こんにちは。
たなーです。
今回ご紹介するのは、苔珊瑚(コケサンゴ)という植物についてです。

コケサンゴ。。。?苔の仲間かしら??

最近では、あまり見かけなくなった植物でもあるので知らない方も多いかもしれません。
その理由は後ほどお話ししますね。
それでは、
この記事を読むことで以下のことがわかります。
順を追ってお話ししますね。
コケサンゴとは?その特徴

コケサンゴ:オレンジ実
コケサンゴ(学名:Nerutera granadensis)は、アカネ科ネルテラ属の多年草植物です。
原産地は、中南米やニュージーランド、タスマニアの温暖地域になります。
横へ横へ伸びる植物で草丈は2~5㎝、株幅は10~30㎝。
葉の形が苔のように見えることから、コケサンゴと呼ばれています。
別名として「タマツヅリ」という名前でも流通することがありますが、ほとんどが「コケサンゴ」の名で流通しているんですよ。
可愛い実と小さな可愛い葉が特徴で非常に人気のある植物ですが、最近では見かけることが少なくなってきました。

たなーが園芸店勤めの時はよく見かけていましたが、最近は流通が少なくなってきているように思います。
その理由は、コケサンゴを育てるのには水やりのコツが必要だからです。
詳しい育て方は後述しますが、このコケサンゴが枯れる理由の一番は水加減にあります。
常に土が濡れている状態を嫌いますが、乾燥する状態も嫌うんです。
つまり、
1:水やり加減が難しく、園芸店でも管理が行き届かず枯れる。
2:購入した方も、水の加減によってコケサンゴが枯れる。
この2点によって流通量が減ってきているのでしょう。
しかし、コケサンゴは多年草であり、水やりのコツさえつかめば、一年中可愛い葉を楽しみつつ、可愛い実も楽しめます。
それでは、気になるコケサンゴの育て方についてご紹介です。
コケサンゴの育て方

コケサンゴ:黄実
コケサンゴの実には、オレンジや白、黄色などの複数の色合いがあります。
流通する鉢植えには、それぞれ混ぜて育てられてたり単色だったりするんですよ。
いずれも育て方は同じなので安心してくださいね。
日当たり
コケサンゴは、一年を通して直射日光の当たらない半日陰や明るい日陰を好みます。
直射日光に当たると葉焼けを引き起こすので注意が必要です。
特に夏の強い日差しには気を付けてください。
半日陰や明るい日陰を好むので、室内でも問題なく育ちます。
室内で育てる場合は、窓際のレースカーテン越しの光や直射日光の当たらない明るいリビングのテーブルの上が良いでしょう。
用土
コケサンゴは乾燥も嫌い、過湿も嫌う特徴があるので、用土は水はけも水持ちも良い土が好ましいです。
しかし、どちらも両立することは中々難しいので、水はけのよい観葉植物の土を使用すると良いでしょう。
水持ちが良すぎて黒く腐らせるぐらいなら、乾燥で根痛みしてしまうくらいのほうが生存率は高いからです。
また、コケサンゴは水苔単体でも育てることはできますが、流通しているコケサンゴは土に植えられているので、土で植え替えることがポイントになります。
その理由は、土から水苔にしてしまうと、根域環境が変化しすぎて枯れてしまうからです。

私たち人間も、住環境が急に変化するとストレスで体調壊しちゃいますよね。
それと一緒なんです。
そのため、土で植えられているコケサンゴは観葉植物の土で植え替えましょう。
植え替え
植え替え時期は、4~6月の春です。
コケサンゴの植え付けと植え替えは、水やりに次いで枯れるのを防ぐ大事なポイントと言えます。
なぜなら、コケサンゴの根は1㎝ほどしか伸びないからです。

根っこが短いと、どうして植え替えがポイントになるの??
コケサンゴの根は非常に短いので、通常の鉢に植え替えたとしても土が多すぎるんです。
土が多すぎることによって、枯れる原因になる理由は以下の2つ。
1:水をやりすぎると常に湿っており、過湿で枯れる。
2:鉢の中は湿っているけど、表面だけ乾いていて水切れで枯れる。
特に、2は冷暖房の影響による空気の乾燥で発生しやすいので注意しましょう。
そのため、植え替えには浅い鉢に植え替えることをお勧めします。
または、底面吸水式になっている鉢も良いでしょう。

水やり
コケサンゴの水やりは土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるくらいにたっぷりと与えることが基本です。
もちろん、受け皿に溜まった水は小まめに捨てましょう。
土が常に湿ってしまい枯れる原因になります。
ここまでは、通常の観葉植物と同様の水やりです。

コケサンゴは横へ横へ地面を這うように成長するほふく性の植物ということは。。。

もしかして、土が見えない。。。?
そうなんです。
コケサンゴで土が隠れてしまい表土が見えません。
特に、園芸店で購入した植え替え前のままの鉢は、小さなプラ鉢いっぱいにコケサンゴが可愛く育っています。
パッと見、土の乾燥具合がわからず、気づいたら水切れで枯らしてしまう方が多いんですね。
かといって、受け皿に水を溜めて管理すると腐る原因になります。
そのため、すぐに浅い鉢や底面吸水式の鉢に植え替えて管理したり、水分計を使用してパッと見で土の乾燥具合がわかるようにすることが大切です。


サスティーは、土の乾燥具合がパっと見でわからないときに、とても助かります。
コケサンゴは根が浅いので、Sサイズがおすすめ。
土が見える状態ならば、葉に水がかからないようにゆっくりと水やりをすることがポイント。
苔のような小さな葉に水がかかると蒸れて、黒く枯れてくるので注意しましょう。
土部分が見えない場合は、深めの受け皿などに水を溜めて鉢底からじっくりと吸水させてください。
この方法を腰水(こしみず)と言います。
10分も浸しておけば十分でしょう。
その後はしっかりと水を切って、風通しの良い場所で管理することもポイントですよ。
葉水(はみず)
コケサンゴは乾燥にも弱いので、夏や冬の冷暖房などで空気が乾燥する場合は霧吹きで葉水を行うことが大事です。
ただし、空気が乾燥していないにも関わらず、通常の観葉植物のように葉水を行うと、蒸れて枯れる原因にもなるのでやりすぎには気を付けましょう。
また、コケサンゴには可愛い実が付きますが、実が付くということは花が咲くということです。
初夏の7~8月に小さな花が咲き、9月以降に次々と可愛い実が付いてきます。
しかし、花が咲いているときに葉水を行い、花に水分が付くと実がならないので注意してくださいね。
葉水におすすめの霧吹きはこちら。
肥料
コケサンゴの肥料時期は、4~7月と9~10月です。
固形の置き肥などの緩効性肥料は、葉に当たると肥料焼けの原因になるので、液体肥料を薄めて水やり代わりに与えると良いでしょう。
もちろん、上からよりも鉢底から腰水で吸水させると安心です。
コケサンゴの葉が薄くなってきたら肥料を与えるタイミングですが、日当たりや温度などの環境条件でも、葉の色は変化します。
そのため、判断が難しい場合は生育期の4~7月と9~10月に1~2週間に1度のタイミングで肥料を与えておくと問題ないでしょう。

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剪定
コケサンゴを大きく育てたい場合は、特に剪定は必要ありません。
そのままカーペット上に広く育ててあげましょう。
大きく育てたくない場合は、生育期の4~7月に鉢の縁から伸びた枝葉をハサミで切ってあげたり、込み合った部分や枯れ葉を小まめに切ったりすることで、株が枯れることなく育ちますよ。
しかし、葉の剪定よりも大事なのが、黒くなった実や萎んだ実を取り除くことです。
そのままにしておくと、カビの原因になるので、ピンセットで取り除いてくださいね。
病害虫
コケサンゴには、目立った病害虫は発生しません。
病害虫よりも、水のやりすぎや多湿による根腐れやカビを発生させないことが重要です。
根腐れやカビは、コバエなど小さな虫の発生源にもなるので、気を付けてくださいね。
カビやコバエが発生したときは、発生部分を取り除きましょう。
それでも、
収まらない場合は、植え替えをしたり、お薬で対処すると良いです。
おすすめの殺虫殺菌剤はこちら。

小さなお子さんやペットがいる場合は、お薬は使用せずに土を入れ替えて様子を見ましょう。
それでも発生する場合は、室外でたなーも愛用しているベニカを使ってみてください。
コケサンゴの夏越し
コケサンゴは春と秋が生育期なので、一年を通して20℃前後で管理すると育てやすいです。
しかし、日本には四季があり、さらに高温多湿の夏はコケサンゴが最も枯れる可能性の高い季節になります。
結論としては、なるべく涼しく風通しの良い場所で管理することが夏越しのポイントです。
コケサンゴは30℃以上になると弱ってきますので、蒸れないように管理することが重要になります。
室内で、冷房の風が直接当たらないように気を付け、空気が乾燥する場合は葉水をして空気中の湿度を維持しましょう。
コケサンゴの冬越し
コケサンゴの最低生育温度は0~5℃です。
5℃以下になると生育が悪くなるので、室外で育てている場合は冬の間は室内で管理しましょう。
しかし、コケサンゴは翌年に花を咲かせるためには、5~8℃の低温に当たることが必要です。
花が咲かないと実が付きません。
実が付かないと、コケサンゴの魅力が半減してしまいます。
かといって、0℃付近の寒すぎる環境は枯れる恐れがあるので、暖房の効いていない部屋で5~8℃付近の室内で管理すると良いでしょう。

ここだけ、ちょっと難易度高くない??

そうですね。。。
ちょうどよい環境を室内で探してみましょう。
暖房の風が直接当たらない場所で管理して、空気が乾燥する場合は葉水をしてあげてくださいね。
コケサンゴの増やし方

コケサンゴ:オレンジ・白・黄mix
コケサンゴは株分けで増やします。
たくさんの実が付くので、種で増やすことができるのではと思う方も多いことでしょう。
種からも増やすことは不可能ではありませんが、種から育てることは非常に難しいです。
そして、株分けで増やすほうが、圧倒的に簡単なんですよ。
株分け
コケサンゴの株分けは真夏と真冬以外であればいつでもできますが、生育期の春と秋に行ったほうが枯れることなく成功しやすいでしょう。
株をハサミで根がそれぞれ付くように切り分けます。
植え替えと同様に土に植えてある場合は、分けた株は土に植えてあげましょう。
切り分けた株は根痛みを起こしている可能性があるので、肥料は与えずに活力剤を水やり代わりに与えながら管理するとよいですよ。

メネデールも実際にたなーが植え替えや株分け、種まきに使用している活力素でおすすめです。
まとめ
最後に
いかがでしたでしょうか?
コケサンゴの育て方についてでした。

育て方がわからない。。。

なんか、すぐ枯れたんだけど。。。
そんな、お悩みの解決になればと思います。
苔珊瑚(こけさんご)って、すっごく可愛いですよね😆🍀✨
苔って名前にありますが、苔とは関係ないんです😲
アカネ科ネルテラ属の植物。
苔っぽいから、湿気をたくさん与えようとはしないでくださいね💦
湿気を嫌うので、逆効果😂
なるべく涼しい場所で管理してあげましょう🍀✨ pic.twitter.com/wgKwazx42d
— たなー@植物ブロガー+Webライター (@tana_3930) May 17, 2022
実は今回の記事は、
たなーのツイートが思いのほか反響があったので、詳しく記事にさせていただきました!
確かに、水に関しては気難しい面がありますが、水加減を制すればコケサンゴが枯れることなく、毎年可愛い姿を楽しめることでしょう。
過去に枯らしてしまったことのある方も、この機会に再チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ちなみに、コケサンゴの花言葉は「そっとしておいて」。
過湿を嫌うコケサンゴらしい花言葉ですね(笑)
たなーは、そっとしておいてほしい時に、相手にコケサンゴを渡すようにしています。

嘘です。そんなことはしていません(笑)
それでは、可愛いコケサンゴを育てながら、良きグリーンライフを過ごしましょう。

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