こんにちは。
たなーです。
前回、初心者にもおすすめのコケリウム、クローズドコケリウムの作り方についてお話しさせていただきました。
そのお話しがこちら。
コケリウムを可愛く作れたのはいいけど、この後の育て方がわかんないんだけど。。。?
クローズドコケリウムは育てやすくて、管理が簡単とはいえ、
水やりや日当たりの加減、夏や冬の管理がわからないと綺麗に苔は育ちません。
ということで、
この記事を読むことで以下のことがわかります。
それでは、順を追ってお話しします。
コケリウムの水やり
苔は葉から水を吸収する植物なので、空気中の湿度が重要になります。
そのため、クローズドコケリウムでは霧吹きで水やりを行いましょう。
水差しで水やりをしない理由は、苔には水を吸収する根がないからです。
体を支えるための仮根(かこん)はありますが、この仮根は水を吸収する機能はないんですよ。
特に、クローズドコケリウムのように蓋をしているコケリウムは乾燥しにくく、湿度を維持しやすいので、水やりは霧吹きで行います。
※オープンコケリウムは乾燥しやすいので、水差しでの水やりが必要です。
水やりの頻度
クローズドコケリウムの水やりの頻度は、苔を入れた容器によって調節が必要です。
土が乾燥しすぎず、水浸しにならない程度を維持しましょう。
一言でクローズド(密閉された)と言っても、以下2点のような容器があります。
1:蓋にパッキンが付いており完全に空気が逃げない仕組みになっているもの
2:容器と蓋にわずかに隙間があり、完全密閉でないもの
さらに、容器の大きさや入れた土の量によっても乾燥具合が変化するので、日頃の観察をしながら水やりの調節が必要なんです。
目安としては、
1のように完全に密閉してしまうような容器では6か月以上水やり不要な場合もあります。
2のようにわずかな隙間がある場合は、2~3週間に一度霧吹きで水やりをしましょう。
大事なのは、定期的に水やりを行い、土が乾燥しすぎないようにすることです。
苔って湿っぽいところで育ってるから、土がひたひたになるくらいに水やりしてもいいの?
常に湿っている環境を好む苔もいますが、クローズドコケリウムで育てる場合、土がひたひたになるまで水やりを行うと、長期間水浸し状態で苔が腐るので注意してください。
コケリウムの置き場所
クローズドコケリウムの置き場所は、直射日光の当たらない明るい屋内です。
この、「直射日光が当たらない」という点が育て方の重要なポイントになります。
クローズドコケリウムは密閉された蓋付の透明容器で管理するので、直射日光が当たると容器内は高温高湿度状態になり、苔が枯れるんです。
でも、真っ暗もだめだよね。。。?
植物なので、成長するためには光は必要です。
そのため、直射日光の当たらない北側の窓辺や明るいリビングなどが置き場所としてはよいでしょう。
コケリウムに必要な光量
苔には、500~1500 lx(ルクス)程度の明るさが必要です。
少なくとも、新聞や本をストレスなく読める程度の明るさになります。
そのため、置き場所として北側の窓辺や明るいリビングが最適なんですよ。
しかし、外出など留守中にカーテンを閉めると、意外と室内は暗くなり、苔が育つための光量が確保できないことも多くあります。
そんな場合は、植物育成LEDとタイマーを使用することで、簡単にコケリウムの管理ができるんですよ。
通常のライトでも育成管理は可能ですが、ライトが発熱するタイプは、クローズドコケリウムの容器内の温度が上昇する要因になるので気を付けましょう。
特に、白熱灯は高温になるので使用しないでください。
基本的に、熱を持たない限り明るいほど苔は綺麗に育ちますよ。
おしゃれな植物育成LEDのルーチェは、光が強すぎないのでコケリウムにおすすめ。
光源から20~25㎝ほどで700~1000 lxの明るさです。
照度時間について
ちょうどよい明るさを確保できたとしても、3時間~5時間程度だと綺麗に育つためには足りません。
十分な光合成をして綺麗に苔を育てるためには、8~10時間くらいは必要になります。
苔は適切な光量であれば、10時間以上の光に当てたから枯れるということもないので、安心してくださいね。
上記のようなコンセントタイマーを使用すると管理が、さらに楽になりますよ。
コケリウムの夏管理
苔にとって夏の暑さは、育ちにくい環境になります。
クローズドコケリウムを室内で管理しているといっても、
冷房を付けていなかったり、効いていなかったりする場合、室内温度は40℃近くになることもあるでしょう。
40℃以上になると容器内の苔は枯れる恐れがあるので、できるだけ涼しい環境に置く必要があります。
サーキュレーターや冷房で室内温度を調整するのが良いですが、
正直、、コケリウムのために、電気代を上げるのも。。。。
真夏の時期だけと言っても、毎日冷房を付けるとなるとそれなりの電気代はかかるでしょう。
そんな場合は、真夏の時だけは冷蔵庫に入れておく方法もあります!
クローズドコケリウムだからこそ出来る方法ですが、密閉された環境なのでそのまま冷蔵庫に入れることもできます。
苔は、蒸れや暑さには弱いですが、寒さには非常に強い植物です。
そのため、
気温が高い真夏だけ、昼間は冷蔵庫に入れて夕方からの涼しい時間帯に冷蔵庫から出して、光を当てて育てるということもできます。
冷蔵庫に入っている状態は、苔はいわゆる休眠状態。
植物としての生育を止めるため、1か月ほどなら入れっぱなしでも問題ありません。
ただし、冷蔵庫から取り出す場合は、光にしっかり当ててあげましょう。
コケリウムの冬管理
苔は寒さには非常に強い植物ですが、クローズドコケリウムの場合は容器内の湿度が保たれているので、凍結には注意しましょう。
室内管理なら、凍結する恐れは少ないと思いますが、朝晩の窓際などは屋外の温度と変わらないくらいに冷え込むので、置き場所には気を付けてくださいね。
北側窓辺に置くなら、夜~朝は窓から離しておきましょう。
まとめ
最後に
いかがでしょうか。
前回の初心者におすすめのクローズドコケリウムを作った後の、育て方や管理方法についてお話しさせていただきました。
コケリウムはインテリアとしても人気がありますが、購入したり作ったりした後がうまくいかないことも多いようです。
そんな悔しい思いをした方の再チャレンジのきっかけになればと思います。
クローズドコケリウムを冷蔵庫に入れることに驚いた方もいるのではないでしょうか?
この方法はクローズドだからこそですが、それでも冷蔵庫に入れることに抵抗がある方は、サーキュレーターなどでなるべく涼しい環境を作ってくださいね。
それでは、素敵なコケリウムを育てて良きグリーンライフを過ごしましょう。
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