こんにちは。
たなーです。
春も近づくと、桜が恋しくなりますね。
植物には、桜の名前を持った植物が多数あるのをご存じでしょうか?
芝桜やサクララン、アッサムニオイザクラなど
調べればほんとにたくさんありますので、それだけ桜の花の形や特徴が似ていると、『サクラ』と名付けられるくらいに桜は愛されているのでしょう。
そんなサクラの名前を持つ植物のうち、
芝桜ほど有名ではないので、知らない方のほうが多いかもしれませんが、
たなーは、アッツ桜のほうが花としてはかわいく好きです。
この記事を読むことで以下のことがわかります。
アッツ桜とは?

アッツ桜
キンバイザサ科ロードヒポキシス属の球根植物です。
日本では、ほとんどアッツ桜と呼ばれますが、まれにロードヒポキシスと呼ばれるため、その場合はアッツ桜のことを指します。
アッツ桜は、南アフリカのナタール地方原産の球根植物です。
原産地では、雨量が特別多いわけではありませんが、一年を通して定期的に雨が降り、夏は涼しく、冬は暖かい日差しがある地域です。
アッツ桜の『アッツ』という名前から、北太平洋のアリューシャン列島の一つであるアッツ島原産だと思われがちですが、全く関係がないのでお気をつけてください。
サクラの花弁は5枚ですが、アッツ桜の花弁は6枚あり、見た目に雄しべ雌しべがないように見えることが特徴です。
実際には、真ん中のくぼんでいるところに、雄しべと雌しべがあります。
花びらが折れ曲がって咲いているため、見えないのです。
ちょっと変わった花ですね。
花色は、白、赤、桃、黄色、八重咲品種まであり、とてもかわいいのでコレクターも多く、集める楽しみもあります。
アッツ桜の育て方
日当たり
日当たりの良いところ~半日陰で育ちます。
日当たりの良いところのほうが、花付きが良いです。
用土
アッツ桜は霜や寒さに弱いため、鉢植え向きの植物です。
球根植物なので、水はけを考えた土が良いです。
市販されている山野草の土がおすすめです。

こちらの山野草の土は、重要な排水性もありつつ、適度な保水性もある土なので、山野草を育てるにあたっておすすめです。
水やり
原産地が一年を通して定期的に雨が降る地域なので、
土が乾燥しすぎず、程よく湿っている環境を好みます。
土がカラカラに乾くことは特に気を付けてください。
また、受け皿などを下にひいて水を溜めると根腐れの原因になりますので、気を付けましょう。
休眠期である11月~1月は、土が乾いたら少しやる程度で大丈夫です。
肥料
肥料は球根から芽が動き出す2月~3月に緩効性肥料を与えましょう。
また、肥料切れを起こすと葉の色が極端に薄くなるので、その場合は即効性のある液肥を、葉の色が戻るまで与えてあげましょう。
分球、植え替え
分球(球根に子供ができて、その子供を取り外して分けること)や植え替えは休眠期の11月~12月、芽吹き始める2月~3月が適期です。
アッツ桜は球根が増えやすいので、2年間隔で分球をしてあげましょう。
分球をしないとくっついた球根同士で、栄養の取り合いになり、花付きが悪くなり、葉が込み合い生育が悪くなります。
球根は1㎝ほどと小さいため、球根同士の間隔は3~4㎝、植えこむ深さは2㎝ほどが良いでしょう。
根が非常に細く繊細なので、芽が動き出しているときに植え替える場合は、植え替え後にメネデールなどの発根を促す活力剤を与えましょう。
メネデールについてはこちらの記事を参考に。
病害虫
アッツ桜は、葉が固く水分をあまり含まないので、病害虫がほとんどつきません。
極端に乾燥することで赤ダニが発生しますので、その場合は霧吹きで吹き飛ばしたり、水で洗い流しましょう。
それでも、増える場合は市販のお薬で対処しましょう。

お薬としては殺ダニ剤が効果的です。たなーおすすめのベニカシリーズもハダニに効果ありますよ。
ベニカXネクストスプレーについてはこちらを参考に。
また、アカダニ以外では、
アッツ桜の花後をそのままにして、水などに濡れるとカビが発生する原因となりますので、花終わりは、きれいに取り除きましょう。
アッツ桜の夏越し方法
アッツ桜は比較的に暑さには強いですが、梅雨が明けてからの、夏の強い日差しで葉焼けなどしてやられることがあります。
そのため、梅雨明け後は遮光ネットなどで日差しを50%ほど遮ってあげると良いです。
また、日本は湿度が高いので、風通しを良くして湿気が溜まらないようにしましょう。
アッツ桜の冬越し方法
アッツ桜は寒さや霜に弱いので、冬の気温が3℃以下になる場合は、室内に入れてあげましょう。
この時期に水をやりすぎると球根が凍り、腐る恐れがあります。
かといって、カラカラにしてもいけませんので、霧吹きで程よく土を湿らせてあげましょう。
アッツ桜が咲かない原因
アッツ桜が咲かないと悩んでいる方も多いと思います。
日当たりや水管理以外の場合は、冬の管理方法がとても大事なんですよ。
アッツ桜は、5~8℃ほどの低温に当たることで翌年の花芽が付くので、室内に置く場合は10℃以上にならない場所で管理してあげるのがポイントです。
アッツ桜が咲かないと悩んでいる方は、室内に入れて10℃以上で管理していると可能性がありますので、気を付けましょう。
まとめ
最後に
いかがでしょうか。
アッツ桜はとてもかわいいお花です。
そのため、プレゼントや少し飾る形で購入される方が多いですが、原産地の特徴を知らないと夏や冬で枯らしてしまうことの多い球根植物でもあります。
逆に最初の夏や冬さえ越せば、翌年以降はかわいい花を咲かせ増えてくれます。
かわいいアッツ桜を育てて、良きグリーンライフを楽しみましょう。
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