こんにちは。
たなーです。
人気のあるシダ植物といえば、何が思い浮かぶでしょうか?
私は、ビカクシダ(別名:コウモリラン)が思い浮かびました。
初心者、男女問わず人気の植物ではないでしょうか。
そもそもビカクシダとは
ビカクシダとは、外套葉:がいとうよう(貯水葉:ちょすいよう)と、鹿の角に似た形の胞子葉の2種類の葉を出すシダ植物のことです。
原産地は、東南アジア、オセアニア、南米、マダガスカル、アフリカ。
自生地では樹木や岩などに、外套葉で巻き付いて着生しています。
胞子葉は役目を終えたら脱落しますが、外套葉は重なって残り、そこへ水分や養分を集める役目を果たすんですよ。
日当たりについて
種類にもよりますが、全般的には通年直射日光を避け、明るめの日陰で管理しましょう。
樹木に着生することが多いことから、木漏れ日程度の光をイメージするとわかりやすいと思います。
明るい室内でも十分に育てられますが、光が弱すぎると、葉が柔らかく長くなります。
室内の場合は、植物育成LEDなどで、ある程度の光量を補光することで葉が間延びせず、引き締まって育ちます。
リドレーやビーチーは、強めの光に当てたほうが良い株になるでしょう。
夏季、ベランダで直射日光が当たるようなら、40%程度の遮光がおすすめです。
西日などで、ベランダのビカクシダに光が当たるときも、気を付けましょう。
水やりについて
ベランダで育てる場合、春と秋は3日に1回程度。
夏は生長が鈍りますが乾きやすいので、毎日水やりをしてもよいです。
冬は週に1回を目安に。
ただし、いずれの時期も水苔の乾き具合を見て判断することが大事です。
そのためには、水やり直後と乾いた時の重さを覚えておくとわかりやすいと思います。
水が滞留するのを嫌うので、常に濡れた状態にするのは絶対に避けましょう。
水やりは、株全体を濡らすようにして、たっぷりと与えることが重要です。
室内で育てる場合は浴室に持ち込み、シャワーで株全体を濡らしたうえで、雫が切れるまで待つのもよいです。
浴室に持ち込むのに抵抗がある場合はベランダなど外でたっぷりと水やりしましょう。
夏越しについて
夏は風通しがよく、あまり熱のこもらないところに置きましょう。
エアコンの室外機の風が直接当たる場所は避けてくださいね。
数日の旅行など出かける際も、直射日光に当たらないように遮光を施し、たっぷりと水やりしてから出かければ、あまり問題はありません。
冬越しについて
冬は最低温度が10℃を下回るようなら室内に入れましょう。
品種によっては2~3℃の低温に耐えられるものもありますが、早めに室内に取り込んでおいたほうが良いですよ。
植え替えについて
ベスト時期は5月~8月です。
根腐れなど調子が悪い時、水苔を替えると良くなることがあるので極端に寒い時でなければ植え替えをすることをおすすめします。
古い株ほど調子を崩すことが多いため、観察して様子がおかしい場合は植え替えを行いましょう。
ただし、
ビカクシダは調子が良ければ植え付けて10年以上そのまま育つことも多く、頻繁に植え替えする必要はありません。
板付けにしてある株の場合
外套葉を板に固定しているテグスやひもを切り、外套葉と板の間にヘラなどを入れ、株全体を板から剝がします。そして、板と株の間に詰めてある水苔を替え、再び固定させてあげましょう。
鉢植えの場合
一般的な植物の植え替えと同様に植え替えましょう。
肥料について
生長期の春と秋に、緩効性の肥料を与えましょう。
肥料はコーティングされた粒状のものなど、ゆっくり長く効くものがおすすめです。
また、肥料が外套葉に直接触れると肥料焼けを起こすため、葉に当たらない水苔部分に置くようにしましょう。
用土について
土は使わず水苔のみが基本です。
水苔は安価なものだと、短く粉状のものもあるため、少なくともニュージーランド産のAAAランク以上のなるべく長くて品質の良いものを選びましょう。
水苔は柔らかく詰めると、水持ちがよくなり、硬めに詰めると乾きやすくなる特徴があります。
水やりの頻度や自分自身の生活サイクルに合わせて、程よい硬さにしてあげましょう。
ただし、ビカクシダは水の滞留を嫌うため、程よく硬めに詰めてあげたほうが、生育が良いです。
置き方について
株が斜めになっていると、外套葉の内側で水が抜けにくくなるため、できるだけ株が地面と垂直になるようにしましょう。
板付けの場合、板が壁などにぴったりと沿うようにしておけば、根腐れのリスクが軽減できます。
最後に
いかがでしょうか。
初心者にも人気のビカクシダ(和名)は、コウモリラン(別名)と言われたり、プラティセリウム(学名)と言われたり、呼び名が複数ありますがいずれもビカクシダのことです。
品種が多くそれぞれが特徴的な姿をしているからこそ、可愛さやカッコよさがありますよね。
いろいろと話してきましたが、
〇直射日光を避け、木漏れ日程度の光で管理
〇外套葉の内側に、水を滞留させない
〇肥料を好み、生長期に施肥すると良く育つ
この3点は守って、元気なビカクシダを育てましょう。
下記の本に様々な情報が載っていますので、気になる方はいかがでしょうか。
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