こんにちは。
たなーです。
エアプランツ(別名:ティランジア)をご存じでしょうか?
原生地では空気中の水分を吸って育つ、土のいらない不思議な植物のことです。
育てる手間がかからないことや、100円ショップなど身近なところで手に入ることから、インテリアプランツとしてとても人気な植物なんですよ。
しかしながら、
「うまく育てられず枯らしてしまった。。」
そんな方も多いのではないでしょうか?
そこで、
この記事を読むことで以下のことがわかります。
それでは、順を追ってお話ししますね。
エアープランツが枯れる原因
枯れる原因1:水
エアープランツが枯れる一番の原因としては、『水やり』が考えられます。
「エアープランツという名前で出回っていることから、水がいらず空気中の水分で育つことができる。」と、勘違いされがちです。
しかし、それは原生地の話であって、日本の高温多湿の環境では、残念ながらそうはいきません。
むしろ、水が大好きな植物なんですよ。
しっかり水やりをしてあげましょう。
枯れる原因2:光
エアープランツは強い直射日光を嫌います。
そのため、年中直射日光に当てている場合は枯れる可能性が高いです。
明るい日陰や室内の明るい窓際で育ててあげましょう。
枯れる原因3:過湿
風通しが悪く過湿になる環境を嫌います。
意外と多いのがこちらの原因ではないでしょうか。
「水もやってる。日当たりも問題ない。でも、枯れる。」という方は、多湿環境で枯れていることが多いです。
特に水やり後は、風通しを良くしたり、葉と葉の隙間に水が溜まったままにならないように、逆さにして水を切るということをお勧めしますよ。
そもそもエアープランツとは
主に樹木や岩などに着生するブロメリア科の植物で、進化の過程で葉から直接水を吸えるようになった植物たちです。
ティランジア属の多くがこれに当てはまります。
エアープランツという名前は流通名・商品名のような形なので、正式にはティランジアやエアブロメリアと呼ぶことが多いです。
葉に水や養分を吸収する白い鱗片(トリコーム)をまとった銀葉系と、鱗片をまとわず、緑色をした緑葉系に分けられます。

このトリコームが多いか少ないかで、銀葉系か緑葉系かに分類できるんですね。
日当たりについて
木漏れ日程度の光を好むため、明るい日陰で育てましょう。
トリコームをまとう銀葉系は、比較的に乾燥に強いです。
緑葉系は銀葉系よりも強光に弱く、乾燥にも弱いことを念頭に置いて管理すると良いでしょう。
直射日光の当たるところで育てる場合は、遮光ネットで30~40%遮光することをお勧めします。
緑葉系はそれよりも暗めに遮光してあげましょう。
室内で日が当たらず、常に株が濡れている場合は、腐ることがあるので注意しましょう。
水やりについて
エアープランツは主に葉の表面から水を吸収するため、株全体が濡れるように水やりするのが基本です。
春から秋にかけての生長期には毎日水をやってもいいくらいです。
最低でも週に2回は水やりをしましょう。

名前から水やりしなくてもいいって思っていた方にとっては、この水やり回数は驚きではないでしょうか。
〇エアープランツは夜に気孔が開くこと
〇濡れている時間が長いほど水を吸収する
この2点から、春から秋は夜に水やりをしましょう。
雨に当てることもよい方法ですが、2日以上濡れている状態は嫌いますので、気を付けてくださいね。
冬は、10日に1回くらいの水やりを午後暖かい時間帯にしましょう。
室内に取り込んだ際、常に15℃以上に保たれているなら夜に週2回水やりをしたほうがよいです。
室内で管理する場合、水やり後に葉の間に水が溜まったままにしておくと腐ることがありますので、株を逆さにして溜まった水を切ってあげるのがポイントです。
キセログラフィカのように、葉に水を貯めるタイプは特に注意しましょう。
冬越しについて
最低気温が10℃を切った頃を目安に室内に入れ、日の差し込む窓辺で管理しましょう。
室内管理中は、水やり後の通風を心がけてください。
窓を開けるか、少し屋外で風に当てると良いですよ。
どちらも難しい場合は、サーキュレーターなどで室内の空気を動かしましょう。

今では100円均一にもUSB電源の簡易サーキュレーターが販売されていますので、非常に便利ですよ。
屋外管理に戻す場合は、4月以降がよく、遅霜に気を付けてくださいね。
植え替えについて
植え替えは必要ありません。
株分けも、基本的にはする必要はありません。
そのまま大きくさせましょう。
もし株分けをして増やしたい場合は、子株が親株の3分の2くらい大きくなってから、外してあげましょう。
用土について
基本的に用土は必要ありません。
しかし、流木やコルクに着生させると根が張り生育が良くなるんですよ。
緑葉系なら通気性の良い素焼き鉢などに入れ、バークや大粒の軽石で押さえて鉢植えにしても良いでしょう。
最後に
長期間水やりをせずに、乾燥させすぎた場合は、水を溜めた容器に株を一晩浸けて、水を吸わせる『ソーキング』をするとよいです。
こうすることで弱った株も元気を取り戻すことができることがあります。
しかし、何度もソーキングのやり過ぎも弱る原因となるので、普段の水やりをしっかりしましょう。
また、エアープランツの株元(根っこが出るところ)を、グルーガンを使って板やコルクに固定させることはお勧めしません。

一瞬とはいえ、株元の生長点(芽や根が出るところ)に高温を当てることはお勧めできません。生長点が傷むとその後の生育は悪くなり、枯れる恐れがあります。
エアープランツは、その部分から根が出て着生するので、グルーガンではなく、キリなどで板に穴をあけ、針金で固定させてあげましょう。
あとは、自然と根が出て張り付いてくれますよ。
以上の育て方を守って、おしゃれにエアープランツ(ティランジア)を楽しみましょう。
以下、たなーも愛読している本です。
それでは、エアープランツを上手に育てて良きグリーンライフを過ごしましょう。
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