こんにちは。
たなーです。
いきなりですが、年中楽しめるキラキラ光る葉の美しいホンコンシュスランという植物をご存じでしょうか。
ホンコンシュスラン。。。?ランって、あの豪華な蘭のこと?
ホンコンシュスランは、豪華な胡蝶蘭と同様にラン科の植物ですが、どちらかと言えばキラキラと光るビロードの葉が特徴的な観葉植物のように年中楽しめる植物なんですよ。
実は、たなーのTwitterでもちょこちょこ登場しています(笑)
シュスランがライトに照らされて綺麗✨
ピンクのラインがキラキラ光ってる姿とビロード質感が、とても綺麗な植物です☘️ pic.twitter.com/gQEhUT1EmR— たなー@ 植物ブロガー+Webライター (@tana_3930) September 3, 2021
ルーティブーケ💐についてはこちら。ブログ内で少しだけ実演してます😀https://t.co/xIYXd6DY8r
— たなー@ 植物ブロガー+Webライター (@tana_3930) October 19, 2021
2つ目はルーティブーケの後ろ側に。
これを見つけていた方はすごいです(笑)
ということで、
この記事で以下のことがわかります。
それでは、順を追ってお話ししますね。
ホンコンシュスランとは
ホンコンシュスランは、原産地が東アジアから中国南部のラン科ルディシア属の植物です。
別名でルディシア・ディスカラーやビロードラン、ジュエルオーキッドとも言われています。
園芸店では、シュスランとの表記で出回ることもありますが、日本に自生している絶滅危惧種のシュスランとは別の植物なんですよ。
ホンコンシュスランは多年草の地生蘭で、草丈は約10~30cmになります。
原産地の熱帯地域の山林部の樹木の下などで自生しているんですよ。
ホンコンシュスランの特徴
最大の特徴は、赤紫系の葉に、ラメを振ったような朱いラインです。
この朱いラインが光にあたりきらきらと光る姿は非常に美しいものがあります。
また、葉は繊細な毛をたてて滑らかであり艶のあるビロードの質感を持っているんですよ。
見た目だけでなく、植物分類としても特徴があります。
ホンコンシュスランは一属一種であり、ホンコンシュスランのみでラン科ルディシア属を形成しているんです。
上記で述べた日本に自生しているシュスラン(ミヤマウズラ、ベニシュスラン、アケボノシュスランなど)は、ラン科グディエラ属。ルディシア属とは近縁種ではありますが違う植物なんですよ。
ホンコンシュスランは、葉が特徴的なため観葉植物としても販売されますが、実は花も咲くんですよ。
ホンコンシュスランの開花期は1~4月。
可愛らしい白い小花が咲きます。
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花一つ一つは小さいですが、穂状になって咲く姿は美しいですよ。
花瓶に生けても可愛いですね。
小さな花を見ると、やはり蘭の花の形をしていて可愛いです。
ホンコンシュスランの育て方
ホンコンシュスランは蘭の仲間なので、育てるのは難しそうと思われがちですが、ポイントを押さえれば非常に育てやすい植物です。
ポイントを押さえながら順を追って、お話ししますね。
日当たり
ホンコンシュスランは、山林部の樹木の下で育っているので、直射日光は苦手です。
特に、日本の真夏の直射日光は葉焼けの原因になります。
外で育てる場合は、生育期の春から秋は遮光率50%の寒冷紗などで遮光してあげたり、明るい日陰で育てましょう。
室内であれば、直射日光の当たらない明るい窓際周辺だと良く育ちます。
外で育てる場合は、寒冷紗を使って遮光しましょう。
温度
ホンコンシュスランは、熱帯性の地域で生育しているので、風通しが良ければ耐暑性は強く、暑さに関してはあまり心配はありません。
風通しがない場合、高温高湿度により菌の繁殖などの可能性が高くなりますので、サーキュレーターなど風通しの確保は重要です。
最低温度10℃と記載されている本やサイトが多いですが、実際に育てている感じでは最低温度5℃ぐらいだと感じます。
外で育てている方は、最低温度が10℃になり始めたら、室内の明るい窓際周辺に移動させましょう。
冬に水をやりすぎると寒さの影響を受けやすいので、水やりを控えて育てることで温度5℃までは耐えることができるぐらいに考えてくださいね。
用土
ホンコンシュスランは、熱帯地域の山林部の樹木の下で生育しているので、湿度を維持できる保水性がありつつ排水性もある土を好みます。
水苔単体でも育てることはできますが、硬質赤玉土(小粒):腐葉土:ピートモス=5:3:2で育てるのもよいでしょう。
室内で虫の発生の原因になりやすい腐葉土を使用したくない場合は、たなーおすすめのベラボンを代用すると良いですよ。
ベラボンについてはこちらを参考に。
植え替え
植え替え時期は、気温がしっかり上がった5~6月です。
植え替え頻度は2年に1度のペースで、ホンコンシュスランの状態を見ながら一回り大きな鉢に行いましょう。
根の状態が悪ければ、挿し木や鉢を小さくすることも考えてくださいね。
水やり
基本的には、生育期の春~秋は土が乾き始めたらしっかり水やりを行いましょう。
水苔単体の場合も同様ですが、水苔はいったん完全に乾燥すると水をはじいたり、水苔の中心部に水が浸透しないので気を付けてくださいね。
そうなった場合は、1度鉢ごと水に沈めて吸水させると良いですよ。
そのあとは、風通しの良い場所で水を切ってあげることがポイントです。
受け皿に常に水を溜めていると根腐れの原因になるのでこまめに溜まった水は捨ててくださいね。
冬は、生育が鈍る時期なので、水のやりすぎに気を付けてください。
冬の水やりは土が完全に乾いたら、少し湿るくらいの水やりくらいが良いでしょう。
冬に水やりをしすぎると、植物内の水分含量が多くなり凍結しやすくなるためです。
ホンコンシュスランは、多肉質な茎のため冬の水のやりすぎは特に注意しましょう。
土は湿っているけど、葉はしおれている場合は、霧吹きで葉水(はみず:枝葉に霧吹きすること)して、葉から吸水させると良いですよ。
肥料
肥料は生育期の5~10月に固形の置き肥や洋ラン用の液肥を水に薄めて、水やり代わりに2週間に1度与えると良いでしょう。
しかし、ホンコンシュスランに限ってではないですが、蘭全般に肥料をやりすぎると軟弱になったり、花付きや葉色が悪くなるので肥料のやりすぎには注意が必要です。
植物の状態を見ながら、肥料を与えてあげましょう。
ホンコンシュスラン含めて蘭におすすめの液肥は、ビタミンやトレハロースも含んだハイポネックスのトップクオリティ!水に薄めて霧吹きで葉面散布も効果的ですよ。
病害虫
ホンコンシュスランは病害虫の被害が少ない植物です。
そのため非常に育てやすいんですよ。
ただし乾燥によるハダニの発生に気を付けましょう。
ハダニはクモの仲間で吸汁性害虫です。
乾燥した場所を好み、非常に小さく葉の裏で繁殖して増えるので、見つけにくく大発生すると植物の葉色が悪くなり、葉に糸を張って最終的に枯れてしまいます。
ハダニは、湿度が高い場所を嫌いますので、乾燥する時期は特に葉水を行いながら管理することが大切です。
これは、ホンコンシュスランに限らず観葉植物全般に言えます。
葉水についてとそのおすすめの霧吹きはこちらを参照に。
ハダニは大発生すると、お薬でも対処は非常に大変なので、日頃の霧吹きによる葉水で湿度を維持させることが大事です。
ホンコンシュスランの挿し木
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挿し木は、植え替え時期と同様に5~6月に行いましょう。
茎が伸びきった株や、下葉がなくなった茎などを先端から10㎝程切り取ってください。
ホンコンシュスランの茎には、わかりやすい節(ふし)があります。
この節から新し根や芽が出てくるので、必ずこの節を残して切ってくださいね。
用土は、市販の挿し木挿し芽の土や水苔単体、肥料分の含んでいない赤玉土などが良いでしょう。
肥料分があると、発根がうまくできないので気を付けてくださいね。
深さ5㎝程の穴をあけて優しく植えてください。
後は、水切れをしないように、明るい日陰で管理しましょう。
ホンコンシュスランの挿し木は直射日光は当てずに、高湿度を保つことが重要なポイントです。
2週間ほどすると新しく根や芽が出てきますので、その後優しく植え替えて育ててあげましょう。
ホンコンシュスランの株分け
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株分けも植え替え時期と同様に5~6月が適期です。
ホンコンシュスランは、地下茎で増えていきます。
つまり、地中で横に横に茎が伸びて、新たな場所に新芽を出して増えていくんですね。
その地下茎にはそれぞれ根が伸びていますので、この根が付いた地下茎を切り分けることで、簡単に根付の苗が手に入ります。
後は、それぞれ植え替えれば挿し木と違い、根が付いているので早く大きく生育するんですよ。
ただし、地下茎は大きな株でないと伸びていませんので、植え替えの時に根を確認して、切り分けると良いでしょう。
ホンコンシュスランの花言葉
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ホンコンシュスランの花言葉は「日々平安」です。
花言葉の由来ははっきりとはしておらず、調べても不明でした。
別名がジュエルオーキッドとも言われる通り、宝石のようなホンコンシュスランの半永久的な穏やかな美しさからきているのでしょうか。
花言葉の由来がはっきりとしていない分、様々な妄想が楽しめますね。
まとめ
最後に
いかがでしょうか。
ホンコンシュスランの特徴とその育て方、挿し木や株分けでの増やし方から花言葉までお話させていただきました。
ホンコンシュスランは非常に葉が美しい植物ですが、実は花も可愛らしい植物なんですよ。
明るい日陰で良く育つことから、室内で育てやすいので観葉植物として楽しむことができるのは嬉しいですね。
また、湿度のある環境を好むことから、アクアリウムやパルダリウム、ビバリウムなどにも人気があります。
実は、たなーもパルダリウムの植物としても、楽しんでいるんですよ。
ホンコンシュスランの挿し木がうまくいかない方も意外と多いのですが、「湿度を保っているか」と「直射日光に当たっていないか」、この2点にぜひ気を付けて増やしてみてくださいね。
すぐに飾って楽しみたい方はこちらがおすすめ。
パルダリウムやビバリウムなどで楽しみたい方は、こちらの苗が小さくて使いやすくおすすめ。
それでは、キラキラ光る素敵なホンコンシュスランを育てて日々平安なグリーンライフを過ごしましょう。
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