こんにちは。
たなーです。
室内でなにかしらの観葉植物を育てている方は、きっと多いことでしょう。
おしゃれな鉢に。
変わった樹形を。
貴重な植物を。
愛情もって成長過程を。
楽しみ方は、たくさんあります。
そんな観葉植物として苔を楽しんでみませんか?
多くの植物が、現在までにゆっくりと進化してきた中で
苔は原始の姿を残して悠久の時間を生きてきている貴重な植物なんです。
そこで、
この記事を読むことで以下のことがわかります。
それでは順を追ってお話しします。
クローズドコケリウムとは

クローズドコケリウム:ヒノキゴケ
クローズドコケリウムとは、蓋付の容器を利用するコケリウムのことです。
コケリウムには、
〇クローズドタイプ
〇オープンタイプ
の2つの楽しみ方があります。
コケリウムというと、蓋付の容器に入った苔をイメージする方が多いかもしれませんが、実は必ずしも蓋をする必要はないんです。
密閉された空間では、水分が循環するので水やりの手間が少なく、ほとんど放置で苔を楽しむことができます。
しかし、
苔の種類によっては、自然環境下との違いから生育に弊害が起こることもあるんです。
その弊害を解消するのがオープンコケリウムになります。
どちらのタイプにもメリット、デメリットはありますが
水やりの頻度や衛生面、インテリアとして初心者でも簡単に楽しめるクローズドタイプの作り方について、これからご紹介しますのでお楽しみに!
コケリウムを作るのに必要なもの
まずコケリウムを作るために必要なものを準備しましょう。
〇苔
〇苔用の土
〇蓋付容器
〇ピンセット
〇ハサミ
〇スプーン
〇水差し
〇霧吹き
〇割りばし
上記の物があれば、楽しくコケリウムを作り管理することができますよ。

このほかにも、土を均す刷毛(はけ)や太めの木の棒などがあると、さらに作りやすいですね。
石やミニチュアフィギュアなどがあれば、オリジナルの世界観を作ることも可能です。
想像力が掻き立てられて、わくわくしますね。
基本道具の紹介
それでは、使用する道具についての紹介です。
蓋付の透明容器
クローズドコケリウムなので、蓋付の密閉できる容器を準備しましょう。
苔も光合成するため、蓋も透明な容器を選ぶことがポイントです。
容器は多くの種類があるので、置く場所や飾る場所を考えて好みの容器を選ぶとよいでしょう。

今回、えでんは100円均一で購入した容器を使用しています。
ピンセット
コケリウムを作ったり育てるために、必要な道具の1つとしてピンセットは必ず準備しましょう。
小さな苔を小さい器に植えるため、繊細な作業になります。

ピンセットは、苔を複数束植える用に太いものと、1本ずつ植えたり小さな苔を植えたりする細いものがあると便利です。
ハサミ
ピンセット同様に、コケリウムを作ったり育てたりするうえで欠かせない道具になります。
先端が細く、苔を1本ずつ切れるようなハサミが良いでしょう。

ステンレスで錆びにくく、刃がカーブしている反りハサミが特に使いやすいですよ。
スプーン
容器に土を入れる道具として使用します。


容器の大きさに合わせたスプーンを数本持っておくと便利です。
こちらはへら付きスプーンなので、土を均すこともできます。
スプーンは100円均一でも簡単に手に入りますので、
初心者の方で、土を入れるだけなら幅広いスプーンを1本持っておくだけで十分ですよ。
水差し、霧吹き
植える前に土を湿らせたり、苔の水やりに使用したりします。


水差しや霧吹きは、100円均一でも簡単に手に入りますので、そちらで代用しても問題ありません。
そのほか、
容器に入れた土を押し固めたり、植えた苔の周りの土を固めたりするのに、「割りばし」や「太めの木の棒」があるとよいでしょう。

ピンセットとハサミは専用がおすすめですが、すべて100円均一で揃えられるものばかりなので、初めて挑戦する方は100円均一で揃えてみてはいかがでしょうか。
それでは、コケリウムの土の配合についてお話しします。
コケリウムの土の配合

コケリウムの土

ここでは、たなーがコケリウム用として作っている配合を紹介するね。
コケリウムの土として配合しているのは以下の4種類です。
1:硬質赤玉土(小粒または細粒)
2:バーミキュライト
3:ピートモス
4:もみ殻燻炭
それぞれを、
硬質赤玉土:バーミキュライト:ピートモス:もみ殻燻炭=4:4:2:1
の割合で混ぜ込んでいます。
コケリウムに使用する土は、菌が増殖しにくく清潔であり、苔を植えつけやすい細かいものが最適です。
さらに、傾斜などを作る場合はある程度粘土質な特徴を持たせるとよいでしょう。
この条件を満たすために、上記の4種類の土を配合しています。
1:硬質赤玉土(小粒または細粒)

硬質赤玉土(小粒)
基本の土としては、ガーデニングでもよく使用される赤玉土。
特に粒が崩れにくい硬質赤玉土や焼成赤玉土の小粒~細粒がおすすめです。

たなーは硬質赤玉土(小粒)を使用していますが、できるだけ粒揃いの良い細粒を使用したほうが見た目にも美しくなりますよ。
2:バーミキュライト

バーミキュライト
バーミキュライトは、蛭石(ひるいし)を700℃以上の高温で焼いたものです。
高温で焼いてあるため、衛生面でも安心して使用できます。
赤玉土と同量入れることで、キラキラと光り見た目にも美しくなるうれしい効果もあるんですよ。
3:ピートモス

ピートモス
ピートモスはミズゴケ類の植物が泥炭化したものを脱水、粉砕した用土です。
非常に柔らかくクッションの役割をして、混ぜ込むことで苔が増えやすくなります。
有機物ではありますが、菌が繁殖しにくい特徴を持っているので安心です。
4:もみ殻燻炭

もみ殻燻炭
もみ殻燻炭はもみ殻を低温でいぶして炭化させたものです。
もみ殻燻炭を加えることで、通気性、保水性向上。
さらに、土の酸度調整、微生物活性化、微量要素であるケイ素を豊富に含んでいます。

いずれも園芸店で簡単に手に入りますが、少量の場合はインターネットのほうが手に入りやすいでしょう。

ブレンドするのは、初心者にはちょっとハードルが。。。
という方は、こちら。

こちらのコケリウム用ブレンド土は、配合不明ですがたなーと同様の材料を使用しています。
ブレンド土や専用ソイルなどもあるので、初心者の方はそちらを使うと簡単ですね。
それでは、気になるコケリウムの作り方についてお話しします。
コケリウムの作り方

今回、クローズドコケリウムの作り方に使用するのは、コウヤノマンネングサだよ。

1:土や枯れ葉を取り除こう

コウヤノマンネングサの新芽
密閉された小さな空間で育てるクローズドコケリウムの場合、菌の発生リスクを最小限にする必要があります。
そのため、植える量の苔を取り分けたら、ごみや枯れ葉をピンセットやハサミで取り除きましょう。
それでも、取れない場合は流水で優しく洗い流すとよいですよ。
2:容器に土を入れよう

スプーンで土を入れているところ
スプーンを使って、コケリウムの土を容器に入れましょう。
コウヤノマンネングサなどの地下茎で増えるタイプを除き、苔は基本的には深く根を張らないので土の量は少なくても問題はありません。
ただし、土は湿度を保つ働きもあるので、少なすぎると容器の中が乾燥しやすくなるので注意が必要です。
全体のバランスで判断しましょう。

コウヤノマンネングサは、地下茎で増えるタイプで、さらに草丈も大きくなるので土の深さは約5㎝と深めにしているよ。
3:土を湿らせよう

水差しで土を湿らせる
容器に土を入れたら、水差しや霧吹きでまんべんなく湿らせましょう。
すぐに植えつけずに、3分ほど置いておくと全体に水が行き渡り適度に固まります。
土が固まると植えやすくなるので、湿らせてすぐに植えつけないことがポイントです。
ちなみに、水差しで水を加え過ぎた場合は、キッチンペーパーやティッシュなどで、水を吸い取りましょう。
土の表面まで水が溜まるのは、水のやりすぎなので注意してください。

キッチンペーパーで余分な水を吸い取ってるところ
4:苔を植えよう

ピンセットで苔をまっすぐに挟む
土が固まったら、土や枯れ葉を取った苔の根元をピンセットでまっすぐに挟み、そのまま土に挿し込みましょう。
この時、割りばしで根元の土を押さえながら、ピンセットをゆっくり抜くとうまく植えることができますよ。

根元を割りばしで押さえる

コウヤノマンネングサは大きくなるので、倒れないように深く植えつけます。
深く植えるタイプの苔は、植え込む度に土が崩れやすいです。
植えるたびに、割りばしや木の棒で土を固めると次が植えやすくなります。
5:あとはバランスを見ながら植え込もう

コウヤノマンネングサ
あとは、バランスを見ながら植え付けましょう。
好きなように植えたら完成です!
まとめ
最後に
いかがでしょうか?
クローズドコケリウムの作り方についてお話しさせていただきました。
最近では、コケリウムが癒しとして人気があります。
自分で作ってみたい!
という方の参考になればとうれしいです。
作って、その後の管理、育て方については、また別の機会にご紹介できればと思います。
今回、たなーが作ったコウヤノマンネングサのコケリウム。

コウヤノマンネングサのクローズドコケリウム
この成長過程は、ツイッターのほうで随時紹介していきます。
ちなみに、このコウヤノマンネングサは、カインズさんで干乾びていたものを試しに購入して、水分を与えておいたものです。
カインズ産マンネン苔、チリチリを水で戻してるけど、良くなって欲しい😂
— たなー@植物ブロガー+Webライター (@tana_3930) April 21, 2022
少し良さげなところをコケリウムに使ってみようかな😅 pic.twitter.com/6JDTaosK3B
ネット通販では、非常に綺麗なものが届くので安心してください。
お疲れ様です☘️
— たなー@植物ブロガー+Webライター (@tana_3930) February 1, 2022
翔美苑さんに注文した苔4種セットが、すごーく綺麗✨ pic.twitter.com/4t9UEl1Wed

苔は園芸店などでも手に入りますが、状態が良いとは限りません。
自然の山野から取ってくる場合は、保護のためにすべて取ってくるなどしないようにしてくださいね。
それでは、素敵なコケリウムを作って、良きグリーンライフを過ごしましょう。
クローズドコケリウムの育て方や管理についてはこちら。
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