【地植え】ガーデンシクラメンの育て方|夏の休眠方法も解説

ガーデンシクラメン
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こんにちは。

たなーです。

冬から春にかけて人気の花に、ガーデンシクラメンがあります。

『ガーデン』って名前がついているから、花壇に地植えできるんでしょ?寒さに強いんだよね。。?

と思って、「花壇に植えたのに枯れてしまった。。」という方は意外に多いのではないでしょうか。

たなー
たなー

確かに通常の鉢花シクラメンに比べたら強いのですが、地植えでうまく育てるにはコツが必要です。

そこで、

今回は地植えで失敗しないガーデンシクラメンの育て方ポイントを6つに絞って紹介していきたいと思います。
たなー
たなー

たなーの実家では、玄関先にガーデンシクラメンを地植えしていますが、毎年花が咲いています。その経験も含めて解説します。

地植えガーデンシクラメンの育て方|苗の選び方

地植えガーデンシクラメンの育て方|苗の選び方

ガーデンシクラメンを地植えで育てるためには、苗選びが重要です。株がぐらついておらず、葉の色が濃く、葉が詰まっている株を選んでください。

鉢花シクラメン同様、ガーデンシクラメンも葉が多ければ多いほど花が咲きます。そのため、花をたくさん咲かせたい方は葉がこんもりと茂っている株を選ぶとよいでしょう。

また、葉が一部枯れていたり、球根が柔らかいもの、葉が広がってしまっている株は、地植えしてもうまく育ちません。

地植えガーデンシクラメン育て方|植え方

地植えガーデンシクラメン育て方|植え方

ガーデンシクラメンを地植えする場合は、浅植えで植えてください。地表から1~2㎝ほど根鉢の方を出してあげましょう。

球根周りの土を優しく取り除いておくと、さらに地植えで育てやすくなります。球根と葉の間の空間をしっかり作ってあげると、風通しがよくなり、球根の腐れが少なくなるためです。

また地植えする土は、有機質の多いふかふかの状態にしてください。ガーデンシクラメンは根が細かいので、有機質の少ない砂っぽい土や固い土のでは根が伸びません。

生育が悪くなり、枯れる恐れがあります。もし地植えの土が真砂土や固まった粘土のような場合は、腐葉土やバークたい肥など有機質分をしっかり混ぜてふかふかにしてあげましょう。

たなー
たなー

新築のお家は、お庭が真砂土であることが多いです。真砂土にはお花を植えても、まったく育ちません。必ず土壌改良して植えてください。

市販の園芸用土を混ぜ込んであげるのもおすすめです。

また、ガーデンシクラメンには専用の土もありますので、心配な方はこちらをガーデンシクラメン専用の土を土に混ぜ込んであげましょう。

地植えガーデンシクラメンの育て方|日当たりと植える場所

地植えガーデンシクラメンの育て方|日当たりと植える場所

ガーデンシクラメンは西日を避けた、日当たりの良い場所に地植えしてください。

耐寒温度は-5℃程度。気温が-5℃以下になる地域では、地植えは枯れる可能性が高いです。

そのため地植えができる地域は、関東以西の暖かい地域に限ります。ガーデンシクラメンは霜雪が当たると生育が止まるので、最低温度が0℃付近でも霜や雪に気を付けてください。

暖かい地域でも急な寒波の霜雪で枯れることもあります。なるべく霜や雪が当たらない場所に植えると安心です。

どうしても霜や雪が当たる場合は、不識布を夜に被せて霜よけをしてあげると安心して冬越しできます。

たなー
たなー

たなーの実家は福岡。地植えしているガーデンシクラメンは外玄関の門戸のおかげでいい感じに西日に当たりません。また、園芸店時代には冬に伊勢崎に植えていたガーデンシクラメンには、必ず夜に不識布をベタがけしていたので、霜や雪によってやられる方はぜひ霜よけ対策をしてみてください。

地植えガーデンシクラメンの育て方|水やり

地植えガーデンシクラメンの育て方|水やり

ガーデンシクラメンは多湿を嫌う植物です。そのため基本的に乾燥気味に育ててください。

地植えの場合は、ほとんど水やりは必要ありません。夏は休眠期なので水やりすると根腐れ・球根腐れを引き起こすので、水やりはしないでください。

植え付け直後に水やりする程度です。冬~春に雨が降らず、葉が垂れている場合に少し水やりするくらいで問題ありません。

もし水やりする場合は、花や葉にかからないように葉の下の球根付近に与えとよいでしょう。

花や葉に水がかかると、込み合った葉の隙間でカビが生える原因になります。

地植えガーデンシクラメンの育て方|手入れ

地植えガーデンシクラメンの育て方|手入れ

地植えしたガーデンシクラメンには、重要な手入れが2つあります。

  1. 花がら摘み
  2. 葉組み

それぞれ見ていきましょう。

花がら摘み

ガーデンシクラメンは、花終わりをそのままにしておくと種を付け始めます。種を付けっぱなしにしていると、植物は子孫を残すために種に栄養を送り、花を咲かせない性質があります。

そのためガーデンシクラメンの花終わりは、手で球根の根元から茎ごと取り除いてください。花がら摘みは地植えガーデンシクラメンの花を次々咲かせるポイントです。

茎を真上に強く引っ張ると、球根ごと持ち上がるので気を付けてください。茎の根元を持って円を描くように優しく倒しながら引き抜くと傷みなく引き抜けます。

剪定ハサミや花鋏で茎を切ると切り口から病原菌が入る原因になるので、気を付けてください。シクラメンの茎は、筒状で真ん中部分が空洞のようになっています。

水滴や雨水が入り込むと、病原菌によって球根まで腐るため、手で球根から切り離す方法で花がら摘みをしましょう。

葉組み

葉組みとは、株内側にある新しい葉を株外側にある葉の下に来るように、葉をかき分けながら引き下ろしていく作業です。

外側から葉組みを行うことで、花が上がってくる中心部に空間ができ、球根に光が当たりやすくなり、花付きがよくなります。

花が少なくなってきたときや、花付きが悪いときにおすすめの作業。もちろん鉢花シクラメンにも効果的です。

Twitterでたなーが葉組みを実際に行っているところを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

たなー
たなー

この葉組みによる球根の中心部に光を当てる方法は、実際に生産者が行っています。ホルモン剤などに頼らず花上げをよくする方法なので、シクラメン自体も強く育てやすくなりますよ。

地植えガーデンシクラメンの育て方|夏越し

地植えガーデンシクラメンの育て方|夏越し

ガーデンシクラメンは高温多湿に弱い植物です。日本の夏はジメジメとしており高温多湿なので、夏越ししにくい環境です。

しかし、夏越しできないわけではありません。ガーデンシクラメンの夏越しの方法は以下の2通りがあります。

  1. 休眠法
  2. 非休眠法

それぞれ解説します。

関連記事:シクラメンの夏越し(休眠法と非休眠法)について【その後の管理】 

休眠法

アーデンシクラメンは5月頃から、葉が枯れてきます。そのタイミングですべての葉を取り除き、球根だけにしてあげましょう

雨ざらしになる環境であれば、掘り上げて鉢に植え替えた方が安心です。風通しがよく、雨の当たらない日陰に移動させて管理してください。

休眠中は生育が止まっているため、水やりすると腐る原因になります。水やりはせずになるべく涼しい場所で管理してください。

非休眠法

5月過ぎても葉が枯れず元気なガーデンシクラメンは、夏越しできる十分な力があります。休眠法同様に鉢に植え替えて、風通しの良い日陰で管理しましょう。

地植えしている環境が、軒下や木陰の場合は、そのまま夏越しができる可能性があります。

たなー
たなー

たなーの実家は、外玄関の門戸の下付近で雨が避けられる環境。一年中植えたままです。

葉が枯れない状態は根が生きている証拠です。多湿にならないように気を付けながら、乾かし気味に水やりをしてください。

地植えの場合は水やりしません。非休眠法メリットは、葉がついた状態から翌秋をスタートできる点です。

葉が付いている状態で秋を迎えるため、生育が早く球根の太り方も速いため、花がよりたくさん咲きます。

ただし夏越し中に状態が悪くなれば、葉を全て引き抜いて乾燥させてください。途中から休眠法に切り替えた方が安心です。

鉢物シクラメンの夏越しについてはこちらを参考に。

まとめ

まとめ

ガーデンシクラメンの地植えは、霜や雪がよけられる日当たりの良いところに植えることがポイントです。
葉の枚数が多いほど花が咲くので、葉の多い株を選ぶ。
地表に対して、浅めに植えることが元気に育てるポイント。
ガーデンシクラメンは多湿を嫌うため、花や葉に水がかからないように水やりをする。
花がら摘みと葉組みをしてあげると花がたくさん咲く。
ガーデンシクラメンの夏越し方法には、休眠法と非休眠法の2つの方法がある。

最後に

いかがでしょうか。

ガーデンシクラメンの育て方を6つに絞って紹介させていただきました。

ガーデンシクラメンは、通常の鉢花シクラメンの小さい株から耐寒性の強い株を選抜して、長い年月かけ合わせて作られたシクラメンです。

そのため、お庭に植えられるほどの耐寒性を持っています。とはいえ地植えでガーデンシクラメンを育てるにはコツがあるので、ぜひこの記事が参考になればと思います。

近年ではたくさんの品種があり、花の形や香りが楽しめるタイプもあるので、ぜひ上手に育てて毎年楽しみましょう。

それでは、ガーデンシクラメンをお庭など地植えで育てて、良きグリーンライフを過ごしてください。

シクラメンの種類について知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。

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