こんにちは。
たなーです。
冬も本番になり、全国的に雪も降り始めましたね。
寒さに弱いたなーにとっては、厳しい時期となってきました(笑)
いきなりですが、ハオルチアという多肉植物をご存じでしょうか?

ハオルチアって、あの葉の先端が透明で綺麗な多肉植物のこと??

その通りです。ハオルチアはクリスタルプランツとも呼ばれ、多肉質な葉に透明な美しい窓を持っている植物なんですよ。
そんな美しいハオルチア達の冬越しの準備は大丈夫でしょうか?

ハオルチアの冬越しって何すればいいの?
屋外に出したままはだめなのかな??

ハオルチアは春秋型の多肉植物なので、夏や冬は半休眠~休眠期に当たります。そのため、冬越しをするための管理が必要です。
この記事を読むことで以下のことがわかります。
それでは、順を追ってお話しますね。
ハオルチアを冬越しさせるために生育適温を知ろう

ハオルチア オブツーサ
結論から言うと、ハオルチアの生育適温は15~25℃です。
この植物は南アフリカ原産の多肉植物で、主に西ケープ州近郊の限られた場所を自生地としています。
南アフリカというと年中暑いイメージを持つかもしれませんが、西ケープ州ケープタウンは
最低温度は約7℃
最高温度は約28℃
と、年間を通して気温差がしっかりとあります。
場所によっては、最低温度は3℃付近になることも。
また、夏の最高温度は30℃近くなりますが、最低温度は20℃前後と寒暖差があるんですよ。
そんな環境で育っているハオルチアの生育適温は、15~25℃になります。

あくまで生育適温なので、15℃以下になったら、25℃以上になったらすぐに枯れるというわけではないので安心してくださいね。
さて、ハオルチアの生育適温がわかったところで、日本の寒い冬を屋外で越すことはできるのでしょうか?
ハオルチアの屋外の冬越しについて

ハオルチア ベヌスタ
九州南部で最低温度3℃を下回らず、霜や冷たい北風に当たらない場所であれば屋外での冬越しは可能です。
しかし、かなり限られた地域のみになりますので、
ハオルチアの冬越しは、室内に入れたり、簡易温室を利用したりするのが安全でしょう。
冬のハオルチアの屋外管理について

ハオルチア 羽衣
12月上旬までは暖かい日差しが続くので、風通しがよく、雨の当たらない屋外で管理しましょう。
しかし12月中旬からは急に寒くなるので、屋外でも霜や冷たい北風が当たらない場所に移動させます。
遮光について
冬だからと言って、直射日光に当て続けるとハオルチアは葉焼けを起こしてしまいます。

ハオルチアを屋外で育てる場合は、基本的には年中遮光することがポイントになるんですよ。
冬の遮光率は20~40%が基本として、その時の冬の天気に応じて少し明るめに調節してあげると良いでしょう。

こちらの白寒冷紗の遮光率は22%。明るすぎる場合は二重にしたりして調節すると良いですよ。
冬は一年で最も昼の時間が短い季節なので、できるだけ長時間日差しが当たるように太陽の動きを観察して、置き場所を工夫してくださいね。
水やりについて
ハオルチアは、冬に入ると徐々に生育が鈍り、半休眠状態になっていきます。
この時期に、水をやりすぎると過湿になり根腐れを起こしやすいんですよ。
そのため土が乾いて鉢を持ち上げ、十分に軽くなったら、さらに3日後に水やりするくらいがちょうどよいでしょう。

土が完全に乾いたときの鉢の重さをあらかじめ確認しておくと良いですね。
水やりは、特に冷え込む日には行わず、晴れた日の午前中に行ってください。
気温が5℃以下の特に冷え込む日や、気温が下がる夜に水やりを行うと、そのまま凍結して枯れる可能性が高いので注意が必要です。
水の量も、ハオルチアを植えている鉢の容積の半分程度にしましょう。
冬は半休眠~休眠期になるので、水の量が少なくても土がなかなか乾かないので、水やりの回数としては、月に1~2回ほどと考えておくと良いですよ。
当然、12月中旬以降は半休眠~休眠期になるので冬越し中は、植え替えや株分け、肥料やりは行わないようにしてくださいね。

種類によっては、12月中でもハオルチアは花が咲くので、植え替えても大丈夫かな?肥料やってもいいかな?と思ってしまいますが、やらないほうが安全です。
屋外でのハオルチアの冬越しがわかりましたが、
屋外の最低気温が3℃以下になるようでしたら、室内や簡易温室に入れましょう。
それでは、室内や簡易温室での冬越しについてお話しますね。
室内でのハオルチアの冬越しについて

ハオルチア マルミアーナ
上記でも述べましたが、冬の屋外が最低気温3℃を下回るようでしたら、室内や簡易温室に入れてください。
品種によっては、最低温度1℃付近でも耐えることができますが、葉が変色したり、美しい窓に気泡が入ったりと何かしら美観を損なう異変が発生します。
そうなる前に、天気予報をこまめにチェックして室内や簡易温室に入れるなどの対策を早めに行いましょう。

どの簡易温室も強風で倒れるリスクがあるので、最下段にはブロックなどの重しをしたり、ロープなどで倒れないように括ったり工夫をすることをお勧めします。
遮光について
室内の場合
冬に室内に入れる場合は、できるだけ日差しが長時間さし込む窓辺で管理しましょう。
その場合は、寒冷紗などで遮光の必要はありません。
簡易温室の場合
簡易温室などの温室に入れる場合は、当然、屋外に温室があることでしょう。
日当たりの良い場所の簡易温室には、屋外同様に寒冷紗などで20~40%遮光してください。
冬でも、晴れた日は簡易温室内の温度は上がりますので、昼間は風通しの確保もかねて、ビニールや窓は開けておくことが大事です。
夕方、暗くなってきたらビニールや窓を閉じて保温します。
温室内では空気がよどみやすいので、サーキュレーターなどで積極的に空気を循環させましょう。
冬に限りませんが、風通しがなく空気がよどむと、病気になりやすいので気を付けてくださいね。

こちらのサーキュレーターはコードレス対応なので、どんな場所でも使うことができてとても便利ですね。
水やりについて
室内の場合
室内の場合も屋外同様に、土が完全に乾ききってから、3日後に鉢の容積の半分の量を基準として、水やりを暖かい昼間に行いましょう。
しかし室内の場合は、暖房で室内温度が上がることもあります。
その場合は、暖房のなどの温風が直接当たらないように管理して、土の状態を確認しながら、屋外管理よりも少し多めに水やりをしても大丈夫です。
簡易温室の場合
温室の場合も室内管理と同様です。
温度について
室内の場合
屋外管理では、最低温度を気にしていれば問題ありませんでしたが、室内管理の場合は暖房を付けることにより、室内温度の影響を受けます。
まず、暖房による温風が直接当たらないようにしましょう。
温風が直接当たると、土や葉が急激に乾燥して枯れる恐れがあります。
温風が直接当たらなければ、暖房は付けても問題ありませんので安心してくださいね。
ただし、室内で一日中生育適温に近い温度(15~25℃)の場合、生育して株姿が崩れてしまうので、夜は最低温度を3~5℃以上で低めに保ち、株が緩やかに休眠状態になるようにしましょう。
冬の半休眠~休眠期は最低温度が5℃以上の低温であることで、ハオルチアは綺麗な株姿を保つからです。
また、暖房による空気の乾燥には気を付けてください。
ハオルチアは、60%ほどの空気中の湿度を好みます。
乾燥しすぎると、葉が痩せてくるので注意しましょう。
その場合は、霧吹きで葉水を行ったり、加湿器で室内湿度を調整したりすることが大事です。
葉水と霧吹きについてはこちらを参考に。

それでも、葉が痩せてくる場合は、ハオルチアの上にペットボトルを半分に切ったものを、キャップを外した状態で被せ保湿してあげて様子を見ましょう。
簡易温室の場合
簡易温室の場合も、室内管理と同様ですが、暖房器具による温風や乾燥のないので安心できますね。
ただし、晴れた日のお昼時にビニールや窓を開けずに閉じたままの場合は、思いもよらないほど温度が上がりすぎることもありますので、その点には気を付けてください。
12月や3月初旬でしたら、暖かい日があるので温室を閉じたままにしていると、温度が上がりすぎて30℃付近になることもあり得ます。
ハオルチアは、35℃以上なると高温障害や株が煮えてしまうこともあるので注意が必要です。

通常の温湿度計も良いですが、専用のアプリなどでデータとして温湿度を計測すると、見に行く手間もなく傾向と対策もとれて便利ですね。
ハオルチアがしぼむ問題について

ハオルチア ブルーレンズ

なんか1~2月にハオルチアがしぼむんだけど病気?大丈夫?
ハオルチアの葉が痩せてきて、1~2月に全体的にしぼむことがあります。
ハオルチアの葉が硬くて株がしっかりしていれば、「ハオルチアがしぼむ」ことは問題ありません。
本格的に寒くなり、12月の緩慢な生育から半休眠に入ったことで、水分の吸収をほとんど行わず葉が痩せてくるハオルチアも多くあります。
そのため、ハオルチアの株が痩せてしぼんだように見えるのです。
ハオルチアに限らず、植物全般は冬の寒さから身を守るために、あえて吸水せずに植物体内の水分を減らすことで、凍結や凍傷を受けないようにしています。
これは、自然な現象なので、
〇慌てて水をやる
〇植え替える など
絶対に行わないでくださいね。

霧吹きによる葉水をしたり、加湿器による空中湿度の調整をしたり、ペットボトルによる保湿を行ったりで十分です。
しかし葉が柔らかく異臭を放っており、全体的にヘタッてしぼんで見える場合は、注意が必要です。
水を吸わない冬の半休眠~休眠期に水をやりすぎて、根腐れや葉腐れを起こしている可能性があります。
中心部の生長点(新しい葉が出てくる所)が無事であれば、柔らかいところを慎重にピンセットなどで外して、風通しをよくして乾燥させましょう。
全ての葉が柔らかくぶよぶよしている場合は、残念ながら春を迎えることは難しいです。
冬の水やりに気を付けて、可愛いハオルチアの冬越しをしましょうね。
まとめ
最後に
いかがでしょうか。
ハオルチアの冬越しについてお話させていただきました。
ハオルチアは、宝石に例えられるほどに美しく、人気の多肉植物です。
そんなハオルチアが、うまく冬越しできずに調子を崩したり、枯れてしまったりすると、すごく悲しいですよね。。
屋外で冬越しできるのか?
室内だとどんなふうに冬越しすればいいのか?
遮光や水やり、なんかしぼんでる??
そんな悩みが解決できたのではないでしょうか。
春3月になれば、暖かくなり生育期に入ります。
冬の寒さをしっかり受けたハオルチアは、より強く美しく育つんですよ。
それでは、美しいハオルチアを上手に冬越しさせて良きグリーンライフを過ごしましょう。
南アフリカ原産の植物に興味がある方はこちらの記事もおすすめ。
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