こんにちは。
たなーです。
ゴールデンウィークになると、多くの方が家庭菜園でお野菜の苗を購入して育て始めるのではないでしょうか。
夏野菜と言えば、トマトやキュウリ、ナスなど種類も様々です。
今回は、数ある夏野菜の中でも人気のあるインゲンについてお話しします。
インゲンには、つるありやつるなし。
そして、丸莢か平莢の違いがあります。
いずれも美味しいので、インゲンを家庭菜園で育てている方は多いと思います。
しかし、インゲンを育てて収穫するときに、

丸莢インゲンの莢が曲がるんだけど、、?

つるなしの平莢インゲンの莢が、くるんくるん曲がるのはどうして?
と、インゲンの莢が曲がることで悩んでいませんか。
もしくは、悩んだ経験がある方はいませんか。
ということで、
この記事を読むことで以下のことがわかります。
それぞれ見ていきましょう。
インゲンの莢が曲がる原因は?
インゲンの莢が曲がる原因は以下の3つが考えられます。
- 株の倒伏
- 生育不良
- 病害虫

倒伏(とうふく)とは、地面に株が倒れてしまうことだよ。
それぞれ、対策を解説します。
インゲンの莢が曲がる原因1:「株の倒伏」の対策
インゲンの倒伏を防ぐためには、以下の2点に気を付けてください。
- つるありインゲンは、ネットを使用して仕立てること。
- つるなしインゲンでも、土寄せしたり支柱を立ててひもで誘引したりして倒れないようにすること。
インゲンの莢が曲がる原因である「株の倒伏」は、つるなしインゲンで発生しやすいです。
つるなしインゲンはつるが発生しないので、株が風に倒されやすいためです。
強風によって株が倒れて、インゲンの莢が地面に触れたり枝や葉に絡まり合ったりすると、インゲンの莢に傷やストレスが発生して曲がってしまいます。
そのため、インゲンを真っすぐに育てたい場合は、株が倒れないように倒伏防止の対策をすることが重要です。
インゲンの莢が曲がる原因2:「生育不良」の対策
インゲンの莢が曲がる原因には生育不良がありますが、この生育不良には以下4つの要因が大きく関係します。
- 気温が30℃以上
- 肥料不足
- 水不足
- 連作障害
それぞれを対策しましょう。
「気温が30℃以上」の対策
対策は、気温が30度以上になりやすい8月を避けた収穫をすることです。
インゲンの生育適温は15~25℃程度。
涼しい環境を好むため、気温が30℃以上である場合は花や莢が落ちたり、奇形になったりすることがあります。
気温に関しては、家庭菜園ではコントロールは難しいでしょう。
風通しのよい屋外であっても、8月は特に30℃を超える日は多いはずです。
そのため、綺麗に真っすぐなインゲンを収穫したい場合は、種まきの時期をずらして収穫時期が真夏に被らないようにしてください。
インゲンは種から育てると、つるなしで約40~50日。
つるありで約70日ほどで収穫です。
そして、収穫可能期間は約14日であるため、逆算して8月に収穫しないように育てることができます。
例えば、つるなしインゲンを5月初旬に種まきすると、早くて6月中旬~下旬にはインゲンを収穫可能です。
つるありインゲンであれば、5月中旬までに種まきすると8月前に収穫できます。
7月下旬につるなしインゲンの種まきをすれば、気温が落ち着き始める9月にちょうど収穫することもできるでしょう。
気温をコントロールすることは難しいため、種まき時期をずらして適温時期に収穫すると綺麗なインゲンの莢になりやすいです。
「肥料不足」の対策
元肥は少なめにして、インゲンの成長具合に合わせて開花期と収穫初めに追肥を行ってください。
インゲンはマメ科であるため、根粒菌と共生関係にあります。
マメ科植物は根粒菌からチッソ供給が可能ですが、インゲンはマメ科の中でも根粒菌が付く量が少ないとされています。
そのため、マメ科の植物であるインゲンであっても肥料は重要なポイントです。
マメ科植物だからと言って、肥料を与えなかった場合は肥料不足で莢が曲がる可能性があります。
しかし、元肥が多すぎると、つるぼけ(つるばかり伸びる症状:つるありインゲンに多い)になりやすいです。
元肥は少なめにして、インゲンの成長具合を見ながら開花期と収穫初めに追肥を行うとよいでしょう。


サカタのタネさんのネイチャーエイドは、たなーも使っている有機液肥です。プランターでインゲンを育てている方におすすめ。畑など液肥を与えることが大変な場合は、サンアンドホープさんの即効性のある化成肥料が使いやすいでしょう。
「水不足」の対策
水不足の対策としては、日頃から土の乾燥具合のチェックやお手入れを心がけるのが一番です。
花や莢ができる時期に水不足になると、花が落ちたり莢が曲がったりします。
そのため、開花時期からは特に水やりに気を付けて、たっぷり与えてください。
「連作障害」の対策
マメ科植物を植えていた土を再利用したり、直前までマメ科植物を植えて場所にインゲンを植えないでください。
マメ科植物であるインゲンは、連作障害を引き起こします。
連作障害とは、特定の植物を連続で同じ土で育て続けると生育が極端に悪くなる現象のことです。

ナス科やウリ科の植物にも起こりやすい現象です。
連作障害の発生は、特定の植物を同じ土で育て続けることにより、土中の微生物や栄養バランスが崩れたり有害センチュウや有害細菌の発生を促したりすることにあります。
連作障害の対策としては連作しないことが一番重要ですが、土中の微生物や善玉菌などを豊富な状態にしておくことも効果的です。


菌の黒汁は、連作障害の改善を目的とした、光合成細菌を含む土壌改良剤です。化学的なものは入っていないので、有機栽培にこだわっている方にもおすすめです。
インゲンの莢が曲がる原因3:「病害虫」の対策
対策としては、日頃からの観察で病害虫を見つけたら対処することです。
インゲンの莢が病害虫によって病気になったり傷が付いたりすると、その部位の成長が劣り、鞘が曲がります。
特に開花期以降の病害虫発生はインゲンの莢が曲がる原因です。
日頃から、こまめにお手入れするとよいでしょう。
薬を使いたいけど、野菜であるインゲンに化学農薬を使うことに抵抗を覚える方も多いと思います。
その場合は、天然成分を使用した自然派農薬がおすすめです。
天然成分を使用した自然派農薬についてはこちら。
インゲンの莢が曲がる方からよくある質問
インゲンを育てていて莢が曲がる経験をしたことがある方からよくある質問にお答えします。
- インゲンの種まきは8月にできる?
- インゲン苗の販売時期は?
- インゲンは秋にも栽培できる?
インゲンの種まきは8月にできる?
多くのインゲンの品種は、中間・温暖地であれば4~8月が種まき時期なので、8月にも種まきは可能です。
ただし、8月の種まきは高温による土の乾燥に注意しなければなりません。
種まきにおいて土の乾燥は発芽に大きく影響します。
特に畑などの場合は、土を常に湿らしておくことが難しいので、マルチングシートを活用してください。
東北以北の冷涼地では、気温が下がり霜が降る時期が早いので、7月までに種まきしましょう。
インゲン苗の販売時期は?
インゲン苗の販売時期は、地域にもよりますが4月下旬~5月上旬に販売が始まります。
インゲンの生育適温は、15~25℃なので気温が安定して暖かくなるゴールデンウィークが最も植えやすい時期です。
収穫時期が高温期の8月に被らなければ、収穫しやすい野菜なので5月上旬以降も長く販売されているでしょう。
インゲンは秋にも栽培できる?
秋にも栽培できます。
生育適温が15~25℃と比較的幅が広いため、秋にも生育してインゲンの収穫が可能です。
しかし、種まきは中間・温暖地であれば8月、冷涼地であれば7月までに行う必要があります。
つるなしでも種まきして収穫できるまで40~50日ほどで、そこから収穫期間14日と考えると、気温が安定している10月下旬までに収穫が終わるくらいがちょうどよいでしょう。
ぜひ、収穫時期を逆算して秋にもインゲンを楽しんでみてください。
まとめ
最後に
いかがでしょうか。
インゲンの莢が曲がる原因と対策についてお話させていただきました。
育て方のごく一部のお話ですが、家庭菜園でも真っすぐの綺麗なインゲンが収穫したいですよね。
そのためには、インゲンの株が倒すことなく、水や肥料を適切に与えて元気に育ててください。
ゴールデンウィークからは本格的な家庭菜園シーズン。
素敵なインゲンを収穫して、良きグリーンライフを過ごしましょう。
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