こんにちは。
たなーです。
3月になり、少しずつ暖かくなってきましたね。
春が近づいてくると、植物が動き始めてガーデニングの作業が増えてくることでしょう。
そこで気になるので、「いつどのタイミングで植え替え、いつ水やりを本格的に行うか」だと思います。
植物は生き物なので失敗はしたくないですよね。
そこで、
この記事を読むことで以下のことがわかります。
それでは、順を追ってお話しますね。
ハオルチアの植え替え時期について

結論から言うと、
ハオルチアの植え替え時期は9月下旬~11月半ば、3月上旬~5月下旬です。
基本的には、1年に1回の植え替えを必ず行いましょう。
気温が下がり始める9月下旬からがベストシーズンですが、秋の植え替えを逃した場合は、翌年の3月上旬、遅くとも5月下旬までには植え替えしてください。
真夏や真冬のハオルチアの植え替えは失敗しやすいので、植え替えずに上手に管理しましょう。
ハオルチアを植え替えないとどうなるのか

ハオルチアを植え替えずにそのまま育て続けると、土が古くなり団粒構造(土の粒や粒同士の隙間)が崩れ、水はけが悪くなったり根が傷んで生育が悪くなったり、下葉から枯れてきたりします。

たなーは昨年の秋に植え替えをしていないので、春3月上旬に行いました。
ハオルチアの植え替え方法

ハオルチアを植え替えする前に重要なポイントがあります。
それは、まずは土をしっかり乾燥させることです。
水やり後など土が湿っている時に植え替えをすると、土が根についたままで根の色から古根なのか、新根なのか、健康な根なのか、不健康な根なのか、判断しにくいためです。
当然、濡れた土は重いので、植え替え時に根が折れる失敗もあります。
そのため、植え替え前にまず水やりを控えてしっかりと土を乾かしましょう。
それでは、詳しくハオルチアの植え替えについてお話しますね。
1:古い用土を落とす
ハオルチアを鉢から取り出して、根を傷つけないように根鉢を崩していきましょう。
この時、古い土はすべて落とします。

優しく土を落としましょう。
2:枯葉を取り除く

株元などに枯れた葉がついている場合は、枯葉はすべて取り除きましょう。
葉が小さくて取り除きにくい場合は、ピンセットを使うと綺麗に取り除けますよ。
この時に、カイガラムシなど虫がついていないかもチェックしましょう。

枯葉や黄葉はそのままにしておくと、害虫の隠れ家になったり、湿気が溜まる原因になったりするので、きれいに取っておくと植え替えの失敗がないですよ。
3:傷んだ根を取り除く

古く茶色になったスカスカの根や、黒ずんでフニャフニャの根は取り除き、白くきれいな根だけを残しましょう。
この時に、ネカイガラムシがついていないか要チェックです。

この時に土が湿っていると、根の色がわかりにくいんです。また、長年植え替えていないと、根にネカイガラムシがついていることがあるので注意してください。
※ネカイガラムシとは、根につくカイガラムシのこと。土の中にいるので、発見が遅れ生育が悪くなっていく原因になります。
もし、発見した場合はピンセットで綺麗に取り除いたり、水で洗い流したりしましょう。
4:植え替える鉢に土を入れ
一回り大きな鉢に、ハオルチアの土を入れましょう。

根の状況が悪い場合は一回り大きな鉢に植え替えせずに、そのままの大きさの鉢に植えなおしたり、サイズダウンすることも考える必要もあります。
5:元肥を加える
ハオルチアの土に緩効性肥料を少量加えてさらに土を加えます。

元肥としては、ハイポネックスさんのベストセラーでもあるマグァンプKがおすすめ。
ただし、ハオルチアは肥料を多く必要としない植物なので、やりすぎに注意しましょう。
一つまみくらいで十分です。
元肥は長く効果がありすぎて困るという方は、置き肥で対応したり、液肥を植物の生育に合わせて与えたりして対応しましょう。
6:ハオルチアを置いて土を周りから加える

ハオルチアは根を下に伸ばした状態で鉢に入れましょう。
この時に、手で浮かせた状態でハオルチアと鉢の隙間から土をゆっくりと入れてください。

写真の羽衣は根の生育が非常に良かったので、一部の根が巻いています。基本的には、まっすぐになるようにしたほうが良いです。
7:ハオルチアの位置を調整
真上から見て、ハオルチアが鉢の中心になるように調節しましょう。
鉢底をテーブルや床などにトントンと軽く打ちつけたり、鉢の側面をトントンと優しく叩いたりすると土が根の隙間にしっかりと入り込みますよ。

真ん中じゃなきゃいけないというわけではありませんが、真ん中に植えてあると見た目もよくて素敵ですよね。
これで植え替え方法がわかりましたね。
それでは、ハオルチアの土についてお話します。
ハオルチアの土について
ハオルチアは水はけがよく、通気性の高い土を好みます。
一番失敗なく手軽なのは、市販のサボテン・多肉植物用の土を使う方法でしょう。
しかし、サボテンよりも水持ちはあったほうが育てやすいので、小粒の硬質赤玉土を1~2割ほど混ぜるとよいですよ。


硬質赤玉土は、通常の赤玉土よりも硬く崩れにくいため、団粒構造を維持しやすく植物の根の生育に非常に良いです。もちろん、多肉植物から草花、果実、盆栽まで幅広く使用できます。
植物をずっと育てていると、自分で土をブレンドして作りたくなりませんか?
ハオルチアの土作りについて


お世話したくて、つい水やりをやり過ぎちゃうから、水はけをよくしたいんだけど?

仕事が忙しくて水やりを忘れて失敗しがちなので、水もちをよくしたい。内容を入力してください。

このような悩みを持つ方は、実は多いんです。
そこで、植物栽培環境や生活リズムにあった土を作ることが重要になってきます。
オリジナルブレンドのメリットは、植物を育てるうえでのストレスや失敗が少なくなる点です。
しかし、
オリジナルブレンドのデメリットは、材料集めや一年を通した環境変化、各用土の特徴を知ることなど、手間がかかることでしょう。
生育を見ながら改良していくことで、より栽培環境にあった土が作れるようになるので地道な観察と勉強が必要になります。
例として、
今回のたなーオリジナルブレンドは、以下の通り。
硬質赤玉土(小粒):硬質鹿沼土(小粒):ベラボン:もみ殻くん炭:バーミキュライト=4:3:1:1:1
オリジナルブレンドが必ずしもどの品種やどの環境にもよいわけではないので、その点は注意が必要になります。
その時の根の状況や、植える品種特徴によって微妙に配合を変えたりしているんですよ。
ベラボンについては、こちらを参考に。
それでは、
最後にハオルチアの植え替え後の水やりについてです。
ハオルチアの植え替え後の水やりについて

ハオルチアの植え替え後の水やりは、1~2日後に行いましょう。
植え替え直後に水やりをしたくなるのですが、すぐに水やりをせずに1~2日待ってたっぷりと水やりを行うことがポイントです。
植え替え直後に水やりをすると、ハオルチアの根が腐ってしまうことがあるので注意しましょう。

ハオルチアの根が土に馴染んでから水やりをする、と考えるとわかりやすいですね。
屋外で管理している場合は、植え替え直後の直射日光でハオルチアが傷まないように、遮光シートなどで遮光率を上げて2週間ほど養生しましょう。

冬から春になる季節の変わり目は直射日光に気を付けてください。葉焼けの原因になります。そのため、春の植え替え後の直射日光には要注意です。
まとめ

最後に

いかがでしたでしょうか?
ハオルチアの植え替えについてお話させていただきました。
昨年の秋に植え替えをしていない方は、ぜひ3月上旬~5月下旬の間で植え替えをしましょう。
暖かくなってくると、ハオルチアの活動が活発になり花芽を付け始めます。
花が咲き始めると植え替えにくくなるので、花芽が伸びる前に植え替えましょう。
春は、植え替えだけでなく、株分けや葉差し、根挿し、受粉作業などハオルチアを楽しむ作業が盛りだくさんです。
それらについても、今回のように実際に行った写真と合わせて紹介できればと思っています。
それでは、ぷっくりかわいいハオルチアの植え替えをして、良きグリーンライフを過ごしましょう。


まずハオルチアを始めてみたい方には、エリオクエストさんのハオルチアがおすすめ。

ハオルチアをコレクションしたい方はこちらがおすすめ。
蘭と観葉植物メディア「東京寿園」様からハオルチアを育てている方としてインタビューを受け監修しました

2023年2月に蘭と観葉植物メディア「東京寿園」様からハオルチアを育てている方としてインタビューを受け監修しました。
こちらの記事もぜひご覧ください。
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