こんにちは。
たなーです。
観葉植物に、サトイモ科フィロデンドロン属という特徴的な葉を持つ植物があることをご存じでしょうか?
フィロデンドロン???
フィロデンドロン属では、クッカバラやセローム、クワズイモなどが有名だと思います。
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セロームやクッカバラは、南国を思わせる姿をしていますね。
このフィロデンドロン属には多くの品種があり、観葉植物としても非常に人気があります。
この記事を読むことで以下のことがわかります。
順を追ってお話ししますね。
フィロデンドロンとは
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植物名 | フィロデンドロン |
科/属 | サトイモ科/フィロデンドロン属 |
原産地 | 熱帯~亜熱帯地域 |
温度 | 最低10℃をキープ |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
サトイモ科フィロデンドロン属の植物の総称です。
アメリカの熱帯地方を中心として世界中の亜熱帯地域に600種以上が自生しています。
フィロデンドロンは葉の形や色、立ち性、這い性など特徴的な性質を持ち、育てやすくインテリア性も高いので、とても人気がある観葉植物です。
小さなものでは、100均一でも簡単に手に入り、大事に育てれば立派な株に育ちます。
注意点として、多くのサトイモ科植物は不溶性のシュウ酸カルシウムを含んでいます。
このシュウ酸カルシウムは毒性を持ち、樹液などに触れた場合、肌の弱い方は皮膚炎を引き起こす恐れがあり、口にすると非常に危険です。
※絶対、口にしないようにしてください!
手入れや植え替えなどする場合は、女性は特に手袋などをして扱いましょう。
そんな怖い一面も持っていますが、気を付けて扱えば問題なく、非常に育てやすい植物なので、安心してくださいね。
名前のフィロデンドロン(Philodendron)はギリシャ語に由来していて、「フェレオ(愛する)」と「デンドロン(木)」があわさって名付けられているそうですよ。愛する木なのに毒性を持っているのは、面白いような怖いようなですね。
フィロデンドロン シルバーメタルとは
フィロデンドロン シルバーメタルは写真のように、メタリック系の美しいシルバーグリーンの葉を持つインテリアにおすすめの植物です。
葉は少し多肉質のような柔らかさを持ち、しっとりとした感触があります。
特徴的な葉を持つフィロデンドロン属の中では、シンプルな葉の形ですが、その葉色の美しさは、フィロデンドロンの中でも一番ではないでしょうか。
フィロデンドロン シルバーメタルは、まだまだ流通量は多いとは言えないので、貴重な植物と言えるかもしれません。
この植物は湿度が高いと気根を枝から出すので、ヘゴなどに着生しながら生育させることも可能です。
しかし、湿度が低い場合は、気根は出てもすぐに枯れてしまうので、その場合は背が伸びるにつれ枝垂れるように育ちます。
フィロデンドロン シルバーメタルの育て方
フィロデンドロン シルバーメタルの育て方|日当たり
シルバーメタルは、基本的には日当たりを好みますが、直射日光が当たると葉焼けしやすい植物です。
そのため、明るい日陰や直射日光の当たらない明るい窓際などで育ててあげましょう。
耐陰性(日陰に強い性質のこと)は強いですが、あまりに暗いと葉と葉の隙間が空き、間延びした姿になってしまいますので気を付けてくださいね。
室内であっても、真夏の直射日光が当たる場合は、レースカーテン越しの柔らかい光にすると安心です。
フィロデンドロン シルバーメタルの育て方|用土
水はけのよい土を好み、市販の観葉植物の土で良く育ちます。
室内に土を入れることに抵抗がある方は、ベラボンに植え替えて育ててあげると良いでしょう。
ベラボンについてはこちらから。
また、水栽培も簡単にできるので、可愛いガラス瓶に水挿しで育てたり、ハイドロボールで育ててもおしゃれですよ。
フィロデンドロン シルバーメタルの育て方|水やり
基本的には、土が乾き始めたら、鉢底から水が出るくらいにたっぷり水やりしましょう。
ただし、受け皿などに常に水が溜まっていると根腐れの原因になるので気を付けてくださいね。
夏場は、涼しい早朝か夕方~夜にかけて水やりしましょう。
高温になる午後に水やりすると、煮えて枯れてしまう原因になるので気を付けてくださいね。
水やりのタイミングに迷う場合は、一目で水やりサインがわかる「サスティー」がおすすめ。水やりで失敗しがちの方はぜひ使ってみてください。
フィロデンドロン シルバーメタルの育て方|肥料
成長期の春~秋にかけて、観葉植物用のゆっくり効く緩効性肥料を与えましょう。
早く大きくしたい場合は、即効性の液体肥料を規定量水に薄めて水やり代わりに与えると効果的です。
冬は生育が緩慢になります。肥料を与えると吸収できずに根を傷める原因になるので注意してください。
置いている置き肥も取り除くと安心です。
フィロデンドロン シルバーメタルの育て方|湿度
シルバーメタルは、湿潤な環境を好みます。
水やりをきちんとしていれば問題なく育ちますが、乾燥しているよりも湿度があるほうが、より元気に育つんですよ。
そのため、水やりのタイミングで、霧吹きで葉水をしてあげることをお勧めします。
特に、冷暖房が効いていると空気が乾燥するので、葉水はとても重要です。
その他、葉水や霧吹きについてはこちらで紹介しています。
葉だけでなく、茎部分にも霧吹きをしてあげると、気根が生育しやすいので、自然な姿を楽しみたい方やヘゴなどに着生させたい方は、枝にも霧吹きをしてあげましょう。
フィロデンドロン シルバーメタルの育て方|温度
耐暑性に強いので、日本の夏の暑さに耐えることができます。
しかし、夏の直射日光に当たると葉焼けしますので、夏は直射日光に当てないように管理してください。
もし外で育てて日陰がない場合は、寒冷紗などで遮光することをお勧めします。
最低温度は10℃ほどなので、秋から冬は天気予報の最低気温を確認しつつ、10℃付近になり始めたら、室内に入れて冬越ししましょう。
冬も明るい窓際で管理すると良いです。
ただし、朝晩は外気と変わらないくらいに窓際は冷え込みます。夜から朝にかけては、窓から離して管理してあげましょう。
フィロデンドロン シルバーメタルの育て方|植え替え
シルバーメタルの植え替えは、鉢の大きさにもよりますが、2年に1回を目安に行いましょう。
また鉢底から根が出てきたり、水やり後の土の吸水が遅かったりする場合も、植え替えのサインです。
植え替えは5~7月の暖かい時期に行います。
植え替える土は市販の観葉植物の土やベラボンなどを使い、一回り大きな鉢に植え替えます。
大きくしたくない場合は、根と枝葉を切り整理して元の鉢に植え替えることも可能ですよ。
フィロデンドロン シルバーメタルの育て方|剪定
シルバーメタルは耐陰性が強いとはいえ、日差しが入らない暗い部屋では間延びしてしまい中心部の葉がなくなってしまいます。
その場合は、1~2枚の葉がついている枝葉の節の手前で、剪定をして、より明るい場所で育ててください。
即効性の液体肥料を水やり代わりに与えながら、管理することですぐに綺麗な状態になりますよ。
また、高温多湿になりやすい梅雨前に、一度剪定することで風通しが良くなり、病気予防にもなるので、梅雨前に伸びすぎている場合は剪定をしてあげると良いでしょう。
ただし最初に前述した通り、サトイモ科の植物なので、樹液にはシュウ酸カルシウムを含んでいます。樹液には触れないように注意してください。
フィロデンドロン シルバーメタルに発生しやすい病害虫
シルバーメタルに発生しやすい病害虫には以下になります。
- 軟腐病
- ハダニ
- カイガラムシ
それぞれ解説します。
軟腐病(なんぷびょう)
高温多湿の環境で発生しやすい細菌による病気です。
傷口から細菌が入り込んで、枝葉を腐らせてしまいます。
夏場の高温時に、水やりを行うと高温多湿の環境になり、発生しやすいので夏は涼しい早朝か夕方から夜にかけて水やりをしましょう。
軟腐病を引き起こす細菌は、土に必ずいます。そのため、まず植物に傷を作らないことが重要。
また、細菌による症状は薬が効きにくいので、症状が出た枝葉は早くに切ってあげてください。
夏場は湿度が溜まらないように、窓を開けたりサーキュレーターを設置したりして風を通すと良いでしょう。ただし、植物に直風が当てないことがポイントです。
直風に当たり続けると、葉から水分が無くなり乾燥して枯れる恐れがあるためです。
ハダニ
乾燥した環境で増えるどの植物でも発生しやすい吸汁性害虫です。
ダニと名前がついていますが、クモの仲間で非常に小さく葉の裏で増えるので、見つけにくいのが特徴。
ハダニが増えると、葉色が悪くなり、かすりのような症状が出て、ひどくなるとクモの糸が植物全体に発生します。
夏場や冬場の室内で冷暖房による極端な乾燥で発生しやすい害虫なので、症状が確認出来たら市販の薬で、対処しましょう。
ハダニにはたなーおすすめのベニカシリーズが効きます。
ベニカXネクストスプレーについてはこちら。
また、ハダニは湿度が高い環境を嫌いますので、日頃の葉水が効果的な予防になります。
カイガラムシ
カイガラムシも、どの植物にも発生しやすいですが、薬が効きにくい厄介な吸汁性害虫です。
カイガラムシは、すす病と呼ばれる葉に黒いすすが付いたような病気も併発させるので、見つけ次第、ブラシなどでこそぎ落しましょう。
フィロデンドロン シルバーメタルの増やし方
シルバーメタルは、挿し木や水挿しで簡単に増やすことができます。
挿し木や水挿しは、冬以外であればいつでもできますが、5~7月が行いやすいでしょう。
挿し木の方法は以下の通り。
- 枝葉を2節の長さに切り、下の1節は葉を取り除いたものを挿し穂にする
- 残りの1節についている大きな葉は蒸散が盛んに行われるので、半分に切って蒸散力を抑えてあげる
- その状態で、挿し木挿し芽の土や赤玉土の小粒やバーミキュライトなど肥料分の入っていない土に、優しく植え付ける
土に肥料分が含まれていると、発根の妨げになりますので気を付けましょう。
後は、明るい日陰で土が乾かないように管理してあげることで、1~2週間ほどで新芽と根が新しく出てきます。
その後は、優しく掘り上げて、小さめの鉢に植え付けて育ててあげてください。
また、水に挿しておくだけでも簡単に根が出てきますので、浅めのガラス瓶におしゃれに生けて、根が出たものを植えなおしても良いでしょう。
まとめ
最後に
いかがでしょうか。
インテリアグリーンにもってこいの、かっこいいフィロデンドロン シルバーメタルのご紹介でした。
葉の形に特徴があるフィロデンドロンの中では、葉色の美しさに全振りしたかのような美しさです。
クワズイモやセロームのように大きくなりすぎることもないので、棚におしゃれに植物を飾り付けたい方には、ほんとにおすすめの観葉植物です。
葉色は際立つように、黒系の鉢にも合いますし、白系で可愛さを強調することもできます。
何より、メタリック系の葉色なので、植物を選ぶような金ぴか系の鉢にも合うところが嬉しいですね。
それでは、かっこいいフィロデンドロン シルバーメタルを育てて良きグリーンライフを過ごしましょう。
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