こんにちは。
たなーです。
春に豪華に咲くクンシラン。葉も万年青(オモト)のように楽しめる美しい植物です。
ランという名前がついていますが、蘭とは関係なくヒガンバナ科の多年草になります。
そんなクンシランを育てていると、
花が咲かないんだけど。。。?
毎年、暖かい場所に置いて冬越しさせてるのに。。花首が伸びないで根元で咲いたり咲かなかったりするんだけど。。?
と、クンシランの花が咲かないことに不思議に思う方もいるかもしれません。
そこで、
この記事を読むことで以下のことがわかります。
それでは、順を追ってお話しします。
クンシランの特徴
原産地 | 南アフリカ |
日当たり | 明るい環境 |
温度 | 最低5℃以上 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | やや強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いたら 秋冬:土表面が乾いてから |
肥料 | 緩効性肥料・液肥 |
開花期 | 3~5月 |
剪定時期 | 4~11月 |
クンシランは、南アフリカ原産のヒガンバナ科の多年草。森林の半日陰の環境に自生しています。
そのため、日本の強い日差しや多湿環境、寒さを苦手としており、夏の日差しや西日で葉焼けしたり梅雨や水のやりすぎで根腐れしたりすることが多いので注意が必要です。
さて、クンシランの特徴が簡単にわかったところで「花が咲かない」の原因と対策、育て方について紹介します。
クンシランの花が咲かない4つの原因とその対策
クンシランの花が咲かない原因は以下の4つ。
- 日当たり不足
- 寒さ不足
- 根詰まり
- 水のやりすぎ
それぞれの原因を見ると、
原産地では半日陰なんだから、育て方は暗くても大丈夫だったんじゃないの?
寒さに弱い植物なのに、寒さ不足ってなに?
と、疑問に思うかもしれません。
それぞれ順を追ってお話ししますね。
1:日当たり不足
クンシランは葉焼けしやすいので、基本的に直射日光の当たらない明るい場所で育てます。しかし、あまりにも暗い環境では花芽が付かないことも。
葉焼けを気にして遮光し過ぎに注意してください。一年を通して西日には気を付けつつ、夏は日陰に移動したり50%ほどの遮光したりしましょう。
春や秋は、西日のみ避ける環境でしっかり日当たりのよい場所で管理することが大事です。葉の状況を見て、春秋の日差しが強ければ20~30%と遮光するなどの対応もすると綺麗に育ちます。
また、窓際で育てる場合は一方向からの日当たりになるので、定期的に鉢を回してください。満遍なく光に当てることで、まとまりのよい株姿になりますよ。
2:寒さ不足
クンシランは寒さに弱い植物です。最低温度5℃以上をキープして育てる必要があります。
そのため、多くの方が室内の暖かい場所に移動して冬越しさせることでしょう。しかし、この時の冬越しの温度に気を付けなければなりません。
クンシランは5~10℃の低温を60日ほど経験することで、花首が伸びて綺麗に咲きます。
室内の10℃以上の環境で冬越しさせた場合は、花芽が付いたとしても花首が伸びず株元で小さく花が咲いたり、咲かなかったりします。
九州などの温暖な地域では、5℃以下にならない限り霜雪や寒風が当たらない軒下などで冬越しさせてください。
最低温度が5℃以下になる環境では屋内に移動させますが、暖房の影響がなく10℃以上にならない場所で冬越しさせることが重要なポイントです。
クンシランを大事に思うばかりに、屋内の暖かい環境で寒さを経験することなく冬越しさせると綺麗に花が咲かない原因になるので注意しましょう。
3:根詰まり
全ての植物において、根詰まりは生育に悪影響を及ぼし花が咲かない原因になります。それはクンシランも同様です。
何年も植え替えしてないと、鉢の中は根詰まりしていることでしょう。鉢底から根が出ていたり、水やり後の土の吸水が悪かったりする場合も根詰まりしている可能性があるので注意します。
鉢の大きさにも左右されますが、必要に応じて植え替えや株分けをしてください。植え替えや株分けは、開花後の4~5月の生育期に行います。
植え替えは黒ずんだりスカスカになったり、傷んだりしている根を切り取り植え替えましょう。
クンシランは水はけのよい土を好みますが、初心者の方には専用の土を使うことをおすすめします。
花ごころさんのクンシランの土は、水はけがとてもよく根腐れ防止としてゼオライトも含まれているので使いやすいです。
4:水のやりすぎ
水のやりすぎは根腐れの原因になります。根腐れを引き起こすと、生育が悪くなり花が咲かないどころか枯れる恐れも。
水はけの悪い土で植え付け、常に水が濡れている状態は危険です。基本的に表面の土が乾いたら水をたっぷり与えますが、受け皿に溜まった水はこまめに捨ててください。
受け皿に水が溜まっている状態も、根腐れの原因になります。水やりに対しては与えすぎ以外にも、与え方にも注意が必要です。
クンシランの葉は根元から左右対称に葉が出てくるので、真上から水やりすると水が中心部に溜まります。
葉の中心部に水を溜めたままにしておくと、軟腐病(なんぷびょう:柔らかく腐る病気)などの原因に。水やりは、葉にかからないように与えてください。
クンシランの開花は葉の枚数が関係している
クンシランは葉の枚数によって、ある程度開花の予測が可能です。7~8月前の時点で、葉の枚数が16枚ほどある(品種によって差がある)と花芽が付きます。
葉の枚数が20枚あれば、2つ目の花芽が付く可能性も。
クンシランは春~夏の生育期に葉を出します。このタイミングでしっかりと葉を増やすことが、翌年に開花させるために重要なポイントです。
1枚でも多く葉の枚数が増えるような育て方をしましょう。
え、でも、葉の枚数多いのに花が咲かなかったんだけど。。。?
という方は、
冬の低温を経験していないか、低温を経験した日数が少ない可能性があります。葉の枚数が十分だとしても、冬に暖かすぎる環境で冬越しさせないように気を付けてくださいね。
クンシランの花が咲かない方からよくある質問
クンシランの花が咲かない方からよくある質問をまとめてみました。
- クンシランの花芽はいつ頃出ますか?
- クンシランを開花させるためにはどうしたらいい?
それぞれ解説します。
クンシランの花芽はいつ頃出ますか?
クンシランは2~3月頃に花芽を付けます。
直射日光の当たらない明るい場所で、5~10℃の低温に当てながら育てることがポイントです。12月以降に60日間ほど低温に当てて育てることで、2~3月に花芽が付きます。
暖房が付いた暖かい部屋に置くと、花芽が付かない可能性が高いので気を付けてください。
クンシランを開花させるためにはどうしたらいい?
咲かない原因でも紹介した、「日当たり不足」「寒さ不足」「根詰まり」「水のやりすぎ」に注意して育てれば、開花します。
もし蕾が付くけど花が咲かない場合は、長年育てていて根詰まりしていたり、花芽が付いた状態で、株の上から水やりして花芽や株元の葉に水が溜まり腐ったりしているのかもしれません。
育て方を見直して、ぜひ大事に育ててみてください。
まとめ
最後に
いかがでしょうか。春に咲くクンシランの花が咲かない原因と対策、育て方についてお話しさせていただきました。
たなーの実家にも玄関先にクンシランが青々と茂っています。
「花が咲かない」と悩んでいる方は、クンシランの冬越しが原因の1つになっていることに驚いた方も多いのではないでしょうか。
5℃以下の低温には気を付けなければいけませんが、暖房が効いている部屋では冬越ししないように気を付けてくださいね。
クンシランはミニアータ系と呼ばれる花が横~上向きに咲く品種が一般的です。しかし、花が下向きに咲くノビリスなどの原種系などもあります。
このノビリスは12~1月と冬に咲くクンシランです。クンシランをはじめとして南アフリカ原産の植物は、とても育てやすく面白いので楽しんでみてください。
育て方が簡単な南アフリカの植物に興味がある方はこちらのお店がおすすめです。
それでは、クンシランの「花が咲かない」を解決して良きグリーンライフを過ごしましょう。
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