こんにちは。
たなーです。
12月になると園芸店ではクリスマスローズの苗が並び始めることだと思います。
早いものでは、花付きのものも見かけることでしょう。

可愛いクリスマスローズを購入したものの、これからの寒い時期はどのように管理すればいいのかわからないんだけど。。?
そんな方には、こちらの記事を参考にしていただければと思います。

管理はわかったわ。でも、植え替え方がよくわからないわ。

12月に購入したけど、春まで植え替えを待てないわ。
という悩みを持つ方に、たなーが実際に花付きのクリスマスローズを購入して植え替えしました。
この記事を読むことで以下のことがわかります。
それでは順を追ってお話しますね。
クリスマスローズの植え替え時期
クリスマスローズの植え替えは、秋の10~11月、または春の4~5月がおすすめです。
クリスマスローズは、早いものであれば12月から花芽を付け始めますので、花芽の付いていない10~11月に植え替えを行うのが一番良いでしょう。
しかし、園芸店には12月に入ってから花付きのクリスマスローズが並び始めますので、このタイミングで購入すると植え替えをすべきか悩む方も多いのではないでしょうか。
花を楽しむことを一番に考えるなら、購入したクリスマスローズは根を崩さず1~2回り大きな鉢にゆっくりと植え替えて、4~5月に固まった根をほぐして植えなおすと良いでしょう。
もしくは、5~6寸(直径約15~18cm)ほどの鉢に植えられているしっかりしたクリスマスローズなら、そのまま楽しみ4~5月に植え替えたほうが安心です。
しかし、ここでよくあるのが、

4~5月も花があるから、植え替えられなかった。。
クリスマスローズの花は、正確には萼(がく)であるため、取り除かない限りずっと付いています。
そのため、植え替えるタイミングがわからずそのままということもあるので、注意が必要です。
クリスマスローズは根の成長が早く、植え替えを怠ると鉢の中で根が固まり、花付きが悪くなるなどの問題が出てきます。
そのため、クリスマスローズの植え替えは適期に行うことがとても重要です。

クリスマスローズは、日本の暑い夏を苦手としますので、この時期に植え替えることは絶対にしないようにしましょう。
クリスマスローズの植え替え方
それでは、さっそく購入したクリスマスローズを植え替えしていきましょう。
こちらがたなーが購入したクリスマスローズの3年生苗。
販売されるクリスマスローズには、大まかに以下の3つに分けることができます。
1:1~2年生苗(2年生苗の場合のみ来年開花予定株)
2:3年生苗(花付き苗)
3:大株(5~6寸鉢の開花株)
原種を除いたハイブリッド系のクリスマスローズ開花株は冬の1~2月に園芸店に出回ることがほとんどです。
たなーが購入したのはつぼみ付きの3年生苗になります。
クリスマスローズを選ぶ時のポイントは以下の2つです。
1:葉が茂っておらず株元が太いこと
2:根がしっかりしていること
葉が茂っている場合は、花芽が付きにくかったり花が小さかったりするので気を付けましょう。
クリスマスローズは排水性が良い土を好むので、多くの生産者さんは鉢も排水が良いようにスリットが入っている鉢を使用しています。
そのスリットから根が見えるぐらいにしっかりしているものを選ぶと良いですよ。
パンパンに張った3号プレステラ鉢から、クリスマスローズを取り出すとこんなに根っこが張っていました!
上から下まで根っこがびっしりで、固まっているのがわかりますね!

兼次 ヘラ付きくまで
ここで登場するのが、クリスマスローズを植え替えるときに便利なヘラ付きくまで。
くまで部分で、クリスマスローズの上部の苔むしたような古い土を取り除きます。
花芽が付いていないクリスマスローズであれば、このくまで部分を使い全体的に土と枯れた黒い根などを取り除くことが可能です。

今回は、花芽付きなので優しく上部の土だけ熊手で、後の固まった根をヘラの尖った部分で優しく浮かすようにほぐします。
クリスマスローズの上部の土は特に栄養分もなく苔むしていることもあるので、取り除くことをおすすめします。
後は、優しく根をほぐしていくと。。。
今回は、花芽付きなので優しくほぐしていきました。
10~11月の花芽が付いていない状態ならば、くまで部分で古い根と共にしっかりと土を落としほぐします。

スリット鉢
クリスマスローズは水はけのよい環境を好みますので、植え替える鉢は縦長スリットがしっかりと入った鉢を使用しました。
水はけの穴が一つしかない鉢の場合は、穴を新たに開けたり、底石を多めに入れたりする工夫が必要になります。

根がびっしり張ることを考えると、穴が1つの場合は水はけが悪くなりやすいので、気を付けましょう。

クリスマスローズ専用の土
クリスマスローズは水はけのよい土を使いましょう。
市販のクリスマスローズ専用の土が気軽に使えておすすめです。
もし、オリジナルで作る場合は、硬質赤玉土(中粒):鹿沼土:腐葉土:ベラボン=4:3:2:1をベースに、軽石を入れたり、ベラボンの量を増やしたりしても良いでしょう。

育てる環境により、土の排水性を考えて調合して育てると、さらに楽しいですよ。

スリット鉢は水はけがよいので、たなーは鉢底石は入れません。
※これは、個人的な考えなのでスリット鉢に鉢底石を入れたらいけないというわけではありません。
たなーは、水はけがよい鉢には底石は入れずに直接土を入れて、根の張るスペースを確保したいと考えているためです。
ウォータースペースを確保しつつクリスマスローズの土を隙間なくしっかり入れれば、植え替え完了です。
古葉の取り方
クリスマスローズは、秋から冬にかけては根元にしっかり太陽光が当たることがとても重要です。
そのため、花が咲く1~3月より前にある古くなった硬葉は切り取る必要があります。

硬い古葉
硬い古葉は、葉のギザギザが強く、触ると葉が硬いため見分けるのはとても簡単なので安心してくださいね。
通常、園芸の本などでは、
「はさみで土から10㎝程茎を残して切りましょう。」
と書かれていることがほとんどです。
しかし、複数のクリスマスローズの古葉切りを行う場合、はさみを消毒しながら切っていかないと病気を伝染させてしまう可能性があります。
消毒する時間がない場合や、クリスマスローズを多く育てている場合は、たなーが行っている古葉取の方法がおすすめです。

葉の付け根
葉の付け根部分を掴み、ねじ切ると簡単に古葉は取れます。

ねじ切った後

でも、枝が残ってるけど大丈夫なの。。?
この古葉切りは、根元に光を当てて花芽を付けさせるためと、茂った古葉を取り除くことで風通しを確保するためなので、光と風を遮る大きな古葉を取り除けば問題ありません。
さらに、葉のなくなった枝は自然と枯れて取れるようになるので心配しないでくださいね。

枝を手でねじ切ればいいんじゃないの?
と、思われるかもしれませんが、
クリスマスローズの古枝は手でねじ切れるほど柔らかくありません。
無理をすると株ごと引き抜きかねないので注意が必要です。

そのため、たなーは葉の付け根をねじ切るように、もいでいます。
葉が茂っている状態を見たことのある方は、こんなに葉がなくて大丈夫?
と心配されるかもしれませんが、秋から冬の時期は、とにかく根元にしっかり光を当てることが立派な花を咲かせるポイントです。
葉は花が咲く時期にも出てきますので心配しないでくださいね。
後は、植え替え後の水やりですが、今回は花付きで根を弄っているので、根にダメージがあります。
そのため、メネデールを薄めてしっかりと水やりをしました。
メネデールについてはこちらの記事を参考に。
まとめ
最後に
いかがでしたでしょうか。
実際に、たなーがクリスマスローズの植え替えを花付きの3年生苗で行ってみました。
なにか、参考になる点があれば幸いです。
この子はこのまま大事に育てて、立派な花を咲かせますね。
その後は、4~5月の植え替えや花終わりの管理方法など紹介するにあたって、実際に行いながらお話しできればと考えていますのでお楽しみに!
それでは、冬を彩る素敵なクリスマスローズを育てて、良きグリーンライフを過ごしましょう。
クリスマスローズの冬管理が気になる方はこちらを参考に。
クリスマスローズが気になる方は、下記リンクをチェックしてみてくださいね。
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