こんにちは。
たなーです。
人気のあるシダ植物といえば、何が思い浮かぶでしょうか?
おしゃれなブレクナム・シルバーレディや可愛いアジアンタムなど人気です。しかし、インテリアグリーンとして、非常に人気のあるビカクシダ(別名:コウモリラン)を思い浮かべる方も多いでしょう。
種類が豊富で、いずれも特徴的な姿をしているため、コレクションしている方も多いと思います。よく見るパキラやゴムの木などの観葉植物と異なる姿から、「育てるのが難しそう」と考える方も多いかもしれません。
しかし、ポイントを押さえれば、上手に育てられるので安心してください。
ビカクシダはおしゃれなインテリア雑誌でも紹介されることの多い植物。育てたことはないけど、一度は見たことはある方も多いと思います。園芸店時代にもビカクシダはインテリアグリーンとしても人気がありました。気になる方は、ぜひ小さな壁掛けや鉢植えから育ててみてはいかがでしょうか。
そもそもビカクシダとは
植物名 | ビカクシダ(コウモリラン) |
科/属 | ウラボシ科ビカクシダ属 |
原産地 | 東南アジア、オセアニア、南米、マダガスカル、アフリカ |
日当たり | 日当たりの良い置き場所 |
温度 | 最低10℃以上をキープ |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
ビカクシダとは、外套葉:がいとうよう(貯水葉:ちょすいよう)と、鹿の角に似た形の胞子葉の2種類の葉を出すシダ植物のことです。
原産地は、東南アジア、オセアニア、南米、マダガスカル、アフリカの熱帯地域。樹木や岩などに、外套葉で巻き付いて着生しています。
胞子葉は役目を終えたら脱落しますが、外套葉は重なって残り、水分や養分を集める役目を果たすん機能を持っています。
ビカクシダの育て方|日当たり
種類にもよりますが、基本的には強い直射日光を避け、明るめの日陰で管理しましょう。樹木に着生することが多いことから、木漏れ日程度の光をイメージするとわかりやすいと思います。
明るい室内でも十分に育てられますが、光が弱すぎると、葉が柔らかく長くなります。美しい姿形が崩れる可能性があるので、注意してください。
室内の場合は植物育成LEDで補光すして育てると、葉が間延びせずに引き締まって育ちます。
リドレーやビーチーなどの品種は、強めの光に当てたほうが良い株になると言われています。しかし屋外管理で夏の直射日光が当たると、葉焼けする可能性が高いです。
そのため、夏は日陰に移動したり、寒冷紗で40%程度の遮光をしたりすると育てやすくなります。西日も葉焼けの原因になるので当てないようにしてください。
ビカクシダの育て方|水やり
春~夏は、土や水苔の表面が乾いてからたっぷり水やりしてください。秋~冬は土や水苔が乾いてから2~3日後に水やりします。
水やりは、株全体に水がかかるようにシャワーで与えてください。特に外套葉にしっかり水をかけてあげると生育がよくなります。
ベランダやお庭に出して水やりするとよいでしょう。場所がない場合は、お風呂場でシャワーをかけてあげるのも水やりしやすいです。
水苔で育てている場合は、水苔が完全に乾くと水が染み込まなくなるので注意が必要です。バケツに水を溜めて腰水でじっくり吸水させてください。
ばぇつに入らない場合は、弱い水圧でじっくり水苔を湿らせてあげましょう。気温が下がる秋以降は徐々に水やりを控えて乾燥気味に管理します。
気温の低い冬は、水苔を乾かし気味にしておくことが重要です。
ビカクシダの育て方|用土
ビカクシダは着生植物なので、基本的には土ではなく水苔を使って育てることをおすすめします。水はけのよい土でも育つので、鉢植えとして育てる場合は土でも問題ありません。
コルクや板に着生させる場合は水苔を使ってください。水苔は安価なものだと、短かったり屑のようになっていたりするため注意が必要です。
水苔にもランクがあり、質の良いものを使うとビカクシダを育てやすくなるでしょう。市販の水苔であれば、AAAランク以上がおすすめです。
ビカクシダの育て方|肥料
ビカクシダを土で育てている場合は、植え替えの際に緩効性肥料を混ぜておくだけで十分です。水苔で育てる場合は、何も水苔には混ぜ込みません。
本来ビカクシダには、肥料はあまり必要ありません。とはいえ、肥料を与えた方が早く大きく育つので、大きく育てたい方は肥料を与えてみてください。
水苔で育てている方は、水に薄めた液体肥料を水やり代わりに与えたり、霧吹きで葉水の要領で葉面散布したりするとよいでしょう。冬冬は生育が緩慢な時期なので、肥料は与えません。
ビカクシダの育て方|夏越し
夏は風通しがよく、熱がこもらないところに置きましょう。屋外管理の場合は、直射日光やエアコンの室外機の風が直接当たる場所は避けてください。
室内管理の場合でも、窓から入る日差しで葉焼けする可能性があります。レースカーテン越しに柔らかい光を当ててください。
また、クーラーの風が当たると乾燥して胞子葉が落ちやすくなります。クーラーの風が当たらないように注意しましょう。
ビカクシダの育て方|冬越し
冬は最低温度が10℃を下回らないように管理してください。
基本的に冬は室内で管理します。品種によっては2~3℃の低温に耐えられるものもありますが、気温が下がる秋から早めに室内に取り込むと安心です。
室内に置く場合は、窓際に置くと冷気で冷やされるので気を付けてください。窓から離して、明るい部屋の中央で管理するとよいでしょう。
また、暖房の風に当たると乾燥の原因になります。胞子葉がボロボロと落ちる可能性があるので、触接暖房の風が当たらない場所に置くことも重要です。
ビカクシダの育て方|植え替え
植え替え時期は5月~8月です。ただし、ビカクシダは生育がよければ、植えつけて10年以上そのまま育つことも多く、頻繁に植え替えをする必要はありません。
地植えの場合は、水はけが悪くなったり鉢底から根が出てきたりしたら植え替えタイミングです。ただし、大きく育つと外套葉が鉢を包むように広がり植え替えがしにくい場合があります。
その場合は、株を傷つけないように優しく取り外してください。陶器やテラコッタであれば、いっそのこと割ってしまうのもアリです。
コルクや板に着生させている場合は、ビカクシダが大きくなって、コルクや板が小さくなってしまったら植え替えます。ただし、古い株ほど調子を崩すことが多いため、観察して様子がおかしい場合は注意してください。根腐れしている場合は、早急に植え替えましょう。
板付けにしてある株の場合
外套葉を板に固定しているテグスやひもを切り、外套葉と板の間にヘラなどを入れ、株全体を板から剝がします。そして、板と株の間に詰めてある水苔を替え、再び固定させてあげましょう。
鉢植えの場合
一般的な植物の植え替えと同様に植え替えましょう。
ビカクシダの飾り方
株が斜めになっていると、外套葉の内側で水が抜けにくくなるため、できるだけ株が地面と垂直になるようにしましょう。板付けの場合、板が壁などにぴったりと沿うようにしておけば、根腐れのリスクが軽減できます。
最後に
いかがでしょうか。
初心者にも人気のビカクシダは、コウモリラン(別名)やプラティセリウム(学名)とも呼ばれます。おしゃれな姿からインテリアグリーンとして育てたい方も多いでしょう。
品種が多くそれぞれが特徴的な姿は魅力的です。育て方に悩んだ場合は、ぜひ紹介したポイントに気を付けて育ててみてください。
ビカクシダは鉢植え、板付け、苔玉といろいろな形で会楽しめます。ぜひ素敵なビカクシダを選んで育ててみてください。
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