こんにちは。
たなーです。
エアプランツ(別名:ティランジア)をご存じでしょうか?
原生地では空気中の水分を吸って育つ、土のいらない不思議な植物のことです。育てる手間がかからないことや、100円ショップなど身近なところで手に入ることから、インテリアプランツとして人気があります。
しかしながら「うまく育てられず枯らしてしまった。。」と、エアープランツが枯れることに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで、
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エアープランツは気軽に育てることのできる植物として、多くの方に人気です。インテリアのように楽しめるため、初めて植物をお部屋に迎える方もおすすめ。たなーおすすめのエアープランツは「キセログラフィカ」です。
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エアープランツが枯れる原因
結論、枯れる原因は以下の4点です。
- 水やり
- 日当たり
- 風通し
- グルーガン
エアープランツは、名前の通り空気中の水分を吸収して育つ植物です。そのため「土に根を張る植物より育てやすいだろう」と考えて、水を与えずに育てる方が一定数いらっしゃいます。
たなーが園芸店に勤めていた際に、上記の考え方をしていた方はエアープランツを枯らしていました。ここではエアープランツの枯れる原因を見ていきましょう。
エアープランツが枯れる原因1:水やり
エアープランツは水が大好きな植物です。「エアープランツという名前で出回っていることから、水がいらず空気中の水分で育つことができる。」と考えている方も多いのではないでしょうか。
間違えではありませんが、日本ではそれぞれのエアープランツの中南米の原産地のように霧が発生することも少なく、一年を通して気温が安定していることもありません。
そのため、日本で育てる場合は、エアープランツにしっかり水やりしてあげることがポイント。水を与えずに育て続けると、枯れてしまいます。
園芸店時代でもエアープランツが枯れたと相談されることが多かったですが、ほとんどの方は水やり不足でした。与えすぎもよくはありませんが、霧吹きやソーキング(溜めた水に浸けこむ水やり方法)を行ってしっかりと水やりしてください。
エアープランツが枯れる原因2:日当たり
エアープランツは強い日当たりを嫌います。基本的に明るい日陰や半日陰の環境で育ててください。
西日や真夏の直射日光に当たると、葉焼けを起こして枯れる恐れがあります。とはいえ、日差しが入らない室内や暗い日陰では育ちません。
室内で育てる場合は、明るい窓際に置いて育ててください。日差しが入らない室内であれば、植物育成LEDで補光してあげるとよいでしょう。
枯れる原因3:風通し
エアープランツは風通しのない場所に置くと枯れます。閉め切った室内やテラリウムを楽しむためのガラス容器内などでは、特に枯れやすいです。
原産地では早朝に濃い霧が発生した後は、風が吹いて空気が流れて乾燥します。湿潤と乾燥が繰り返される環境で育っているため、風通しがないと水やり後にエアープランツそのものが乾燥しにくいです。
過湿環境が続くと、エアープランツは根元から腐って枯れることがあります。どの植物にも言えることですが、風通しは健康的に育てるうえで非常に重要です。
室内でエアープランツを育てる場合は、定期的に窓を開けたりエアコンやサーキュレーターで空気を動かしたりしてください。
また水やり後は、葉の間に水が溜まらないように逆さまにして、風通しの良い場所に置くと生育がよいでしょう。
枯れる原因4:グルーガン
エアープランツは着生植物です。そのため、コルクや石にグルーガンでくっつける方がいますが、グルーガンは枯れる原因になるので使用しないでください。
グルーガンは、スティック状の樹脂を高熱で溶かして物を接着させる道具です。エアープランツを木や石にくっつけるのに便利だったので、昔はよく使用されていました。
しかし、今ではほとんど使用されていません。それはなぜかというと枯れるためです。
高熱の樹脂が成長点のある株元に当たるため、株元が熱されて細胞が死んでしまいます。株元の成長点は、着生根が出てくる場所でもあるため、細胞が死ぬと根が出てきません。
水分や栄養分を吸収する性質はなくとも、生育に大きく影響するため、根は綺麗に着生させたり伸ばしたりしてあげたいです。また株元に葉の付け根が集中している構造をしているため、株元の細胞がダメになると、葉がばらばらと落ちます。
木や根に着生させる際はグルーガンは使わずに、テープで根をくっつけたりキリで穴を開けて根を誘引して固定したりして時間をかけて着生させてください。
そもそもエアープランツとは
エアープランツとは主に樹木や岩などに着生するブロメリア科の植物のことです。進化の過程で葉から直接水を吸えるようになっています。
ティランジア属の多くがエアープランツと呼ばれる植物です。そもそもエアープランツといった名前は流通名・商品名のようなもの。正式には「ティランジア」「エアブロメリア」と呼ぶことが多いです。
エアープランツは葉に水や養分を吸収する白い鱗片(トリコーム)をまとった銀葉系と、鱗片をまとわず緑色をした緑葉系に分けられます。
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トリコームが多いか少ないかで、銀葉系か緑葉系かに分類できます。トリコームが多いほど白く毛が生えたような外見をしています
エアープランツの育て方
エアープランツは、上記で解説した枯れる原因を対策すれば、簡単に育てることができます。枯れる原因で解説したこと以外の育て方ポイントを見ていきましょう。
日当たり
エアープランツは木漏れ日程度の光を好むため、明るい日陰や直射日光の当たらない半日陰で育てましょう。
緑葉系は銀葉系よりもトリコームの量が少ないため、強い光に当たると葉焼けしやすいです。緑葉系のエアープランツは、特に強い光に当てないように注意してください。
直射日光が当たる場合は、遮光ネットで30~40%遮光するとよいでしょう。室内であれば、レースカーテンで光を和らげてあげます。
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水やり
エアープランツは葉の表面から水を吸収するため、株全体が濡れるように水やりするのが基本です。
屋外のベランダやお庭で株全体を湿らすようにシャワーで水をかけてあげたり、霧吹きで葉水をするように湿らせたりしてください。
春から秋にかけての生育期は、毎日水やりするとよく育ちます。最低でも週に2回は水やりをしましょう。
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園芸店時代に、水やりはしっかり毎日与えることを話すと、とても驚く方が多かったです。エアープランツは水が大好きなのでしっかり水やりしましょう。
水やりのタイミングは、基本的には夜に行います。理由は以下の3点です。
- エアープランツは夜に葉の気候が開くCAM植物
- 湿っている時間帯が長いほど吸水する
- 蒸れる心配が少ない
雨が降っている場合は雨ざらしにしても問題ありませんが、長雨で2日以上濡れていると腐る原因になるので注意してください。エアープランツの水やりは、水やり後にサッと乾くことがポイントです。
冬は、10日に1回くらいの水やりを午後暖かい時間帯にしましょう。室内が常に15℃以上に保たれているなら、夜に週2回水やりすると安心です。
エアープランツを室内管理する場合は、水やり後に葉の間に水が溜まったままにしておくと腐る可能性があります。株を逆さにして、葉の隙間やタンク部分に溜まった水をきっておくことがポイントです。
キセログラフィカのように、葉に水を貯めるタイプは特に注意しましょう。
用土
エアープランツを育てるのに、基本的に土は必要ありません。エアープランツは根を伸ばしますが、根は樹木や岩に体をくっつけるための着生根です。
水や肥料を吸収する性質はありません。そのため、土に植えずにそのままの姿で育てることが可能です。
ただし、コルクや木の板、石などに着生させた方が本来の姿を楽しめます。さらに着生させた方が、成長スピードが早いです。
鉢に植えた状態を楽しみたい場合は、株の大きさと同じくらいの鉢にバークチップや水苔を詰めて植えるとよいでしょう。大きな鉢に植えると、水やり後に過湿気味になるので気を付けます。
肥料
エアープランツは肥料を与えないでも、十分に育ちます。
しかし早く大きくしたい方や花を咲かせたい方、子株を群生させてクランプ状態を楽しみたい方は、水に薄めた液肥を霧吹きで水やり代わりに生育期の5月~10月に与えると効果的です。
液肥は通常の観葉植物に与える量よりも、さらに10倍ほど薄めてください。濃い液肥は枯れる原因になるので気を付けましょう。
与える液肥は、ハイポネックスのトップクオリティがおすすめです。
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エアープランツの冬越し
最低気温が10℃を切った頃を目安に室内に入れ、日の差し込む窓辺で管理しましょう。
室内管理中は、水やり後の通風を心がけてください。暖かい時間帯に窓を開けたり、サーキュレーターやエアコンの暖房で風を動かしたりするとよいでしょう。
水やり後に直風が当たる分は問題ないですが、乾燥が終わった後も直風が当たり続けると簡素が進み枯れる恐れがあるので注意してください。
なるべく水やり後以外は、直風が当たらないようにしてください。
最後に
いかがでしょうか。
エアープランツが枯れる原因と育て方や冬越しについてでした。枯れる理由にグルーガンがあることに驚いたのではないでしょうか。
近年ではティランジアと呼ばれることが多くなりました。実はエアープランツは、古くから日本に輸入されており、何度かブームになった植物です。
しかし「エアープランツ」の通称が一般的になってしまったため、育て方に勘違いが生じ枯らしてしまう方が続出。そのためブームは長くは続きませんでした。
枯れる原因や正しい育て方を知っておけば、育てやすい植物なので安心してください。ぜひエアープランツを枯らしたことがある方も、もう一度挑戦してみてください。
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