こんにちは。
たなーです。
春の花として有名な桜は、多くの方に人気のある花木。その桜よりも少し早い時期に咲く梅も、多くの方に愛されて人気があります。
そのため、梅を鉢植えや地植えで育てている方も多いのでないでしょうか。
たなーの実家も梅を植えています。
花梅を買って育てているけど、あんまり花が咲かないのよね。。。どうして??
私は実梅だけど、、花が咲かないの。。。なんでかしら?
梅は可愛い花や実が特徴です。
しかし、その花や実を楽しむために購入して育てているのにかかわらず、花が咲かないと悲しいですよね。
この記事を読むことで以下のことがわかります。
梅の花が咲かない理由は剪定
梅の花が咲かない、または梅の花つきがよくない理由は以下の4点。
- 剪定
- 幼木
- 土が踏み固められて根が張れない
- 肥料不足
梅の花が咲かない、または花付きがよくない理由は環境条件が悪く成長がうまくできないためです。花が咲かない主な理由は上記4点ですが、特に剪定が関係しています。
土が踏み固められて花が咲かないというのは、梅の花が観光地である場所に見られる現象です。そのため、ご自宅や鉢植えで見られる現象ではありません。
幼木は年数が経てば花が自然と咲き始めます。
梅の花は肥料不足であっても花が咲かないということは少なく、肥料を与えたからと言って劇的に花がたくさん咲くわけではありません。
お家で梅の花が咲かない、または花つきがよくないのは、剪定の仕方や選定時期を間違っている可能性が高いです。
梅の花が咲かないな。。
梅の花つきがよくないな。。。
と思ったら、剪定を見直してみることが重要です。
梅の剪定時期
梅の剪定時期は、以下の3回。
- 開花後の春3~4月頃
- 夏の7~8月頃
- 冬の11~1月頃
梅の花が咲かない、または花つきがよくない理由は剪定をどの時期にどのように行ったかがポイントです。「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と言いますが、常に梅の枝を剪定していては花が咲きません。
今年伸びた枝に、来年に咲く花芽がいつできるのかを考えて、剪定時期や剪定の強さなどを決めることが重要です。
なんか難しいんだけど。。。。
ここだけ聞くと難しく思っちゃいますが、上記の3季節に剪定することを念頭に置いておくと安心です。あまり難しく考えなくて大丈夫ですよ。
3季節ごとの剪定の仕方について詳しく解説します。
梅の剪定の仕方
梅の剪定には、以下の3種類の剪定があります。
- 花後剪定
- 夏剪定
- 冬剪定
それぞれ詳しく見ていきましょう。剪定は「梅の花が咲かない」ことに深く関係するので、注意して行ってください。
花後剪定
花後剪定は、開花後の3~4月頃に行う剪定です。花後剪定は冬季剪定で切り落とし損なった長い枝や徒長枝を切る程度にとどめます。
3つの剪定時期の中では最も簡単な剪定であり、冬季剪定がしっかりしていれば花後剪定は必要ない場合もあります。なぜなら、梅は2~3月の開花後に花芽と葉芽を付ける準備をするためです。
この花芽は来年の花であり、葉芽は来年に伸びる新芽になります。開花後に枝を切りすぎると、翌年の花芽や葉芽が付く枝がなくなり枝を伸ばすことから始めなければなりません。
枝を伸ばすことに栄養を使い、来年の花芽を付けられず葉芽ばかりになってしまうことが花が咲かない理由になるので注意してください。
とはいえ、冬季剪定をしていなかったり徒長枝を残していたりすると成長に悪影響です。花後剪定は、切りすぎに注意して徒長枝を剪定する程度にするとよいでしょう。
夏剪定
夏剪定は7~8月頃に行う剪定です。夏剪定は、日当たりや風通しをよくする間引き剪定のことを言います。
夏は梅の枝葉が生い茂る時期です。この時期に、不要な枝を切り日光や風が幹の中へ通るように剪定します。
日当たりをよくして、十分な栄養を必要な枝に届けることが目的です。また、風通しをよくすることは病害虫予防にもなります。
夏剪定では、枯れた枝や重なり合った枝葉を切って日当たりと風通しをよくすることを優先してください。すべての枝を切ると、せっかくできてきた花芽をすべて剪定することになるので注意しましょう。
梅は7~8月に翌年の花芽葉芽の数が決まり、10月頃からふくらみ始めます。夏剪定ですべての枝を切ると、翌年花が咲かなくなるので気を付けてください。
冬剪定
冬剪定は11~1月の落葉期に行う剪定のことです。冬剪定は、梅を大きくしたいか小さく維持したいかで剪定の仕方が変わります。
また日当たりや栄養を届けるためだけでなく、花付き実付き具合を調節する目的でも剪定が可能です。梅を大きく育てたい場合は、伸びた枝の先端から1/5~1/4を剪定。
小さく維持したい場合は、伸びた枝の先端から2/3剪定してください。ただし冬剪定の過度な剪定は、せっかくできた花芽を減らすことになります。
花芽は丸く大きく、葉芽は尖って小さいので外見から区別しやすいです。そのため、冬剪定を行うときは必ず花芽が残るようにバランスよく剪定しましょう。
冬剪定は、少なからず花芽を切り落としてしまう作業です。花がもったいないと剪定しなかったら、春の樹形が崩れて健康的な株になりません。
冬剪定は梅を美しく育てるためにも必ず行ってください。
大きな梅を急に小さくしたい場合は、冬の生育が緩慢な時期に強剪定するしかありません。この場合は、枝や幹を深く切る必要があるので翌年の花は期待できないので注意しましょう。
剪定する枝は9種類
剪定の仕方がわかったら、どの枝を剪定すればよいのか迷うと思います。どの剪定時期であっても、基本的には剪定する枝は以下の9種類です。
- 枯れ枝
- 内側に伸びる枝(戻り枝)
- 幹の根元から伸びる枝(ひこばえ)
- 真上に伸びる枝(立ち枝)
- 他の枝より異常に成長が早い枝(徒長枝)
- 同じ方向に伸びて平行になっている枝(平行枝)
- 他の枝と交差している枝(交差枝)
- 1か所から3本以上の枝が出ている枝(車枝)
- 古枝
え。。。こんなにあるの。。
たくさんあるように思いますが、風通しや日当たりがよくなるように剪定すると、自然と上記の枝を切っているので安心してください。
ただし上記の剪定する枝で、徒長枝と古枝は意識して必ず剪定しましょう。多くの樹木で徒長枝は、樹形を壊す原因になります。
さらに、枝として成熟していないので花芽葉芽も付きにくい特徴。徒長枝は勢いがよいため、伸びるとうれしく思うかもしれませんが、成長のバランスが崩れるので剪定してください。
梅は古い枝には花芽を付けない性質があります。そのため、剪定せずに古い枝ばかりになると花が咲かない、または花つきがよくない原因に。
花を咲かせるためにも、古い枝は積極的に剪定して新しい枝を芽吹かせるようにすることが重要です。
剪定に必要な道具を紹介
梅の剪定には、ハサミやノコギリなどが必要です。特に太い枝を切る場合は専用の剪定バサミや剪定ノコギリがあると便利でしょう。
梅の剪定に必要な道具を紹介します。
剪定バサミ
安全のためのロック機能が付いており、錆びにくいフッ素加工の枝切剪定バサミです。植木等の剪定に活躍するので、庭仕事には欠かせませんね。
剪定ノコギリ
替え刃式の折りたたみ剪定ノコギリです。折りたためて小さく安全に持ち運びができます。ステンレスなので錆びにくいのもうれしいですね。ハサミで切れない枝はノコギリを利用しましょう。
高枝切りバサミ
高い位置の枝を剪定するのに便利な高枝切りバサミ。女性でも扱いやすい軽量タイプは特に重宝します。高枝切りバサミは伸ばすほど負荷がかかるので、女性には軽いものが特におすすめです。
脚立
脚立は園芸店やホームセンターでも購入可能なので、安定性のあるしっかりしたものを使うことが重要です。ホームセンターで購入して持ち帰りに苦労する場合は、インターネット購入でご自宅まで送ってもらうと簡単です。
癒合剤
剪定した後は、断面から病原菌が侵入しないように癒合剤を塗ってください。特に太い枝ほど重要な作業です。トップジンMペーストは殺菌剤効果もあるのでおすすめ。
園芸用手袋
剪定バサミやノコギリは手に当たったり落としたり危険です。滑り止めのあるワークグローブがおすすめ。エフィルスさんの農作業着は女性からの支持が高く、女性に使いやすい設計をしています。
農作業女子に人気のエフィルスさんについてはこちら。
梅の剪定は専門業者に任せるのもあり
鉢植えであれば楽しみながらできる剪定も、庭に植えている大きな梅では大変な作業です。他にも剪定しなければならない庭木があるほど、丁寧な剪定には時間と労力がかかります。
そんな場合は下記のような剪定のプロに相談しましょう。
剪定110番
実績多数!庭木一本からのご依頼も可能【剪定110番】お庭マスター
お庭マスターお庭の剪定に迷ったら、プロに一度相談して見積もりを取ってもらうことをお勧めします。特に梅の剪定など剪定料金がわからない場合は複数から見積もりを取ることが重要です。
梅の花が咲かない方からよくある質問
梅の花が咲かない方からよくある質問をまとめてみました。
- 花芽と葉芽の見分け方は?
- 梅の木に蕾がつかないのはなぜですか?
- 梅の盆栽の花が少ないのも剪定が理由?
それぞれ答えていきたいと思います。
花芽と葉芽の見分け方は?
見分け方は、芽の形です。花芽は丸い形に対して、葉芽は細長い形をしています。
9月~10月にかけて、芽が大きくなってくると花芽は蕾としてはっきりした形になるので、より見分けるのが簡単になるはずです。
余談ではありますが、1か所に1芽であれば葉芽。2芽であれば、花芽と葉芽。3芽であれば、葉芽1つと花芽2つと言われています。本当かどうかは梅の花が咲いた時にわかるので、ぜひ確認してみてください。
梅の木に蕾が付かないのはなぜですか?
「花後剪定」「夏剪定」で枝を切りすぎているためです。
花後剪定は3~4月に行いますが、剪定のポイントは長く伸びている徒長枝を切る程度。すべての枝を短く切ると、来年の花芽の準備ができません。
結果的に花が咲かなくなります。また、7~8月に行う夏剪定は、日当たりや風通しを良くするために行う間引き剪定です。
夏剪定でも剪定しすぎると、ぜっかく付き始めていた花芽をsyべ手切り落とすことになります。込み合った不要な枝を切る程度に収めてください。
梅の花の盆栽の花が少ないのも剪定が理由?
一概には剪定が理由だとは言えませんが、花が少ないのは、「花後剪定」「夏剪定」「冬剪定」のいずれかで剪定のし過ぎが考えられます。
盆栽は、株を大きくしないために日頃から剪定を繰り返す必要があるため、芽を確認せずに深く切ると花芽を切り落としてしまう可能性が高いです。
注意して剪定してください。
まとめ
最後に
いかがでしょうか。
梅の花が咲かない、または花つきがよくない原因が剪定にあることについてお話しさせていただきました。
「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という言葉はよく聞きますが、桜も梅も剪定時期や剪定の仕方が重要です。「梅の花が咲かない」と悩まないためにも剪定はしっかり行いましょう。
剪定しなかったらどうなる?
という質問がよくありますが、枝葉が茂りすぎて樹形が崩れたり成長に悪影響だったり、病害虫が大発生したりするので気を付けてください。剪定しなかったからと言って、すぐに花が咲かなくなることはありません。
しかし数年剪定しないままでは、いずれ花が咲かなくなるでしょう。ぜひ、素敵な梅を楽しむために剪定にチャレンジしてみてください。
剪定が大変な時は無理せずプロに依頼することも重要です。
最後にたなーおすすめの梅をご紹介します。
ピンクや白の花が咲き分かれる人気の花梅「思いのまま」。枝のない苗木の場合は、まず枝を伸ばすことが重要なので剪定はほどほどにして、しっかり新しい枝を伸ばすように育ててください。
花香実は1本でも実がなりやすい実梅です。さらに花粉量が多いので南高梅や豊後梅などの受粉樹にも最適。
こちらの南高梅は安心の3年生苗。植えて翌春には大きく育ってくれます。南高梅は梅干しなどに人気の品種です。
それでは、梅の剪定をして良きグリーンライフを過ごしましょう。
桜の育て方が気になる方はこちらも参考にしてね。
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