こんにちは。
たなーです。
以前、
女性人気のお花でラナンキュラスを思い浮かべました。
と、お話ししたことがありましたが、
そのお話はコチラ。
「アネモネも可愛らしくて人気だよね」って、思ってたりもしてました(笑)。
そんなかわいいアネモネも、暑さ、多湿に弱いところがあるので、球根ですがお庭で植えっぱなしができなくて、一年草扱いされていることがほとんどです。
鉢植えでも、夏場は涼しくて雨の当たらない日陰においてあげるか、球根を掘り上げて保存するという方法を取っても、夏越しは難しいぐらいです。
アネモネってすごくかわいいけど、夏越しに毎年失敗してうまく育てられないのよね。。
たなーも、アネモネの夏越しに何回も失敗してます。。
「アネモネ難しいなぁ」と思ってました。
そこで、
植えっぱなしで毎年咲くアネモネ パブニナとは?
アネモネ パブニナは、アフリカ原産のアネモネを日本の気候でも合うように育てられた原種系アネモネです。
クリスマスローズや原種シクラメンで有名な横山直樹さんが10年以上育種されていて、いまだに花色が増えています。
開花期は3~5月の春です。
アネモネ パブニナ(パボニナとも言われます)は、東京の夏の高温にも耐え、北では北海道、南では九州でも育成に成功しています。
そのため、暑さ寒さに抜群に強いのが一番の特徴です。
また、一般的なアネモネよりも多湿に強いため、ガーデンアネモネとも言われ、庭植えにもおすすめです。
アネモネ パブニナの特徴
アネモネ パブニナの特徴は以下の6つです。
- 植えっぱなしでよく育つ
- 暑さ、多湿に強い
- 美しさ
- 同じ花色がない
- 球根が増えやすい
- 日陰でも育てやすい
それぞれ見ていきましょう。
1:植えっぱなしでよく育つ
一般的なアネモネの品種は暑さと多湿に弱い植物です。そのため、植えっぱなしだと梅雨の時期以降は暑さや蒸れによって、球根が土の中で腐ってしまいます。
しかしアネモネ パブニナは高温多湿に強いため、梅雨~夏の休眠期は腐りにくく植えっぱなしで育てやすい特徴があります。
2:暑さ、多湿に強い
一般的に、園芸店でよく見る「アネモネ ポルト」や「アネモネ デカン」などは地中海原産のアネモネを品種改良した園芸種であるため、暑さや多湿に弱い傾向があります。
しかし、パブニナは植えっぱなしができるほどに、じっくりと10年以上の年月をかけて育てられ日本の暑さと多湿環境に適応した原種系アネモネです。
3:美しさ
原種に非常に近い品種なので、最初の新葉の出方は硬め印象。そして、次々と肉厚な小さめのギザギザ葉が出てきてワイルドな草姿になります。
そんな中から、和紙のような柔らかい清楚な花をたくさん咲かせます。
花色の美しさは、原種系だからこそのニュアンスカラー。和紙のような花弁も相まって、非常に優しく可愛らしい、そして美しい花が特徴的です。
4:同じ花色がない
原産地での原種は赤色一色ですが、10年以上育種され花色が増えました。
いまだに新しい色合いが出ています。
同じ紫でも株によって薄いものもあれば、濃い色、ピンクに近い紫などもあり、それぞれに個性があるところがパブニナの魅力の一つです。
横山さんがプレミアムとして販売している選ばれた花色は、ほんとに美しい色をしています。
5:球根が増えやすい
植えっぱなしができるので、土の中で球根が育ちやすく、球根が増えていきます。
そのため、そのまま群植させてもよし、分球して(球根を分けること)株を増やしてもよしです。
6:日陰でも育てやすい
一般的なアネモネと比べ、耐陰性も強いので明るい日陰なら育ちます。
ただし日陰だと花がついても、あまり開かない(6~7割の開き方)ことが多いです。
アネモネ パブニナの育て方
アネモネ パブニナは植えっぱなしでよいほど育てやすい植物ですが、育て方のポイントがあります。ポイントを押さえて、美しい花を咲かせてください。
アネモネ パブニナの育て方|日当たり
アネモネ パブニナは、明るい日陰~日向でよく育ちます。
ベストな場所は、日当たりの良いお家の東側です。
西日は植物にとって日差しが強く、乾燥の原因になるので避けましょう。
明るい日陰でもよく育ちますが、暗いと花がつぼむので、花が完全に開花した姿は見れないかもしれません。
そのため、日陰の環境に植えている場合は、日当たりの場所に植えなおしましょう。鉢植えの場合は、移動させると安心です。
アネモネ パブニナの育て方|水やり
アネモネは乾燥気味を好む植物。パブニナも同様です。
鉢植えで育てている場合は、土が乾いたら鉢底から水が流れるくらいにたっぷりと水やりしてください。ただし、受け皿をしている場合は、水を溜めないように気を付けましょう。
受け皿の溜め水は根腐れの原因になるので、こまめに捨ててください。
地植えの場合は、植えつけ後に根付いたら、植えっぱなしで滅多に水やりの必要はありません。
夏場に葉が枯れて休眠期に入ったら、完全断水しましょう。
晩秋~冬になると土の中から新芽が出てきます。そのタイミングで、再度水やりをしてください。
鉢植えで、水やりのタイミングがわからない場合は、サスティーがおすすめ。パッと一目で水やりサインがわかります。
アネモネ パブニナの育て方|用土
アネモネは乾燥気味を好みますので、水はけのよい土に植えてあげましょう。
有機質がたくさん入った水持ちのよい土よりも、観葉植物の土や山野草の土などの水はけのよい土がおすすめです。
お庭の土が水持ちがよすぎる場合は、小粒の軽石やベラボンなどを土に混ぜて植えてあげましょう。
ベラボンって何だろう?という方はこちらを参考に。
アネモネ パブニナの育て方|肥料
アネモネ パブニナは、あまり肥料を必要としません。
冬が終わり始めたくらいの新芽が出てくるときに1回緩効性肥料を、花終わり後に葉が枯れる間までに、球根が育つようにカリ分が多い肥料や置き肥を与えましょう。
新芽が出るときにおすすめの肥料はこちら。
カリ分の多い液肥としておすすめは、こちら。
球根植物は、花終わり後から葉が枯れる休眠前までの肥料が重要になります。
球根をしっかり育てられるかによって翌年の花付きが変わりますので、きちんと与えてあげましょう。
もし花をたくさん咲かせたい方は、日当たりの良い環境であれば、開花時期の3~5月に2週間に1度のペースで、薄めた液肥を与えてみてもよいでしょう。ただし、肥料の与えすぎは球根を傷める原因にもなるので、注意してください。
アネモネ パブニナの気を付けるべき病害虫
アネモネ パブニナには病害虫がほとんど付きません。
強いて言えば、「アブラムシ」と「うどん粉病」です。
アブラムシ
アネモネ パブニナには、花芽がつく3月~5月の時期にアブラムシが付きやすいです。日当たりや風通しが悪い環境では、アブラムシは付きやすくなってしまうので注意してください。
アブラムシは、植物を弱らせるだけでなくウイルス病を媒介するので、見つけ次第取り除くことが重要です。1匹や2匹であれば、簡単に取り除けますが、大量に発生している場合は殺虫剤を使いましょう。
うどん粉病
うどんこ病とは、うどんの白い粉のように見えるカビの一種です。葉や茎の一部が白い粉にまみれたように見えます。
水やりを頭からやったり、湿度が高く風通しが悪かったりした場合に発生しやすいです。枯れた葉や落ちている花びらが濡れても発生しやすいので注意してください。
そのため、枯れた葉や花終わりなどは取り除く手入れをしてあげておくことで発生予防になります。
見つけたときは、市販のうどん粉病のお薬で対応しましょう。うどんこ病も先ほど紹介したベニカXスプレーが効果的です。
アネモネ パブニナの増やし方
アネモネ パブニナの増やし方は、大きくなった球根を割って増やします。
地上部の葉や茎がすべて枯れて休眠期になったタイミングで、球根を掘り出してナイフやハサミで2分割にしてください。切り口の断面から病原菌が入らないように癒合剤を塗ります。
癒合剤が乾いたら、それぞれ鉢に植えなおしておくと、晩秋~冬にかけて新芽が出てきます。そのまま鉢植えで育てたり、地植えしたりして楽しんでください。
注意点として、アネモネ パブニナの球根を細かく分割しすぎると、新芽が出ずにそのまま枯れることもあります。球根の大きさにもよりますが、2分割程度がおすすめです。
アネモネ パブニナの販売先
アネモネ パブニナは、早春の2月から4月に園芸店で販売されることが多いです。2月の時期は花が咲いていないため、花を確認することができません。
もし花を見て選びたい場合は、3月はじめに園芸店に訪れるとよいでしょう。しかし、アネモネ パブニナは、まだまだ流通量が少ない植物。
さらに、可愛らしい花でもあるので人気が高く、入荷してもすぐに売れてしまって手に入らないことも。
もし園芸店で手に入らない場合は、インターネット通販を利用するのがおすすめです。
アネモネ パブニナの生みの親である横山園芸さんはBASEもしているため、BASEから購入も可能です。
または、楽天やアマゾンなどを利用して購入するのもよいかもしれません。
切り花としてもおすすめ
アネモネは切り花としても人気の花です。
もちろんアネモネ パブニナも切り花として、非常に花持ちが良い花です。
和紙のような優しい色合いと柔らかい質感を切り花として、室内でぜひ楽しんでください。色とりどりのアネモネ パブニナの花を花瓶に生けるとニュアンスカラーで統一できます。
ぜひおしゃれな花飾りとして楽しんでください。
最後に
いかがでしょうか。
植えっぱなしでOKなアネモネ パブニナのご紹介でした。
私もこのアネモネ パブニナを4年ほど鉢植えで育てていて、株分けもして2鉢で楽しんでいます。
かわいい✨
パブニナ pic.twitter.com/gg0YrkPZoQ
— たなー|植物ブロガー&ライター (@tana_3930) April 9, 2024
正直、肥料もやらなくてもよく育つぐらい強くて驚いています。
花色はいろいろありますが、
やはり原種が赤色なので、赤系統の色合いが特に育ちやすいです。
まだまだ、一般のホームセンターの園芸コーナーではなかなか見当たらない品種で、ガーデンセンターなど専門店やネットで春頃に手に入れることができますよ。
通常のアネモネと比べ、金額的には割高ですが、
宿根草(しゅっこんそう)のように、植えっぱなしで毎年咲き、分球で増やせる点などを踏まえれば買って損はない植物だと思います。
何より、その花色に感動しますよ。
アネモネはギリシャ語で風という意味で、パブニナはクジャクのようなという意味です。
風で揺らいだ美しいクジャクの羽から名付けられたのでしょうか。
そんな風に考えると、より愛着がわいて面白いですね。
ぜひ、お気に入りの花色を見つけて、鉢植えやお庭で毎年可愛いアネモネ パブニナを楽しんでください。
アネモネ パブニナは球根では販売されていませんので、苗で手に入れる必要があり、出回る数や時期が限られています。ネット販売でも春の時期しか出回りませんので、そのタイミングで手に入れましょう。
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