こんにちは。
たなーです。
美しい花が咲く椿は、人気の花木。
庭木や鉢植えとしても人気があります。
和風な花だけでなく、バラのように美しい八重咲きもある点が魅力です。
そんな椿の美しい花が咲いて嬉しい反面

剪定はいつすればいいのかしら?花が完全に終わってから?
と、その後の剪定について悩むかもしれません。
そこで、
この記事を読むことで以下のことがわかります。
それでは順を追ってご紹介します。
椿の剪定を行うメリット
椿の剪定を行うメリットは、以下の3点。
- 樹形を整え、見栄えよくすることができる
- 病害虫発生を抑えることができる
- より多くの花芽を付けることができる
多くの花木や庭木において、剪定は重要な作業です。
正しい剪定時期に剪定しなければ、樹形が乱れたり花が少なかったりすることがあります。
ところで、

剪定と病害虫発生は、何か関係があるの?
と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はとても関係してます。
枝葉が茂りすぎると、幹と枝葉の空間には空気の淀みが生まれます。
風通しが悪くなると、虫の住処になったり菌や細菌が滞在したりしやすくなるためです。
さらに、光も透らない環境であるほど病害虫の発生に繋がります。
そのため、定期的な剪定は椿をはじめとした樹木には重要です。
椿など花木を剪定せずに放っておくと、枝葉が好き勝手伸びて形が崩れます。
さらに、花木などは開花後に翌年の花芽を付ける準備をする期間が決まっているので、剪定時期を間違えると花芽ごと枝を剪定してしまうかもしれません。
その結果、剪定時期を間違えないようにすることは重要です。
正しく剪定をすることで、樹形を整えながら多くの花を咲かせることができるでしょう。
さて、剪定のメリットがわかったら椿の剪定時期が気になりませんか。
椿の剪定時期についてお話しします。
椿の剪定時期は春がおすすめ
椿の剪定時期は3~5月の春がおすすめです。
椿は新しく伸びる枝に花芽を付ける性質があります。
花が終えた椿は新芽を伸ばし始め、その新芽が枝となり、次の花を咲かせるサイクル。
花が終えたタイミングで、剪定を行えば効率的に新芽を伸ばすことができます。
さらに、大きくしたくない方にとっては短く切る強剪定を行うチャンスです。
春は数枚の葉を残すだけのような、強剪定をしても次の花に影響のないシーズンと言えます。
剪定時期が遅れると、花芽が枝にできます。
そのタイミングで、強剪定を行うと花芽をすべて落として次の開花は見込めなくなるので気を付けてください。
椿の剪定は初夏や秋も可能です。
ただし葉芽と花芽を見極める必要があるので、初めて椿を育てる方は春に剪定を行うことをおすすめします。

早咲きや遅咲きによって、椿によって剪定時期はズレてしまいます。重要なのは開花後の新芽が出るタイミングで剪定することです。
椿の剪定方法について
椿の剪定は、木の幹が透けて見えるように透かし剪定を行うとよいでしょう。
まず剪定する前に重要なことは、剪定後の樹形をイメージをすること。
椿に限らず、花木や庭木は樹形が重要です。
何も考えずに剪定を始めると、その後の成長と樹形に悪影響を及ぼします。
ここで、大きくしたい方と小さくしたい方で強剪定かどうかが変わるので、剪定後のイメージを考えてくださいね。
イメージが固まったら、大きく伸びている枝から順番に剪定していきましょう。

剪定の流れは以下の通り。
①剪定後の椿の樹形をイメージする
鉢植えでも庭植えでも、基本の剪定は同じです。
剪定前の大きさの2/3~1/2程度に切るイメージをしてください。
特別にトピアリーのように形作るのでなければ、円錐状(横から見て三角形)に剪定するとよいでしょう。
②透かすように剪定する
椿の幹を中心として、枝が外向きに広がるように剪定します。
内側に向かう枝や枝の途中から真っすぐに伸びる枝は、付け根からしっかり剪定しておきましょう。
椿の幹に光が入るように意識して、バランスよく剪定することがポイントです。
③剪定後は肥料を与える
剪定後は、新芽を伸ばすためにも肥料を与えてください。
油粕など有機肥料や化成肥料どちらでも問題ありません。
強剪定で太い枝を切る場合は、切断面からの菌の侵入による枯れこみを防ぐために癒合剤を塗布することをおすすめします。

樹木関係には、東商さんの匂いの少ない超発酵油かすがおすすめ。太い枝ほど剪定後には、殺菌効果もあるトップジンMペーストを塗っておきましょう。
椿の剪定すべき枝
椿の剪定すべき枝は以下の6つ。
- 徒長枝(とちょうし)
- 平行枝(へいこうし)
- 立ち枝
- 戻り枝
- 下がり枝
- 枯れた枝
1:徒長枝
他の枝と比べて勢いがよく、成長がよすぎる枝です。
樹形を乱す原因になり、枝の成熟が不十分のまま大きくなるので花も咲きにくいので剪定します。
2:平行枝
幹に対して上下同じ方向に生えて平行に育っている枝です。
全体のバランスを見ながら、どちらか一方を剪定しましょう。
3:立ち枝
幹でないにも関わらず、まっすぐに上へ伸びる枝です。
他の枝とぶつかったり、枝葉が込み合う原因になるので付け根からしっかりと剪定しましょう。
4:戻り枝
中心の幹に向かって伸びる枝です。
立ち枝同様に、他の枝と重なり風通しを悪くする原因になるので根元から剪定しましょう。
5:下がり枝
外側斜め下に伸びる枝です。
通常は外側斜め上に伸びる枝ですが、下に伸びる枝はずっと下に伸びていきます。
見た目にもよくなく樹形を崩すので、剪定してください。
6:枯れた枝
葉の生えていない枯れている枝は、風通しを悪くし病害虫を発生させる原因になります。
こまめに剪定しておきましょう。
そのほか、椿を育てるうえで不要な枝はあります。
基本的には、風通しや樹木のバランスを考えながら剪定すれば問題ないでしょう。
また、椿にはチャドクガと呼ばれる毒を持つ毛虫が春~秋に発生しやすいです。
このチャドクガの卵にも毒があります。
卵は葉の裏などにあり、茶色くふわふわした見た目をしていますが、触らず切り落として処分してください。
椿の葉芽と花芽の見分け方
椿の葉芽と花芽の見分け方は、丸くてふくらみがあるかどうかです。
- 葉芽:細く尖っており薄い
- 花芽:丸くふくらみがある
椿は花が終わり春の3~5月に剪定をします。
しかし、花が咲き続けて剪定タイミングを逃してしまい、6月や7月に剪定をする方もいらっしゃるでしょう。
6月や7月には枝に次の花芽ができている場合があります。
6月や7月に枝を見ず剪定すると花芽を落とし、花があまり咲かない原因となるので気を付けましょう。
椿の枝についている芽が、葉芽なのか花芽なのかを判断しながら剪定します。
初めて椿を育てる方には大変な作業になるので、なるべく花が終わったらすぐに剪定してください。
花が咲き続けて剪定がもったいないと考えてしまう方は、お家で花瓶に挿して眺めるために剪定するとよいかもしれませんね。
剪定を自分でできない場合は、プロのサービスを利用する
鉢植えであれば楽しみながらできる剪定も、庭に植えている大きな椿では大変な作業です。
他にも剪定しなければならない庭木があるほど、丁寧な剪定には労力がかかります。
そんな場合は下記のような剪定のプロに相談しましょう。
剪定110番


お庭マスター



お庭の剪定に迷ったら、プロに一度相談して見積もりを取ってもらうことをお勧めします。
まとめ
最後に
いかがでしょうか。
椿の剪定についてお話しさせていただきました。
椿は早咲きのものは、10月くらいから咲き始めます。
今は、冬咲きの美しい椿が咲いている姿を見ることができるでしょう。
椿は剪定時期を逃すと、花芽と葉芽を見分けながら剪定しなければなりません。
結果的に、好みの樹形にできなかったり花が少なくなったりすることも。
初めて育てる方ほど、剪定時期を逃さないのように気を付けてくださいね。
椿には非常に美しい品種があり、洋風のお家にもおすすめの品種もたくさん。
ぜひ、気になる方は椿の品種を調べてみてください。
最後にたなーおすすめの八重咲き椿をご紹介します。



それでは、椿を剪定して良きグリーンライフを過ごしましょう。
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