こんにちは。
たなーです。
つい最近、やっとエケベリアの植え替えが終わりました。
夜な夜なエケベリア達を、夏越し対策に粗め(中粒)で少しずつ植え替え中☘️
— たなー@植物ブロガー+Webライター (@tana_3930) May 16, 2022
枯葉や下葉をピンセット等で処理をして、良さげな葉は名前書いてポイポイしてますφ(゜゜)ノ゜
5月中には終わらせたい(笑)
気温が上がるのと、他の植物達の植え替えが控えてる😇 pic.twitter.com/3J6iQj6ZIy
昨年は春に植え替えを行わなかったり、秋と同じ土の配合で植え替えて夏に枯れたりと苦い経験をしてしまいました。
という訳で、今年は前回の反省を生かして夏越しを見据えた植え替えを夜な夜なしていたんです。
今回は、
この記事を読むことで以下のことがわかります。
今回、ご紹介するのは「たなーが行った夏越し対策の春の植え替え方法」です。
この方法が絶対ではありません。環境やエケベリアの状態によっては枯れるかもしれませんし、うまくいくかもしれません。「へぇ~、こんな考え方や方法もあるんだ」ぐらいで読み進めてください。何か良さそうだなって参考になれば幸いです。ちなみに、たなーは九州の福岡在住です。
それでは、順を追ってお話ししますね。
エケベリアの春の植え替えについて
結論から言うと、
春の植え替えは3月下旬~6月下旬。
粒子が大きめの中粒などの土を用いて、水はけを良くし下葉と表土の間に空間を作り蒸れないように風通しを優先することが春の植え替え方法です。
エケベリアは多肉植物の中でも春と秋に成長する春秋型の生育タイプになります。
そのため、春と秋によく根が張って栄養を吸収して、美しい株姿になっていくんです。
では、
春と秋は同じ土で同じように育てればよいのかというと、実は育て方が違うんです。
それは気候の変化を考えることがポイントになります。
秋~冬:気温が下がり乾燥
春~夏:気温が上がり多湿
このように、日本でははっきりとした四季による環境の変化があるので、それに合わせた植え替え、土の配合を考えた育て方をしなければいけません。
春~夏は梅雨がありその後はじめじめとした高温多湿の夏になります。
このタイミングでエケベリアを枯らした方は、特に多いのではないでしょうか?
たなーも今までに梅雨や夏時期に、蒸れて腐って枯れるなどの経験がありました。
夏に近づくにつれて、多湿による「蒸れ」を解決する必要があります。
そのために、
春の植え替えでは、高温多湿の夏をいかに蒸れなく乗り切るかをメインに考えて植え替えする必要があるんです。
そこで、用土は中粒などの粒が大きいものを使用して水はけのよさを優先します。
逆に、秋の植え替えでは、気温が下がり乾燥することから、小粒などの粒が小さいものを使用して水もちを良くして乾燥しすぎを防ぐわけです。
一部、原種などの夏の暑さに弱い品種は春は植え替えずに、秋のみの植え替えがおすすめ。
植え替えによる根の傷みから回復できずに夏に突入する可能性があるからです。
さて、春の植え替えについての考え方がわかったところで、
実際にたなーが植え替えをしたので、紹介していきます。
エケベリアの春の植え替え方法
エケベリアは、前回の秋の植え替えから時間がたつと、根が鉢の中でいっぱいになり、根詰まりを起こしやすくなります。
根詰まりすることで十分な栄養が吸収できず、株姿が悪くなったり、体力の衰えにより病気にかかって枯れたりすることがあるんです。
枯れなくても、体力が弱った状態で夏に突入すると夏越しが難しくなります。
そうならないためにも、春の植え替えを行いましょう。
1:根鉢から取り除こう
鉢から株を抜いて、根鉢を見ると、根が土をしっかりと抱えて固まり始めていました。
このままにしておくと根詰まりの原因になりえます。
写真がわかりづらくてごめんなさい。
2:枯れた下葉を取り除こう
枯れた下葉と、しわが入って黄色くなり始めた下葉はすべて取り除きましょう。
この時、小さな葉ほど綺麗に取り除きにくいので、細かい作業がしやすいピンセットなどがあると便利です。
葉っぱを優しく横に倒すようにすると、綺麗に取れますよ。
3:下葉の大きさと根をチェック
基本的には、元の鉢と同じ大きさの鉢に植え替えましょう。
大型になる品種は、株の状態を見て一回り大きな鉢に植え替えても大丈夫です。
この段階で、鉢の縁に下葉が当たらないかチェック。
また、根の状態も確認してください。
すべてのハオルチアが根の伸びが良好という訳ではない場合もきっとあるでしょう。
根が少なかったり状態が悪かったりする場合は、鉢のサイズダウンも考えたほうがよいです。
4:株元をすっきりさせよう
葉を横に倒すようにすると付け根から綺麗に取れます。
葉が茂りすぎている場合は、枯葉や黄色くなり始めている葉以外も、綺麗な葉も茎が見えるように下葉を取りましょう。
株元を蒸らさず安全に夏越しさせるためにも、春の植え替えでは重要な作業になります。
5:根鉢を崩そう
根鉢を軽く振ったり、軽く叩いたりして古い土を落とし、黒ずんだ根があれば綺麗に取り除きましょう。
根をずっと触っていると、人の体温で根が傷むので、白い健康な根を残して植えると、植え替え後の回復が早いです。
指でほぐしたり、古い根を取り除いたりしたい場合は、ガーデニング用のグローブなどしておきましょう。特に女性は、手指が汚れるのでグローブをおすすめします。
エフィルスさんのガーデニンググッズや農作業着は使いやすさとおしゃれさを兼ね備えているので女性におすすめ。
エフィルスさんについては、こちら。
6:植え付けよう
鉢底に鉢底ネットを敷いて、軽石などの崩れにくい大きめの底石と少量の用土を入れます。
そこに、株の植え付け高さを調節しながら、用土を入れていきましょう。
※プレステラやミニラン鉢のようにスリットや穴が多く水はけが良い工夫をされている場合は、たなーは底石は入れていません。
たなーはスプーンで入れてますが、土を入れるときは専用の土入れを使うとやりやすいですよ。
7:用土を入れれば完成
植えるときの用土は、奥、手前、左、右と順番に四方から入れると綺麗に収まりやすいです。
葉の間に入り込んだ用土は、ピンセットで綺麗に取り除いてください。
最後に、清潔な硬質赤玉土の細粒などを化粧砂として株元に敷くと見た目にも美しくなります。
また、硬質赤玉土の細粒を株元に敷くことで、水の跳ね返りによる雑菌が株につくのを防ぐこともできます。
乾燥具合も見た目でわかりやすいのはうれしいですね。
たなーの場合は、水やりを腰水(底面吸水)で行うので敷きませんが、見た目にこだわる方や上から優しく水やりする方は、ぜひ使ってみましょう。
これで、たなーが行った春の植え替え方法は終了です。
たなーはどの植物でも、基本的に水はけの優先度を高めに土の配合をしたり、鉢を選んだりしています。
根腐れやコバエが発生するのが嫌だからです。
そのため、今回のエケベリアは昨年のよりも水はけが良いように作ってみました。
もちろん、水やり回数が増えてしまうデメリットはありますが、たなーの生活サイクルと環境には、あっている配合です。
決してどの環境にも合うという訳ではありませんので注意してください。
それでもたなーの配合が気になる方は、以下を参考に夏越しを見据えた用土を作ってみましょう。
エケベリアの夏越しを見据えた土の配合について
たなーが「エケベリアが枯れるのを防ぐために作った夏越しのための配合」はこちら。
硬質鹿沼土(中粒):硬質赤玉土(中粒):ベラボン:バーミキュライト:もみ殻燻炭=4:2:2:1:1
使用したそれぞれの用土の簡単な特徴は以下になります。
硬質鹿沼土
水はけ、通気性はよいですが、水もちはよくありません。
ほぼ無菌で赤玉土よりも硬く、崩れにくいのが特徴です。
硬質赤玉土
赤玉土を高温で焼き固めたもので、赤玉土よりも硬く崩れにくいのが特徴です。
水はけ、通気性、水もちのバランスがよく、保肥性にも優れています。
硬質赤玉土は、通常の赤玉土よりも特に水はけ、通気性が良いです。
ベラボン
ベラボンは、ヤシの繊維を特殊加工したものです。
水もち、水はけ、通気性が特に高く、無菌無臭で清潔。
土の代用品としても使用できます。
重さも土の1/3ほどしかなく、非常に軽いのも特徴です。
詳しくはこちら。
バーミキュライト
バーミキュライトは、天然の鉱物である蛭石(ひるいし)を熱処理して、ガーデニング用として使用できる無菌用土です。
通気性、水もち、保肥性に優れています。
もみ殻燻炭
もみ殻燻炭は、もみ殻を炭化させたものです。
殺菌作用、水もち、通気性に優れています。
さらに、イオン交換作用があるため根腐れの防止に効果的です。
一から土を配合して作るなんて、怖くて私にはできない。。。
そんな場合は、普段使用している多肉植物やサボテンの土をベースに、上記の用土をご自身の生活サイクルや環境に合わせて、少しずつ加えて改良していくと良いでしょう。
慣れてきたら、季節や植物性質に合わせて土作りをしてみてくださいね。
きっと楽しいですよ。
植え替え時の元肥について
エケベリアの植え替えは春と秋の年2回行いますが、そのタイミングで規定量の緩効性肥料を用土に混ぜておきましょう。
持続効果は使用する肥料によりますが、ゆっくり長く効く緩効性肥料は少なくとも半年は効果があるものが多いと思います。
そのため、基本的には元肥以外に追肥は必要ありません。
植え替えを行わない場合は、5月と9月下旬~10月下旬に、液体肥料を2週間に1回程度、規定倍率に薄めて与えると良いでしょう。
腰水(底面吸水)するときに、液体肥料を混ぜておくと簡単ですよ。
ところで、エケベリアは意外と肥料を好むことをご存じでしょうか?
最もよく生育する5月と10月に肥料と水を多めに与えると、葉が肉厚になり、締まった株姿になります。
ただし、注意点として日光が長時間当たり、風通しが良い環境でないと徒長の原因になるので注意が必要です。
上記の肥料はたなーのおすすめの肥料です。
〇マグァンプDは、あのロングセラー商品マグァンプKに殺虫成分が入った緩効性肥料。
〇アムグロー オールパーパスは、今回の植え替えにも使用しているのですが、微量要素が充実していて発根・根毛形成を促進させる効果も。
〇ハイポネックスのトップクオリティは即効性のある高品質な液肥で、ビタミンやトレハロース入り。
まとめ
最後に
いかがでしょうか?
たなーが行ったハオルチアの植え替えについてのお話しでした。
たなーは九州の福岡在住です。
さらに育てている場所も、決して日当たりが良いとは言えません。
むしろ悪い方です。
そんな中、何度も失敗しながら改良しながら自分に合った土作りをしています。
ここで紹介している植え替え方法や配合が、皆様の環境に合うかどうかはわかりません。
ですが、
この記事を読んで、何かの参考になれば幸いです。
ちなみに、
たなーは根腐れやコバエが湧くことを一番嫌っているので、土の配合には腐葉土や堆肥関係は一切使いません。
使用する有機質材料は、ベラボンやもみ殻燻炭がほとんどです。
もちろん、完熟堆肥を使用したほうが生育には良いのですが、有機質は場合によっては虫が湧く原因にもなります。
もし虫が湧くことに悩んでいる方は、たなーの配合は参考にしてみてくださいね。
それでは、素敵なエケベリアを育てながら良きグリーンライフを過ごしましょう。
たなーがよく使う多肉植物通販サイトです。
※夏は高温時の配送による痛みを考慮して、多肉植物の販売はしていません。
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