こんにちは。
たなーです。
ぷくぷくと肉厚で、可愛い姿から格好いい姿まである多肉植物たち。その中でも、エケベリア属に分類される多肉植物達は特に人気ですね。
多肉植物の中には、おしろいを振ったような白い粉を葉につけた植物が多数います。
- エケベリア属のラウイやカンテ
- ダドレア属の仙女盃(せんにょはい)
- コチレドン属の白美人(ハクビジン) など
名前を挙げると、人気のある多肉植物が多いですね。
白い粉を纏っている多肉植物を見ていると、
この白い粉って何だろう?触ったら取れちゃうけど大丈夫なのかな?
こんなふうに疑問に感じたことがある方は多いと思います。
たなーも白い粉触ったら取れちゃったけど大丈夫かな??って、最初は思ってました。
そこで、
多肉植物の白い粉ってなに?
白い粉は多肉植物自身が作り出している果糖と呼ばれる蝋(ろう)物質の結晶です。この果糖のことをブルームと言います(以下、ブルーム)。
ブルームは多肉植物にだけ存在しているわけではなく、果樹のブドウや野菜のキュウリなどにも存在しています。しかし果実や野菜など人が口にするものは、消費者が農薬として勘違いすることも。
そのため品種改良により、ブルームが出ない果実や野菜などが生産されていることが多いです。
何のためにあるの?
原産地での強すぎる直射日光から葉を守ったり、葉からの水分蒸発を防いだり、多肉植物自身の身体を守るためにあります。
原産地での環境に適応するために進化してきた証拠です。
触っても大丈夫?
ブルームはなるべく触らないでください。多肉植物とって体を守る重要な物質の一つであるためです。
また、白い粉であるブルームがたくさん付いているカンテやラウイ、ダドレア・グリーニーなどは、触るとブルームが剥げて鑑賞価値が落ちます。そのため、注意して取り扱いましょう。
ブルーム自体は、私たち人間に害があるものではないので、触ったとしても手が荒れることはありません。
触って取れてしまったら
触って取れてしまったら、しっかりと直射日光(夏は除く)に当てて育ててください。1か月ほどかかりますが、きれいにブルームが出てきます。
触らないように気を付けても、植え替えや水やり、枯葉取りなどしたときにどうしても触ってしまうこともあるでしょう。ブルームがとれた姿が気になる方は、日当たりの良いところでしっかり育てて復活させてください。
水やりしたときに水玉ができたら
ブルームは水を弾く性質もあります。そのため多肉植物の頭から水やりをしてしまうと、葉と葉の間や茎の隙間に水玉ができてしまいます。
水玉をそのままにしてしまうと、多肉植物の周囲の湿度が上がり、病気の原因になることもあるので注意してください。また直射日光が当たる場合、太陽光が水玉に当たり光が収斂(しゅうれん)して、葉焼けで傷んでしまうかもしれません。
多肉植物を育ててるとなぜか葉がぽろぽろと落ちることがあります。水やりを頭からやっていて、そのままにしていると葉落ちの原因になりますので気を付けましょう。
そのため、水やりは土のみに与えるようにしてください。
水玉ができたときは、ブロアーやエアダスターなどで溜まらないように、吹き飛ばしてあげることをお勧めします。葉落ちの原因が一つ解消されるだけでなく、水玉の跡が残らず、美しい姿を維持できますよ。
エアダスターを使う場合は、ガス不使用のものを使用しましょう。電動式だと疲れず何度でも使用できるのでエコで便利ですよ。
こちらの電動エアダスター、多肉植物に使用する場合は、強風は強すぎるので弱風が良いでしょう。多肉植物に細かな土やごみが入り込んだ場合は、吸引で取り除くことも可能です。
うどんこ病の可能性も
多肉植物は基本的にはうどんこ病にはなりにくい植物です。しかし、絶対にうどんこ病にならないわけではなりません。
日当たりや風通しが悪く、湿度が高い環境であれば、多肉植物でもうどんこ病になります。
実際に、園芸店時代に「多肉植物に白い粉が付き始めたんだけど」と相談を多く受けてきました。そのほとんどの方の多肉植物は、徒長していたり水はけの悪い土に植えていたりしていました。
つまり、育てている環境が悪く、弱ってしまってうどんこ病にかかっている状態です。うどんこ病はブルームとは全く関係ないので、間違えないようにしてください。
通常、植物にうどんこ病が発生した場合は、ベニカXネクストスプレーやベンレートなどの殺菌剤を使用しますが、X(旧Twitter)やInstagramなどSNSでは噴霧した後に「多肉植物に染みができる薬害が出た」との投稿を見かけることがあります。
なんかさー、ベニカスプレー怖くて最近。ラウイに続いてレインドロップまで…中心部だけこうなっちゃうんだよね。どうしたらいいの?
#ベニカ
#レインドロップ
#多肉植物 pic.twitter.com/2cBAp0eMuS— 15 (@c15succulent) December 28, 2022
どの殺菌剤にも使用回数や濃度についての記載があります。スプレーしすぎたり濃く作ったりすると薬害が出るので注意してください。
ベニカXネクストスプレーは、バラを除く花き・観葉植物には使用回数4回とされています。予防として何度もスプレーするほど、薬剤耐性が落ちるので気を付けましょう。
そのため、ブルームとは別で白い粉がかったうどんこ病が出た葉は取り除き、元気な葉や茎を切って挿し木して小さい姿から再スタートさせるとよいでしょう。元の株も脇芽が出る可能性があるので、日当たりと風通しの良い場所で育ててください。
多肉植物の白い粉についての動画
今回の内容を簡単にショート動画にしてみました。
まとめ
最後に
いかがでしょうか。多肉植物の美しい白い粉についてお話しさせていただきました。
白い粉であるブルームは、元には戻りますが時間がかかるので、できるだけ触って取れないようにしたいですね。
ラウイやカンテなどブルームのある多肉植物は、とても美しい姿をしていて人気があります。水やりなどは気を付けてあげてくださいね。
それでは、美しい白系多肉植物を愛でながら、良きグリーンライフを過ごしましょう。
多肉植物のネットショップや人気の韓国苗について興味のある方はこちらを参考に。
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