シクラメン底面給水鉢の特徴|メリットやデメリット、株の選び方について

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こんにちは。

たなーです。

11月~12月になると寒くなってきます。「秋や夏のお花を、冬のお花に入れ替えなきゃ。」と考えている方が多いのではないでしょうか?

冬のお部屋や玄関のお花飾りと言えば、「鉢花シクラメン」を思い浮かべる方も多いと思います。ガーデニングで楽しむガーデンシクラメンと異なり、鉢物のシクラメンの多くは底面給水鉢に植えられていることがほとんどです。

底面給水鉢は鉢底に水を溜めで吸水させることによって、お花を育てる仕組み。育てる側にとっても、水やりしやすいと思います。

しかし、底面給吸水鉢でうまく育てられないという方もいるのではないでしょうか。

今回はシクラメンの底面給水鉢の特徴やメリット、デメリットについて紹介します。
たなー
たなー

「園芸店時代に底面給水鉢だと、なぜかうまく育てられない。」と相談を受けたことがあります。底面給水鉢の特徴やデメリットが理解できていると、きっと育てやすくなるでしょう。

シクラメン底面給水鉢について

シクラメン底面給水鉢について

育てる方にとっても、管理しやすいように見えるシクラメンの底面給水鉢。しかし、意外とうまく育てられないと悩んでいる方は多いと思います。

特徴やメリット、デメリットを確認してみましょう。

特徴

底面給水鉢の特徴は、葉や花に水をかける心配がなく、シクラメンにも触ることなく簡単に水やりできる点が特徴です。

シクラメンの底面給水鉢は、鉢底から水を吸収できるように水が溜められる空間がセットで付いています。水を溜める空間は透明であったり、目立たないように鉢と同じ色合いであったり様々です。

底面給水鉢のほとんどはプラスチック製のシクラメン鉢でしょう。多くの方が水が溜まる空間にジョウロで水を注いで水やりすると思います。

メリット

底面給水鉢のメリットは以下の通りです。

  1. 鉢底の水を溜める空間い注水するため、球根や葉、花に水がかかりにくくカビが発生しにくい
  2. 水を溜めておけるので、水切れを起こしにくい

デメリット

底面給水鉢のデメリットは以下の通りです。

  1. 肥料切れに注意が必要
  2. 土に余分な肥料分や老廃物が蓄積してしまう
  3. 土が常に湿ってしまい、球根が腐りやすい
  4. 根が呼吸しにくい

底面給水鉢のシクラメンを枯らす原因

シクラメンの底面給水鉢を枯らしてしまう方は、メリットよりもデメリットを多く受けている可能性があります。底面給水では、水に駅入肥料を薄めて与えてください。

鉢底から吸水させる場合は、土上に置く置き肥だけでは、肥料が水に濡れず栄養分が溶けださない可能性があるためです。また、土の上から下へ水が流れないため、土の中に余分な肥料分や根から排出された老廃物が土の中に溜まります。

土が悪くなる原因になり、球根腐れや根腐れを引き起こしやすくなるでしょう。常に水を溜めていると土が湿り続けてしまうため、注意が必要です。同様の理由で、根も呼吸ができません。

底面給水鉢のシクラメンを上手に育てる対策

底面給水鉢のシクラメンを上手に育てるためには、「水やりを鉢の上から与える」「常に水を溜めない」ことがポイントです。

水やりのたびに土の上から与える必要はありませんが、水やり3回に1度は土の上から、葉や花にかからないように水やりします。土の上から水槍することで、土に溜まった余分な栄養分や老廃物を水で押し流して、新鮮な空気が根に届くようにしてください。

押し流されて溜まった水は、一度捨てておくとよいでしょう。土が混ざっていたり余分な肥料分、老廃物が入っている水であるためです。

土に表面が乾いたら、次は水が溜まる空間部分に注水して、水を溜めて底面給水させると上手に育てられます。

普通鉢のシクラメンについて

普通鉢のシクラメンについて

普通鉢の鉢物シクラメンは、近年あまり見かけませんが、素焼き鉢や陶器鉢などに植えられて市場に流通していることもあります。園芸店では高級シクラメンとして扱われているタイプに多いです。

普通鉢のシクラメンの特徴やメリット、デメリットを見ていきましょう。

特徴

通常の鉢底に穴がある鉢に植わっているシクラメン。プラスチック製の鉢に植えられていることがほとんどですが、株が大きく価格の高い高級なシクラメンの場合は、テラコッタや陶器鉢に植えられて販売されていることもあります。

水が溜まるシステムではないので、葉や花にかからないように水やりしてください。室内で楽しむ場合は、水がこぼれないように受け皿が必要です。

メリット

普通鉢のシクラメンのメリットは以下の通りです。

  1. 用土が湿っているかどうか確認して水やりするため、土が常に湿った状態になりにくい
  2. 用土が適度に乾湿するため、土に新鮮な空気や水が通過して、根がよく張る
  3. 鉢底穴から水と一緒に余分な肥料や老廃物が流れだすので、球根腐れや根腐れが置きにくい

デメリット

普通鉢のシクラメンのデメリットは以下の通りです。

  1. 鉢土の水分や肥料分を一定に保つことは難しい
  2. 水切れしやすい
  3. 室内で飾るには受け皿が必要

普通鉢のシクラメンを枯らす原因

普通鉢のシクラメンを枯らす原因の多くは、「水やり加減」です。

底面給水鉢と違い、水を溜められないため、受け皿に水を常に溜める方がおおいのではないでしょうか。受け皿に水を溜めたままだと、ついが乾燥せず根腐れの原因になります。

普通鉢のメリットがなくなるので注意してください。とはいえ、土の確認を怠ると土の乾燥によって根が傷む可能性が高いです。水不足になると、葉や花茎がしおれて倒れてしまいます。

普通鉢のシクラメンを上手に育てる対策

普通鉢のシクラメンが枯れる原因は水やりであることがほとんどなので、水やりに気を付けます。水やりは、葉や花、球根に直接かからないように行ってください

受け皿に溜まる水はこまめに捨てましょう。水やりは土の表面が乾いてから、鉢底から流れるくらいたっぷり与えます。

与える水の量が少ないと、鉢土の上しか湿らず、肝心の根が張っている部分が乾燥してしまいます。もし、水やり加減が掴めない場合は、パッと一目で水やりタイミングがわかるサスティーがおすすめです。

ポット苗のシクラメンについて

ポット苗のシクラメンについて

ポット苗のシクラメンの多くはガーデンシクラメンと呼ばれるタイプです。主に、ガーデニングで楽しめるように寒さにより強くコンパクトな姿をしています。

お庭や寄せ植えとしてシクラメンを楽しむことができます。ポット苗のシクラメンの特徴やメリット、デメリットを見ていきましょう。

特徴

ガーデンシクラメンの多くは2.5号~4.5号のサイズのポリポット苗で流通しています。園芸店やホームセンターでは花苗コーナーのお花として販売されていることが多いです。

ビニールポットに植わっているため、当然底面給水鉢ではなく普通鉢のように鉢底穴があり、水が上から下へ流れます。球根が土の中に埋まっていることがあるため、植え替える場合は根鉢の肩を崩して、球根を土の上に出すようにして植えると育てやすくなります。

ガーデンシクラメンの育て方について気になる方は下記の記事もチェックしてみてください。

メリット

ポット苗のシクラメンのメリットは以下の通りです。

  1. 寒さに強いため寄せ植えや花壇植えなどの好みの植え方ができる
  2. 比較的安価で気軽に入手できる
  3. ガーデンシクラメンだからこそのミニチュアサイズで楽しめる
  4. 葉の模様や色が珍しい品種もある
  5. ガーデンシクラメンにしかない、花の形がある

デメリット

ポット苗のシクラメンのデメリットは以下の通りです。

  1. 植え付けるための鉢やプランターが必要
  2. ツボミや花がらが茂った葉に埋もれやすく、そのまま腐ったりカビたりして手入れが大変
  3. 寒さに強いとはいえ、霜雪に当たると枯れやすい

ポット苗のシクラメンが枯れる原因

ポット苗のシクラメンが枯れる原因は、「霜雪に当てる」「深植えする」「水のやりすぎ」です。

ガーデンシクラメンは、通常の底面給水鉢に植わっているシクラメンより寒さに強い性質を持っています。いかし、強い霜雪に当たると、枯れるので注意してください。

また、ポット苗の多くは球根が土の中に隠れるように植えられています。そのままポットから取り出し植えてしまうと、土の中に球根が埋まってしまい腐る恐れがあるので注意が必要です。

根鉢の肩部分をほぐして、球根を土の上に出して植えると、球根腐れを防ぐことができます。また大きさにかかわらず球根植物であるため、水のやりすぎは球根が腐ります。

適切な水やりを心がけてください。

ポット苗のシクラメンを上手に育てる対策

ポット苗を室内で育てる場合は、普通鉢と同じように育てれば問題ありません。屋外で鉢植えや地植えをする場合は、霜や雪に当たらないように注意します。

鉢の場合は軒下や室内に移動すると安心です。地植え絵の場合は、不識布を被せて霜よけや雪よけをするとよいでしょう。

ポットから取り外して植え替える場合は、根鉢の肩部分を崩して球根を土の上に出して植えてください。また、水やりは気温が高くなる昼頃に与えます。

シクラメンの株の選び方

シクラメンの株の選び方

シクラメンを園芸店やホームセンターで選ぶ際には、以下のポイントに注目して選んでください。

  1. 葉の枚数が多い株を選ぶ
  2. 葉の大きさが小さめで均一なシクラメンを選ぶ
  3. シクラメンを横から見た時に葉が丸く盛り上がっている株を選ぶ
  4. ぐらつかない株を選ぶ
  5. 内側の新芽やつぼみがしおれていないシクラメンを選ぶ
  6. 病害虫が付いていない株を選ぶ

葉数が多い株を選ぶ

シクラメンの葉の枚数は、これから咲く花の数と一緒といわれています。そのため、葉の枚数が多い株ほど、花を咲かせる力があると考えられます。

葉の大きさが小さめで均一なシクラメンを選ぶ

むらなく管理され、順調に育ってきた証拠です。生産農家で丁寧に鉢を回して、どの葉にも光がしっかり当たるように管理されていると、葉の大きさは均一になります。

丁寧に育てられているほど、購入後にご自宅でも育てやすく長く楽しめます。

シクラメン横から見た時に葉が丸く盛り上がっている株を選ぶ

葉の大きさが小さめで均一であるのと同様に、生産者が丁寧に育てている証拠です。

ぐらつかない株を選ぶ

球根や根が腐っていない証拠です。株がグラグラしているシクラメンは、根元から腐り始めているかもしれないため、選ばないようにしてください。

内側の新芽やつぼみがしおれていないシクラメンを選ぶ

園芸店やホームセンターでの管理がよい証拠です。生産者がどれだけ丁寧に育てても、販売店の管理が悪ければ、購入後に調子を崩したり枯れやすくなったりします。

一部分かれていたり、葉に隠れている新芽やつぼみがしおれていないかどうかチェックしてください。

病害虫がついていない株を選ぶ

園芸店やホームセンターでの管理がよい証拠です。季節的にも冬に販売店で病害虫が付くことは少ないですが、暖かい室内で販売している場所では、ハダニやアブラムシが発生していることもあります。

カビや害虫が発生していないか確認してください。

最後に

最後に

いかがでしょうか。

様々な色や花形があるシクラメンですが、底面給水鉢だけでなく他にも2パターンの植え方で販売されています。また、それぞれ特徴やメリット、デメリットがあり、育て方のポイントも異なることに驚いたのではないでしょうか。

また、株の選び方だけでもチェック点は多いです。全部をチェックするのは難しいかもしれませんが、せめて葉が多くぐらつかない株を選びましょう。

シクラメンを育てている方は、以下の記事もぜひチェックしてみてください。

それでは、シクラメンを育てて、良きグリーンライフを楽しみましょう。

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