こんにちは。
たなーです。
以前、ハオルチアの交配を行い、写真付きで解説させていただきました。
それがこちら。
Twitterでは、交配後の様子を紹介していました。
成功しているのか。
失敗しているのか。
ドキドキですね。
おはようございます☘️
— たなー@植物ブロガー+Webライター (@tana_3930) May 27, 2022
ハオルチアを受粉させた種が順調で、鞘が太ってきたので破裂防止に(笑) pic.twitter.com/ePxquSilh1
成功していました!
ということで、
この記事を読むことで以下のことがわかります。
それでは、順を追ってお話ししますね。
ハオルチアの交配後の作業
ハオルチアは、交配後1か月程度経つと莢(さや)が大きく膨らみます。
写真は、交配後2週間程度の写真です。
ハオルチアの莢は成熟すると、莢が破裂して中の種が飛び散ってしまいます。
貴重な種が飛び散ってしまうのを防ぐために、莢が大きくなってきたらハサミなどでストローを1㎝ほどの長さに切り、莢に被せましょう。
これだけで、ハオルチアの種が周囲に飛び散るのを防ぐことができるんですよ。
もちろん、ストローではなく不識布のティーパックなどで包んでもOK。
ただし、一花ごとに交配品種が違う場合は、包み分けるのが大変になるので気を付けてね。
ストローやティーパックなどで保護をしていないと、写真のように莢が開いて中の種が弾け飛んでしまいます。
莢が開き始めたら花茎を切ろう
交配から1か月経過したら、ストローの中を覗いてみましょう。
莢の先端が開き始めたら、種がこぼれないようにストローごと、莢の下で切り取ります。
種の成熟スピードは、ハオルチアの生育環境により早かったり遅かったりします。
今回、種の成熟から種取りが思った以上に早くて、驚きました。
花茎は根元から引き抜かず、必ず切り取りましょう。
残した花茎は1か月ほどすると枯れて簡単に抜き取れるので安心してくださいね。
残った花茎は抜き取ったらダメなの??
花を咲かせず株を育てる場合も同じですが、引き抜くと株を傷めることがあります。
無理せず、茎が枯れてから取り除くようにしましょう。
その時はポロっと簡単に取れますよ。
莢が開いていて種が見えますね。
この時点で逆さまにすると、ぽろぽろと種が出てくるので、種が紛失しないように気を付けて作業しましょう。
莢からの種の取り方
1つの莢からは10~20個の種が取れます。
莢を開いてあげれば、簡単に種を取りだすことができますが、非常に小さい黒い種なので白紙の上での作業がおすすめです。
風で飛び散ったり、手が当たってこぼれたりしないように注意しましょう。
2つの莢から22個の種が採取できたよ。
ちなみにこの種は、羽衣(bolusii var.blackbeardiana)×雫石(cooperi var.truncata)
採取した種は新鮮なうちに土に撒くと(とりまき)、発芽率が良いことをご存じでしょうか?
そのため、真夏や冬でなければとりまきをを行うと良いでしょう。
種が取れた時期が、真夏や冬の場合は種をキッチンペーパーに包んだり、封筒に入れたりして冷暗所で保存してください。
ハオルチアの生育期である春や秋に種まきをしましょう。
ちなみにたなーは植物の種は、封筒に入れて冷蔵庫で保存しているよ。
ハオルチアの種の取り方がわかったところで、
気になる種まきについてお話ししますね。
ハオルチアの種まきについて
ハオルチアの種まきの適期は、3~7月、9月下旬~11月です。
基本的には、前述しているとりまきを行いましょう。
バーミキュライト小粒~細粒をしっかり湿らせて、種まきします。
バーミキュライトを入れる鉢はポットよりも、保湿性能が高い蓋付の容器がおすすめです。
種まきをしたら、明るい日陰になるところにおいて23~25℃程度の温度で管理すると、1か月ほどで発芽してます。
蓋付の容器の場合は、バーミキュライトはほとんど乾かないので水やりの必要はないでしょう。
芽が出てきたら、遮光率50~60%ほどの柔らかい光が当たる環境で育てます。
〇屋外の場合は、寒冷紗などでしっかり遮光しましょう。
〇室内の場合は、明るい窓際に置いたり植物育成ライトの光やLED照明の光を当てたりすることで十分に育ちます。
ハオルチアの屋外管理の場合は、寒冷紗は必須です。
室内で暗い場合は、植物育成LEDをうまく使いましょう。
たなーはアマテラスやルーチェも使っているよ。
それでは、写真付きでハオルチアの種まき方法を解説します。
ハオルチアの種まき方法1:用土に水を与えて湿らそう
蓋付のプラスチックの容器を使用しました。
容器には、排水用の穴はあける必要はありません。
光が入る蓋付の容器であれば、基本的になんでもOK。
たなーは、スーパーなどで総菜が入っているプラ容器を綺麗に洗って使いました(笑)
バーミキュライト小粒~細粒を3㎝ほど入れて、バーミキュライトが水でひたひたにならない程度に、水を注ぎ、全体を湿らせましょう。
ハオルチアの種まき方法2:蓋に空気の通り穴をあけよう
蓋にカッターで十字に切れ込みを少し入れることで、通気を確保することができます。
この容器の蓋には、最初から半円型の穴が開く仕組みでした。
そのため切れ込みは必要ないのですが、見本としてカッターで切れ込みを入れてみました。
ハオルチアの種まき方法3:種まきの仕方
ハオルチアの種は、非常に小さいです。
どのくらい小さいかというと、
約3㎜と非常に小さいんです。
種の熟成次第では、1~2㎜とまだ小さいものもあるでしょう。
ハオルチアの種まきは、種一つ一つが重ならないように均等に行うことがポイントです。
採取した種の数によりますが、5~10㎜間隔が空いていると良いでしょう。
たなーは先の細いピンセットを使いましたが、谷折りにした紙で揺らしながら、均等に種まきしても問題ありません。方法はどうあれ、ポイントは均等に種まきすることです。
ハオルチアの種まき方法4:蓋をして湿度を保とう
ハオルチアの種まきが終わったら、バーミキュライト小粒~細粒を軽くかけて覆土しておきましょう。
軽くかけたバーミキュライトは、濡らしたバーミキュライトから水分を吸収するので、新たに水やりをする必要はありません。
その後は、蓋をしておけば発芽するまで水やりはしなくて大丈夫ですよ。
空気の通り穴を大きくし過ぎた場合は乾燥が早い可能性があります。
バーミキュライトが乾燥するようなら、水を加えましょう。
まとめ
最後に
いかがでしたでしょうか?
ハオルチアの交配後の莢の膨らみから、種の取り方そして種まき方法についてのお話しでした。
この実演形式のやってみましたシリーズ?は、あくまでたなーの現時点での方法です。
この方法が必ず正解という訳ではありません。
環境による外的要因などによって、成功しないこともあることでしょう。
それでも、種の取り方や種まき方法の参考になれば嬉しいです。
ハオルチアの増やし方には、株分けや葉挿し、根挿しなどの方法があります。
種まきは交配を成功させることから始まるので、他の増やし方よりも難しく感じるかもしれませんが、思い思いの交配をして種を作り、種まきして増えた子たちはそれぞれの個性を持つんです。
その子たちの成長はとても楽しいので、ぜひ交配させて種まきにも挑戦してみてくださいね。
それでは、ハオルチアの種まきをして良きグリーンライフを過ごしましょう。
ハオルチアの交配方法が気になる方はこちら。
ハオルチアの株分けなどの増やし方や植え替えが気になる方はこちら。
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