こんにちは。
たなーです。
9月に入ると、暑さも緩んできましたね。
それでも、まだまだ暑いのでガーデニングも水分補給をしながらこまめに休憩をして楽しみましょう。
さて、お外でお花や野菜などを楽しむのもよいですが、
室内で簡単に楽しめる高級ハーブでもある球根をご存じですか?

高級ハーブで球根???
サフランと聞くと、何となく聞いたことがある方も多いと思います。

サフランって球根なの??

はい、サフランは球根植物です。
ただしハーブやスパイスとして使用するのは、花が咲いた時の雌しべになります。
そこで、
この記事を読むことで以下のことがわかります。
それでは順を追ってお話しします。
サフランの基本情報

植物名 | サフラン |
学名 | Crocus sativus |
科/属 | アヤメ科クロッカス属 |
英名 | Saffron crocus |
別名 | 番紅花(ばんこうか) |
原産地 | 地中海沿岸 |
開花期 | 10~12月 |
花色 | 薄紫~紫 |
サフランは、アヤメ科クロッカス属の球根植物です。
花を見るとわかる通り、クロッカスの花に非常に似ています。
そのため、薬用ハーブやお茶、スパイスとして利用するサフランに対して、観賞用のクロッカスは花サフランと呼ばれることもあるんですよ。
それでは、気になるサフランの育て方についてご紹介します。
サフランの育て方
サフランは購入したその年限りでもよければ、土に植えずにそのまま明るい室内に置いておくだけで花が咲きます。
そのため、おしゃれなガラスや雑貨などと合わせて室内でかわいく楽しむこともできるでしょう。
毎年、花を楽しみたい方は花が咲く前に土に植えるのがおすすめ。
それでは、サフランの育て方を順を追ってお話しします。
日当たりと置き場所
サフランは、風通しと日当たりの良い環境を好みます。
鉢植えの場合は、雨に当たらない場所であれば2~3年は植えっぱなしのままが可能です。
植えっぱなしのまま育てる場合は、高温多湿を嫌うので梅雨から夏は雨の当たらない涼しい日陰で管理してください。
地植えの場合は、東北や北海道など冷涼な気候であれば植えっぱなしでも育ちますが、関東以西では梅雨前に掘り上げましょう。
用土
有機質に富んだ水はけの良い土を好みます。
鉢植えの場合は、市販の園芸用の土で十分に育つので安心してください。
オリジナルで作る場合は、硬質赤玉土(小粒):腐葉土=7:3の基本的な配合で問題ありません。

つい水をやりすぎてしまう方は、パーライトやベラボン、軽石などを1割ほど加えてもよいでしょう。
地植えの場合は、腐葉土などの堆肥を加えて耕して土壌改良を行ってください。
また、サフランは酸性土壌を嫌うので、植え付け前に苦土石灰をすき込んでおくと生育が良くなります。

植え付け
鉢植えではサフランの球根1~2個分の深さに、地植えでは球根2~3個分の深さに植え付けます。
浅く植えたほうが芽がたくさん出てきますが、その分栄養が分散して花が小さくなったり色が薄くなったりするので、気を付けてください。
深めに植える分、土の水はけには注意しておくことが大事です。
肥料
サフランを植え付けるときに、長期間ゆっくりと効く緩効性肥料を規定の半分量を土に混ぜ込みます。
開花後の11~12月と生育期の2月下旬~5月にカリ分の多い液肥を水に薄めて与えましょう。

元肥として緩効性肥料を与えすぎると病気の原因になるので注意してください。特に窒素分の多い肥料は避けましょう。


元肥と言えばマグァンプ。サフランは害虫が付きにくいのでマグァンプKでも十分効果的。
球根を大きくするためにも、カリ分の多い肥料を与える必要があります。微粉ハイポネックスステックタイプは使いやすくてカリ分が多いので、球根類にはとても便利です。
水やり
基本的には、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。
開花後に気温が下がるとともに、土の乾き具合を見ながら水やりを控えていきます。
受け皿をしている場合は、溜まった水はこまめに捨ててください。
そのまま溜めていると、球根が腐る原因になります。
地植えの場合は、植え付け直後以外は水やりは必要ありません。
生育期の春が終わり、梅雨に近づくと葉が枯れてきます。
葉が枯れてきたら、水やりをやめて土を乾燥気味にしてください。
高温多湿を嫌うので、水をやりすぎる育て方には注意してくださいね。


土の乾燥具合がわからないときは、水分チェッカーのサスティーがあると便利ですよ。
病害虫
サフランには目立った病害虫はあまり発生しません。
ハーブの一種でもあるため、害虫の被害は特に少ないです。
ただし、5~7月の高温時にネダニが発生することがあります。
肉眼では見えないほど小さな害虫です。
ダニという名前がついていますが、正確にはクモの仲間で球根の根を食害します。
梅雨前に掘り起してきれいに水洗いして乾燥させれば、被害はなくなるので安心してください。
もし生育期の5月に葉の育ち方が悪い場合は、鉢植えで植えっぱなしにする予定でも梅雨前に一度掘り上げて水洗いして日陰で乾燥させるほうが良いでしょう。
病気としては軟腐病が発生することがあります。
軟腐病は球根が溶けるように腐り、悪臭を放つ病気です。
高温多湿や肥料のやりすぎなどが原因で発生します。
特に窒素分の多い肥料を与えすぎると、球根類は軟腐病になりやすいので気を付けてください。
そのため、土に混ぜる元肥は少なめにし、開花後や生育期の肥料はカリ分の多い液肥で補うのがおすすめです。
軟腐病は細菌性の病気です。
カビが原因ではなく細菌が原因の場合はお薬が効きにくいので、発見次第取り除いて処分した方が良いでしょう。
サフランの球根の増やし方
サフランは「分球」で増やします。
分球とは、簡単に言うと球根が分かれて増えることです。
植えた球根(親球根)に新しい小さな球根(子球根)ができるので、その新しい小さな球根を取り外して増やします。

球根植物によっては、土の中で自然に分球したりダリアのように人為的に切り分けたりします。どちらも同様に分球と言います。
サフランは開花後にそのまま植えっぱなしで、春から梅雨前にかけて土の中で子供の小さな球根が複数付くことがあります。
掘り上げ時に小さな球根が付いているときは、優しく取り外してください。
そのまま、日陰の風通しの良い場所でネットなどに入れて球根を保管します。

掘り上げって簡単に言うけどどうすればいいの?
サフランは5月頃から葉が徐々に枯れ始め、梅雨前には葉が黄色くなるんです。
葉が完全に枯れていなくても、梅雨前に掘り上げることが重要なポイント。
雨の当たらない風通しの良い場所で乾燥させ、完全に葉や茎が枯れたら取り除いて保管します。
そして、8~9月に再度植えることで簡単に増えるんですよ。

雨の当たらない場所で鉢植えに植えっぱなしにしようと思ってたんだけど。。。?堀り上げなきゃダメ?
鉢植えで植えっぱなしにしたい場合は、掘り上げる必要はありません。
鉢の中で自然に分球するので安心してください。
ただし、数年経つと鉢の中が球根でびっしりになり、花もあまり咲かなくなってきます。
そのタイミングで植え替えと同時に大きな球根と小さな球根を分けて植えると良いでしょう。
分球で増やした球根が小さかったり親の球根が小さくなったりしてどうしようと悩む方もいると思います。
球根を大きくさせるコツについてお話しします。
球根を大きくさせるコツは
結論を簡単に言うと、「芽かき」と「カリ肥料」です。
サフランは分球すると、親球根はどうしても小さくなります。
さらに、子供の球根も分球したばかりは小さいものです。
そのため、その年は花が咲かないこともあります。
咲いても、購入したばかりの時のように立派に咲かないことが多いでしょう。

チューリップ球根と同じだと考えるとわかりやすいですね。
これは、分球する限り仕方がないことです。
しかし、少しの作業で小さくなるのを防ぎ、大きくさせる方法があります。
それは芽かきをすることです。
サフランは、開花後に土の中から新しい芽が出てきます。
そのまま育てると、この新しい芽は土の中で新しい子供の球根に。
つまり、親球根は子供球根ができればできるほど養分を取られ小さくなります。
子供球根も最初は小さいので、花が咲きません。
そのため、親球根や子供球根を少しでも大きくさせるには、新しい芽は適度に間引きます。
出てきた新芽を1~2個ほど残して、それ以外をすべて摘み取ることで残された親球根と子供球根は大きくなるわけです。
球根を増やすつもりがなければ、すべての新しい芽を摘み取ることで小さくなる現象を最小限でとどめることもできます。
後は、育て方の項目でもお話ししているように、カリ分の多い液肥を水に薄めて与えることで球根が大きくなりやすいです。

リン(P)は花、窒素(N)は葉、カリ(K)は根に必要な栄養素だと覚えておくとわかりやすいですね。
サフランの花言葉
サフランの花言葉は以下の4つになります。
〇陽気
〇喜び
〇歓喜
〇節度の美
プレゼントにもふさわしいようなポジティブな意味合いの花言葉になります。
これらの花言葉は、サフランをメディカルハーブとして使用すると血管を広げ冷え性緩和や疲労回復効果や鎮痛、鎮静作用があることから名付けられています。
「節度の美」という花言葉に限っては、節度という言葉が付いている通り、過度の使用を禁じる花言葉です。
古代ギリシアなどではサフランを服用しすぎると、神経過敏になり快楽を求めすぎてしまうと信じられていたので、戒めのための花言葉として名付けられたのでしょう。

どの時代でも、薬は使い方次第と考えられていたのかもしれませんね。
まとめ
最後に
いかがでしょうか。
サフランの育て方や増やし方、花言葉などをお話しさせていただきました。
サフランは、ハーブや高級スパイスとしても有名です。
サフランライスやパエリアの黄色いお米のイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
その黄色を着色しているのがサフランの赤い雌しべです。
黄色だから、雄しべの黄色の方と勘違いしないように気を付けてくださいね。
実は、たなーもサフランを購入しています。
おはようございます☘️
— たなー|植物ブロガー&ライター (@tana_3930) September 2, 2022
サフラン。
購入したばかりの球根なら、植えずにほったらかしでも、花が咲きます😲✨
サフランの雌しべは乾燥させることで、香料(スパイス)として利用されます。
その他、薬用植物や染料としても。
何より、顔書いて楽しむのが定番(笑) pic.twitter.com/qNNigbHL60
サフランは鉢植えや地植え、雑貨とセットで楽しむ以外にも水栽培やハーブ、スパイスとしても楽しめます。
何より、顔を書いて楽しめます(笑)
家族みんなでそれぞれの顔を描いて、花が咲く様子を楽しんでも面白いですよね。
お子さんも楽しめると思いますよ。
このジトメちゃんは、植えずにそのまま置いて花を咲かせるつもりです。
Twitterでもその後は報告しますね。
花が咲いて雌しべの収穫をしたら、乾燥させて少ないながらもサフランライスを作りたいたなーです。
その時は、ブログで収穫や効果効能など詳しく一緒に紹介できればと思います。
それでは、サフランを育てて素敵なグリーンライフを過ごしましょう。
同じ秋植え球根のコルチカム(イヌサフラン)についても
気になる方はこちらもチェック。

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