こんにちは。
たなーです。
オリーブの木には自家不和合性(自家不結実性とも言います)という性質があります。簡単に言うと、自分の花粉では受粉しにくい性質のことです。
品種によって強弱があるため、絶対に1本では実がならないわけではありませんが、確率は非常に低いでしょう。そのため、オリーブの木は異なる品種を2本以上植えると、実が付きやすくなります。
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園芸店時代にさまざまなオリーブの品種を扱ってきましたが、やはり初めて育てる方には、コンパクトに育つ特徴を持つオリーブがおすすめ。枝が広がるタイプは剪定にも気を付けなければなりません。代表的な品種を中心に紹介しますが、たなーおすすめは、シプレシーノです。
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初心者におすすめ品種|マンザニロ
マンザニロは、スペイン原産の果実加工用のオリーブ品種。比較的園芸店でも手に入れやすい品種の一つです。
開花時期5月下旬~6月上旬です。結実させるには、同時期に花が咲く品種を準備してください。
日本のオリーブの木の生産地でもある香川県の主要品種としても知られています。このことからも、日本の環境に適応しやすいく育てやすい特徴を持っていることがうかがえますね。
樹形がこんもりと丸く育ち、丸く大きな果実が特徴です。皮が柔らかく果肉が多いオリーブの実が収穫できるので、漬物に向いています。
果実が実ると熟すスピードが早いため、収穫を急ぎたい方にもおすすめです。樹形がこんもり育つ姿は庭木のシンボルツリーや室内の観葉植物としても見栄えがよいです。
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初心者におすすめ品種|アルベキーナ
アルベキーナもスペイン原産のオリーブ品種。「アルベキナ」の名前で販売されていることも多く、マンザニロと同じく園芸店でもよく見る品種の一つです。
開花時期は5月下旬~6月中旬。アルベキーナは生長がゆっくりなので鉢植えとして育てやすい特徴を持っています。
果実はやや小さめですが、鈴なりにたくさん付けるため、実がたくさん付いた時の姿は圧巻です。生育がゆっくりで鉢植えとしても育てやすい特徴から、観葉植物のように楽しむのもアリだと思います。
アルベキーナは自家不和合性が弱いので1本で実をつけることもあります。とはいえ、たくさん実を付けるためには、異なる品種を一緒に育てて受粉させてください。
観葉植物として育てて、「実が付いたらいいな」くらいであれば、アルベキーナはぴったりと言えるでしょう。樹齢が若いときから花をつける、かつ花粉量も多い特徴は、受粉樹としても非常に役立ちます。
オリーブを2本以上植えて、果実を収穫したい方は、開花期が近ければアルベキーナを1本植えておくと良いかもしれません。
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初心者におすすめ品種|レッチーノ
イタリア・トスカーナ地方原産のオリーブ品種です。フルーツ香のオイルが採れる品種としても親しまれています。
開花時期は5月~6月。暑さや寒さに強く、育てる環境に順応しやすい特徴を持っています。さらに、病害虫にも強いため初心者が初めて育てるオリーブの1本目にもよいでしょう。
楕円形の果実は、完熟すると光沢のある黒色になります。完熟したオリーブの実を味わってみてい方にもおすすめです。
小さな葉と白い葉裏は、涼しげな淡いグリーンリーフとして楽しむことができます。観葉植物として育てても良いかもしれません。
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初心者におすすめ品種|シプレッシーノ
イタリアのシチリア島原産のオリーブ品種。別名「チプレッシーノ」とも呼ばれており、こちらの名前で販売されていることも多いです。
開花時期は5月~6月。枝は横に広がりにくく上向きにゆっくり生長するため、樹形がまとまりやすく省スペースでも育てられる特徴を持っています。
お庭に広いスペースがなくても、育てやすいオリーブ品種です。鉢植えでも比較的スペースを取らないので、お家のアイキャッチやシンボルツリーに使いやすいと思います。
萌芽力が強いため、剪定で失敗することも少なく好みの樹形を作りやすいです。さらに、病害虫に強く、環境適応力もあるため、初心者でも安心して育てられるでしょう。
自家不和合性は弱いため、1本で実がなることもあります。ただし、オリーブの実をたくさん楽しみたい方は、2本以上植えてください。
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初心者におすすめ品種|ネバディロ・ブランコ
スペイン原産の油用のオリーブ品種。園芸店でも低入れやすい品種の一つで、オリーブと聞くと、ネバディロ・ブランコを想像する方も多いかもしれません。
長い楕円形の実が特徴的で、葉はオリーブ全体の平均的な姿。葉に関しては、特別な特徴を持ち合わせていない分、飾り方や植える場所に悩むことは少ないでしょう。
開花時期は5月中旬~6月初旬です。ネバディロ・ブランコは多くの花を咲かせ、かつ花粉量が多い品種。受粉樹としても優秀なオリーブです。
観葉植物用としても苗木の生産が多い特徴も持ち合わせています。オリーブの実を本格的に収穫したい方は、受粉樹としてネバディロ・ブランコを1本植えてみてはいかがでしょうか。
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初心者におすすめ品種|アルボサナ
スペイン原産の油用のオリーブ品種。生産性が高く、1年ごとにオリーブの実をたくさん実らせます。
実はやや小さめですが、そのデメリットをカバーするほどの収穫量を期待できるオリーブです。食用よりも油用なので、オリーブ油を作りたい方向けの品種になります。
アルボサナからとれるオリーブ油は質が高いことで知られており、料理や健康、美容にも多く利用することが可能です。開花時期は5月~6月。
生育がゆっくりで鉢植えとしても育てやすい特徴も持っているため、観葉植物のように育てることもできます。
初心者におすすめ品種|ミッション
アメリカ原産のオリーブ品種。まっすぐに伸びる直立型の樹形で、生育旺盛な特徴を持っています。
‐5℃程度の寒さにも耐えるので、関東地方でもお庭で生育可能です。ミッションは葉色のコントラストが美しく、観葉植物として人気があります。
葉を煌めかせて、風に揺れる姿は非常に美しいです。葉裏が純白なので、光に当たるとキラキラ光って見えます。
開花時期は5月~6月。果実は先端が尖ったような卵型で、やや実が硬めです。漬物として利用すると食べやすいでしょう。
風味がよいオリーブ油も取れます。
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初心者におすすめオリーブ|2本植え
観葉植物としてではなく、「せっかくなら実も楽しみたい」と考えている方には、2本植えのオリーブ苗の購入がおすすめです。
生産者が相性の良い品種同士を1鉢に寄せ植えして、育てた鉢植えを販売していることがあります。園芸店でも販売していることがあるので、ぜひ注目してみてください。
2本植えであれば、そのまま植えて育てれば、オリーブの実が付く可能性が高いです。ただし、2本のうち1本が枯れたら、もう1本植えてあげないと実が付きませんので注意してください。
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最後に
今回は初心者におすすめの育てやすいオリーブの品種と特徴を紹介いたしました。
オリーブの木は歴史が長い分、多くの品種があります。実際に園芸店やネットでは、いろいろな品種があるあtめ目移りするでしょう。
オリーブの実を楽しみたい場合は、開花時期が重なる品種を選んで植えることがポイント。品種によって1本でも実がつくものもありますが、それでも異なる品種を2本以上植えたほうが実付きは良いです。
また、実が予想以上にたくさん実った場合は、翌年全く実がつかないかもしれません。隔年結果と呼ばれる性質で、果実に多い特徴です。
毎年コンスタントに収穫したい方は、たくさんの実が付き始めた時点で早めに間引きして果実の量を調節しましょう。
それでは、おしゃれなオリーブの木を育てて良きグリーンライフを過ごしてください。
オリーブを室内で育ててみてい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
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