こんにちは。
たなーです。
夏本番ともいえる8月。
毎日暑くて、早朝の水やりでも汗が出てきますね。
近年の日本は、酷暑。。
花壇に植えた植物も夏の暑さでやられてしまった経験もあると思います。
夏の暑さで花壇の花がどんどんやられていくんだけど、暑さに強い花壇向きのお花ってないかしら。
暑い夏の作業は嫌だから、できるだけ手入れが少ないと助かるんだけど。。。
近年の日本は酷暑。
なるべく暑さに強いお花を選んで植えることが大事です。
ジニア・プロフュージョンとは
ジニア・プロフュージョンとは、株式会社サカタのタネの育成品種であるジニアのこと。
豊富な花色を持ち豪華なジニア・エレガンスと斑点病やうどん粉病に強く矮性品種であるジニア・リネアリスの交配で生まれています。
それらの良い点を受け継いでいるのがジニア・プロフュージョンというわけです。
まずは、基本情報についてご紹介。
ジニア・プロフュージョンの基本情報
名称 | ジニア・プロフュージョン |
学名 | Zinnia profusion |
科名/属性 | キク科/ジニア属(ヒャクニチソウ属とも) |
花色 | 白、ピンク、赤、オレンジ、黄色、複色 |
花形 | 一重/八重 |
開花期 | 5~11月 |
草丈 | 40㎝ほど |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 弱い |
ジニアはキク科ジニア属のメキシコを原産地とする一年草、または多年草です。
プロフュージョンはエレガンスとリネアリスとの交配で生まれていますが、日本では寒さに耐えることができずに一年草として扱われます。
ジニア・プロフュージョンは夏の暑さ、乾燥に非常に強いのが最大の特徴。
開花期も5月~11月と約半年咲くことも驚きです。
花が長期間次々咲くので、花壇や鉢植えで鮮やかな花を楽しめます。
花が次々咲くということは、花がら摘みを小まめにしなきゃ綺麗にならないんじゃない?
暑い夏にそれは嫌だわ。。
お花をよく育てている方は花がら摘みを小まめにすると思います。
しかし、このジニア・プロフュージョンはセルフクリーニングという特徴があるので安心してください。
ジニア・プロフュージョンのセルフクリーニングとは
セルフクリーニングとは、植物が古い花がらを覆うように新しい花を次々に咲かせる性質のことです。
通常、花が咲き終わった場合は咲き終わった花を摘み取ることで2番花3番花の開花が促進されます。
さらに、花がらを摘み取ることで花姿も美しい状態を維持できますよね。
しかし、ジニア・プロフュージョンは次々絶え間なく花が、古い花を覆うように花が咲くので花がらを摘まなくても非常に美しい状態を維持できるんです。
暑い夏に花がら摘みをしなくてもいつも綺麗というのは、とても助かりますね。
そのため、ガーデニング初心者にも夏のお花として人気があります。
プロフュージョンの意味
ジニア・プロフュージョンの種名であるプロフュージョン。
どんな理由で付けられどんな意味なのかと調べてみましたが、はっきりしたことはわかりませんでした。
プロフュージョンは英語で「profusion」。
意味としては、「豊富にある(おびただしい数)」「ぜいたく」「気前の良さ」などがあります。
一重や八重も含めると多くの品種があり、花も長期間たくさん咲くことから名付けられたのかもしれませんね。
プロフュージョンの「fusion」は、合体や融和という意味を持つので、エレガンスとリネアリスの交配という意味ではぴったりな意味合いのようにも思えます。
さて、ここからは気になるジニア・プロフュージョンの育て方について解説です。
ジニア・プロフュージョンの育て方
ジニア・プロフュージョンは暑さに強く乾燥にも強いので、育てやすいお花です。
しかし、より美しく咲かせるにはポイントがあるので順を追ってお話しします。
日当たりと置き場所
ジニア・プロフュージョンは日当たりを好む植物です。
そのため、しっかりと日当たりの良い場所で育てることがポイント。
地植えの場合は、5月~11月まで日当たりの良い場所に植えつけましょう。
鉢植えの場合も同様ですが、真夏の直射日光や鉢内の温度が上がると生育が悪くなります。
夏に鉢植えの生育が悪い場合は、半日陰に移動してくださいね。
用土
ジニア・プロフュージョンは有機質が多く、水持ち水はけのよい土を好みます。
鉢植えの場合は、市販のお花の土でよく育つので安心してください。
地植えの場合は、植え付け前に腐葉土などのたい肥をしっかり漉き込みましょう。
特に、真砂土ばかりの有機質の少ない土や粘土質の水はけの悪い土は、しっかり土壌改良することが大事です。
花や野菜など様々な植物を植えるならゴールデン粒状培養土が使いやすくて良く育ちます。
堆肥はやはり馬ふん堆肥をおすすめ。その中でもたなーが実家で使用する稲わら馬ふん堆肥を紹介です。
※土があまりにも砂っぽい、粘土っぽい場合は、このほか赤玉土や軽石、腐葉土、バーク堆肥などをしっかり漉き込み、土を軽く握って少し固まるくらいの土を目指しましょう。
肥料
ジニア・プロフュージョンは5~11月と長期間、次々と花が咲くので肥料を好みます。
肥料効果がなくなると、花数が少なくなるので注意が必要です。
植え付け時に、長期間ゆっくり効く緩効性肥料を土に規定量混ぜ込んでください。
その後は、約1週間に1度のペースで水やり代わりに薄めた液肥を与えましょう。
最初に土に混ぜる元肥は緩効性肥料ですが、その後に与える追肥は即効性のある肥料を与えることがポイント。
ジニアなどの次々花が咲く植物には、即効性の肥料が効果的です。
元肥は殺虫成分入りのマガァンプが便利。
ジニア・プロフュージョンのように次々咲く植物にはトップクオリティ開花促進がぴったり!
花の栄養素であるリン酸と根の栄養素カリが連続開花する植物を効果的に作用します。
水やり
基本的には、土の表面が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。
ジニア・プロフュージョンにとって、水やりはとても重要なポイントです。
なんか、花が小さくなってきたんだけど。。。。?
と思ったら、
水が足りなかったり水切れを経験してしまったりしたことが原因。
そのため、しっかりと鉢底から水が流れるくらいに水やりをしてください。
鉢の大きさや肥料も関係しますが、そのどちらも問題なければ水やりが原因です。
花を購入時のように大きく咲かせたい場合はしっかり水やりしてくださいね。
受け皿をしている場合は、水を溜めたままにしていると根腐れの原因になるので、小まめに捨てることが大事です。
水のやりすぎは、草丈が大きくなりすぎる原因にもなるので注意しましょう。
またジニア・プロフュージョンは花を真上に咲かせるので、花の上から水やりをすると花や葉に水が溜まり病気になる可能性があります。
水やりは根元に優しく行いましょう。
夏の暑い時間帯に、水やりをすると鉢の中で根が煮えてしまい枯れてしまうことがあります。
夏の水やりは涼しい早朝と夕方に行うことがポイント。
地植えの場合は、雨の降らない真夏を除いて水やりは必要ありません。
ジニア・プロフュージョンは乾燥に強いので、葉がしなだれてもすぐに水やりをすれば元に戻るので安心してください。
ただし、長期間水切れ状態が続くと枯れるので、夏場は特に注意しましょう。
植え替え・植え付け
ジニア・プロフュージョンの苗は、5~10月に園芸店で簡単に手に入れることができます。
葉色が濃く、株元がしっかりしている株を選ぶことがポイント。
花付きの苗の場合は、ポットの中で根がしっかり張って根詰まりしている可能性があります。
その場合は、植え付け前に根鉢を確認してほぐして植え付けしましょう。
ほぐせないほど根が張っている場合は、底部分にハサミで十字に切れ目を入れて根が固まった部分を取り除いてください。
手に入れる時期によって、根詰まりしていることもあるので根鉢の状態を確認してくださいね。
種から育てている場合は、本葉が4~6枚になったら鉢植えしましょう。
ジニア・プロフュージョンの発芽適温は25℃前後と高いので、無加温であれば4月以降が種まき時期です。
そのため、育苗ポットから本葉4~6枚になるのは5月くらいなので、そのタイミングで植え付けると良いでしょう。
病害虫
ジニア・プロフュージョンには下記の病害虫が発生することがあります。
〇アブラムシ
〇ヨトウムシ
〇ハダニ
〇斑点細菌病
〇灰色かび病 など
アブラムシ
アブラムシはどの植物にも発生しやすい害虫なので、日頃の観察を行いながら見つけ次第対処することが肝心です。
ヨトウムシ
ヨトウムシはヨトウガという蛾の幼虫ですが、夜行性のため明るい時間は土の中などに隠れていて見つけにくい特徴があります。
葉や花が食べられている場合は、ヨトウムシなどの蝶や蛾の幼虫を疑いましょう。
ハダニ
ハダニはダニと名前がありますが、小さな蜘蛛の仲間です。
非常に小さく、葉の裏で増えるので発見が遅れることがほとんど。
葉色が悪くなり、擦れてきたら葉の裏をチェックしてください。
気づかず大発生すると、植物全体に糸を張り枯れる恐れがあるので要注意です。
西日が当たると植物は特に乾燥しやすいので、置き場所も気を付けましょう。
ハダニは多湿を嫌うので、乾燥させすぎないように適時水やりをしつつ見つけ次第対処してくださいね。
斑点細菌病
葉に黒い小さな斑点ができ、徐々に下葉から枯れてくる病気です。
勢いよく水やりをすると、泥はねによって下葉に土が付くことがあります。
そのことが原因で発生することがある病気です。
ジニア・プロフュージョンは斑点細菌病に強いとは言え、病気が発生しないわけではありません。
水やりはゆっくりと丁寧にやりましょう。
泥はね防止で、バークなどでマルチングするのも効果的です。
灰色かび病
風通しが悪い状態で、水のやりすぎや多湿になると灰色のカビが発生します。
水のやりすぎに気を付けつつ、7~8月に枝葉が茂りすぎたら切り戻して風通しを良くすると良いでしょう。
害虫予防対策には、植え付け時にオルトランやベニカxガードを混ぜておくと良いでしょう。
見つけてすぐに退治したい、病気に対処したい場合はベニカxネクストスプレーを1つ持っておくと便利!
ベニカxネクストスプレーについて気になる方はこちら。
ジニア・プロフュージョンの切り戻し
ジニア・プロフュージョンは5~11月と長期間咲き続けますが、セルフクリーニングの性能があるので頻繁な花がら摘みも必要ありません。
しかし、7~8月に切り戻しをしましょう。
切り戻しをしなくても絶え間なく咲き続けるのですが、7~8月のタイミングで伸びた草丈の1/3を残してバッサリ切り戻してください。
そうすることで、秋には2倍の花付きで美しく咲き乱れます。
枝の切り戻しによって、1枝から2芽伸びてくるからです。
花数を増やすだけではなく、切り戻すことで乱れた株姿を整え株割れを防ぐことができます。
切り戻しをせずにそのまま育てると、花は咲いてても株の真ん中がぱかーんと開いている植物を見たことがありませんか?
ジニアは水をやりすぎると茎が伸びやすい傾向があり、伸びれば伸びるほど株割れしやすくなります。水やりしすぎで株が乱れた場合に切り戻しで整える意味もあるんです。
切り戻した後は、忘れず肥料を与えてしっかり花芽を付けるようにしてくださいね。
気温が下がる秋には、気温の上がる初夏~夏と違い、花色に深みのあるジニア・プロフュージョンが楽しめますよ。
ジニア・プロフュージョンの冬越し
ジニア・プロフュージョンはキク科ジニア属の一年草です。
寒さには弱く霜雪に当たると枯れる植物なので、残念ながら冬越しはできません。
ジニアには一部、原産地であるメキシコで根元の枝が木質化して低木のようになり冬越しする品種もあるようですが、日本では環境の違いからそのように冬越しはできないでしょう。
さらに、プロフュージョンは交配種なので、難しいと思います。
ハウスなどで常に加温し続ければ、冬越しできるかもしれませんが、試したことがないのでわかりません。ハウスを手に入れたときには試してみたいですね(笑)
無理に冬越しするよりも、種まきをして増やしたり苗を購入したりして楽しんだ方が良いでしょう。
ジニア・プロフュージョンの種まき
ジニア・プロフュージョンは春まき種子です。
春先に園芸店で簡単に手に入るでしょう。
インターネットを活用すれば、一年中手に入れることも可能です。
ただし、ジニア・プロフュージョンの種まき時期は春。
発芽適温は25℃前後と高めです。
無加温の場合は、4月以降のしっかり気温が上がったときに種まきをすることがポイントになります。
早くに種まきをすると、発芽しないだけでなく発芽しても遅霜によって枯れるので注意しましょう。
また、ジニア・プロフュージョンの種子は光を嫌うので、種が光に当たらないように薄く土をかぶせてあげることが上手な種まき方法です。
後は、水やりで種が流れないように優しく水やりをしましょう。
発芽温度が適温であれば、3~4日で発芽します。
種まきは、
〇発芽適温25℃前後に種まきする
〇土を薄く被せる
〇被せた土や種が流れないように優しく水やりする
この3点を守れば簡単に発芽するので、ぜひ購入した種子で種まきに挑戦してみてくださいね。
育てた株から収穫した種子でも種まきはできますが、注意点があります。
ジニア・プロフュージョンはPVP(Plant Variety Protection)商品と言って、許可なく商業目的で増やして販売、譲渡などは禁止されています。最近ではネットを通して簡単に個人で売り買いができるので、注意してください。
個人で趣味として楽しむ程度は大丈夫ですが、種子によってはF₁(雑種1代)の場合もあり、必ずしも同じ形質(花の形や性質のこと)でないこともあります。
これらの点を理解して、個人で楽しむ程度にしましょう。
まとめ
最後に
いかがでしょうか。
ジニア・プロフュージョンの育て方についてお話しさせていただきました。
暑い夏のガーデニングでは、少しでも暑さに強くて長く咲き続ける花を選んで楽しみたいですよね。
今回のジニア・プロフュージョンは、そーゆう意味でもぴったりのお花だと思います。
たなーが園芸店時代、真夏にジニア・プロフュージョンを育ててその強さに驚いたことが懐かしいです。
初夏から夏にかけて咲いてくれるのもうれしいですが、たなーは気温が下がり始めて霜雪が降るまでのジニア・プロフュージョンの花色がとっても好きです。
花色に深みが出て、哀愁漂う感じが雰囲気があって美しいと思っています。
こんなに長期間咲き続けてくれるジニアの花言葉は、「遠い友を思う」「別れた友を想う」「絆」など旧友を想うようなノスタルジックな花言葉であることも、ギャップを感じて好印象です。
他にも「幸福」「注意を怠るな」という花言葉もありますが、開花期が長いからこそ花言葉になっています。
同時期に植えられた他の花が枯れる中でジニアだけが残って咲き続ける姿が、時間が過ぎてゆく中でだんだんと旧友に会う機会がなくなっていく私たちに重なりますね。
見ているだけで元気をもらえる花に、こんなノスタルジーな花言葉があると親近感と愛着がわきませんか?
それでは、長期間咲き続けるジニア・プロフュージョンを育てながら良きグリーンライフを過ごしましょう。
コメント