【ハーブも紹介】犬や猫への危険なく安全安心なハーバルケアについて

【ハーブも紹介】犬や猫への危険なく安全安心なハーバルケアについて 野菜
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こんにちは。

たなーです。

 

ハーブと言えば、育てることを楽しむ以外に、ハーブティーやアロマなど成分を抽出して癒しや健康に用いられますね。

実際に、ハーブ専門店やカフェ、コンビニなんかでもハーブティーは簡単に楽しめるほど一般的です。

 

そこで、ハーブって大事なパートナーであるペット(犬や猫など)にも効果的ってご存じでしょうか?

ワンちゃんや猫ちゃんに、ハーブって大丈夫なの??

たなー
たなー

ハーブというと人間が体質改善や癒しなどに使用するイメージですが、実は同様に犬や猫にも効果的なんです。

もちろん、人間と同様に安全なハーブや危険なハーブは存在します。

これらの点を踏まえて、

今回は、犬や猫の大事なペットに危険なく安全安心に使用できるハーブについてお話ししたいと思います。

この記事で以下のことがわかります。

犬や猫など動物にとってのハーブとは
犬や猫へのハーブの使い方
獣医学上で用いられる代表的なハーブ
注意が必要なハーブ成分
大事な犬や猫に効果的にハーブを使うためには

 

※たなー自身もハーブ&ライフ検定やメディカルハーブ検定などの資格合格や日頃からの勉強を行っており、今回の記事は日本メディカルハーブ協会様の情報をもとに執筆しています。

 

それでは、順を追ってお話しますね。

 

犬や猫にとってのハーブとは

犬や猫にとってのハーブとは

犬や猫など動物にとってハーブとは天然のサプリメントです。

昔から野生動物は本能的にハーブを食べることで、病気や傷を癒し、体調を整えてきた歴史があります。

例えば、

犬や猫が頻繁に草を食べようとするなら、胃腸の調子が悪かったり、慢性的なビタミン不足だったりする可能性があるんですよ。

 

たなー
たなー

たなーが子供の時は、実家にコロちゃんという雑種犬が家族にいました。そのコロちゃんも散歩中に草を食べていたのは、こーゆう理由があったのかもしれません。

ハーブには医薬品のような即効性はありませんが、動物が持っている自然治癒力に働きかけ、先進的に体調を整えてくれるのが最大の魅力です。

これは、人間だけでなく犬や猫など動物にも共通することなんですよ。

 

また、動物病院で処方された薬を嫌がる動物も、ハーブなら抵抗なく受け入れてくれることもあります。

 

犬や猫へのハーブの使い方

犬や猫へのハーブの使い方

犬や猫へのハーブの使い方には、内服薬外服薬として使用する方法があります。

ハーブを大事なパートナーであるワンちゃんやネコちゃんに使う場合は、まず普段の食事にドライハーブを粉末にして混ぜたり、ハーブティーを水分として与えたりするのがおすすめです。

食事で基本的な栄養が取れていることが前提のため、日頃のペットフードなど食事の内容を見直してから、ハーバルケアを始めましょう。

 

ハーブの作用が穏やかで医薬品よりも格段に体への負担は少ないですが、使い方によっては必ずしも、安全というわけではありません。

人間よりも体の小さな犬や猫などの動物に与えるなおさらです。

 

内服薬として与える場合は、「最初は控えめに」が大原則です。

犬や猫の体重に合わせて、私たち人間に用いる量の1/5くらいから始めましょう。

使用料を増やす場合は、初めの量の10%から段階的に増やして、最高でも50%までにします。

 

たなー
たなー

つまり、人間と同様の量や濃さでハーブを使わずに、最高でも半分の量や濃さにしてあげてくださいね。

ハーブを犬や猫に使用する場合は、1に2~3

これを1週間のうちに5行い、2は与えない休止期間を作ります。

休止期間を作ることにより、ハーブに対する反応を見ることができ、長期使用による耐性(体の慣れ)や毒性も緩和することができるんですよ。

ハーバルケアを始めたら、使用したハーブの量や大事なパートナーであるワンちゃんネコちゃんの様子は、随時記録しておきましょう。

1~2週間続けて効果がない場合は、別のハーブに変えたり、ハーブセラピーを取り入れている獣医さんに相談すると良いでしょう。

犬と猫へのハーブの使用量の目安(内服薬として)

小型犬 中型犬 大型犬
ドライハーブ 小さじ1/4~1/2 小さじ1/2 小さじ1 小さじ1/4
ハーブティー 小さじ2 大さじ1 大さじ2 小さじ1~2

上記の量を、食事に混ぜて与えたり、水に薄めて与えたりしましょう。

くれぐれも与えすぎにならないように気を付けてください。

 

獣医学上で用いられる代表的なハーブ

獣医学上で用いられる代表的なハーブ

犬や猫に使用される代表的なハーブを、13の効果効能ごとに紹介します。

 

1:体質改善に使用されるハーブ

ハーブ名 適応症状
アルファルファ 関節炎、血液障害
バードッグ 脂漏症(しのうしょう)、膿皮症(のうひしょう)、リウマチ
レッドクローバー 腫瘍(しゅよう)、血液障害
ゴツコーラ 皮膚炎

身体機能を強化し、毒素や老廃物の排出(デトックス)を高めて、体質を改善するハーブです。

 

2:収れんに使用されるハーブ

ハーブ名 適応症状
ラズベリーリーフ 結膜炎、皮膚炎、下痢
ネトル 結膜炎、皮膚炎
オオバコ 皮膚炎、胃腸や泌尿器の炎症
スリッパリーエルム 胃腸や泌尿器の炎症

皮膚や粘膜の炎症を鎮め、泌尿器や子宮の平滑筋を強化します。

※収れん:タンパク質を変性させることにより、組織や血管を縮める作用のこと。

 

3:抗炎症に使用されるハーブ

ハーブ名 適応症状
スペインカンゾウ(スペイン甘草) 関節炎、皮膚炎、その他の炎症
オレゴングレープ 目、口、その他の炎症
デビルズクロウ 関節炎、その他の一般的な炎症
ユッカ 関節炎

皮膚や粘膜、関節などの炎症を緩和し、炎症に伴う痛みを鎮めます。

スペインカンゾウ(スペイン甘草)には胃潰瘍や胃炎の症状を和らげる効果もあるんですよ。

※スペインカンゾウは英語名でリコリス(liquorice, licorice)と表記されますが、ヒガンバナ属のリコリス(Lycoris)とは、まったくの別の植物です。他ハーブの本やサイトにリコリスと書かれている場合は、スペインカンゾウ(Glycyrrhiza glabra)のことを指していますので、絶対に間違えないようにしてください。

※デビルズクロウは妊娠中の動物への使用は避けましょう。

 

4:抗菌に使用されるハーブ

ハーブ名 適応症状
エキナセア 喉や泌尿器の感染症
オレゴングレープ 目、鼻、耳、喉、消化器、泌尿器の感染症
セージ 皮膚や口の感染症、歯肉炎
マシュマロウ 泌尿器の軽い炎症
ヤロウ 外傷、消化器、呼吸器、泌尿器の感染症

細菌の増殖を抑え、各種の感染症の予防・改善に役立ちます。

 

5:循環器強壮に使用されるハーブ

ハーブ名 適応症状
ホーソン 心機能の不調、血行不良
イチョウ 脳内や四肢、腎臓の血行不良
カイエンヌ 抹消や四肢、関節の血行不良
ヤロウ 四肢の血行不良、血管の弱化

心臓と血管を強化して血圧を正常に保ち、血液循環を促します。

 

6:腸内のガス排出

ハーブ名 適応症状
フェンネル 消化不良、膨満感(ぼうまんかん)、疝痛(せんつう)
ディル 消化不良、膨満感、疝痛
ペパーミント 消化不良、膨満感、疝痛
カモミール 消化不良、膨満感、疝痛

消化機能を高めて腸内のガスや消化不良による症状を緩和して、消化管の痙攣を抑えてお腹の痛みを鎮めます。

※疝痛:内臓疾患に伴って発作的に起こる激しい腹痛

 

7:保護に使用されるハーブ

ハーブ名 適応症状
マシュマロウ 呼吸器、消化器、泌尿器の炎症
オオバコ 呼吸器、消化器、泌尿器の炎症
スリッパリーエルム 呼吸器、消化器、泌尿器の炎症
イチョウ 泌尿器の炎症

消化器や泌尿器の働きを助けて、老廃物のスムーズな排出を促し、炎症によるダメージから粘膜を保護します。

 

8:利尿に使用されるハーブ

ハーブ名 適応症状
ダンディライオンの葉 むくみ
コーンシルク 結石
シェパーズパース むくみ(特にリウマチによるもの)

尿の出をよくして老廃物の排出を促し、腎臓疾患やむくみを予防・改善します。

※シェパーズパースとは、日本では春の七草の1つであるナズナのことです。

 

9:免疫効果に使用されるハーブ

ハーブ名 適応症状
エキナセア 細菌やウイルス感染症の初期症状
アストラガルス 特に腎臓の機能低下に伴う疾患

免疫機能の活性化と補助に役立つ代表的なハーブです。

エキナセアは比較的軽度で一過性の症状の改善に向いています。

※アストラガルスは和名で「オウギ」といい、漢方では疲労回復や強壮、風邪の予防などで有名なんですよ。

 

10:リンパ系に使用されるハーブ

ハーブ名 適応症状
クリーバーズ 消化器、泌尿器の嚢胞(のうほう)、潰瘍(かいよう)
レッドクローバー 皮膚の嚢胞や潰瘍など、リンパ節の腫れ

リンパ球の産出やリンパの流れを補助し、リンパ球が流れ込む病変部の治癒を促します。

内因的な慢性皮膚炎の治療にも有効です。

 

11:神経安定・鎮静に使用されるハーブ

ハーブ名 適応症状
スカルキャップ 神経過敏症の不安感やてんかん性の発作・痛み
バレリアン 急性の不安感や落ちつかない時(緩和剤として)、てんかん性の発作、痛み
パッションフラワー 情緒不安定、不安、外傷後のうつ症状(バレリアンを嫌がる動物にも使用可能)
オート麦 神経疾患(高齢の動物のための強壮剤)

脳の中枢疾患に働きかけて活動を正常化し、緊張や不安、抑うつ、イライラなどの症状を改善します。

 

12:栄養補給に使用されるハーブ

ハーブ名 主な栄養素
ネトル 豊富なミネラル、ビタミン、タンパク質源
アルファルファ 豊富なミネラル、ビタミン、タンパク質源
フラックスシード 豊富なオメガ‐3脂肪酸の供給源
ダンディライオン 豊富なミネラル(特にカリウム)、ビタミン、タンパク質源

各種の栄養素をバランスよく含み、日常的な栄養補助食として利用できます。

特に貧血やミネラル不足による諸症状に効果的です。

 

13:傷に使用されるハーブ

ハーブ名 適応症状
アロエベラ 火傷、傷、皮膚炎(外服薬として)、潰瘍(経口投与)
アルニカ 外服薬として傷口の閉じている怪我にのみ使用
カレンデュラ 皮膚炎、火傷、外傷
セントジョンズワート 軟部組織の損傷、神経の損傷を伴う外傷

細胞組織の修復を助ける働きや炎症を鎮める働きにより、外服薬(湿布、軟膏、オイルなど)、または、経口投与で傷の治癒を促します。

 

注意が必要なハーブ成分

注意が必要なハーブ成分

ハーブは、副作用が出ることはまれですが、使用量や使用方法を誤れば、どんな植物も有毒となり得ます。

常に犬や猫の大事なパートナーであるペットの状態をよく観察しながら安全安心に使用しましょう。

ここで紹介する副作用とは、主に過剰摂取や長期使用によって起こり得るものです。

 

成分名 副作用・注意点 多く含むハーブ
アントラキノン 腹痛、下痢、肝障害、腎臓障害、長期使用による依存症 アロエ、センナ、カスカラサグラダ、ルバーブの根
クマリン 多量使用による光線過敏症、血液凝固障害のある動物への使用は注意 レッドクローバー、アルファルファ
シュウ酸、シュウ酸塩 泌尿器の炎症、結石、腎臓や泌尿器に疾患のある動物への使用には注意 タデ科およびアブラナ科の植物、シープソレルやフレンチソレルの葉、イエロードックの根
アルカロイド 肝機能障害、嘔吐、特に猫には注意が必要、妊娠中や授乳中の動物への使用は禁忌 コーンフリー、オレゴングレープ、ゴールデンシール
サリチル酸塩 猫やアスピリンに敏感な動物に使用するときは、細心の注意が必要 ウィロウバーク、メドウスウィート、ポプラ
サポニン 胃腸の炎症、嘔吐、脂溶性ビタミンの吸収阻害 バレリアン、スペインカンゾウ、サルサパリラ、ユッカの根
ステロール むくみ、高血圧 スペインカンゾウ
タンニン 粘膜の炎症、妊娠中の動物には流産の原因になることも、腎臓の疾患のある動物への使用は注意 ウワウルシ、ジュニパー、クロクルミの果皮、ホワイトオークの樹皮

 

たなー
たなー

犬や猫にハーブを使用する場合は、どんなハーブをどのくらいの量と期間、使用したのか、記録を取っておき何かあれば獣医さんに相談できるようにしておくことが大事です!

 

犬や猫に効果的にハーブを使うための5つのポイント

犬や猫に効果的にハーブを使うための5つのポイント

犬や猫にハーブを使用するときは、私たち人間が使用する時とは違った注意が必要なことがあります。

それぞれのハーブについての基本的な知識を身につけたうえで、5のポイントを押さえましょう。

ポイント1:嫌がるときには無理に与えない

ハーブは独特の香りや強い香りを持つものが多いため、人間よりも嗅覚の発達している犬や猫などの動物によっては、嫌がって食べないことがあります。

その場合は、無理に食べさせないで、獣医さんに相談したり、ハーブの種類や量を変えたりしてみましょう。

 

ポイント2:カプセル入りのハーブは絶対ダメ

犬や猫の消化管は短いため(特に猫)、カプセル入りのハーブだと吸収されず排出されてしまいます。

吸収できたとしても、動物に必要な量を与えるのが困難で、与えすぎになることがほとんどです。

ハーブチンキやドライハーブ、またはハーブティーを与えましょう。

 

ポイント3:チンキはアルコール濃度に注意

チンキは作用が強力で用途が広く、犬や猫の短い消化管でも完全に吸収されます。

ただし、動物はアルコールの味を嫌うので、低アルコールの溶媒を用いるか、アルコールと水を混ぜて作りましょう。

グリセリンチンキがあれば、そちらを使うのがおすすめです。

 

ポイント4:ブレンドで相乗効果を

最初はワンちゃんやネコちゃんの健康状態に応じてベースとなるハーブを1~2種類決め、後は様子を見ながら種類を増やすと良いでしょう。

ブレンドすることによって、様々なハーブの相乗効果が得られます。

 

ポイント5:グルメな猫にはハーブティーを

ペットの中でも特に猫は食事が変わるのを好みません。

その点、ハーブティーはグルメな猫にも比較的受け入れられやすいんですよ。

ハーブティーをいつもの食事に混ぜて与えると、ハーブの成分を楽に吸収することができます。

 

たなー
たなー

人間と同様に、犬や猫にも体質や嗜好(しこう)には個体差があることは、忘れないように注意しましょう。

まとめ

まとめ

犬や猫などの動物にとってハーブは体調を整えるためのサプリメント。
ハーブは内服薬と外服薬として使用でき、初心者は内服薬として人間に使用する量や濃度の10%と少なめに使用していきましょう。
獣医学上で動物に使用されるハーブは13の効果効能に分けられますが、その中でも英語名でリコリスと表記されるものは、スペインカンゾウのことで絶対にヒガンバナ科と間違わないように。
ハーブの効果効能は、比較的安全ですが、使用量や回数を多く与えすぎると危険な場合もあるので、与えるときは記録を取り、いつでも獣医さんに相談できるようにすることが大事です。
犬や猫も人間同様に、体質や嗜好に個体差があるので、無理にハーブを与えないようにしましょう。

 

最後に

最後に

いかがでしょうか。

大事なパートナーであるワンちゃんや猫ちゃんに危険なく安全安心にハーブによるハーバルケアをするためのお話でした。

ハーブは安全安心のイメージが強いですが、使い方や量などを間違えると危険な場合もあります。

それは人間だけでなく、動物も同様です。

動物は本能でそういった危険を察知できますが、近年は野生からかけ離れた生活をしている犬や猫が多く、そういった本能が薄れていっています。

そのため、大事なパートナーへの理解や知識は、非常に大事です。

使用するハーブは、あらかじめハーブセラピーに詳しい獣医さんに相談したり、ハーブ専門店で相談したりして手に入れることをおすすめします。

もし、自ら育てたハーブを一緒に楽しみたい場合は、必ず無農薬で育てたものを使用しましょう。

 

犬や猫の食事によるハーブセラピーが気になるけど、いきなりハーブを食事に加えることに抵抗がある方は、ハーブを元から加えているペットフードもあるので使ってみて反応を見ても良いですね。

 

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それでは、大事なパートナーであるワンちゃん猫ちゃんとハーブを楽しみながら、健康的に良きグリーンライフを過ごしましょう。

 

ドライハーブを使った栄養補助食の作り方が気になる方はこちら。

 

ハーブの育て方が気になる方はこちらを参考に。

 

ハーブティーについて気になる方はこちらを参考に。

 

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