こんにちは。
たなーです。
前回の原種系スミレの紹介に続いて、今回は交配種や外国種系の品種やその特徴を紹介します。
山野草としての原種系スミレについてはこちら。
というわけで、
それでは順を追ってお話しします。
交配種系スミレのおすすめ4選
交配種は掛け合わせた親の特徴をそれぞれ持ちます。
ガーデニングで人気のビオラやパンジーに負けない華やかさや可愛らしさを持つスミレです。
それでは早速、ご紹介していきます。
1:ミスズスミレ‘雪千鳥’
スミレ(マンジュリカ)とヤクシマスミレとの交配種をミスズスミレと呼びます。
その中でも、雪千鳥は大輪で花付きが良く、表花弁は白、裏花弁は紫色に染まる種類です。
そのため、蕾んでいるときは紫色ですが、花開くと白花で薄く紫が透けて見えるというユニークな特徴を持っています。
開花期は4~5月。

マンジュリカというスミレに関しては、原種系スミレのブログで紹介しているよ。気になる方はそっちもチェックしてみてね。
2:ヒラツカスミレ‘ウスベニヒゴ’

ヒゴスミレとエイザンスミレの交配種をヒラツカスミレと呼びます。
ウスベニヒゴは、ヒラツカスミレの中でもピンクの可愛い花を咲かせ、葉に切れ込みが入る品種です。
花付きがとても良いのも嬉しいところ。
さらにスミレの中では特に香りが強いので、花だけでなく香りも楽しみたい方にはおすすめのスミレと言えるでしょう。
開花期は3~4月。
3:キクバノジスミレ‘春らんまん’

ヒゴスミレと桃花ノジスミレとの交配種。
名前の通り、鮮やかなピンク色の大輪花を次々咲かせてくれます。
花には香りもあり、春の訪れを香りでも知らせてくれるでしょう。
葉の形も特徴的なので、花だけでなく葉も楽しむことができます。
開花期は、3~4月。
4:アルガスミレ

スミレの女王と呼ばれるサクラスミレとマンジュリカとの交配種。
サクラスミレの華やかさとマンジュリカの丈夫さと花付きの良さを併せ持った品種です。
開花期は4~5月。

サクラスミレはこちら。とてもかわいいですね!インスタなどで調べてみると、やはり山登りなどを趣味としている方は、小さな花にも注目していることが伝わります。苗の販売も調べてみましたが、見つけることはできませんでした。
外国種系スミレのおすすめ3選
それでは、海外のスミレについても紹介したいと思います。
1:ビオラ・アポエンシス

ニューギニア原産。
ツクシスミレの仲間で有茎種です。
草姿はコンパクトでこんもり育ち、とても小さな花がたくさん咲きます。
一円玉の1/4程度の大きさって驚きますよね。
日本の寒さにも強く育てやすいので、安心してください。
開花期は3~5月。
2:ビオラ・ソロリア‘フレックルス’
北米原産のカラーバリエーションが非常に豊富なソロリア系品種。
花弁には霧吹きで吹き付けたかのような綺麗な斑が入るため、「吹っかけスミレ」とも呼ばれます。
ただし、このゴマ斑は栽培環境や個体差によって、霧吹き状になったり青花白花になったりするので注意してください。
様々な表情の花が楽しめるという点では、とても面白いと思います。
非常に貴重なスミレですが耐寒性は抜群なので、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。
開花期は3~5月。
3:ビオラ・バンクシィ

オーストラリアなどのオセアニア地域に自生するスミレ。
有茎種で、つるが横に這うように広がります。
グランドカバーとしてもおすすめで、小さな花がたくさん咲く特徴があります。
園芸店などで稀に「パンダスミレ」「ツタスミレ」という名前で流通することがありますが、これらの名前で流通するスミレは種ができないことが多いです。
そのため、ビオラ・バンクシィとその近縁種との交雑種を「パンダスミレ」としている可能性もあります。
それでは、気になる交配種系と外国種系の簡単な特徴をお話しします。
交配種系スミレの特徴
両親となるスミレそれぞれの特徴を併せ持つため、花色が鮮やかな品種、大輪や小輪の品種など様々。
花色や大きさだけでなく、花付きの良さや丈夫さも特徴の一つです。
そのため、初めて山野草としてスミレを育てたい方には、交配種系はおすすめの種類と言えるでしょう。
山野草と考えると難しく思うかもしれませんが、交配種系は庭植えにしてもよく育つので一般草花の感覚で育ててみてくださいね。
外国種系スミレの特徴
世界中には多くのスミレが存在しています。
その中でも日本に導入されている外国種系スミレは、気候に適応できる丈夫で育てやすい品種ばかりです。
日本に自生するスミレにはない花色や変わった草姿は、一見の価値があると思います。
様々なスミレと外国種系のスミレの花や草姿を見比べると、新しい発見もあって面白いでしょうね。
外国種系のスミレは園芸店やホームセンターではなかなか販売されていないので、この機会にネットでの購入をおすすめします。
まとめ
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は、園芸店でも販売されていることが少ない交配種系や海外種系のスミレについて紹介させていただきました。
スミレは、日本の女性にも例えられることがありますが、外国にも様々なスミレがあることに驚く方も多かったのではないでしょうか。
交配種系や外国種系は、山野草という枠を超えて原種系にはない鮮やかな花色や花の大きさなどが特徴です。
また、交配種系は特に育てやすいので、初めてスミレを迎える方にもぴったりだと思います。
登山を趣味としている方も、この機会に小さな春の訪れに注目していただければ幸いです。
それでは、素敵なスミレを育てて良きグリーンライフを過ごしましょう。
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