こんにちは。
たなーです。
春も近づくと、桜が恋しくなりますね。
植物には、桜の名前を持った植物が多数あるのをご存じでしょうか?
芝桜やサクララン、アッサムニオイザクラなど
調べればほんとにたくさんありますので、それだけ桜の花の形や特徴が似ていると、『サクラ』と名付けられるくらいに桜は愛されているのでしょう。
また、桜の種類は豊富。樹高が低い桜を一才桜と呼ぶこともあります。日本では親しまれている「桜」の名前ですが、そんなサクラの名前を持つ植物のうち、
芝桜ほど有名ではないので、知らない方のほうが多いかもしれませんが、
たなーは、アッツ桜のほうが花としてはかわいく好きです。
この記事を読むことで以下のことがわかります。
アッツ桜の特徴
名前 | アッツ桜 |
科/属 | キンバイザサ科/ロードヒポキシス属 |
原産地 | 南アフリカ |
開花期 | 5月~6月 |
寒さ | やや弱い |
暑さ | 強い |
キンバイザサ科ロードヒポキシス属の球根植物です。
日本では、ほとんどアッツ桜と呼ばれますが、まれにロードヒポキシスと呼ばれるため、その場合はアッツ桜のことを指します。
アッツ桜は、南アフリカのナタール地方原産の球根植物。原産地は雨量が特別多いわけではありませんが一年を通して定期的に雨が降り、夏は涼しく、冬は暖かい日差しがある地域です。
アッツ桜の『アッツ』という名前から、北太平洋のアリューシャン列島の一つであるアッツ島原産だと思われがちですが、全く関係がないのでお気をつけてください。
サクラの花弁は5枚ですが、アッツ桜の花弁は6枚あり、見た目に雄しべ雌しべがないように見えることが特徴です。しかし実際には、真ん中のくぼんでいるところに、雄しべと雌しべがあります。
花びらが折れ曲がって咲いているため、雌しべ雄しべが見えないのです。花色も豊富で白・赤・桃・黄色とあります。
さらには八重咲品種まであり、とてもかわいいアッツ桜はコレクターも多い点も特徴です。
アッツ桜の育て方
アッツ桜の育て方|日当たり
日当たりの良いところ~半日陰で育ちます。
基本的に日当たりを好むので、屋外の日当たりの良い環境で育ててください。
暗い日陰では花が咲かない可能性があるので、注意しましょう。
アッツ桜の育て方|用土
アッツ桜は、水はけのよい土で育ててください。球根植物なので、水持ちがよすぎる土では球根が腐る可能性があるためです。
アッツ桜は霜や寒さに弱いため、鉢植え向きの植物。市販されている山野草の土がおすすめです。
もしオリジナルで土を作る場合は、硬質鹿沼土や硬質赤玉土、ベラボン、軽石などを使用して水はけのよい土を作ります。
花ごころさんの山野草の土は、重要な排水性もありつつ、適度な保水性もある土なので、山野草を育てるのにおすすめです。
アッツ桜の育て方|水やり
アッツ桜は土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるくらいに水やりしてください。休眠期の11月~2月であっても、土はカラカラに乾燥させずに適度な湿り気を与えておくことがポイント。
冬に断水させると、球根が干からびて枯れる恐れがあります。傷みが出てくると、春に花が咲かない原因にもなるので注意してください。
原産地が一年を通して定期的に雨が降る地域なので、土が乾燥しすぎず、程よく湿っている環境を好みます。
水やりはたっぷり与えますが、受け皿に水を溜めると根腐れの原因になるため気を付けましょう。
水やりがうまくいかない場合は、パッと一目で水やりタイミングがわかるサスティーがおすすめ。
アッツ桜の育て方|肥料
肥料は球根から芽が動き出す2月~3月に緩効性肥料を与えましょう。
また、生育期の3月~6月に肥料切れを起こすと葉の色が極端に薄くなるので、その場合は即効性のある液肥を与えてください。
開花後は、球根を太らせるためにカリ成分の多い肥料を与えると球根が大きくなりやすいです。
置き肥であればプロミック、液肥であればトップクオリティ。カリ成分の多い肥料であれば、微粉ハイポネックスなどがおすすめです。
アッツ桜の育て方|植え替え・分球
アッツ桜は植え替えの際に、一緒に分球するのがおすすめです。分球とは、球根に子供の球根ができて、その球根を取り外して分けることを指します。
植え替えは休眠期の11月~12月、または芽吹き始める2月~3月が適期です。
アッツ桜の球根が増えやすいので、2年間隔で分球をしてあげましょう。
分球をしないとくっついた球根同士で、栄養の取り合いになります。その結果、花付きが悪くなったり、葉が込み合ったりして生育に悪影響を与えます。
球根は1㎝ほどと小さいため、球根同士の間隔は3~4㎝、植えこむ深さは2㎝ほどが良いでしょう。
根が非常に細く繊細なので、芽が動き出しているときに植え替える場合は、植え替え後にメネデールなどの発根を促す活力剤を与えましょう。
アッツ桜の注意したい病害虫
アッツ桜の葉は水分をあまり含まず固いため、病害虫がほとんどつきません。ただし極端に乾燥するとハダニが発生します。
ハダニは吸汁性害虫で、植物の栄養を吸収します。葉がかすれたり植物に糸を引いたりするして弱らせるので注意してください。
ハダニには殺ダニ剤やベニカXネクストスプレーなどで対処しましょう。
お薬としては殺ダニ剤が効果的です。たなーおすすめのベニカシリーズもハダニに効果ありますよ。
ハダニが大発生する前の状態であれば、霧吹きやシャワーで洗い流すように水をかけてあげると効果があります。乾燥を好むハダニは多湿環境を嫌うためです。
またハダニ以外ではアッツ桜の花後をそのままにしておくと、水などに濡れた際にカビが発生します。花終わりの花がらは、きれいに取り除きましょう。
アッツ桜の夏越し方法
アッツ桜は比較的に暑さには強いですが、梅雨が明けてからの、夏の強い日差しで葉焼けなどしてやられることがあります。
そのため、梅雨明け後は遮光ネットなどで日差しを50%ほど遮ってあげると良いです。
また日本は湿度が高いので、風通しを良くして湿気が溜まらないようにしましょう。
アッツ桜の冬越し方法
アッツ桜は寒さや霜に弱いので、冬の気温が3℃以下になる場合は、室内に入れてあげましょう。
この時期に水をやりすぎると球根が土ごと凍ったり、腐ったりする恐れがあります。しかしカラカラに乾燥させてもいけませんので、霧吹きで程よく土を湿らせてあげましょう。
アッツ桜が咲かない原因
アッツ桜の花が咲かないと悩んでいる方も多いと思います。
日当たりや水管理以外に、冬の管理方法がポイント。
アッツ桜は、5~8℃ほどの低温に当たることで翌年の花芽が付くので、室内に置く場合は10℃以上にならない場所で管理してください。
冬に暖房の付いた部屋で管理すると花が咲かない原因になります。アッツ桜が咲かないと悩んでいる方は、室内に入れて10℃以上で管理していると可能性がありますので、気を付けましょう。
まとめ
最後に
いかがでしょうか。
アッツ桜はとてもかわいいお花です。
そのため、プレゼントや少し飾る形で購入される方が多いですが、原産地の特徴を知らないと夏や冬で枯らしてしまうことの多い球根植物でもあります。
逆に最初の夏や冬さえ越せば、翌年以降はかわいい花を咲かせ増えてくれます。
かわいいアッツ桜を育てて、良きグリーンライフを楽しみましょう。
コメント