こんにちは。
たなーです。
アロエと聞くと、多くの方が食用のアロエベラやキダチアロエ(アロエ アルボレッセンス)を思い浮かべることだと思います。
でも、アロエは食用や薬用だけでなく、観賞価値も高い種類が多いんですよ。
おはようございます☘️✨
— たなー@植物ブロガー+Webライター (@tana_3930) July 30, 2022
アロエ イビティエンシス(イビテンシスとも)
細めの葉に、白線が入ることで全体的に優しい印象に🎵
とても育てやすい子😃✨ pic.twitter.com/ZFnTyUe14H
この記事を読むことで以下のことがわかります。
アロエ・イビティエンシスの基本プロフィール

名称 | イビティエンシス(イビテンシス) |
学名 | Aloe ibitiensis |
科名/属性 | ススキノキ科ツルボラン亜科アロエ属 |
原産地 | マダガスカル |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
※アロエは、過去に複数の分類体系によってユリ科やツルボラン科、キジカクシ科、アロエ科とも分類されたことがあるので、科名が各サイトや書籍によって表記が違うことがあります。ここではAPG植物分類体系によるススキノキ科ツルボラン亜科として紹介しています。
アロエ・イビティエンシスはノギが控え目で、細い葉に白い縦ストライプが入ります。
非常に洗練されたフォルムで、明るいライトグリーンが映える観賞用のアロエです。
マダガスカルの標高1400~2000mほどの高山帯が原産地。
イビティエンシスは、マダガスカル中央部Ibity(イビティ)山が名前の由来となっています。
アロエ・イビティエンシスの育て方

アロエ・イビティエンシス
それでは、アロエ・イビティエンシスの日当たりや置き場所、温度、水やりなど順を追ってお話しします。
日当たりや置き場所
アロエ・イビティエンシスは半日陰を好む植物です。
一般的なアロエは日当たりの良い環境を好みますが、イビティエンシスは日当たりが良すぎる場合は葉焼けをしやすい性質があります。
高山の開けた草原に自生することから直射日光にも強そうに思えますが、日本の環境では長時間の直射日光は避けたほうが良いです。
特に夏の直射日光は、すぐに葉焼けをします。
葉全体に白いストライプ模様が入っているので、強光にはあまり強くないようです。
耐陰性があるので、室内の日差しが入る明るい窓際や屋外の半日陰の場所で育てると良いでしょう。
屋外の場合は、梅雨など長雨に当たらない場所に置くか、雨の時は移動させてくださいね。

たなーが育てている、イビティエンシスは一度屋外の直射日光で葉焼けしたことがあります。それ以来、室内の明るい窓際に置いています。
温度
アロエ・イビティエンシスの生育適温は約20~30℃です。
高山地帯原産なので寒さにも強いように思うかもしれませんが、0℃以下の環境は枯れる恐れがあります。
屋外で霜や雪に当たると枯れる恐れがあるので、冬は室内に移動させてください。
最低でも5℃以上をキープして育てると良いでしょう。
用土
アロエ・イビティエンシスは水はけのよい土を好みます。
アロエは葉に水分を蓄える植物なので、乾燥に非常に強い植物です。
その反面、多湿には弱く土が常に湿っているような水はけの悪い土を嫌います。
そのような土では、根腐れする恐れがあるので気を付けてください。
市販の多肉・サボテン用の土でよく育ちます。

屋外で育てるなら、サボテン・多肉植物の土がおすすめ。特に細かい土を好む方には使いやすい。室内で育てたい方には、堆肥が入ってないので虫もわきにくく水のタイミングもわかりやすい室内用観葉・多肉の土がおすすめです。
水やり
アロエ・イビティエンシスは春~秋の生育期は土が乾いたら、鉢底から水が流れるくらいにしっかり水やりをします。
夏は涼しい早朝や夕方に水やりをしてください。
暑い午後に水やりすると鉢内が蒸れて根が傷む原因になります。
また、受け皿をしている場合は水を溜めると根腐れの原因になるので注意が必要です。
生育が緩慢な冬は、月に1度と乾燥気味に水やりをしてください。
冬が5℃以下になる場合は、断水したほうが耐寒性が高くなるので環境によって断水させたほうが良いです。
冬の水やりは暖かい午後にするように心がけてください。
夕方は気温が下がるので凍結の恐れがあります。
アロエは乾燥に強く多湿に弱い性質上、乾燥気味に育てることがポイント。
しかし、室内の風通しがないような場所で乾燥させると、カイガラムシやハダニが付きやすくなるので風通しを確保しながら霧吹きで葉水を与えることも重要です。
葉水や霧吹きについてはこちらを参考に。
肥料
アロエ・イビティエンシスはあまり肥料を必要としません。
植え替え時に長期間ゆっくり効く緩効性の肥料を混ぜ込んでおくだけで十分です。
もし、植え付け時に肥料を混ぜ込んでいない場合は、春3月~秋10月の生育期に緩効性の置き肥を置くか、通常より2倍薄く作った液肥を1~2か月に1度水やり代わりに与えてください。

土に混ぜる肥料ならマグァンプKに殺虫成分も入ったマグァンプDが便利。
置き肥はボタナイスの置くだけカンタン。液肥はハイポネックスさんのトップクオリティ観葉植物用を、通常よりもさらに薄く作って水やりしましょう。
植え替え
アロエ・イビティエンシスの植え替えは、生育期の春4~6月と秋9~10月に行います。
植え替えのタイミングは、鉢底から根が出てきていたり水やり後に土の吸水が悪くなっていたりする場合に行いましょう。
生育状況にもよりますが、一回り大きな鉢に植え替えます。
しかし、根腐れをして株が弱っている場合は、鉢は大きくせずサイズダウンさせることも考えてください。
根腐れなどの根痛みで正常な根が少ない場合、大きな鉢に植え替えると水やり後に土が乾かず、余計に状態を悪化させてしまい枯れる可能性もあるためです。
正常な根が極端に少ない場合は、小さめの鉢で乾湿をはっきり経験させることで健康的な根が育ちます。
夏は高温のため、根をいじると余計に根痛みをする可能性があるので植え替えはしない方が安心です。
冬も生育が緩慢な時期なので根には触らないようにしてくださいね。
病害虫
アロエ・イビティエンシスにはあまり目立った病害虫は発生しません。
しかし、あまり乾燥した環境で育てるとハダニやカイガラムシが発生することがあります。
ハダニは葉水をすることで予防が可能ですが、発生した場合は株全体を水で洗い流すか殺ダニ剤で対処しましょう。
ハダニはダニという名前が付いていますが、クモの仲間で非常に小さく気づきにくいです。
大発生した時には糸を引き始め、植物もかなり弱っている状態なので日頃の観察をしっかり行いましょう。
カイガラムシは貝殻をもった白~茶色の吸汁性害虫です。
植物の養分を吸収するので、徐々に植物が弱ります。
さらに、その排せつ物がすす病を誘発して、葉に黒いすすが付いたようになるんです。
アブラムシと同様にアリと共生関係にあるので、アリをよく見始めたら注意しましょう。
カイガラムシは薬が効きにくいので、発見次第柔らかいブラシや布で取り除くようにしてください。
または、6~7月の殻をもっていない幼虫期に、薬で退治することもとても需要です。

ハダニ類は、薬の抵抗性を持ちやすいので複数の殺ダニ剤を交互に散布すると効果的。
カイガラムシなど殺虫剤には、たなーも使っている殺虫殺菌剤のベニカxネクストスプレーがおすすめ。
ベニカxネクストスプレーについてはこちら。
増やし方
アロエ・イビティエンシスは挿し木、株分け、種まきで簡単に増やすことができます。
イビティエンシスは株が育つと子株を作るようになるので、その子株外して簡単に増やすことができるんですよ。
そのまま、育てるとこんな感じになります。

アロエ・イビティエンシスの幹が暴れている様子

これはこれで、たなーは気に入っています(笑)。

根元からどんどん子株が出てくる
そのため、幹に根が付いた状態で取り外すことで、簡単に増やせるんですよ。
また、根が付いていなくても土に挿し木しても簡単に根付きます。

こちらは、切り落とした幹を瓶に入れておいたものです。

それだけで根っこが出てきています。
瓶の中には幹に付かないくらいに少量の水が入っていました。湿度のある環境に置いておくだけで根が伸びるくらいに生命力が強くて驚きますね。
アロエは、特徴的な花が咲きます。
花後は種ができるので、その種を生育期の春または秋に撒くことでも、増やすことができるんですよ。
アロエはハオルチアと同様のツルボラン亜科アロエ属です。
基本的にはハオルチアと同じように種を撒くと増やすことができます。
ハオルチアの種まきを参考に。

イビティエンシスの花が咲いて種を収穫できれば、種まきにも挑戦したいと思います。
アロエ・イビティエンシスの風水
アロエ・イビティエンシスだけの風水効果はありませんが、アロエ類には「凶を転じて健康を増進させる」という運気をもっています。

ナンテンの「難を転じて福と為す」みたいで覚えやすいですね。
また、アロエは葉先が尖っていることから邪気払いの風水効果があります。
悪い気を寄せ付けない風水効果があるので、様々な気が入ってくる玄関や窓辺に置いておくと効果的です。
悪い気が留まりやすい部屋の隅やトイレなども、窓があり明るい環境であれば育てることができるので、おすすめ。
アロエ・イビティエンシスの花言葉
アロエ・イビティエンシスだけの花言葉はありません。
そのため、花言葉はアロエ共通の「信頼」「健康」「万能」になります。
食用のアロエは、健康にも良く火傷などの民間医療にも古くから利用されているんですよ。
キダチアロエは日本では「医者いらず」とも呼ばれています。

たなーの実家にもキダチアロエがあり、
子供の時は火傷をしたときアロエを切って貼っていました。
今ではあまり見かけない光景ですよね。
このように昔から健康や怪我にアロエを使用してきたことから、「信頼」「健康」「万能」という花言葉が付いたんですね。
まとめ
最後に
いかがでしょうか。
アロエ・イビティエンシスの育て方、風水、花言葉についてお話しさせていただきました。
アロエというと、アロエヨーグルトのように食用アロエをイメージする方も多いと思いますが、
観葉植物としても非常におしゃれな種類が多くあります。
今回、紹介したイビティエンシスはアロエの中でも珍しい涼し気な色合いに、すらっとした美しさを持つ品種です。
飾り方では、他の観葉植物とは違ったユニークなおしゃれさを表現できます。
その他にも、男前なゴツゴツした品種などもあるので、ぜひアロエも食べるだけでなく育てて楽しんでいただければ嬉しいです。
それでは、洗練された美しさを持つアロエ・イビティエンシスを育てて良きグリーンライフを過ごしましょう。

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