こんにちは。
たなーです。
涼しくなったなぁと思ったら、まだまだ残暑が厳しく植物の管理が大変ですね。
それでも、秋の実りは徐々に収穫が始まってきました。
キノコ類に玉ねぎ、にんじん、栗がおいしい季節。
でも、たなーは秋と言えば焼き芋ですね。
今年の5~6月にさつまいもの芋づるを、畑やプランターに植えた方も多いのではないでしょうか。
去年のさつまいもは小さかったから、今年はリベンジマッチなんだけど。。。葉がすごく茂っていて、不安。大丈夫かな。。。?
やっぱり、大きなさつまいもがたくさん収穫したいですよね。
そこで、
この記事を読むことで以下のことがわかります。
それでは、順を追ってお話ししますね。
さつまいもの小さい・少ないを防ぐ5つのコツ
さつまいもの「小さい」「少ない」を防ぐためのコツは以下の5つです。
- 水はけのよい土で、高畝にする
- 元肥はチッソ(N)を少なめに
- 前作の残肥があれば肥料は与えない
- 芋づるは水平植えにして、つるの3~4節を土中に埋める
- つる返しをする
それでは、その理由を解説していきます。
さつまいもの「小さい」「少ない」は、つるぼけが原因
さつまいもの「小さい」「少ない」はつるぼけが原因です。
つるぼけとは、さつまいもの葉ばかり茂って芋ができない現象。
つるが伸びて葉がいっぱい茂れば、光合成で栄養がたくさん作れていいんじゃないの??
さつまいもは少し違うんです。
さつまいもの場合は、根が肥大して芋になる植物です。
しかし、つるぼけになると葉の成長に養分が使われ、芋の形成と肥大のための養分がなくなってしまいます。
光合成をするための葉を茂らせるために、必要以上の栄養まで使っている状態。
それも芋づる同士が絡み合い、葉が重なり合って非効率な光合成しかできません。
そのため、さつまいもが「小さい」「少ない」理由は、つるぼけが原因。
つまり、つるぼけを防ぐことで大きなさつまいもが多く収穫できます。
それでは、なぜつるぼけが起こるのでしょう。
さつまいものつるぼけが起こる理由
さつまいもの「小さい」「少ない」原因のつるぼけを防ぐ方法を詳しくお話しする前に、つるぼけがなぜ起こりやすいのかをお話しします。
さつまいもは吸肥力(肥料を吸収する力)が強い植物。
そのため、痩せた土地でも十分に育ちます。
しかし、収穫量を上げるためには、やはり肥料は必要です。
つるぼけの大きな原因の一つとして、元肥にチッソ(N)が多すぎることが考えられます。
チッソ(N)は葉を茂らせる栄養素だよ。
でも、チッソ(N)は与えてないのに、葉ばかり茂ってるんだけど。。。?
その場合は、さつまいもの芋づるを植える前に育てていた植物への肥料が土の中に多く残っている可能性が高いです。
さつまいもは植えたつるの切り口に近い2~3節から伸びる根に、芋が付きやすい性質があります。
地中のつるから根がたくさん出ると、養分が分散してしまうことは容易に想像できるでしょう。
これもさつまいもが「小さい」「少ない」理由の一つです。
また、生育前半に曇や雨が続いたり、土の水はけが悪かったりすると根がうまく生育しません。
根がうまく生育しないとつるぼけが起こりやすくなります。
それでは、つるぼけを防ぐための詳しいコツをお話ししましょう。
つるぼけを防ぐ5つのコツ
上述した通り、つるぼけ防止がさつまいもの「小さい」「少ない」を防ぐことに繋がります。
5つのコツでうまく育てて、大きなさつまいもをたくさん収穫しましょう。
コツ1:高畝にする
まずは、植え付ける前につるぼけを防ぐコツが1つあります。
それは、畝を高く立てること。
堆肥を入れて耕うんした後に高畝を作ってください。
高さは30~50㎝程がベスト。
水はけを良くすることで、根の生育を促進させてつるぼけを防ぎます。
コツ2・3:元肥は少なめに・残肥があれば無肥料に
そして2つ目と3つ目のつるぼけ防止のコツは肥料の与え方。
元肥には1㎡当たり成分量でチッソ3~6g、リン酸4~8g、カリ8~12gを施肥します。
前作の肥料が残っていそうな場合は、肥料を与えないでください。
大規模な畑でなければ、さつまいも専用がおすすめ。こちらの肥料は天然カリである草木灰を主成分として、つるぼけを防ぎ芋が大きくなるように栄養が配合されています。
肥料を与えすぎると、葉ばかり茂りつるぼけ状態になります。
結果的に肥料をたくさんやったにも関わらず、さつまいもが小さかったり少なかったりするので、注意しましょう。
コツ4:つる3~4節を水平植えにする
4つ目は、植え方についてです。
芋づるを畝に対して水平植えにして、つるの切り口から3~4節を土中に埋めます。
水平植え以外にも2~3節部分で根が出やすい性質を利用して、2~3節しか植えない垂直植えという方法も。
しかし、初めて育てる方や大きなさつまいもをたくさん収穫したい方は、水平植えが育てやすいでしょう。
垂直植えは、さらに肥大することを期待できますが、収穫力は少なめ。
さらに、何度も倒れると最終的に根付かない可能性もあります。
コツ5:つる返し
最後の5つ目のコツは、つる返しです。
つる返しとは、地上のつるを持ち上げてひっくり返して、つるから出ている根を切る作業のこと。
大きなプランターやマルチをしていない状態で育てている場合は、夏から秋にかけて何度かつる返しをしましょう。
つる返しを行うことで、養分の分散を防ぎます。
さつまいもの根に養分が集中するほど、肥大が促進。
たくさんの収穫が楽しめます。
まとめ
最後に
いかがでしたでしょうか。
さつまいもの「小さい」「少ない」を防ぐコツについてお話しさせていただきました。
コツのほとんどが植える前のもので、申し訳ありません。
しかし、さつまいもは9月終わりから急激に太り始めます。
もしつる返しをしていなければ、これだけでもしてください。
栄養を根に集中させて、少しでも大きなさつまいもを収穫しましょう。
さつまいもは、品種や気候によって様々ですが、植えつけて110~150日くらいで収穫になります。
つまり、5~6月に植えつけたら9~10月で収穫が可能です。
しかし、葉が枯れるまで光合成をおこない芋が太るので、完全に葉が枯れる12月頃まで植えっぱなしで問題ありません。
大きなさつまいもを収穫したい場合は、収穫をずらしたり1苗ずつ収穫したりしてみてくださいね。
それでは、大きなさつまいもをたくさん収穫して良きグリーンライフを過ごしましょう。
ジャガイモの育て方も気になる方は以下も読んでみてね。
コメント