キンキャラの育て方|特徴や剪定について解説【毒や病害虫も】

キンキャラ 植木
キンキャラ
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こんにちは。

たなーです。

いきなりですが、キャラボクという木をご存じでしょうか。

キャラボク。。?

漢字で書くと、「伽羅木」と書きます。

現在では、あまり植えられることが少なくなってきたように思います。

しかしながら、その中でも

「キンキャラ」「オウゴンキャラ」「金芽伽羅木」などと呼ばれる、新芽が綺麗な黄金色になるキャラボクは特に美しい姿で見ごたえがあります。

今回は、この「キンキャラ」の特徴と育て方についてご紹介したいと思います。

この記事を読むことで以下のことがわかります。

キャラボクとは
キャラボクとキンキャラの違い
キンキャラの育て方
キンキャラの剪定の仕方

キャラボクとは

キンキャラ

キンキャラ

キャラボクとは秋田県から鳥取県にかけて高山に自生する低木で、イチイと呼ばれる樹木の変異種です。

イチイは高さが15m以上もなる高木ですが、その変異種であるキャラボクは高さが3mほどです。

横に広がる性質のため生け垣など庭木にちょうど良い高さで生育も遅く管理が簡単ということもあり、以前では庭木としてとても人気があり、現在でも庭園などによく植えられます。

漢字で「伽羅」と書きますが、これは木に微かな香りがあり、それが希少な香料である伽羅に似ていることから由来しています。

※伽羅とは熱帯地方に産するジンチョウゲ科の常緑樹「沈香(じんこう)」から採取される香料のうち、特に優れたものを言います。

キンキャラの毒について

注意点

イチイには実が付き、その実は食用や果実酒として利用されます。しかし、種にアルカロイド系のタキシンという成分の毒を含んでいます。その変異種であるキャラボクやキンキャラも同様です。

実は食べられますが、間違っても種を噛んでしまう、飲み込んでしまうことがないようにしてください。

たなー
たなー

種以外にも枝葉にも毒成分はあります。

実のみ無毒ですが、特別に食用としない以外、絶対に口にしないでくださいね!

キャラボクとキンキャラの違い

キンキャラ

キンキャラの新芽

キンキャラはキャラボクよりも枝葉が小さく、高さ1~2mほどで横へ広がる性質です。

そもそもキンキャラとは、キャラボクの新芽が綺麗な黄金色の園芸品種のことを言います。

上記でもお話しした通り「キンキャラ」「オウゴンキャラ」「キンメキャラ」とも呼ばれます。

キンキャラもキャラボク同様に生育が遅く、管理がしやすいです。

キンキャラの育て方

育て方

キャラボクは育てやすい植物ですが、育て方にはポイントがあるので見ていきましょう。

日当たり

日当たりの良いところで育てましょう。

理想は西日の当たらない日当たりの良いところです。

耐陰性(たいいんせい:日陰に強い性質)もありますので、日陰でも育ちます。しかし、日陰ではキンキャラの綺麗な黄金の新芽が黄緑色になるので注意してください。

なるべく、日当たりの居場所で育てましょう。

肥沃な土を好みますので、お庭に植える場合は、腐葉土やたい肥など有機質をしっかりすき込んで植えてあげてください。

キンキャラは生育が遅く、樹高も1~2m程度なので、鉢植えとしてもおすすめです。

鉢植えの場合も同様に、樹木用の土に腐葉土やたい肥など有機質を加えてあげると良いでしょう。

腐葉土やたい肥は、必ず完熟したものを使用しましょう。

金額の安い発酵がしっかりできていないものは、匂いがきつく、土に撒いたときに再発酵して熱を持ち、根を痛める原因となります。 

水やり

庭植えの場合は、しっかり根付くまで(植え付けから約2年)は、土の表面が乾いたら、しっかり水やりをしてあげましょう。

しっかり根付けば、真夏を除き水やりは必要ないでしょう。

鉢植えの場合は、土が乾いたら鉢の底から水が流れるくらい水やりをしてあげましょう。

鉢植えで、水やりのタイミングがわからない場合は、サスティーがおすすめです。水やりサインがパッと一目でわかります。

肥料

庭植え、鉢植えともに1月~2月の寒い時期に、寒肥として有機質肥料を与えてあげましょう。

花も咲き実も付きますが、キンキャラの最大の特徴は、その美しい新芽にあるので、綺麗な新芽が芽吹くようにチッソ(N)分の多い肥料を与えてあげることがポイントです。

有機質独特の匂いが苦手な方は、匂いの少ないものを選んで使用しましょう。

化成肥料も良いですが、使い続けると土が痩せる原因になりますので気を付けてください。

暑さ寒さ

耐暑性(暑さに対する強さ)耐寒性(寒さに対する強さ)ともに、強いため雪の降る外でも問題ありません。

キンキャラの病害虫

キンキャラは病気に強く、特別に目立った病気にもかかることが少ない植物です。

害虫は、カイガラムシやミノガ類(ミノムシ類)が発生することがあります。

カイガラムシの成虫は薬剤が効きにくいので、春先の幼虫時期にお薬を散布して退治するのがおすすめです。

カイガラムシは、どの樹木にも発生するので、風通しを確保してあげる点と幼虫時期である春(4月~6月)にお薬で退治することが効果的です。

成長した大きなカイガラムシは、つまようじやピンセットなど細い棒などで剥ぎ取りましょう。

カイガラムシは放置すると、樹液を吸って木を弱らせるだけでなく、その糞によりカビが発生し、すす病として葉にすすが付いたように黒くなりますので、発見次第対処しましょう。

ミノガ類も同様に春(5月~6月)に発生しやすいので、お薬を散布しましょう。カイガラムシやミノガ類には、ベニカXファインスプレーやスミチオンがおすすめです。

※お薬はなるべく一つのものを使い続けるよりも、違う成分を持つ薬と交互に使用することで、抵抗性が生まれにくく効果的です。

キンキャラの剪定

大きな庭園などは、専門の植木屋さんが綺麗にしてくれるかもしれませんが、お庭に1つあるぐらいや鉢植えとして楽しんでる場合は、わざわざ植木屋さんを呼ぶことは少ないと思います。

キンキャラは生長が遅いとは言え、そのままにしていると徐々に形が崩れます。葉も込み合い風通しが悪くなると、病害虫の発生につながりますので、剪定はとても重要です。

剪定時期は、12月~2月と7月~8月になります。

基本的には冬の12月~2月に、邪魔な太い枝や込み合った枝葉、内側に向かって伸びる枝葉、徒長枝(まっすぐ上に伸びる枝)を切ってあげましょう。

夏の7月~8月は、新芽が固くなり始めて、少し形を整えるくらいです。

キンキャラは枝葉が細かいため、短い剪定ハサミの方がやりやすいと思います。

太い枝を切った際は、枯れ込みを防ぐためにトップジンMペーストなど切り口に癒合剤を忘れずに塗ってあげましょう。

最後に

最後に

キンキャラ

いかがでしょうか。

キンキャラは、今まで和風色の強かったキャラボクに対して、コンパクトで洋風のお家にも合う低木です。

鉢植えにも使いやすいので、トピアリーとしても楽しめます。

また、挿し木でも増やせるので、

3月~4月に若い葉を切り、挿し木で増やして小さく仕立てて盆栽のように楽しんでも面白いと思います。

最後に、再度お伝えしますが、種や枝葉は間違っても食べることがないようにお願いいたします。

それでは、素敵な黄金色の新芽を楽しむキンキャラを植えて良きグリーンラウフを過ごしましょう。

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