こんにちは。
たなーです。
これから、梅雨シーズン。
大切な植物達に虫や病気が発生しやすい時期になってきました。
そこで、この植物のタナログ内のブログ記事でも何度も登場しているお薬。
こちらの記事でも登場しています。

なぜ、たなーが頻繁におすすめしているのか、気になる成分とその効果からお話ししていきますね。
以下の内容は、
を参考にお話をしています。
※この記事には、虫の画像がありますので、苦手な人は見ないようにしてください。
ベニカXネクストスプレーの成分とその効果

ベニカXネクストスプレー
ベニカXネクストスプレーは、住友化学園芸株式会社様から販売されている殺虫殺菌剤です。
世界初の5種類の成分配合
還元澱粉糖化物(かんげんでんぷんとうかぶつ)
殺虫殺菌作用。
害虫や病原菌を包み込んで包み込んで退治する物理的防除。

簡単に言うと、でんぷんの膜で虫や菌を包みこんで呼吸できないようにして退治するよってことです。
化学合成剤に抵抗性のある害虫や耐性のある菌にも効果的です。
クロチアニジン
殺虫作用。
浸透移行性により葉や茎から吸収され植物全体に成分が広がるので、雨が降っても流れない。
効果は約一か月持続(アブラムシの場合)して、害虫の再発生を抑えます。

一か月持続はアブラムシに対してなので、他害虫にも一か月持続というわけではないので注意。
ピリダリル
殺虫作用。
退治の難しいチョウ目老齢幼虫(ハスモンヨトウ、オオタバコガ)にも効果的です。
老齢幼虫とは、すでに大きくなってサナギになる前の状態の幼虫です。
以下、写真はヨトウムシ、オオタバコガ(写真は、住友化学園芸eグリーンコミュニケーション病害虫ナビから)
ヨトウムシ
タバコガ
ピリダリルは、有機リン剤、カーバメート剤、合成ピレスロイド剤など既存の殺虫剤とは異なる作用で、薬剤抵抗性を発達させた害虫にも効果てきめんです。
雨に流されにくい耐雨性もあります。

合成ピレスロイド剤として有名な商品に、キンチョールがあります。
つまり、キンチョールの効きが悪いなと、思ったらピレスロイド剤に対して抵抗性を持ち始めているということです。
ペルメトリン
殺虫作用。
即効性があり、ノックダウン効果により害虫を素早く退治する効果があります。

この成分のおかげで、効果が目に見えて、薬の使用感があります。
マンデストロビン
殺菌作用。
浸達性(しんたつせい)、浸透移行性をもつ殺菌成分。
葉や茎から浸透して効果が持続するので雨が降っても流れない。
病気の予防と治療に効果的です。

浸達性とは、有効成分が葉の表面から裏面に染み込む作用です。この効果のおかげで、薬剤がかかってない裏面にも効果が出ます。
5つの成分とその作用がわかりましたね。
次は、どんな植物に使えるの?そんな疑問にお答えします。
ベニカXネクストスプレーの適用作物と適用病害虫
ベニカXネクストスプレー技術資料(PDF)4ページ目より
希釈倍率は原液、使用方法は散布。
バラに対しての病害虫は、ほとんどカバーできます。
また、収穫前の使用期限制限はありますが野菜(トマト、キュウリ、ナス、キャベツ、リーフレタスなど)に使用できることはとても嬉しいですね。
成長サイクルが短く、一気に増えるアブラムシやハダニ類に効果があるところもポイントですね。
※野菜に使用する場合は、必ず使用時期と使用回数の確認をしてください。
使用作物は、住友化学園芸さんの日々の証明実験により、更新されていきます。詳しくは公式HPを参考に。
ベニカXネクストスプレーの適用作物と適用害虫についてわかりましたね。
成分以外の、スプレーとしての特徴について紹介しますね。
ベニカXネクストスプレーの特徴
疲れにくい

ロングトリガー
たくさん噴霧しても疲れにくい軽い使い心地のロングトリガーです。
幅広い年代に、おすすめです。

てこの原理で簡単に噴霧できます。たなーも実際に使ってみて驚きました!
様々な散布パターン
フォーカス散布で狙い撃ち!

フォーカス散布
害虫への直接散布や、高い場所への散布がしやすいです。
ワイド散布でまんべんなく!

ワイド散布
害虫や病気予防など植物全体に散布しやすいです。
逆さ散布もできる!
低い場所にかがむ必要もなく、虫や病原菌が隠れている葉の裏にもスプレーしやすいです。
付属の小冊子がわかりやすい

小冊子①

小冊子②
従来の説明よりもカラービジュアルが重視され、初心者にもとても見やすくわかりやすいです。
高級感があり、手に取りやすい

ベニカXネクストスプレー
ボトル部分が、左右非対称で、親指と人差し指、中指、薬指にかかりやすくて持ちやすいです。
また、パッケージも赤を基調にしてシンプルなデザインがおしゃれです。
スプレー自体の特徴、こだわりがわかりましたね。
さすがの住友化学園芸さんです。
それでは、まとめに入りますね。
まとめ
最後に
いかがでしたでしょうか。
たなーおすすめのベニカシリーズの最新作「ベニカXネクストスプレー」のご紹介でした。
さらに詳しく知りたい方は、ブログ内で紹介しているベニカXネクストスプレーの技術資料を読んでみてください。
たなーは、長年ベニカXファインスプレー(ネクストスプレーの前のスプレー)を愛用していました。
現時点では、ベニカXファインスプレーの方が適用作物は多いのですが、住友化学園芸さんの日々の実験で、適用作物は今後更新されていくと思います。
ベニカXネクストスプレーは、複数の成分が入っており、抵抗性が生まれにくいため、殺虫殺菌として非常に有効です。
これは、ぜひ常備してほしいお薬です。
注意点として、かならず適用作物、適用回数を守りましょう。
また、抵抗性が生まれにくいとは言え、やはり複数のお薬を交互に使用することが一番なので、他の成分を持った殺菌剤、殺虫剤をセットで持つことをお勧めします。

お薬は効果・薬害の注意と安全上の注意を守って、正しく使用しましょう。
色々と書きましたが、要するにたなーおすすめのよく効くお薬ですということでした!
それでは、病害虫から大切な植物を守って、良きグリーンライフを過ごしましょう。
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