【プリムラ】種類と原種についての特徴を人気品種を交えて紹介します

【プリムラ】種類と原種についての特徴を人気品種を交えて紹介します
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こんにちは。

たなーです。

 

 

暑い夏が終わり涼しくなると、ガーデニングが楽しい季節ですね。

秋のガーデニングは、冬や春のことを考えて寒さに強い植物を花壇や鉢に植える方が多いことでしょう。

 

しかし、冬~春にかけて花壇や鉢を彩ってくれる鮮やかな花の種類は多くはありません。

そこで紹介したいのがプリムラ。

プリムラには花の種類が豊富で、姿かたちも多種多様です。

 

同じプリムラなのに、種類の違う花を植えているような印象になります。

花壇だけでなく鉢花として楽しめるため、人気がある花です。

 

そこで、

今回は、プリムラの5つの種類と原種の特徴についてお話ししたいと思います。

この記事を読むことで以下のことがわかります。

プリムラの種類
5つの種類の特徴と人気品種
原種の人気品種

それでは、順を追ってお話しします。

プリムラの種類について

プリムラの種類について

日本で多く販売されているプリムラ類は、大まかに以下の5つの種類に分けられます。

  1. プリムラ・ジュリアン
  2. プリムラ・ポリアンサ
  3. プリムラ・マラコイデス
  4. プリムラ・シネンシス
  5. プリムラ・オブコニカ

ジュリアンとポリアンサはヨーロッパ地域の原種をもとに育成されている2種類。

さらに、アジア原産のアウガンサス亜属であるマラコイデス、シネンシス、オブコニカの3種類です。

 

それでは、種類の特徴と人気品種についてご紹介します。

プリムラ・ジュリアン

プリムラ・ジュリアン

プリムラ・ジュリアンの種類は、コーカサス原産の極矮性のジュリエとポリアンサ系との交配で生まれました。

草姿は根元から多くの花茎を伸ばして、先端に花を咲かせるアコーリスタイプ

 

ジュリエは赤紫の花を咲かせ、花の大きさは約3㎝で花弁の先端が切れ込むのが特徴。

そんなジュリエとポリアンサの種類が掛け合わさることで、ジュリアンはコンパクトで花色や花形も豊富になっています。

そのコンパクトさは寄せ植えを楽しむ方に非常に人気です。

 

人気の秘密は、コンパクトさだけではありません。

花形の種類が非常に多く、以下のように様々。

  • 一重咲き
  • 八重咲き
  • バラ咲き
  • フリル咲き
  • サクラ咲き

ジュリアンだけでも、花の形を存分に楽しめるのも多くのガーデニング好きな方に人気の理由でしょう。

 

ジュリアンは、他プリムラに比べ早咲きのものが多く、9月下旬頃から開花するものもあるので一足早くプリムラを楽しみたい方におすすめです。

 

それでは人気の品種をご紹介。

プリムラ・ジュリアン:マスカットのジュレ

たなー
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淡い緑~黄色の中間色のフリル咲きプリムラ・ジュリアンです。その早春を思わせる色合いは寄せ植えの色合わせの幅が広がること間違いなし。可愛らしいフリル咲きなので1苗だけでも楽しめます。

プリムラ・ジュリアン:あずき色の恋

たなー
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シックな大人色の八重フリル咲きプリムラ・ジュリアンです。シックでありながら花弁の白縁が華やかさを演出しています。寒い冬には暖色系のプリムラは欠かせませんね。

プリムラ・ジュリアン:ブルーベリーのムース

たなー
たなー

人気のバラ咲きジュリアン。蕾が白から淡紫に変化していく様は、うっとりするほど美しいです。淡い紫は寄せ植えに使いやすいのでおすすめ。可愛い系なら、ピンク・白・淡紫の3色でOKだよ。

プリムラ・ポリアンサ

プリムラ・ポリアンサ

草姿はアコーリスタイプ以外にも、ポリアンサタイプのものもあるのが特徴

ポリアンサタイプとは、株元から太い茎を伸ばして、その先端に花をいくつも付けて開花するプリムラのことを言います。

 

ポリアンサは多くの品種改良を繰り返し行われながら、現在の品種があります。

育種に使用されているのは以下の3つの原種です。

  1. プリムラ・エラチオール
  2. プリムラ・ベリス
  3. プリムラ・ブルガリス

ポリアンサの花は大きく、花弁に厚みがあり花持ちがよいという特徴があります。

ジュリアンほどではないですが、色幅も広く一重咲きのほかに八重咲きやフリル咲きもあり人気のプリムラです。

 

それでは、ポリアンサの人気の品種をご紹介。

プリムラ・ポリアンサ:ロココ姫

たなー
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フリンジ咲きのプリムラ・ポリアンサ ロココ姫。ロココ姫には赤やオレンジ、ピンク、ホワイトピンクなど様々な色があります。花色によってフリンジの強さが多少変わりますが、いずれもお姫様のドレスのように美しい姿を楽しめるでしょう。

プリムラ・ポリアンサ:ゼブラブルー

たなー
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青いラインが特徴的なゼブラブルー。かなり個性的な花で人気があります。寄せ植え初心者にとっては合わせにくい種類かもしれません。しかし、一鉢でも見劣りしないほどの印象があります。

プリムラポリアンサ:センセーション

たなー
たなー

ゼブラブルー同様に、花弁にラインが入るセンセーション。ゼブラブルーよりも濃く入るラインや白地の花弁だけでないところに違いがあります。こちらも寄せ植え上級者向きのプリムラですが、1苗の美しさには驚くことでしょう。

プリムラ・マラコイデス

プリムラ・マラコイデス

中国原産のマラコイデスは、和名では「ケショウザクラ」と呼ばれ、萼(がく)や葉の裏などに白い粉を付けます

花はポリアンサに比べると小さく、多数の花を冬から春にかけて花茎に段々と咲かせる特徴です。

 

耐暑性はなく、暑くて湿気の多い日本の夏は非常に苦手としています。

そのため、基本的には一年草として扱い、翌年も楽しみたい場合は種を採取してください。

マラコイデスは、他プリムラのように耐寒性がないですが、品種改良が進み寒さに強い品種も生まれています。

 

さて、気になる人気の品種はこちら。

プリムラ・マラコイデス:うぐいす

たなー
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うぐいすは、通常のプリムラ・マラコイデスよりも耐寒性のあるプリムラです。レッド以外には、ホワイトやローズなどの色があります。

プリムラ・マラコイデス:ウィンティー

たなー
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とても涼しげな色のウインティーライムグリーン。ほかにもピーチやローズ、八重咲きタイプなど種類が増えているシリーズです。寄せ植えも素敵ですが、1株であふれんばかりのサイズ感になる魅力もあります。詳しくは下記のリンクをチェックしてくださいね。

プリムラ・マラコイデス:メローシャワー

たなー
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半八重咲き品種のプリムラ・マラコイデス。花が可愛いのはもちろんですが、葉からメロンの香りがほのかにすることに驚き。見て触って香って楽しみましょう。

プリムラ・シネンシス

 
 
 
 
 
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中国原産のシネンシスは、冬の寒さ夏の暑さにも強く育てやすい点から人気のあるプリムラの種類です。

さらに、緑葉の裏側は銅葉となっており、白花とのコントラストが特徴的

茎が他のプリムラと違ってワサビのように太くなるところにも注目すると、さらに観賞を楽しめるでしょう。

 

プリムラ・シネンシス

たなー
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花と葉とのコントラストが美しいシネンシス。サクラの形をした花が可愛らしさを引き立てています。育てやすいため初心者におすすめのプリムラです。

雲南サクラソウ

たなー
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シネンシスではありませんが、中国雲南省原産の雲南サクラソウをご紹介。葉姿はシネンシスに似ていますが、性質はマラコイデスに近いです。そのため、夏越しは難しいですが、寒さには強い特徴があります。ピンク色の花弁が可愛らしく人気のある種類です。

プリムラ・オブコニカ

プリムラ・オブコニカ

オブコニカは、日本では「トキワザクラ」とも呼ばれるやや大型のプリムラ

アプリコットやピンク、ホワイトパープルなど淡い色が特徴の可愛らしい種類です。

 

その色合いから人気のあるプリムラですが、オブコニカは葉や花からプリミンというアルカロイドを分泌します。

これに触れると人によっては肌がかぶれることがあるので、十分に気を付けてください。

肌が弱い方は軍手をして、植えたり手入れしたりすると安全でしょう。

 

最近ではプリミンを含まないプリミンフリーの品種も多く開発されています

プリムラ・オブコニカ:タッチミー

たなー
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淡い青紫色が特徴のタッチミーのブルー。このオブコニカはオランダで開発されており、プリミンを含まない品種です。そのため、肌がかぶれる心配もありません。ブルー以外にもオレンジやマゼンダなどがあります。

プリムラ・オブコニカ:プリカント

たなー
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オブコニカには珍しいアンティーク調のプリカント。タッチミーと同じくオランダが開発しており、プリミンフリーの品種です。シックな雰囲気を持ち、寄せ植えでも活躍します。

プリムラの原種

プリムラの原種

プリムラは日本のサクラソウも含めて、仲間が非常に多く世界中に自生しています。

また、園芸品種としてもなじみ深く、オーリキュラなどはサクラソウ同様に数多くの園芸品種が育種されているのが現状です。

そんな奥深いプリムラの原種を一部紹介したいと思います。

クリンソウ

たなー
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日本の固有種。プリムラ・ジャポニカとも呼ばれます。やや大型で湿地に生える性質です。

プリムラ・ベリス

たなー
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ヨーロッパ原産のプリムラ。香りのある美しい黄花を楽しめます。野草のような自然味溢れる姿が特徴的です。

プリムラ・ブルガリス

たなー
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ヨーロッパ原産。芳香のある淡黄色の花が特徴です。英名のプリムローズはこの原種を指しているとも言われているプリムラになります。

プリムラ・ロゼア

たなー
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ヒマラヤやカシミールなどの原産種。原産地がヒマラヤを含むことからヒマラヤ桜草とも呼ばれます。山脈や山岳に自生しているため、暖地での栽培は難しいでしょう。

プリムラ・ビアリー

たなー
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中国雲南省原産種。日本では和名でホザキサクラソウとも呼ばれることがあります。耐寒性が非常に強く寒冷地での栽培向き。花が非常におしゃれでイングリッシュガーデンにもおすすめのプリムラです。

プリムラ・マルギナータ

たなー
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ヨーロッパ原産。灰緑色の葉が特徴です。一鉢で山野草のように楽しむプリムラ。斑入り葉やピンクの花もあり非常に可愛らしいにもかかわらず、比較的育てやすい性質を持っています。

まとめ

まとめ

 

プリムラの種類は、大まかに「ジュリアン」「ポリアンサ」「マラコイデス」「シネンシス」「オブコニカ」の5つの分けられます。
ジュリアンは原種のジュリエとポリアンサ系との交配で生まれており、豊富な花の色と形、コンパクトさが特徴。
ポリアンサは原種であるエラチオール・ベリス・ブルガリスが育種のベースとなり生まれています。ジュリアンより大きめの花と株姿が特徴的です。
マラコイデスは中国原産で花茎に対して段々に咲く姿が印象的。香りのある種類もあり人気があります。
シネンシスも中国原産。葉の緑と銅色、白い花のコントラストが美しく暑さ寒さにも強いので初心者にもおすすめ。
オブコニカは淡い色合いが人気のプリムラ。ただし、肌がかぶれる恐れのあるプリミンには注意して育てる必要があり、心配な場合はプリミンフリーな品種を選ぶことが重要。

最後に

最後に

 

いかがでしょうか。

これからの季節に活躍するプリムラの種類を紹介させていただきました。

 

園芸店時代は、プリムラのバラ咲きジュリアンの美しさに驚いていたタナーです。

鮮やかな色も的ですが、淡い色も充実しているプリムラは多くのガーデナーや寄せ植えを楽しむ方にも満足していただける植物だと思います。

 

園芸品種だけでなく原種にも独特の美しさがあるのも嬉しいところ。

さらに、プリムラの魅力を発見できるかもしれませんよ。

 

ぜひ、お気に入りのプリムラを育ててみてくださいね。

またの機会に育て方についてもお話しできればと思います。

 

それでは、可愛いプリムラを育てて良きグリーンライフを楽しみましょう。

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