こんにちは。
たなーです。
今回ご紹介するのは、生垣に使用される樹木についてです。
ちなみに、この「生垣」は何と読むかご存じでしょうか?
生垣は、「いけがき」と読みます。
最近では、おしゃれな洋風のお家が増えて、和風な生垣は少なくなりました。
エクステリアも充実しているので、生垣ではなく目隠しとしてはフェンスで十分という方も多いでしょう。
そこで、
この記事を読むことで以下のことがわかります。
それでは、順を追ってお話ししますね。
生垣におすすめの樹木3選
それでは、さっそく生垣に使えるおすすめの樹木を紹介します。

その後に、生垣の選び方や管理のポイントも紹介するからお楽しみに!
生垣におすすめ樹木1:トキワマンサク(赤葉赤花)

光沢がある赤紫葉のカラーリーフが美しく、かつ赤花も楽しめる優秀な生垣用樹木です。
基本種のトキワマンサクは緑葉白花。
そちらも綺麗ですが、カラーリーフとしても楽しめる赤葉赤花の方が生産量は多く手に入りやすいでしょう。
トキワマンサクは萌芽力が強く、強い刈り込みに耐えるので、薄い生垣にも仕立てることができます。
目立った病害虫もないため、初心者の方にも生垣として育てやすい植物です。

トキワマンサクにはその他、緑葉赤花もありますが赤葉赤花がシックでかっこよく、明るい外壁の場合は特に映えます。
生垣におすすめ樹木2:イレックス“サニーフォスター”

芽出しから黄金色で、夏にはメタリック調の光沢がさらに増します。
やや細身の葉で萌芽力が強く、常緑性のカラーリーフとしても一年中楽しめるでしょう。
秋には、赤い実も楽しむことができます。
耐寒性はやや弱い傾向があるので、東北地方以南の植栽におすすめです。

サニーフォスターはヒイラギの仲間なので、風水的に魔除けの効果もあります。
生垣におすすめ樹木3:シルバープリペット
常緑性のセイヨウイボタの斑入り品種です。
芽出し時期の斑は目立ちませんが、新芽が固まる初夏には美しい白斑がはっきりとしてきます。
5~6月に咲く白く小さな花を観賞する場合は、花後に刈り込みを行いましょう。
たまに先祖返りした緑葉の枝を付けることがあるので、見つけ次第すぐに切って取り除いてください。
東北などの寒冷地では落葉しますが、冬越しをして春に新芽が出てきます。

洋風のお庭にとても人気がありますが、シルバープリペットは植えつけて1年目の冬は葉を落としやすく、寒さが厳しい年にも葉を落としやすいです。冬越しは問題なくできますが、その点は理解しておきましょう。
それでは、たなーおすすめの生垣の樹木3選を紹介したところで、
そもそも生垣って何?目的は?という方に
生垣についてお話ししたいと思います。
生垣の目的とは
生垣とは植物で作った仕切りのことです。
住宅地や和風庭園ではよく見る光景でしょう。
この刈り込んで作る生垣は、実は刈り込みバサミが発明された江戸時代中期以降に発展した仕立て方なんですよ。
生垣の歴史は古く鎌倉時代まで遡り、侵入防止のためにカラタチなどの棘のある植物を植えたのが始まりとされています。
それ以前は、板などを敷地の境界に並べて仕切りを作り、それを「垣(かき)」と呼んでいたそうです。
それで生きた植物を用いた垣ということで、「生垣」と呼ばれるようになりました。
その後、目隠し、防風、防火などの目的で様々な生垣が作られるようになった歴史があります。
近年では、お家自体の耐久性や防犯機能の向上もあって、生垣は必ずしも必要という訳ではありません。
しかし、身近に緑を楽しめ、かつ環境緑化に役立つメリットなどがあります。

様々な樹木を組み合わせたり、季節の花が楽しめる生垣(花垣)にしたりすると、癒しはもちろん、観賞価値も高くなってお家がもっと好きになること間違いなしです。
生垣に使える樹木とは
生垣の管理は、刈り込んで形を整えて表面を密に仕立てる必要があります。
そのため、切った後の萌芽力が強い樹木が生垣に向くんですよ。
目隠しが目的であれば、常緑樹を使用します。
伝統的な生垣にはイヌマキやマサキなどを使いますが、洋風の住宅にはもっと明るく光沢のある葉や花が咲く樹木がおすすめです。

例外として、ドウダンツツジなど枝が細かく分枝する落葉樹も同様に目隠し効果があるので、生垣に使用されることもありますよ。
生垣用樹木を選ぶポイント
生垣用樹木には様々な種類がありますが、基本的な選ぶときのポイントは以下の2点です。
1:成長の早い樹木は高さ2~3m以上の高い生垣に使用
2:成長の遅い樹木は高さ1~1.8m程度の低い生垣に使用
これらのポイントで樹木を選ぶと管理が簡単です。
なぜなら、成長の早い樹木を低く管理するためには、年に何度も刈り込まなければいけません。
また成長の遅い樹木で高い生垣を作ろうとしても、その高さまでなかなか到達しないでしょう。

そんなこと言っても、成長の早さなんてわかんないし、目標とする生垣の高さに合わせた品種を知りたいんだけど。。。?

樹木の成長スピードについては、購入前に販売店などに確認すると良いでしょう。
生垣によく使用される樹木を生垣の高さ別に簡単に分けましたので、参考にしてみてください。
高さ約1mの生垣 | 高さ約1.0~2.0mの生垣 | 高さ2.0~3.0以上の生垣 | |
常緑広葉樹 | アセビ、アベリア、ツゲ、サツキ、セイヨウツゲなど | アベリア、キンモクセイ、サンゴジュ、セイヨウイボタ、セイヨウカナメ、ヒイラギ、ヒイラギモクセイ、セイヨウツゲ、マサキ、ツバキ、サザンカ、トキワマンサクなど | アラカシ、キョウチクトウ、サンゴジュ、シラカシ、セイヨウカナメ、キンモクセイ、マサキ、ヒイラギモクセイなど |
落葉広葉樹 | コデマリ、ドウダンツツジ、ニシキギ、ヒュウガミズキ、ユキヤナギなど | コデマリ、ドウダンツツジ、ニシキギ、ムクゲなど | トウカエデ、ムクゲなど |
針葉樹 | イチイ、キャラボクなど | イチイ、サワラ、ニッコウヒバ、イヌマキ、ニオイヒバ、レイランドサイプレスなど | サワラ、ニオイヒバ、ヒマラヤスギ、レイランドサイプレスなど |
生垣管理のポイント
生垣は基本的に刈り込みを行い管理します。
刈り込み時期としては、以下の2シーズンが刈り込み適期です。
〇春の新芽が伸び終わった6~7月。
〇秋の芽が伸び終わった9月下旬~10月。
これら時期に刈り込めば、その後綺麗な形を維持しやすいでしょう。
ただし、花を楽しむために花木を生垣にした場合は、刈り込みで花芽を切り落とすと次の年に花は当然咲きません。

せっかく花も楽しめると思って花木を生垣にしたのに咲かない。。。と、悩んでいる方は多いんです。刈り込みの時期を見直してみましょう。
花が咲き終わってすぐの花後なら来年の花芽はできていないので、安全に刈り込めます。
例えば、4月に咲くドウダンツツジは花後すぐに5月中に刈り込みを終わらせることが重要です。
生垣を維持するためには、前年の刈り込み位置まで切り戻して、それ以上大きくしないようにしましょう。
成長の早いセイヨウカナメ“レッドロビン”などは、春から秋まで伸びては止まって伸びては止まってを繰り返して、分枝していきます。
そのため、前年の刈り込み位置がわからなくなり、浅く刈り込んでしまいがちになるんです。
また、春に伸びた枝は秋には木質化して固くなり、生垣用ハサミでも切りにくくなるほど重労働になります。

成長が早い樹木は、上述の初夏と秋の年2回に刈り込むことがおすすめ。
刈り込みを行うときは、刈り込み用の剪定挟みや刈り込みバリカンを使用しましょう。



刈り込み鋏での剪定が大変なほど長い生垣の場合は、充電式の生垣用のバリカンがおすすめ。
充電式なら作業中に、間違ってコードを断切する心配もありません。
まとめ
最後に
いかがでしょうか?
生垣についてお話しさせていただきました。
たなーは、住宅建設関係の植栽提案も経験しています。
地域によっては、必ず生垣などの植栽をしなければならない場所もあるでしょう。
そんな時は、できるだけ手入れの手間がかからない樹木を選びたいですね。
今回は剪定や刈り込みによる生垣用樹木の管理についてお話ししていますが、植物である以上病害虫などの被害もあります。
そんな時は、たなーおすすめのベニカシリーズを1つ持っておくと便利ですよ。
目隠しという点では、おしゃれなフェンスなどのエクステリアも素敵ですが、季節によって表情を変える生きた目隠しもおすすめです。
ぜひ、お家で癒しの生垣用樹木を楽しんでみませんか。
それでは、素敵な生垣を作って良きグリーンライフを過ごしましょう。
コメント