こんにちは。
たなーです。
平和の象徴でもあるオリーブの木。
ガーデニングやお庭を持っている方には、すらりとした立ち姿に光を受けキラキラした葉をもつオリーブの木は憧れのある樹木ではないでしょうか。
旧約聖書に記された「ノアの箱舟」のお話も有名ですね。
そんなオリーブの木ですが、
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お庭がないから、育てられないわ。。
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育ててみたいけど、ベランダが狭いから。。。
と、オリーブを楽しむことをあきらめていませんか?
実は、オリーブの木は室内で観葉植物として育てられます。
![たなー](https://hetemultest.website/wp-content/uploads/2021/03/IMG_-k24xc8.jpg)
オリーブは屋外のイメージが強いですが、実は耐陰性に優れるため室内でも、環境を整えれば観葉植物として育てられます。実際に建築会社のガーデン事業部に勤めていた際には、モデルハウスの室内に樹齢100年の切り株樹形のオリーブの木が一年中置かれて育っていました。
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オリーブの木の特徴
植物名 | オリーブの木 |
原産地 | 地中海沿岸~アフリカ北部 |
科/属 | モクセイ科/オリーブ属 |
樹高 | 2m以上 |
寒さ | 普通 |
暑さ | 強い |
開花期 | 5月~6月 |
収穫期 | 10月~11月 |
オリーブの木は地中海沿岸~アフリカ北部が原産地のモクセイ科オリーブ属の常緑高木です。暖かく日当たりの良い乾燥気味の場所を好みます。
初心者でも育てやすい樹木として、関東以西ではお庭のシンボルツリーに人気です。また、寿命が長いことでも知られています。
日本では、香川県の小豆島(しょうどしま)にある樹齢1000年のオリーブの木が有名です。小豆島は、日本のオリーブ生産地として、さまざまな品種やオリーブの加工品を取り扱っています。
オリーブは室内で育てられる
オリーブの木は、日当たりと風通しが良い室内であれば育てることができます。
オリーブの木は品種によりますが、‐5℃程度の寒さに耐えることが可能です。しかし、霜や雪に当たると枯れる恐れがあります。
強い霜や大雪に当てないように管理することが重要です。雪や霜のことを考えると、環境を整えた室内で一年中育てた方が安心かもしれません。
屋外のイメージが強いですが、強い耐陰性を持っているので、日当たりの良い屋内であれば育ちます。日差しの入る窓際に置くとよいでしょう。
オリーブに限らず、室内で植物を管理する際は、風通しがポイントです。定期的に窓を開けたり、サーキュレーターで空気を動かしてあげると、より室内で育てやすくなります。
室内でのオリーブの木の育て方
オリーブの木は、室内でも育てられますが、上手に育てるにはコツがあります。室内で観葉植物として育てたい方は、以下それぞれのコツを押さえて管理してください。
- 日当たり
- 用土
- 水やり
- 風通し
- 肥料
日当たり
オリーブの木は、日当たりの良い場所を好みます。室内で育てる場合は、日当たりの良い窓際に置いてあげましょう。
耐寒性を持つといっても、日差しが全く入らない室内では育ちません。葉が黄色くなってぽろぽろと落ちてしまいます。
日差しが入らない場所に置く場合は、週に3~4日はベランダやテラスで、日中日光浴をさせてあげましょう。また、植物育成LEDで補光するのもおすすめです。
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アマテラスは、たなーも実際に室内で観葉植物に使用しています。
用土
オリーブの木は、腐葉土や堆肥などの有機質分と弱アルカリ性の土を好みます。そのため、硬質赤玉土:腐葉土=6:4の割合で混ぜた土で良く育ちます。
さらに苦土石灰を少量加えるとさらに良いです。土を作ることが難しい場合は、市販されている観葉植物の土やオリーブの土を使いましょう。
しかし、室内で育てる場合、有機質分が多いと土が過湿になった際にコバエが発生したりキノコが生えたりする原因に。腐葉土や堆肥など有機質分を半分ほど減らし、その分ベラボンを加えるなど対策をすると安心です。
ベラボンについてこちらを参考に。
水やり
土が乾いたら鉢底から水が流れるくらいしっかり水やりを行いましょう。ただし、オリーブの木は乾燥を好むため、受け皿には水を溜めないようにしてください。
受け皿に水を溜めていると、土が乾かずに根腐れする恐れがあるためです。土が乾いていないにも関わらず、水やりするのも控えてください。
生育期の春~夏は、土の乾きが早いですが、秋~冬は土の乾きが遅いです。土の乾燥具合を確認しながら、水やりします。
もし水やりを上手にできない場合は、パッと一目で水やりタイミングがわかるサスティーがおすすめです。
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![たなー](https://hetemultest.website/wp-content/uploads/2021/03/IMG_-k24xc8.jpg)
たなーもサスティーを使っていますが、パッと一目で水やりタイミングがわかるので便利ですよ。
風通し
オリーブに限らず、室内で植物を育てる場合は風通しが重要です。締め切った場所では、空気の流れがないため、植物周囲の空気が動きません。
空気が滞留している状態では、植物は上手に呼吸ができないので、注意してください。適度に窓を開けて、空気を動かしましょう。
サーキュレーターやクーラーで空気を動かすのもおすすめです。しかし、サーキュレーターやクーラーを使用する場合は、直風を植物に当てないことがポイント。
特にクーラーの乾いた風が当たり続けると、枝葉から水分が失われて葉が落ちる原因になります。直風が当てずに、空気を動かしてください。
肥料
肥料は以下の時期に与えましょう。
- オリーブの花芽が動き出す前の2月~3月。
- 開花期の5月~6月。
- 実を収穫した後の10月~11月。
肥料は有機質分の肥料が良いですが、室内の場合はコバエやアブラムシなどの発生原因になります。そのため化成肥料をおすすめします。
オリーブの木専用肥料も市販されていますので、安心です。
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室内でもオリーブの実は付けられる
室内でもオリーブに実を付けることは可能です。しかし、オリーブは自家不和結合性(自分自身の花粉では受粉しない性質)を持っています。
そのため、異なる品種を2本以上育てる必要があります。屋外であれば、風や昆虫が受粉をしてくれますが、室内ではそうはいきません。
室内でオリーブの木を育てて果実も実らせたい方は、人工授粉させます。花が咲いた際に、筆やピンセットなどえ紙コップにそれぞれの花粉を集めてください。
花粉を集めたら、お互いの花に花粉を筆で付けてあげましょう。受粉が成功すれば、自然に果実が実ります。
オリーブの木は品種によって開花期が異なることあるため、なるべく同じ開花期のオリーブを2種類以上育ててください。
室内のオリーブに花をたくさん咲かせるコツ
オリーブは、冬に10℃以下の寒さを20日以上経験することで、翌年の花芽を多く形成します。つまり、室内でオリーブを育てており、花を咲かせたり果実を実らせたりさせたい場合は、冬は暖房の付いていない室内で管理してください。
暖房の付いた室内で管理し続けると、春5月~6月に花は咲きにくいです。
室内で育てるオリーブの木にも剪定は必要
室内のオリーブの木にも剪定は必要です。オリーブは高木なので、室内であってもぐんぐん幹や枝は伸びていきます。
枝や幹を伸ばしたままだと、形も崩れて株元からも新芽が出にくくなるため、切れ味のよい花鋏や剪定ハサミで剪定してください。剪定のポイントは、以下の2つ。
- 剪定時期
- 剪定する枝の場所
剪定時期
花芽がつく5月~6月以外であれば、基本的にはいつでも可能です。新芽が動き出す前の2月~3月が剪定時期のベストタイミングです。
室内で観葉植物として育てている場合は、気温が15℃以上あれば、いつでも剪定しても問題ありません。
剪定する枝の場所
オリーブの木を大きくしたいか、したくないかによって剪定場所は異なります。バランスを見ながら大きくしたい場合は枝先のみを切ってください。
室内のオリーブの木を大きくしたくない場合は、枝の下部分で剪定します。剪定する際は、枝に葉を残しておくことが新芽を出やすくするポイントです。
剪定した切り口の下部分から、新芽が出てくるので、剪定後の形をイメージしながら切るとよいでしょう。
幹を中心としたら、内側に向かう枝も剪定してください。株の中心部に伸びた枝から葉が茂った場合は、日当たりや風通しを悪くなります。
日当たりや風通しが悪くなると、生育に悪影響を与えるので注意しましょう。
室内で発生しやすい病害虫
室内で発生しやすい病害虫を紹介します。病害虫は早期発見早期対処が大切です。
発生しやすい病害虫を知っておくこと、そしてオリーブをよく観察しましょう。
発生しやすい病害虫は、以下の4つです。
- アブラムシ
- カイガラムシ
- オリーブアナアキゾウムシ
- 炭疽病
それぞれ解説します。
アブラムシ
どの植物でも発生しやすいアブラムシ。3月~5月と暖かい時期に発生しやすいです。
室内であれば、窓からの侵入や衣服に付いて室内に侵入。植物に付いて増殖します。
暖かい室内だと一年中増えやすいので、日頃の観察で見つけ次第捕殺や殺虫剤のベニカXネクストスプレーやオルトランを使って駆除してください。
アブラムシは新芽や若い葉の裏から、樹液を吸汁してオリーブを弱らせます。大発生すると、ウイルスを媒介したりほかの植物に移ったりするので気を付けましょう。
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カイガラムシ
カイガラムシもアブラムシ同様に樹液を吸汁して株を弱らせます。風通しや日当たりが悪い場所で発生しやすいです。
ほとんど動かないですが、種類によって見た目や色が異なり、見つけにくい害虫です。「気づいたら大発生していた」といったことが多いので、気を付けましょう。
カイガラムシは葉や枝に黒いすすが付いたようなすす病を併発させます。主に、カイガラムシの糞にカビが生えることで発生する病気です。
そのため、カイガラムシを駆除しないと発生し続けるため、注意してください。カイガラムシは殺虫剤が効きにくいため、柔らかいブラシや布、ティッシュなどでこそぎ落とします。
2月~3月の幼虫期は比較的殺虫剤が効きやすいですが、成虫には効き目が薄いので、やはり物理的に取り除いた方が駆除しやすいです。
オリーブアナアキゾウムシ
株元や幹が大きいオリーブの木に発生しやすい害虫です。屋外からの侵入によって室内で発生します。
オリーブアナアキゾウムシは幹に卵を産み付け、孵化した幼虫が幹の中を食べてしまいます。幹の根元から木くずが出ていたら、食害されている可能性が高いです。
木くずが出ている部分をドライバーやキリなどでほぐして、幼虫を取り除いてください。幼虫を取り出せない場合は、殺虫剤を染み込ませるのもアリです。
炭疽病
7月~11月と湿度の高い時期に発生しやすい病気です。カビによって引き起こされる病気で、オリーブの木の葉に黒や灰色の斑点が発生して穴が空いたり、果実がくぼんだりします。
症状を見つけたら、早期に殺菌剤を噴霧してください。殺菌剤としては、「ベンレート水和剤」「オーソサイド水和剤」などを水に溶かして、霧吹きでスプレーします。
葉水を与えるように、オリーブ全体に霧吹きをするとよいでしょう。病気は発生してから対処するのではなく、予防対策が重要です。
特に室内だと、屋外に比べて日当たりや風通しが悪い場合があります。
- 葉が茂っている場合は剪定して風通しを良くする
- 日当たりの良い場所で管理する
- 水をやりすぎない
- 鉢の上に落ちている葉は取り除く
など、細かな手入れを心がけてください。
最後に
いかがでしょうか。室内で観葉植物として楽しむためのオリーブの育て方を紹介させていただきました。
「オリーブの木は屋外で育てる植物」と思っていた方は驚いたのではないかと思います。耐陰性の強さを生かして、環境を整えれば室内でも育ちます。
しかし、屋外と室内の育ち具合を比べると、確かに屋外で育てた方が元気よく育ちますので、調子が悪い場合はベランダやお庭に出して屋外管理に切り替えることも必要です。
スタイリッシュな姿のオリーブを室内でぜひ楽しんでください。オリーブにはさまざまな品種があり、姿かたちの特徴も異なります。
初めてオリーブを育てる方は、ぜひ以下の記事も参考にしてください。
関連記事:オリーブの品種と特徴|初心者へのおすすめを紹介します
ぜひ素敵なオリーブの木を室内で育ててみてください。
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