【初心者でも大丈夫】室内でのオリーブの木の育て方と病害虫について

オリーブの木 観葉植物
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こんにちは。

たなーです。

 

平和の象徴でもあるオリーブの木。

ガーデニングやお庭を持っている方には、すらりとした立ち姿に光を受けキラキラした葉をもつオリーブの木は憧れのある樹木ではないでしょうか。

旧約聖書に記された「ノアの箱舟」のお話も有名ですね。

 

そんなオリーブの木ですが、

 

お庭がないから、育てられないわ。。

育ててみたいけど、ベランダが狭いから。。。

 

と、オリーブを楽しむことをあきらめていませんか?

 

実は、オリーブの木は初心者でも簡単に室内で観葉植物として育てられるんですよ。

 

今回は、室内で育てるオリーブのお話をしたいと思います。

 

 

そもそもオリーブの木とは

オリーブの木

オリーブの木は地中海沿岸が原産地のモクセイ科オリーブ属の常緑高木です。

暖かく日当たりの良い乾燥気味の場所を好みます。

 

初心者でも育てやすい樹木で、西日本ではお庭のシンボルツリーとしても人気があるんですよ。

 

また、寿命が長いことでも知られており、日本では香川県の小豆島(しょうどしま)の樹齢1000年のオリーブの木が有名です。

室内で育てられるの?

室内で育てられるの?

オリーブの木は日当たりの良い室内であれば簡単に育てることができます。

オリーブの木の耐寒性は-5ほど(品種により、寒さにさらに強いものもあり)で、霜や雪に当たることを嫌うので、霜や雪は避けましょう。

そのため、地植えするには環境が限られてしまいます。

 

このことを考えると、実は室内のほうが育てやすいとも考えることができますね。

室内での育て方は?

室内での育て方は?

日当たり

オリーブの木は日当たりの良いところを好みます。

そのため、室内では日当たりの良い窓際に置いてあげましょう。

どうしても、日当たりが良くない場合は、週に3日~4日はベランダなどで日光浴をさせてあげましょう。

水やり

地中海沿岸原産ということもあり、乾燥を好みますが、いつも乾いていると枯れてしまいますので、基本的には土が乾いたらしっかり水やりを行いましょう。

室内だと、受け皿を鉢下にしますが、受け皿には水が溜まらないようにしましょう。

根腐れの原因になります。

用土

オリーブの木は、腐葉土などの有機質分と弱アルカリ性の土を好みます。

そのため、硬質赤玉土に腐葉土を6:4の割合で混ぜた土が良いでしょう

さらに苦土石灰を少量加えるとさらに良いですね。

 

土を作ることが難しい場合は、市販されている観葉植物の土やオリーブの土を使いましょう。

 

しかし、室内で育てる場合、有機質分が多いとコバエなど虫が湧く原因になります。

そのため、腐葉土など有機質分を半分ほど減らし、その分ベラボンを加えるなど対策をお勧めします。

 

ベラボンについてこちらを参考に。

肥料

肥料は以下の時期に与えましょう。

 

〇オリーブの花芽が動き出す前の2月~3月。

〇開花期の5月~6月。

〇実を収穫した後の10月~11月。

 

肥料は、有機質分の肥料が良いですが、室内の場合はコバエなどの虫の発生の原因になりますので、化成肥料をおすすめします。

オリーブ用の肥料も市販されていますので、そちらを使うのもよいでしょう。

 

植え替え

オリーブの植え替え時期は寒い冬と暑い夏を除いた春と秋であればいつでも植え替えはできますが、4月~5月の暖かくなり始める時期がベストシーズンです。

 

室内でもオリーブの実はつけられるの?

オリーブの実

室内でもオリーブの実はつけることは可能です。

しかし、オリーブの木を異なる品種で2本植える必要があります。

これはオリーブの木には、自家不和合性(自分の花粉では受粉しにくい性質)があるためです。

 

同じ鉢に2本植える必要はなく、開花期の5月~6月に近くに置き、受粉作業をしてあげましょう。

外の場合は風や昆虫が受粉をしてくれますが、室内の場合、自然受粉は期待できません。

そのため、花が咲いた場合、筆などで紙コップなどにそれぞれの花粉を集め、お互いの花に花粉を筆でつけてあげることが大事です。

 

収穫した実は、生では渋くて食べられませんので、重曹や塩などで渋みを抜き食べましょう。

花をたくさんつけるポイント

花をたくさんつけるポイント

オリーブは冬に10℃以下の寒さに20日以上当たることで花芽をたくさんつけます。

そのため、暖房の付いた部屋にずっと置いていると花芽が付きにくいので、冬は寒い場所に置いてあげましょう。

室内でも剪定は必要なの?

剪定

枝を切ることを剪定(せんてい)と言いますが、室内でもオリーブの木は剪定が必要です。

オリーブは高木に分類されるので、そのままにしておくとどんどん伸びてしまいます。

伸ばしたままだと、形も崩れ、下の枝から新芽も出にくくなるので剪定をしてあげましょう。

剪定時期

花芽が付く5月~6月以外であればいつでも可能です。

新芽が動き出す前の2月~3月が剪定時期のベストタイミングです。

切る枝の場所

オリーブの木の大きさを大きくしたいか、大きくしたくないかで、切る場所は変わります。

バランスを見ながら大きくしたい場合は枝先のみを、大きくしたくない場合は、枝の下部分で切りましょう。

ただし、切った後にその枝に葉がついている状態にしてあげることがポイントです。

 

また、内側に向かう枝は切り落としてあげましょう。

株の内側で葉が茂ると風通しが悪くなる原因になるからです。

病害虫はつくの?

観察

オリーブの木は樹木のなかでも比較的害虫は付きにくいです。

特に室内だと害虫は限られますので、室内でも発生しやすい病害虫の紹介をします。

病害虫は早期発見が大切なので、よく観察しましょう。

アブラムシ

アブラムシは3月~5月と暖かい時期に発生しやすい害虫です。

新芽や若い葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。

見つけ次第、お薬で対処しましょう。

カイガラムシ

カイガラムシもアブラムシと同様に樹液を吸汁して株を弱らせます。

カイガラムシは、すす病という黒いすすが付いたような病気を併発させるという意味でも、アブラムシよりも厄介なので、見つけ次第、お薬などで早くに対処しましょう。

カイガラムシは、お薬が効きにくい性質がありますので、ブラシなどでこそぎ落とすことをおすすします。

オリーブアナアキゾウムシ

根元が大きいオリーブの木に発生することが多い害虫です。

こちらは、オリーブの幹の中に卵を産み付け、幼虫が幹の中を食べてしまうので、特に気を付けたい害虫です。

幹の根元から木くずが出ていたら、食害されている証拠なので、その部分をドライバーなどでほぐし、幼虫を取り出しましょう。

 

炭疽病(たんそびょう)

カビが原因で引き起こされる病気。

7月~11月と梅雨の前後に発生しやすいです。

黒や灰色のカビの斑点が発生し、葉に穴が開いたり、果実がくぼんだりします。

広がるともとに戻りにくいので、早期発見して、お薬で対処しましょう。

 

予防策として、以下の点が重要です。

〇葉が茂っている場合は剪定で風通しを良くすること。

〇水やりをやりすぎないこと。

〇鉢の上に落ちている葉は取り除くこと。

最後に

最後に

いかがでしょうか。

初心者でも、室内の観葉植物として楽しめるオリーブの木の育て方を、紹介させていただきました。

生のオリーブの実は、なかなか流通しません。

室内で育られて実も収穫できると、とてもうれしいですね。

オリーブは、品種により葉の形、色、実の大きさも違いがあるのでお気に入りを探して育ててみてはいかがでしょうか?

剪定次第で、株元も大きくできカッコよくも、かわいくも仕立てられるのがオリーブの木の良いところです。

ぜひ、オリーブの木をおしゃれに楽しく育てて良きグリーンライフを過ごしましょう。

 

初心者におすすめのオリーブの木の品種と特徴についてはこちらを参考に。

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