こんにちは。
たなーです。
多肉植物を育てるのが慣れてきたら、次は増やしたいって思いますよね。
取れてしまった葉を葉挿し(はざし)して増やしたり、徒長(とちょう)した株を胴切り(どうぎり)して子供を芽吹かせたり、種を取って種まきしたり多肉植物には様々な楽しみがあります。
でも、
多肉植物の葉挿しがうまくいかないという方は意外と多いのではないでしょうか?
どうしてうまくいかないのかしら。
せっかくなら、葉挿しを楽しみたいですよね。
そこで、葉挿しにもってこいの多肉植物を紹介したいと思います。
アドロミスクス マリアンナエ
この子は、ほんとに葉挿しが簡単でよく増えます。
そのため、増やす楽しみを味わいたいって方にはもってこいな多肉植物なんですね。
この記事を読むことで以下のことがわかります。
アドロミスクス マリアンナエとは
名前 | アドロミスクス マリアンナエ |
学名 | Adoromischous marianiae |
科名 | ベンケイソウ科 |
属名 | アドロミスクス属 |
原産地 | 南アフリカ |
種類 | 張る秋型多肉植物 |
暑さ | 弱い(30℃以下で管理) |
寒さ | 弱い(5℃以上で管理) |
ベンケイソウ科アドロミスクス属の春秋型多肉植物です。
学名:Adoromischous marianiae
原産地は南アフリカ共和国ケープ州の半砂漠地帯であるナマクワランドと呼ばれる一帯です。
アドロミスクス属には数多くの種類があり、マリアンナエはその中の一つになります。
しかし、マリアンナエ自体にもさらに品種や園芸種がありますので、同じマリアンナエでも葉の形、模様、凹凸などが違うものが数多くあります。
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アドロミスクス マリアンナエの特徴
アドロミスクス マリアンナエの特徴は、とにかく葉が取れやすいことです。特に葉が丸くころっとした姿のものは、葉が細長いものに比べてすぐに取れてしまいます。
購入して、家に持ち帰るまでの揺れや植え替え、水やり時に手に少し当たったくらいで簡単に葉が落ちるくらいです。
そのため、通販などではあらかじめこのことが説明されており、「落ちた葉は葉挿しして増やしてください」と説明されているほどです。
最初は、不安に思うかもしれませんが、これはアドロミスクス マリアンナエの生存戦略による要因が大きいので心配しないでください。
原産地では花を咲かせ種を作って増えることもしますが、「基本的には葉を落として増える」ということを繰り返して生き抜いてきた植物です。そのため、落ちた葉からは、とにかく子供が出てきます。
落ちやすいということは、それだけ葉挿しに向いている証拠だと思ってください。葉が落ちてしまった親株のマリアンナエも、すぐに新たな葉を出してくれます。
アドロミスクス マリアンナエの育て方
アドロミスクス マリアンナエは春秋型の多肉植物なので、基本的な多肉植物・観葉植物と同じように育てることができます。ただし、育て方にはポイントがあるので、それぞれ見ていきましょう。
日当たり
夏を除き、日当たりが良い場所で育てましょう。
日当たりが悪いと徒長して形や模様の発色が悪くなります。
夏は日差しが強すぎるので、明るい日陰か、遮光率20~30%の白色寒冷紗をして、直射日光が当たらないようにしてあげましょう。
夏の直射日光は、マリアンナエの葉が日焼けする原因になるので注意してください。
冬も日当たりの良い場所が良いですが、最低温度が5℃以下で雪や霜が当たる場合は、室内の日当たりの良い窓際に移動させましょう。
冬の窓際は朝晩が冷え込むので、窓から離して管理すると育てやすいです。
用土
水はけのよい土で育ててください。
原産地では11月~2月はほとんど雨が降りません。
南アフリカは南半球なので、ちょうどこの時期は日本でいう夏に当たりますが、最高気温は25℃程度です。
アドロミスクスは乾燥には非常に強い性質を持っています。
しかし、日本のように高温多湿の環境では、水はけのよい土を使ってあげることが非常に重要です。
市販されている多肉植物用の土を使うのが安全ですが、土を作る場合は特に排水性を意識しましょう。
水やり
土が乾いたら底から水がしっかり出るくらいに水やりしましょう。
日本の夏は、マリアンナエにとって湿気が多く暑すぎるので、多湿にならないように風通し良くして、ほぼ断水しましょう(根が枯死しない程度に月に一回くらい少し水やりしてあげたほうが良いです)
冬も最低温度が5℃以下になるようでしたら、室内に置き暖房が一日中効いていない限りは、ほぼ断水しましょう。
肥料
植え付けるときに緩効性の肥料を土に混ぜ込んであげましょう。
あとは、生育期の春と秋に即効性の液体肥料を月1回与えるくらいで十分です。
アドロミスクス マリアンナエの夏の育て方のポイント
原産地の南アフリカというと、暑いイメージがあるかもしれませんが、一年を通しても最高温度が25℃前後で南アフリカの夏は雨もあまり降りません。
そのため、日本の高温多湿の夏を、いかに涼しく夏越しさせるかが育てる上でのポイントです。
日本の真夏は生育に適さないので、成長は緩慢になり休眠します。
夏の日差しが直接当たらないように寒冷紗で遮光して、風通しを確保しましょう。水も根腐れしないようにほぼ断水して管理すると育てやすいです。
アドロミスクス マリアンナエの冬の育て方のポイント
南アフリカの冬は、最低温度でも5℃程度で基本的には10℃前後。日本の梅雨ほどではないですが、雨が多く降る時期です。
日本の冬よりも暖かいので、5℃以下や雪、霜に当たると枯れる原因になります。
最低温度が5℃になり始めたら、室内の日当たりの良い窓際に置きましょう。
朝晩は冷え込むので窓際近くに置いている場合は、夜に窓際から離しておくと安心です。
土も乾きにくいので、生育期の秋と同様に水やりをすると根腐れしやすくなります。月に1回程度の水やりで大丈夫です。
アドロミスクス マリアンナエの増やし方
アドロミスクス マリアンナエは葉挿しで増やすのがおすすめです。もちろん、植物なので花が咲きます。
花が咲けば、受粉さえすれば種を実らせることができます。
たなーが調べた限りでは、個人の方が受粉させて種を作ることができたという情報がありましたので、実生苗(みしょうなえ:種からの育てた苗)も可能だと思います。
しかし、
特徴でも述べたように、とにかく葉が落ちやすく、その葉から子供が増えやすいので、葉挿しがおすすめです。
簡単にぽろっと落ちる葉はすぐに子供が出てきます。なかなか落ちない葉は無理にとっても子供は出てこず枯れることがほとんどなので、無理に葉を取らないようにしましょう。
落ちた葉の根元を、軽く土に触れるくらい程度に置いておくだけで新芽と根が出てきますので、少し形になり始めたら鉢にそれぞれ移し替えて育ててあげましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
「アドロミスクス マリアンナエなんて植物、知らなかった。」と、いう方も多かったのではないでしょうか?
葉挿しで簡単に増えるにもかかわらず、あまり見かけない多肉植物です。
しかし、アドロミスクス属の多肉植物はたくさんあるので、調べてみると意外と、この子もアドロミスクスだったのか!?と、思うことも多いかもしれません。
多肉植物の葉挿しがうまくいかない方は、マリアンナエでコツをつかんで、他の多肉植物も増やす楽しみを味わいましょう。
それでは、珍しいアドロミスクス マリアンナエを増やして良きグリーンライフを過ごしましょう。
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