こんにちは。
たなーです。
インドカレーやマサラカレーに欠かせないと話題のカレーリーフをご存じでしょうか?
園芸店で、種や苗を手に入れる機会は少なく、ドライリーフとして販売されていることの多いスパイスハーブです。

園芸店で、カレーリーフを見つけたので購入してみました。
この記事を読むことで以下のことがわかります。
それでは、順を追ってお話しますね。
カレーリーフとは?

カレーリーフは、インドカレーには欠かせない香料として重宝されている植物です。
エスニック系のスパイシーな香りに、柑橘の香りがプラスされた独特の香りが特徴。
ドライリーフとして手に入れやすいですが、苗としては流通が少なく珍しい植物になります。
このカレーリーフはドライにすると香りが弱まるので、料理に使用する場合はフレッシュを使うことがおすすめされることが多いです。
そのため、インドカレーなどインド料理やエスニック料理を作る方は、苗を手に入れて育てながらフレッシュリーフを使うと、料理の質が格段に上がることでしょう。
カレーリーフの詳細
科名 | ミカン科 |
属名 | ゲッキツ属 |
学名 | Murraya koenigii |
英名 | Curry Leaf |
原産地 | インド |

カレーリーフは、別名でカレーの木とも呼ばれています。そのほかにも、オオバゲッキツやナンヨウザンショウ、カラピンチャなどの別名があるんですよ。
カレーリーフのことを知ると育ててみたいと思いませんか?
育て方についてお話します。
カレーリーフの育て方

カレーリーフは、原産地のインドでは4~6mの常緑樹として生育しますが、寒さに弱いところがあるので日本では鉢植えで育てることが基本になります。
地植えで育てるには、沖縄や九州の一部離島など、冬でも10℃以下にならない環境が必要です。

育てるの難しそう。。。

ポイントを押さえれば、カレーリーフを育てるのは簡単なんですよ。
それでは順を追ってお話しますね。
日当たり

基本的には、日当たりの良い場所で管理しましょう。
日当たりがよいほど生育はよいですが、日照時間は4~6時間でも十分に育つので安心してくださいね。
極端に日当たりの悪い場所では、生育が悪くなり枯れる恐れがあるので注意しましょう。
温度

カレーリーフの生育温度は10~50℃ほどです。
インドでは最高気温が46℃になる年もあるので、暑さには非常に強い植物になります。
その反面、寒さには強くありません。
最低温度が10℃を切ると、葉が黄色くなり落葉します。
さらに5℃以下になると、そのまま枯れる恐れがあるので注意が必要です。
そのため天気予報を確認しつつ、最低気温が10℃付近になる場合は、室内で管理したほうが安全でしょう。

落葉後、春に気温が上がり始めると新芽が出てきますので安心してくださいね。
他サイトなどでは、0℃でも越冬できたとの記載もありますが、十分に大きい株で寒風や雪、霜が避けられる環境でなければ難しいので、冬は室内での管理がおすすめです。
用土

市販のお花用の土や果樹、花木用の土で十分に育つので安心してください。
ミカン科ゲッキツ属なので、柑橘の土もおすすめです。

花ごころさんの、柑橘の土は柑橘系におすすめです。
オリジナルで土を作る場合は、硬質赤玉土(小粒):腐葉土=6:4を基本として、鹿沼土やベラボンなどを加えて、育てる環境に適した土を作りましょう。
ミカン科の植物は細根が少なく、土が軽すぎるとカレーリーフが倒れやすいのでその点には注意してください。
水やり

土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるくらいしっかりと水やりしましょう。
受け皿をしている場合は、水を溜めてしまうと根腐れをしてしまう恐れがあるので、こまめに水を捨てることが大切です。
また、冬は生育が緩慢になるので、水のやりすぎには注意してください。
土が乾いていなければ水やりの必要はありません。
特に落葉している場合は、生育が完全に止まりますので、水やりは行わないでください。


土の乾き具合がわからない場合は、水分チェッカーSUSTEEが便利ですよ。
肥料

肥料は、生育期の春~秋に与えましょう。
冬に肥料を与えると根痛みで枯れる恐れがあるので、冬の肥料やりは控えてください。
土に混ぜ込む緩効性肥料は長期間効果が持続してしまい、冬まで効果を発揮することもあります。
そのため、肥料のタイプは取り除ける「置き肥タイプ」か水やりのタイミングで与える「液肥タイプ」がおすすめです。

カレーリーフを収穫して料理に使うなら、有機肥料にこだわって育ててもよいですね。


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植え替え

カレーリーフは、鉢の大きさに合わせて大きくなるので、生育に合わせて植え替えが必要です。
目安としては1~2年に一回、植え替えをしましょう。
植え替え時期は、気温が上がり続ける生育期の春から夏がおすすめです。
ミカン科の植物は、細根が少ないので、根は触らずそのまま植え替えてくださいね。
根をほぐし過ぎると、根痛みで枯れることもあるんですよ。
また生育が悪い場合は、無理に大きな鉢に植えずに、根の量に合わせて鉢を小さくする必要もあります。

小さな苗を、いきなり大きな鉢に植え替えると、土が乾かず根腐れすることもあるので気を付けてくださいね。
病害虫

カレーリーフの注意すべき病害虫は柑橘類と同様です。
病気についてはあまり心配いりませんが、以下の害虫に気を付けましょう。
1:カイガラムシ
幹や葉の裏側などに、発生する吸汁性害虫です。
見た目は、白~茶色と種類が多く、ほとんど動かないので病気とも間違われることもあります。
植物の樹液(栄養)を吸って繁殖していくので、増えていくにつれて植物の生育が悪くなるので注意が必要です。
さらに、枝葉に黒いすすがついたようなすす病を併発させます。
見つけ次第、柔らかいブラシや布でこそぎ落としましょう。
2:アゲハ蝶などの幼虫
ミカンなどの柑橘類を育てたことがある方は経験があるかもしれませんが、ミカン科の植物には蝶や蛾が卵を産み付けやすく、ふ化した幼虫が葉を食害します。
そのため蝶や蛾などが近くを飛んでいる場合は、注意して葉を観察して、卵を見つけたら葉ごと取り除くとよいでしょう。
幼虫も日頃の観察で見つけ次第取り除くことが大事です。
3:ハダニ
乾燥しやすい室内で発生しやすい害虫です。
ダニと名前がついていますが、正確にはクモの仲間で、非常に小さく葉の裏で増えていくので発見が遅くなりやすい特徴があります。
発生すると葉色が薄くなり、ひどくなると枝葉に糸を張って真っ白になるんですよ。
ハダニは、乾燥を好み高湿度の嫌います。
そのため、室内で育てる場合は、日頃の葉水(はみず)が予防に効果的です。
発生した場合は、ホースシャワーの水で枝葉を洗うことで、ハダニを洗い流すことができます。
葉水におすすめの霧吹きはこちら。

害虫に対しては、それぞれお薬で対処も可能ですが、カレーリーフを料理に使う場合は、化学薬品の使用はお勧めしません。
使用する場合は、お薬の注意事項、使用回数などを必ずチェックしてください。
増やし方

カレーリーフの増やし方には、以下の2通りがあります。
〇種まき
〇挿し木
それぞれお話しますね。
1:種まき
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カレーリーフは、ミカン科の植物ということもあり、小さな白い花を咲かせます。
四季咲き性のため生育期の気温が高い時期に、しっかりした株では花がよく咲くんですよ。
1㎝程の小さな果実は黒い果皮に包まれていて、その中に果肉と種が入っています。
その黒い果実を水で洗いながら、緑色の種を取り出しましょう。
カレーリーフの種まきは、採り撒きが一番発芽しやすいです。
カレーリーフの種は古くなると、種が黒くなり発芽率が悪くなっていくので注意しましょう。
種まきは温度が20℃以上あると、簡単に発芽します。
生育期に市販の種まき用の土や肥料分の入っていない赤玉土(小粒)に種まきしてください。
土に肥料分が入っていると発芽の妨げになるので注意しましょう。
種を土に植えるときのポイントは、土を完全にかぶせず種の半分くらいを土から出しておくことです。
あとは、土が乾かないように日当たりの良い環境で管理しましょう。

ミカン科の植物は多胚種子と言って、種子から芽が複数出てきます。
カレーリーフも同様です。
種から芽が複数出てきた場合は、そのまま育てても問題ありません。
しかし、1芽にしたほうが栄養が集中する分その後の生育はよいですよ。
1芽にしたい場合は、5~10㎝程の大きさになったら、一番生育の良いものだけ残して、他は選定するとよいでしょう。
その後は、生育に合わせて鉢を少しずつ大きくしていくことで、元気に育つので安心してくださいね。
2:挿し木
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カレーリーフは挿し木でも増やすことができます。
生育期の気温が上がっていく春~夏に挿し木をしましょう。
若い枝葉を、よく切れるハサミやカッターナイフで切り取ります。

切り取った枝葉を穂木として、発根剤であるメネデールを薄めた水を給水させると挿し木の成功率が上がるんですよ。
メネデールについてはこちら。
30分給水後、市販の種まき挿し木用の土や肥料分の入っていない赤玉土(小粒)に5㎝程の深さに穴をあけて優しく植えましょう。
その後は、明るい日陰で管理することで、約1か月で新芽が出てきます。
新芽が10㎝ほど生育したら、根を傷めないように優しく植え替えて育ててください。
育て方がわかったら、寒さに弱いカレーリーフの冬越しについて気を付けなければいけませんね。
冬越しについてお話しますね。
カレーリーフの冬越し

温度の項目で前述していますが、
最低温度が10℃を切り始めたら、室内の日当たりの良い窓際で管理しましょう。
ただし、冬の朝晩の窓際は外気の影響で非常に冷え込みます。
夜~朝にかけては窓から離した部屋の中央に移動させると冷え込みの影響を受けませんよ。
冬は生育が緩慢になっている、または落葉して生育が止まっているので、水やりは葉の付き具合や土の乾燥具合を見ながら与えましょう。
肥料は与えないでくださいね。
無事に冬越しでき、順調に育てることができてきたら枝葉も増えてついに収穫ですね。
カレーリーフの収穫の仕方についてお話します。
カレーリーフの収穫の仕方

カレーリーフの葉の収穫の仕方は、生育期の春~秋に収穫しましょう。
古い葉や黄色い葉は香りが少ないので、若い綺麗な葉を選んでください。
葉を一枚ずつ取るのではなく、幹の付け根から枝葉ごと切り取り収穫するのがポイントです。
枝葉も全体の30%を目安に収穫し、切りすぎに注意してください。
枝葉を切りすぎると、光合成ができずにその後の生育が悪くなってしまいます。

切り取った枝葉から葉を取り除き、料理に使いましょう。
余った分は冷凍することで1か月ほど保存が可能です。
まとめ

最後に

いかがでしょうか。
カレーリーフの特徴と育て方、冬越し、収穫方法についてでした。
カレーリーフって何??
って方も、いらっしゃったのではないかと思います。
カレーの香りがするハーブに、キク科のカレープラントという植物もありますが、カレーリーフとは全く関係ありませんので注意してくださいね。
カレーリーフは、花や葉もかわいいので観葉植物のように育てることもおすすめです。
さらに、手に入りにくいフレッシュリーフを料理に使う楽しみもあります。
カレー作りにこだわりのある方は、苗木を探していることも多いでしょう。
この機会に、育ててみませんか?
それでは、カレーリーフで料理にアクセントを加えながら、良きグリーンライフを過ごしましょう。

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