こんにちは。
たなーです。
春になると、たくさんのお花たちが園芸店を彩ってくれますね。
そんな中でも、ふんわり可愛いローダンセマムをご存じでしょうか。
ローダンセマム?なんか、聞きなれない名前ね。。
そうですよね。
でも、花はマーガレットのような可愛さで、シルバーリーフのふんわりさわやかな葉。冬から春にかけておすすめのお花なんですよ。
この記事を読むことで以下のことがわかります。
ローダンセマムとは?
植物名 | ローダンセマム |
科/属 | キク科/ローダンセマム属 |
原産地 | 北アフリカ、スペイン |
草丈 | 10~30㎝程度 |
開花期 | 3月~6月 |
花色 | 白・ピンク・クリーム色 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | やや弱い |
キク科のローダンセマム属の多年草です。別名、モロッコデージーとも呼ばれます。
原産地は北アフリカやスペイン。
春だけの一季咲きのお花で、とても可愛さにあふれています。しかし、花が咲いていない時は、ふんわりとした涼しげなシルバーリーフを楽しめるため、カラーリーフとしても人気です。
マーガレットに比べ寒さに強く、-10℃ほどまで耐えることができます。とても寒さに強いのも育てやすさのポイント。
その反面、日本の湿度の高い夏が苦手なため、暑い時期の手入れがローダンセマムを翌年も咲かせられるかどうかの重要なポイントです。
そのため、本来多年草ですが、育て方の本や別サイトには1年草として扱われていることもあります。
ローダンセマムの育て方
ローダンセマムは、夏越しにだけ気を付ければ育てやすい植物です。ただし、暑さ以外にも注意すべきポイントがあります。
ローダンセマムの育て方をそれぞれ見ていきましょう。
ローダンセマムの育て方|日当たり
日当たりの良い場所を好みます。
耐陰性(日陰でも強い性質)もありますが、暗い場所で育てると花付きが悪くなります。また、間延びして美しい姿にならないので気を付けましょう。
ローダンセマムは、ふわふわとしたシルバーリーフが特徴。この柔らかい葉は湿度が高い時期に風通しが悪いと病気になりやすい欠点があります。
日当たりと風通しの良い場所で育ててください。
ローダンセマムの育て方|用土
多湿に弱い一面がありますので、水はけが良い土がおすすめです。
市販されている園芸用土で充分に育ちます。
もし園芸用土の水はけが悪い場合は、1割ほどベラボンや軽石の小粒などを混ぜてあげるで、水はけがよくなります。
地植えする場合は、なるべく水はけが良くなるように土を改良するとよいでしょう。
ローマンセマムの育て方|水やり
基本的には、土が乾いたらしっかり水をやりましょう。
鉢植えの場合は、表面の土が乾いたら鉢底から水がしっかり出るように水やりをしてください。
地植えの場合は、植えた直後以外は基本的には水やりは必要ありませんが、真夏の雨が降らない時期などは与えます。
ふわふわのシルバーリーフなので、花や葉に水がかかると、ムレやすく病気の原因になりやすいです。株元に注ぐようにたっぷりと水を与えましょう。
また、花が真上を向いて咲くため、花に水滴が溜まったままにならないようにしてください。せっかくの可愛いお花に水玉の跡がついてしまうので注意が必要です。
地植えの場合は雨が直接当たりので、雨が降りやんだ後に株を揺らして水を落としてあげると美しい状態を維持できます。
水やりのタイミングが掴めない場合は、パッと一目で水やりタイミングがわかるサスティーがおすすめ。
ローダンセマムの育て方|肥料
春から夏までに多くの花を咲かせてくれるローダンセマムには、肥料はしっかり与えてあげましょう。
植え付けるときには、元肥としてP(リン)の多いマグァンプKのような肥料を土に混ぜて植えてください。
よりたくさんの花を咲かせたい場合は、2週間に一度水に薄めた液肥を水やりとして株元に与えてあげます。
こちらの、ハイポネックスさんのトップクオリティは、N-P-K=0-6-4でトレハロース、ビタミンも含んでいます。花付きが悪いお花や、開花しながらの生長する植物には効果的なので、たなーおすすめです。
ローダンセマムの育て方|剪定
ローダンセマムの剪定は、花終わりの花茎を剪定する程度で十分です。花色が薄くなり枯れ始めたら、伸びている花茎の根元部分から切り取ります。
しかしローダンセマムはムレに弱いので、梅雨前に茂っている葉を半分ほどの高さでバッサリ切ってください。株元に風が通りやすくなり、梅雨時期にムレにくく夏越ししやすくなるでしょう。
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【プロ愛用】おすすめの花鋏5選|おしゃれでスパッと切れるハサミを紹介
ローダンセマムの発生しやすい病害虫
ローダンセマムは可愛らしい花が人気の植物ですが、気を付けたい病害虫も発生します。主に、以下の2点の病害虫に気を付けてください。
- アブラムシ
- 立ち枯れ病
それぞれ見ていきましょう。
アブラムシ
暖かくなる4月~5月にアブラムシが、つぼみや茎の部分につくことがあります。発見した場合は市販のお薬で対応しましょう。
ベニカXガード粒剤を植える前に土に混ぜ込んでおくと予防におすすめです。オルトランと違って独特のにおいがないので、使いやすいと思います。
アブラムシが付いてしまっている場合には、ベニカXネクストスプレーを使って対処するのがおすすめ。速効性と持続性があり、アブラムシを早期に駆除して、その後も予防ができます。
立ち枯れ病
立ち枯れ病は土中のカビの菌が原因で発生する病気。ローダンセマムの場合は、3~4年ほどの大きくなると立ち枯れ病にかかりやすいです。
立ち枯れ病の菌は多湿環境で増殖して病状を発生させるため、水のやりすぎや土が常に湿っている環境に気を付けてください。水はけのよい土で育てることも重要です。
また、葉がムレやすいため、枯れ始めた花や葉は早めに取り除きましょう。そのままにしておくと、水や湿気でカビが発生することがあります。
立ち枯れ病に効果的な殺菌剤には、オーソサイド水和剤やベンレート水和剤などがおすすめです。ただし、立ち枯れ病を引き起こす菌は、自然界に存在する一般的な菌。
発生させないように、水のやりすぎや風通しに注意して育てることが重要です。
ローダンセマムの夏越し方法
気温が高くなる梅雨時期(6月~7月)以降は、花が咲き終わってきます。
そのタイミングで、ふわふわの爽やかなシルバーリーフを、思い切って半分くらいに切り戻してうださい。
そして、日があまり当たらない北側の風通しが良いところに移動してあげましょう。
雨の影響を受けない軒下が、特におすすめです。
風通しが良い場所とは空気が循環している意味。いくら日が当たらないとはいえ、締め切った室内に置くと、ムレて枯れる原因になるので気を付けましょう。
もし室内で夏越しさせる場合は、明るい部屋でサーキュレーターや冷房で空気を循環させるとよいです。
8月~9月と暑さが厳しい時期は、西日が当たらないように気を付けましょう。西日によって葉焼けを起こしてしまう原因になります。
地植えの場合も、夏越しは鉢植えにしてあげて移動すると安心。しっかりと根付いている場合は、切り戻しを行いながら風通しを確保すると夏越しやすくなります。
日差しが強い場合は、寒冷紗で日差しを和らげるとさらに安心です。
夏場の水やりも基本は土が乾いたら水やりでよいですが、葉っぱの上からやらないように注意してください。夏場は、特にムレやすいです。
お花は春だけの一季咲きなので、秋に涼しくなっても可愛いお花は咲きませんが、
美しいシルバーリーフがすくすくと育ちます。日の光を浴びるとキラキラと光るシルバーのカラーリーフとして楽しめるでしょう。
冬場は寒さに強いので、ほったらかしていて大丈夫です。冬の貴重なシルバーリーフとして楽しんでください。
夏越ししたローダンセマムは翌春にはこんもり大きくなり、たくさんのお花を咲かせてくれます。自慢できること間違いなしです。
ローダンセマムの増やし方
ローダンセマムは4~5月の生育期に挿し木で増やすことができます。
枝葉を10~15㎝に切り、ふわふわのシルバーリーフを2~3枚にしてください。その後は、容器に溜めた水を1時間ほど吸水させます。
吸水させた枝を挿し木挿し芽の土に、5㎝ほどの深さで優しく植えましょう。その後は明るい日陰で、土が乾燥しないように管理してください。
ローダンセマムはムレに弱い植物。梅雨の時期に挿し木は向いていません。さらに、発根を促すために、湿度を高めることも気を付けた方がよいでしょう。
成功率が低めなので、多めに挿し木しておくとよいかもしれません。吸水の際に、メネデールを水に薄めておくと発根しやすくなります。
まとめ
最後に
いかがでしょうか。
春におすすめローダンセマムの育て方や病害虫、夏越しについてご紹介でした。
とても可愛らしい花なので、花壇や鉢植えで楽しめること間違いなしですね。
近年では、白やピンク以外にも、珍しい黄色のローダンセマムも出てきていますので、そちらも注目です。
園芸品種も多く、同じピンクでも、色の濃さや花の多さなど違いがありますので、お気に入りを見つけてください。
是非、夏越しして翌春に素晴らしいパフォーマンスで咲くローダンセマムを体験してほしいと思います。
もし、立ち枯れ病など調子がおかしいときは、挿し木でも増やすことは可能なので、挑戦してみても良いかもしれません。
たなー自身の経験では、ローダンセマムの挿し木は少し難しいように感じましたが、増やす楽しみもありますよ。
それでは、ふわふわ爽やかな可愛いローダンセマムのお花を愛でて、良きグリーンライフを過ごしましょう。
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