こんにちは。
たなーです。
以前、クレマチスの挿し木についてお話ししました。
そちらの記事はこちらから。
5月はクレマチスが綺麗に咲き誇るシーズン。
そんな綺麗で大事にしているクレマチスが病気によって、元気がないのは悲しいことですよね。
この記事を読むことで以下のことがわかります。
クレマチスは病気が発生しやすいのか?
基本的にクレマチスは、風通しを良くして丈夫な株に育てれば、比較的に病気にかかりにくい植物です。
病気は、その時の環境や入手した苗の状況などによっても、発生のしやすさが変わりますので、日頃からの観察や手入れをしてあげることで、早期発見、予防や治療ができます。
それだけでも、被害は最小になりますので、よく観察してあげましょう。
以下は、クレマチスの注意したい病気とその対策です。
また、
病状の写真は、住友化学園芸様の病害虫ナビから引用させていただいています。
さび病
さび病は9月~11月にかけて、気温が急激に下がり始めたときに発生しやすい病気です。
葉裏に鉄が錆びたような色(黄色~橙色)の粒状の斑点が現れ、次第にその数が増えていくと、黄色~橙色の粉状になります。
葉は次第に茶色くなり始め、枯れてしまいます。
さび病対策
被害にあっている葉は、見つけ次第すぐに取り除き、処分しましょう。
近くにクロマツやアカマツなど松があると、さび病の胞子が風で運ばれてくるので、松の近くでは育てないようにしましょう。
※さび病菌はマツ類を寄生植物(宿主)としており、他植物にもさび病菌の胞子が感染することで、さび病被害が出ます。
9月頃の涼しい夕方に、予防としてサンケイエムダイファー水和剤など市販の殺菌剤を規定量に薄めて散布しましょう。
よく本やネットにマンネブ水和剤やマンネブという言葉が出てきますが、こちらのサンケイエムダイファー水和剤の有効成分がマンネブなので、同様のものとして考えて問題ありません。
うどんこ病
高温多湿の6月~7月に発生しやすい病気です。
白色粉状のかびが斑点状に散在し、症状が進行するにつれて葉一面に粉をまぶしたように広がります。
葉は、次第に色があせ枯れていきます。
うどんこ病対策
温度が高く風通しが悪いと発生しやすいので、風通しを意識して剪定など手入れをして、多湿にならないように気を付けましょう。
葉全面に広がるくらいに病状が進むと、防除が難しいので、発生初期にGFベンレート水和剤やモレスタン水和剤など殺菌剤を散布しましょう。
うどんこ病は、多くの植物に発生する病気なので、多くの殺菌剤がありますが、ここではGFベンレート剤を紹介しています。
白絹病(しらきぬびょう)
湿度が高い8月前後に発生しやすいです。
地際(ちぎわ)の茎や根が侵され、茶色~黒色に変色して腐り、地上部の枝葉は元気がなくなりしおれ始めて枯れてしまいます。
白絹病対策
土の表面に、直径2㎜ぐらいの粒状の白色~黄褐色(おうかっしょく)の菌核ができるので、見つけたら早くに周りの土を処分しましょう。
被害が酷ければ、残念ですが株も処分しましょう。
殺菌剤としては、石原フロンサイド粉剤が土壌殺菌剤として白絹病に有効です。
炭そ病
春先から秋までと長期間、発生しやすい病気です。
葉や茎に発生し、初期は葉に褐色の斑点が現れ、病状が進行すると大きくなり不整形の病斑になり、最終的には葉がカラカラに枯れてしまいます。
炭そ病対策
被害を受けた葉や茎は早めに取り除いて処分し、伝染しないようにしましょう。
殺菌剤としては、さび病、うどんこ病と同様にGFベンレート水和剤やサンケイエムダイファー水和剤などが有効です。
灰色かび病
梅雨シーズンと10~11月によく発生する病気です。
花に淡い褐色の病斑ができ、進行すると灰褐色のかびが発生します。
酷くなると花だけでなく、葉や茎にも発生します。
対策
多湿を特に好んで繁殖するので、風通し、水はけを良くして、水分がたまらないように湿気を下げるようにしましょう。
また、症状が出ている花や葉などは早くに摘み取り処分しましょう。
殺菌剤として、サンケイエムダイファー水和剤やカリグリーン水和剤。殺虫殺菌剤として、ベニカXガード粒剤、ベニカXファインスプレーなどが有効です。
最後に
いかがでしたでしょうか。
クレマチスの注意したい病気5選に合わせて、殺菌剤の紹介もさせていただきました。
病気になってからの対処よりも、ならないように予防が大事です。
お薬で病気が治っても、植物はダメージを受けているので、回復までに時間がかかります。
そのため、
予防として病原菌が植物近くの空気中にとどまらないように、風通しを良くする、湿気がたまらないようにする工夫が必要です。
剪定や、日頃の水やり、受け皿に水を溜めない、植え替えなど日頃の手入れをして健康に育ててあげましょう。
もし、病気になった場合は、殺虫剤ではなく殺菌剤を使い、対処しましょう。
両方の効果を持つ殺虫殺菌剤もありますので、育てている植物に合ったお薬を使いましょう。
お薬は、植物によって適用しているかしていないか記載があります。
記載以外の植物に使用する場合は自己責任になりますのでご注意ください。
しかしながら、お薬の摘要欄にクレマチス単体の記載は、ほとんどないため、バラと同様に考えるか、花き類として同様に考えてお薬を選ぶと良いです。
最後に、お薬は1種類を使い続けると病原菌が抵抗性を持ち始め、効果が弱くなってきますので、複数のお薬を交互に使用することをお勧めします。
それでは、病気知らずのクレマチスを育てて、よくグリーンライフを過ごしましょう。
クレマチスの害虫について気になる方は、こちらを参考に。
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