こんにちは。
たなーです。
皆さんが食べるアイスやケーキ、お菓子に使用されているバニラ。
このバニラの甘い香りが大好きという方も多いことでしょう。
ところで、このバニラはラン科バニラ属の植物種子から作られていることを知っていましたか。
ランって。。コチョウランとかの蘭??
そうです!コチョウランのような豪華な姿ではないですが、可愛らしい葉姿と花が咲くため観葉植物としても人気があります。
バニラは、バニラビーンズとも言われますね。
ラン科植物の種だったんですよ。
さて、上記でもお話ししている通り、実は観葉植物としても人気のバニラ。
「バニラの木」と呼ばれ販売されていることも。
この記事を読むことで以下のことがわかります。
それでは、順を追ってお話しします。
バニラの木の育て方
結論から言うと、バニラの木は「温度」「水やり」を気を付ければ、明るい室内で簡単に育てられます。
詳しい育て方の前に、バニラを簡単にご紹介。
学名 | Vanilla planifolia |
英名 | Vanilla |
科/属 | ラン科バニラ属 |
原産地 | メキシコ南部、西インド諸島 |
形態 | つる性着生ラン |
開花 | 4~6月 |
花色 | 黄緑 |
収穫 | 10~4月(開花受粉後6~10か月後) |
それでは、バニラの木の育て方について詳しくお話しします。
置き場所と日当たり
バニラの木は日当たりのよい環境を好みますが、夏の直射日光に当たると葉焼けします。
室内の明るい環境であれば十分に育つので、窓際などで管理してください。
西日や夏の日差しが入る場合は、レースカーテンなどで光を和らげてあげると良いでしょう。
屋外の明るい日陰でも育ちますが、寒さに弱いため気温が下がり始める秋に室内へ移動させる必要があります。
冬は室内で管理しますが、夜から朝にかけて窓際は屋外と変わらないの低温に。
窓際から離して、かつ暖房の風が直接当たらない場所に移動させると安心です。
温度
メキシコ南部や西インド諸島など熱帯性の地域が原産のラン科植物であるバニラ。
暑さには強く高温多湿を好む性質がある反面、寒さには弱いです。
最低5℃以上をキープして育ててください。
安全に葉も美しく育てるのであれば、最低10℃以上は必要です。
冬は、乾燥しやすい時期なので葉水を与えながら湿度にも気を付けましょう。
蘭だからと身構えず、基本的な観葉植物として育てたほうが管理がしやすいかもしれません。葉水については下記リンクを参考に。
用土
バニラの木は園芸店やネットショップなどで購入した場合、その多くがピートモスにパーライトを混ぜたような土に植わっています。
もちろん、保水性の高い土であればそのままでも育てることも可能です。
しかし、植え替え時期であれば、水苔単体やベラボン単体などに植え替えたほうが良いでしょう。
ベラボンについてはこちら。
水やり
バニラの木は、高温多湿環境を好みます。
さらに、つる性着生ランということもあり、水を好む性質です。
ピートモス+パーライトの土の場合は、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいにしっかりと水やりします。
水苔やベラボンで育てる場合は、常に湿っている状態をキープしつつ育ててください。
どちらも、葉水を与えながら育てるとイキイキとした葉になります。
ただし、受け皿に水を溜めた状態では、根腐れをすることがあるので溜まった水はこまめに捨てることが重要です。
冬は、生育が衰えるので乾かし気味に管理することがポイント。
土や水苔などの表面が乾いて2~3日後に水やりしてください。
冬の水やりは暖かい午前から午後の間に、常温の水で行います。
夜に冷たい水道水で水やりを行うと、根傷みして枯れる恐れもあるので気を付けましょう。
冬の葉水も同様です。
肥料
生長期の5~9月に、緩効性の置き肥または薄めた液体肥料を与えます。
緩効性の置き肥は2か月に1回、薄めた液肥は2週間に1回のペース。
ただし、置き肥や液肥は製品の使用頻度や薄め方をチェックして、やりすぎないようにすることが重要です。
肥料の与えすぎは、根傷みの原因になります。
バニラの木を観葉植物として育てる場合は、観葉植物用の肥料を与えて育てても問題ありません。
花を咲かせたい、バニラの実を収穫したい場合は、洋ラン用の肥料で育てます。
しかし、バニラは株が大きくならないと花が咲きません。
苗木の大きさにもよりますが、4~6年はかかることでしょう。
そのため、大株になるまでは観葉植物として楽しみながら、4~5年と大株になったときに洋ラン用の肥料に移行すると良いかもしれません。
バニラの花を楽しみたい方は、じっくりと気長に育ててくださいね。
観葉植物の置き肥は、2か月間の効果で使いやすいプロミック。液肥はたなーも使っているトップクオリティをおすすめします。
植え替え
植え替え時期は5~9月。
2年に1度のペースで植え替えます。
植え替える鉢は、小さめの鉢がおすすめです。
水苔やベラボンで植え替える場合、大きな鉢に植えかえると水持ちが良すぎて根腐れの恐れがあります。
また、単純に水苔やベラボンの量が多く必要になってしまいます。
水苔やベラボンを使用する場合は、あらかじめしっかりと吸水させてふやかしておきましょう。
バニラ苗の土や水苔などを根を傷めないように優しく落とします。
以下、植え替え用土を水苔としてお話ししますがベラボンも同様です。
- きつく絞った水苔を、玉状にしてその上にバニラの根を優しく広げてください
- 根を包むように水苔をくっつけて、鉢に入れます
- 鉢の隙間に水苔をきつめに詰め込んだら完成です
2の工程は、グレードの高い水苔であれば巻きつけるように簡単にできます。
ベラボンは巻きつけることはできないので、くっつける感覚になります。
バニラは水はけのよい観葉植物の土でも育ちますが、乾燥に気を付けてください。
お花のギャザリング(寄せ植え)にも使用できる長いAAAグレード。さらに、その上に4Aや5Aなどもありますが、販売リンクを見つけることができませんでした。申し訳ありません。安すぎる短すぎる水苔は、あらゆる植物におすすめしません。気を付けてください。
病害虫
バニラの木には、目立った病害虫の被害は発生しません。
ただし、寒さに弱いため気温が低すぎると葉にシミができたり枯れたりするので注意してください。
さらに、約10℃の低温で過湿状態が続くと、葉に斑点が現れる症状が発生します。
そのため、冬は乾燥気味に育てながら、葉水は暖かい時間に行うことがポイントです。
着生ランであるバニラの木に支柱は必要?
結論としては、必要というわけではありません。
コルクやヘゴ板など着生できる支柱がなくても生育できます。
その場合はつる性でもあるので、枝垂れるように育つでしょう。
その性質を活かして、ハンギングやウォールプランツのように枝垂れさせてもおしゃれですね。
とはいえ、本来は着生ランなので体を支えるために、コルクやヘゴ板などを支柱代わりにしたほうが生育が良いと考えられます。
コルクやヘゴ板がない場合は、以下の方法でも大丈夫。
- 鉢底ネットと筒状にする
- 筒状態が崩れないようにひもで結んで固定
- 中にベラボンを詰め込む
簡易的な着生支柱ですが、コルクやヘゴ板支柱に比べるとコスパ良く作ることができます。
長さも調整しやすく便利ですよ。
バニラの木の増やし方
バニラは6~8月に挿し木で簡単に増やすことができます。
高温多湿を好むので、なるべく気温と湿度が高い時期に行うことがポイントです。
太くなったバニラの茎を2節以上の長さで切り取ります。
切り取った茎を挿し穂として、水苔や土に挿して明るい日陰で乾燥しないようにしておくだけで増やすことが可能です。
水苔を使用する場合は、茎から出ている気根を水苔で巻いておくと挿し木がしやすいでしょう。
挿し木後、茎が安定せず倒れるとうまく発根できません。
そんなときは発根するまで、割りばしなどを支柱代わりにして支えると便利です。
温度と水管理をきちんとすれば、バニラの挿し木は簡単。ぜひ挿し木に挑戦してみましょう。
バニラの木は水耕栽培(ハイドロカルチャー)できるの?
バニラの木は、水耕栽培(ハイドロカルチャー)が可能です。
上述している通り、簡単に挿し木で増やすことのできるバニラ。
実は、水挿しでも増やすことができます。
特に節から気根が伸びている茎は、気根を水につけておくと簡単に水耕栽培が可能。
節から気根が伸びていなくても、剪定した茎の切り口を綺麗にしておき毎日新鮮な水に入れ替えておくと自然と根が伸びてきます。
その状態で、水苔やベラボンに植え替えて仕立てても良いですが、水耕栽培する場合はそのまま育てましょう。
ただし、水耕栽培では花や実が付くことは期待できません。
おしゃれな雑貨と組み合わせて、アイビーやポトスのような感覚で可愛い葉を観賞しながら水耕栽培を楽しんではいかがでしょうか。
つる性の着生ランなので、伸びて体が安定せず支えきれない場合は、セラミスやハイドロボールなどを利用すると根が張り、茎葉を安定させます。
バニラに限らず、水耕栽培や切り花を飾るときはおしゃれな雑貨を使うと気分が上がりますね。セラミスやハイドロボールは色やテクスチャの違いもあるので、雰囲気に合わせて使いましょう。
バニラの花言葉
バニラの花言葉は、「永久不滅」。
印象的な甘い香りが長く記憶に残ることが由来とされています。
ただし、そのバニラの香りは開花後に受粉した種子を莢ごと収穫し、「キュアリング」という発酵熟成工程を行うことで、初めてバニラの香りを放ちます。
したがって、花やバニラの木からは、私たちに馴染みのあるバニラの香りはしません。
さらに、バニラの花は早朝に咲いて夕方には枯れるほど短命です。
これらの点に注意して、バニラの苗を購入しましょう。
バニラ香がすると思って、購入したのに残念とならないように気を付けてね。
まとめ
最後に
いかがでしょうか。
あのバニラが、植物さらに蘭の仲間であることに驚いた方もいるのではないでしょうか。
バニラの育て方についてお話ししましたが、蘭の仲間だからと言って育て方が難しいというわけでありません。
基本的には、寒さに気を付けて観葉植物のように育てることが可能です。
花を咲かせて実を収穫するには時間がかかりますが、そのときは感動すること間違いなしですね。
葉が非常に可愛らしいので、観葉植物としても観賞価値が高いと言えるでしょう。
おはようございます☘️✨
— たなー|植物ブロガー&ライター (@tana_3930) October 30, 2022
バニラ。
または、バニラの木とも。
ラン科バニラ属の植物で、可愛らしい葉姿が観葉植物としても人気🍀
ちなみに、アイス🍦とかのバニラは、このバニラ属の種子を発酵熟成させたもの。
でも、植物や花そのものには香りはないよ💦 pic.twitter.com/NoPSy5vp9b
ぜひ、可愛いバニラの木を育ててみませんか。
上記のたなーのバニラは、斑入り品種になります。
それでは、バニラを育てて良きグリーンライフを過ごしましょう。
バニラに限らず、いろんな観葉植物が気になる方はこちらもチェックしてみてね。
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