくことが上手に育てるポイントです。
用土
カランコエはベンケイソウ科の多肉植物なので、基本的には水はけのよい土で育ててあげましょう。
市販の多肉植物の土で十分に育つので安心してくださいね。
こちらの多肉植物の土は堆肥未使用なので虫が発生しにくく、土の色の変化で乾燥具合がわかりやすいので初心者さんには特におすすめ。
もしオリジナルで土を作る場合は、
硬質赤玉土や鹿沼土に、ベラボン、小粒の軽石など水はけが良いように調整してつくりましょう。
水やり
土が完全に乾いてから、葉や花に水がかからないように水やりを行いましょう。
クイーンローズは乾燥に非常に強い反面、多湿に弱く、水のやりすぎで枯れてしまうことがあります。
室内で育てる場合は、受け皿に水を溜めると土が乾かず根腐れの原因になるので、溜まった水はこまめに捨ててくださいね。
水が切れると葉にしわが寄ってきて不安に思うでしょうが、そのくらいで水やりをしても大丈夫なので安心してください。
とは、言っても、土が完全に乾いたかどうかなんてわからないわ。。。
こちらのサスティーを使えば、一目で土の乾燥具合がわかるのでおすすめですよ。
カランコエは、葉や花に水がかかると腐りやすいので注意が必要です。
口の細長いジョウロなどで水やりすると良いでしょう。
こんなおしゃれなジョウロで植物の水やりをすると、楽しみが増えますね。
肥料
植え付けるときに、ゆっくりと効く緩効性肥料を土に混ぜ込み、その後は生育期の春3~6月と秋10~11月に液体肥料を与えましょう。
混ぜ込む緩効性肥料と言えば、マグァンプK。
花を咲かせる液肥はトップクオリティ。
この2つがおすすめです。
生育が緩慢な夏に肥料を与えると、根痛みの原因になるので肥料は与えないようにしてくださいね。
植え替え
カランコエは根の張りが、多肉植物の中でも早い方なので、2年に1度は植え替えをしましょう。
植え替え時期は生育期の春4~6月、秋10月です。
用土は多肉植物の土を用いて、黒ずんでいる根や古い土は落として一回り大きな鉢に植え替えてくださいね。
剪定・摘心
クイーンローズは一つ一つの花が1か月と非常に長持ちですが、花終わりはその都度取り除きましょう。
房状に蕾が付くので、花終わりをそのままにしておくと次の蕾が咲きにくいためです。
そして、すべての蕾が咲き終わったら、花茎を根元から切り取ってください。
そのままにしておくと、風通しが悪くなる原因になり、見た目にも美しくないためです。
病害虫
カランコエには以下の4つの病害虫が発生に気を付けましょう。
1:アブラムシ
アブラムシはどの植物にも発生しやすいので、新芽が出始める生育期は特に日頃の観察や手入れで見つけ次第に取り除きましょう。
大発生すると、植物が弱まり枯れる恐れもあります。
取り除けないほど発生した場合は、市販の殺虫剤で対処しましょう。
たなーおすすめはベニカシリーズです。
ベニカについてはこちらの記事を参考に。
2:カイガラムシ
アブラムシ同様に、カイガラムシもどの植物にも発生しやすいですが、こちらは薬が効きにくい害虫のため、見つけ次第柔らかいブラシや布で取り除きましょう。
そのままにしておくと、黒いすすが枝葉に付くすす病を併発させるので注意が必要です。
3:うどん粉病
うどん粉病は、うどんの粉を振ったような白い粉が枝葉に発生する病気で、症状がひどくなると植物は枯れてしまいます。
うどん粉病は、春と秋に風通しが悪いと発生しやすいので、茂りすぎた枝葉や花終わりをこまめに剪定し風通しが良い環境で育てることが重要です。
症状を確認した場合は、市販の殺菌剤で対処しましょう。
こちらもベニカシリーズがおすすめです。
4 :灰色かび病
灰色かび病は名前の通り、花や枝葉に灰色のかびが発生する病気です。
11~5月の低温多湿期に発生しやすいので、冬は室内で育てることの多いカランコエの近くに、加湿器などを置かないように気を付けましょう。
また、水のやりすぎにも注意が必要です。
花や葉を枯れたままにしていると、その部分から発生しやすい病気なので、こまめに手入れをしてあげましょう。
症状を確認した場合は、発生部分を取り除き、風通しが良いように切り戻しを行い、ベニカシリーズなどの殺菌剤を撒いておくことをお勧めします。
カランコエ・クイーンローズを上手に育てることができたら、綺麗な花を楽しみたいですよね。
そのためのポイントについてお話します。
花が咲かないクイーンローズの咲かせ方
クイーンローズに限らず、カランコエを育てているけど花があんまり咲かないという方は多いのではないでしょうか。
カランコエは、キクと同様に日照時間の長さが開花に影響する短日植物なんです。
そのため、室内で夜も明るいリビングで管理していると、蛍光灯などの光の影響で花が咲かなくなってしまいます。
カランコエが花芽を付けるには、光は8~9時間、長くても12時間。
残りの12~16時間は、まったく光が当たらない環境を作ってあげることがとても重要です。
カランコエは可愛いので、夜も明るいところで管理してしまうとどんどん花が咲きにくい状況になってしまいます。
そのため、夜は光のない場所に移動させるのが良いでしょう。
そんなこと言っても、真っ暗な場所なんて室内にはないよ?
その場合は、段ボールなど光を通さない箱を被せてあげましょう。
短日植物の花を咲かせるには、この真っ暗な時間の長さが重要になるので、なるべく少しの光も通さない箱を被せる方法がおすすめです。
箱を被せた後に、気になって箱を外して光が当たると、花が咲きにくくなるので気を付けてくださいね。
まとめ
最後に
いかがでしょうか。
カランコエ・クイーンローズの育て方と花が咲かない問題の解決方法でした。
このクイーンローズは非常に可愛らしい花で室内の明るい場所で育てられることから、とても人気があります。
しかし、他のカランコエと同様に、翌年以降花が咲かないと悩む方が多い植物でもあります。
そんな悩みの解決の助けに助けになれればと幸いです。
カランコエは、「幸福を告げる」という素敵な花言葉を持っているので、ぜひ手に取って可愛がってあげてください。
素敵なクイーンローズを育てて幸福なグリーンライフを過ごしましょう。
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