こんにちは。
たなーです。
ハーブを綺麗に育てて、ハーブティやポプリ、サシェなどを楽しむ。
そんなガーデニングの夢を持っている方はいませんか。

私だわ!でも、育てやすいローズマリーでさえ枯らしちゃうんだけど?

私もよ!料理に使いたいのに、何度もローズマリーが枯れるのはどうして?
というわけで、
この記事を読むことで以下のことがわかります。
それでは、順にお話しします。
ローズマリーが枯れる5つの原因
結論から言うと、ローズマリーが枯れる原因には以下の5つがあります。
- 水のやりすぎ
- 暑さと蒸れ
- 肥料が多すぎ
- 植え替え
- 病害虫
ローズマリーを鉢植えや地植えで育てていると、下葉が枯れ上がってきた経験がありませんか?
この症状はローズマリーに限らず、どんな植物でも何らかの原因で根が弱ったり、調子を崩したりした時によく現れます。
つまり、その症状の原因になっているストレスに対して対策を取ることがポイントです。
原因と対策をお話しする前に、ローズマリーについてを簡単に確認しておきましょう。
ローズマリーについて
ローズマリーは地中海沿岸地域に自生するシソ科マンネンロウ属の常緑性低木です。
種類は大まかに次の3種類に分けられます。
- まっすぐ上に伸びる直立タイプ
- 地面を這うように広がる匍匐(ほふく)タイプ
- 1と2の中間の半匍匐タイプ
いずれも自生地では排水性のよい石灰質の丘陵地帯に分布。
地中海沿岸地域は年間通して日照条件が良く、夏の気温は高いものの湿度は低く乾燥した地域です。
さらに、水はけのよいアルカリ性土壌でもあります。
つまり、これらの原産地の環境をどれだけ再現できるかということが、ローズマリーが枯れる原因のストレス解消ポイントです。
それでは、その枯れる原因と対策について詳しく解説していきます。
ローズマリーが枯れる原因1:水のやりすぎ
上述した通りローズマリーの原産地は乾燥した地域です。
つまり、水のやりすぎは根腐れの原因となりやすく枯れる恐れがあります。
毎日水を与えるのではなく、土の表面が乾いたら鉢底から流れるくらいたっぷりと水を与えることが基本対策です。
ただし、受け皿をしている場合はこまめに溜まった水は捨ててください。
水を溜めたままだと、土が常に湿っている状態のため生育によくありません。
地植えの場合は、植え付けた時と夏の雨が降らない時を除いて水やりは不要です。

初めて植物を育てる方ほど、つい水を毎日与えたくなるけど土の状態を見て見守ることも大事。


鉢植えの土の乾燥具合がわからない場合は、水分チェッカー「サスティー」が便利。一目で土の乾きが確認できます。
ローズマリーが枯れる原因2:暑さと蒸れ
日本の夏は近年では非常に高温です。
さらに、原産地と違い一年を通して多湿環境にあります。
つまり、湿度が上がらないようにしなければなりません。
雨がかからない風通しの良い軒下や明るい木陰に、ローズマリーを植えた鉢を置いたり植えたりすることが対策です。
鉢植えの場合は、梅雨だけでなく他季節の長雨の時も雨を避けるようにしましょう。
また、ローズマリーが茂りすぎている場合は風通しが悪くなり蒸れて枯れることもあります。
その場合は、風通しが良くなるように適時剪定してください。
剪定した枝葉はハーブティや料理に使うと、より楽しめるでしょう。
ローズマリーは日当たりのよい環境を好みますが、半日陰でも生育します。
日本の夏の高温多湿と冬の霜雪を考えると、地植えの場合は明るい木陰など雨や霜雪が避けられる場所に植えることも対策の一つです。

近年の日本の高温多湿環境には、特に気を付けたいですね。
ローズマリーが枯れる原因3:肥料のやりすぎ
意外なことに、原産地ではローズマリーは乾燥した丘陵地帯に雑草のように自生しています。
つまり、原産地は栄養素が豊富な状態ではないということです。
そんな環境で育ってきたので、肥料が多いと根を傷めてしまう原因になります。
根が傷むと、葉が落ち始めて枯れることになります。
したがって、肥料は植え込み時や生育時に規定量を守って与えることが対策です。
肥料には、土に混ぜ込むタイプや土の上に置くタイプ、水に薄めて与えるタイプなど様々。
化成肥料なのか有機肥料なのかでも与える量や方法が変わってきますが、必ず規定量を守りましょう。

すぐに大きくしたいからと言って、たくさんの肥料を与えるなどはしないようにしてくださいね。

花ごころさんのハーブ・香草の肥料は安心の有機肥料。撒きやすい粒状タイプがうれしいですね。6号鉢なら小さじ擦切り2杯分(約7g)を元肥や追肥に株元から3㎝程離して与えてください。
ローズマリーが枯れる原因4:植え替え
ローズマリーは根の張りが早いので、鉢植えであれば1~2年に1回植え替えます。
ただし、根を傷めると枯れる恐れがあるため注意が必要です。
鉢からローズマリーを優しく引き抜き、土を落とさずに一回り大きな鉢に入れて排水のよい土を足してください。
自然に土が落ちる分は仕方ありませんが、土を洗い落とすなどの必要はありません。
多少根詰まりしていてもそのまま植えたほうが安全です。
植え替え時期は、春または秋に行うと根傷みが少なく植え替え後の生育が良くなります。
地植えの場合は、基本的に植え替えをしないので、植栽計画をしっかり練って育ててあげてください。

ローズマリーは根を触られるのを嫌います。無理に土を落としたりほぐしたりすると枯れる恐れがあるので注意。
ローズマリーが枯れる原因5:病害虫
ローズマリーはハーブであるため、生育が良ければ病害虫の被害はあまりありません。
しかし、枯れる原因1~4によって弱っている場合には、被害を受けることも多くあります。
発生しやすい病害虫は以下の4つ。
- うどんこ病
- ハダニ
- ベニフキノメイガの幼虫
- ネキリムシ
対策としては、日々の観察で見つけ次第対処することが一番です。
それでは、一つずつ見ていきましょう。
うどんこ病
うどんこ病とは、うどんの粉のような白いカビが葉や枝に発生する病気です。
症状が進むと、次第に生育が衰え枯れる原因に。
高温多湿期に発生しやすいため、置く場所を移動したり剪定したり風通しを良くしておくことが発生予防対策になります。
ハダニ
ハダニはダニという名前が付いていますが、正確にはクモの仲間です。
ただし、益虫ではなく植物の樹液(栄養)を吸収する吸汁性害虫。
とても小さく、葉の裏で繁殖するので初期症状時に見つけにくい特徴があります。
葉の色が薄かったり、葉にかすりが目立つようになるとハダニを疑いましょう。
大発生すると、クモが糸を引いたように植物全体が真っ白くなります。
こうなると枯れる恐れが高いので、初期段階で見つけることが予防対策です。
雨が降らず、乾燥しすぎるとハダニが発生することがあります。
乾燥を好むとはいえ、水やりをしなかったり極端に乾かしたりなどは控えてください。
ハダニは高湿度条件を嫌うので、冬の乾燥時は暖かい時間帯に霧吹きをすると予防になります。
また、初期段階で見つけた時は、ホースシャワーで葉の裏まで全体的に洗い流すように水をかけるとハダニを流すことが可能です。
ベニフキノメイガの幼虫
ベニフキノメイガの幼虫とは、簡単に言うと蛾の幼虫です。
この蛾の幼虫はシソ科の植物を好んで食害します。
ローズマリーもシソ科の植物なので被害に合いやすく、バジルやシソも危険です。
この蛾の幼虫は、春~秋にかけて3~4回発生します。
そのため、日ごろの観察や手入れの際に見つけ次第捕殺することが対策です。
ネキリムシ
ネキリムシとは、根を食害する虫の総称です。
コガネムシやヤガなどの幼虫のことを言います。
これらの幼虫は、土の中にいるため日頃の観察では見つけにくいです。
ローズマリーが水やり後でも水切れのように元気がなかったり、株がグラグラしていたりする時はネキリムシを疑いましょう。
その場合は、一度鉢からローズマリーを彫り上げて土の中を確認してください。
ローズマリーは根を触られることを嫌いますが、ネキリムシがいる場合は根が張っておらずボロボロと土が落ちていくはずです。
新しい鉢に新しい土で植え替えます。
発見が遅れると、すべての根が食べられてしまい枯れる原因に。
飛んできた虫が卵を産み付けたり幼虫が移動してきたりするので、対策が難しいですが日頃の観察で違和感を感じたら株がグラついていないかチェックしてください。

上記の4つの病害虫に気を付けてローズマリーを育ててくださいね。いつもなら薬をおすすめしますが、今回は食用するハーブ。せっかくなので無農薬に挑戦してみてはいかがでしょうか。
どうしても安全に薬を使いたいという方はこちらを参考に。
観賞用で食用でないから、とにかく病害虫を退治したい方はこちら。
まとめ
最後に
いかがですか。
今回は、ローズマリーが枯れる原因についてお話しさせていただきました。
ハーブを初めて育てようと思い、バジルやミントと一緒に購入することも多いのではないでしょうか。
ローズマリーはハーブティーだけでなくハーブソルトやオイル、様々な料理や飾りつけのリーズなど利用価値の高いハーブです。
さらに、他ハーブと違い常緑性低木に分類されるため、育てやすいと思って手に取る方も。
でも、枯れたらすっごく悲しいですよね。。。
ローズマリーが枯れるには必ず原因があります。
その原因の対策になれば幸いです。


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それでは、可愛いローズマリーを枯れることなく元気に育てて、良きグリーンライフを過ごしましょう。
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