こんにちは。
たなーです。
ゴールデンウィークも終わると、冬越ししていた夏の植物たちも新芽を出してくるのではないでしょうか。
夏の花では、ハイビスカスやブーゲンビレア、スイレンなどが冬越しをします。
せっかく冬越ししたのに、夏に花が咲かないと残念ですよね。
この記事を読むことで以下のことがわかります。
それぞれ見ていきましょう。
スイレンの花が咲かない原因
スイレンの花が咲かない原因は、主に以下の3つが考えられます。
- 日当たり不足
- 根詰まり
- 肥料不足
それぞれの原因の理由と対策について解説します。
スイレンの花が咲かない原因1:「日当たり不足」の対処法
スイレンの株元に少なくとも半日以上は日光が当たるような場所で管理、またはその工夫をしてください。
スイレンは日当たりを好む植物です。
そのため、一日しっかりと日光が当たる場所ほど、よく花が咲きます。
ここで、重要なのは「株元」に光が当たることです。
葉が茂り過ぎてスイレン鉢や池を覆っている場合は、株元に光が当たりません。
水が濁っていたり苔や藻が生えていたりする場合も光が当たりにくいため、花が咲かない原因です。
スイレンは生育期にどんどん葉を出すので、古い葉から切り取ってください。
株元にしっかり光が当たるように剪定することがポイントです。
また、水が濁った場合はこまめに水を入れ替えることも重要。
そして、多くの方が見逃しがちなのが、スイレンの水深についてです。
スイレンの水深の目安は10~15㎝程。
スイレン鉢が深すぎて、水深30㎝にもなると花が咲かない原因になります。
水深が深いほど株元には光が届きにくいためです。
スイレン鉢が深すぎる場合は、スイレン鉢の底に逆さにした素焼き鉢やレンガなどを置いて水深の調節をしてください。


スイレンを育てる場合は、口が広く深すぎないスイレン鉢で育てましょう。水面が広いほどスイレンは葉を多く出し、花が咲きやすいです。
スイレンの花が咲かない原因2:「根詰まり」の対処法
対処法は、1年に1回植え替えまたは株分けをすることです。
根詰まりはスイレンに限らず、すべての植物で花が咲きにくい、または花が咲かない原因とされています。
特に、スイレンをご自宅で楽しむ場合は、小さめの素焼き鉢や浅い駄温鉢に植えてあることが多いです。
購入したばかりのスイレンであれば、プラスチックの浅鉢に植わっていることでしょう。
これでは、すぐに根詰まりします。
そのため、以下のいずれかの対処法を行ってください。
- 一回り大きな鉢に植え替える
- 綺麗に根を整理して同じ大きさの鉢に植え替える
- 株分けする

スイレンの植え替え・株分けについては、最後のよくある質問で詳しくお答えします。


鉢は浅い素焼き鉢や駄温鉢がおすすめ。1号は直径約3㎝なので、現在植えている鉢のサイズに合わせて、植え替える鉢を準備してください。温帯スイレンの場合は7号鉢。熱帯スイレンの鉢は5~6号鉢くらいがよいでしょう。スイレンを植え替える場合は専用のスイレンの土がおすすめです。赤玉土を練りつぶして粘土状にして植え替える方法もありますが、初心者の方はスイレンの土を使用したほうが安心でしょう。
スイレンの花が咲かない原因3:「肥料不足」の対処法
結論としては、4~5月頃に芽が動き始めたら、スイレン用の肥料または固形の完熟発酵油粕を根に当たらないように鉢の縁に埋め込んでください。
その後、2~3か月おきに8月まで肥料を与えるとよいでしょう。
この時に、植え替える土が肥料入りの場合は、最初の4~5月の肥料は必要ありません。
肥料を与えすぎると、水に藻が生えやすくなったりスイレンの根茎が肥料焼けを起こしたりする可能性があります。
花が終わり始める9月以降は肥料を与えないようにしてください。
この場合も、肥料焼けによってスイレンの根茎に悪影響を及ぼすためです。

スイレンの肥料には、専用の肥料がおすすめ。または、たなーもよく紹介している東商さんの超発酵油かすもスイレンの肥料として使用できます。水生植物用のIB化成も有効です。ただし、いずれの肥料も与えすぎには注意が必要です。特に、メダカを入れてビオトープとしてスイレンを楽しんでいる場合には与えすぎに気を付けてください。メダカを入れて楽しむ場合は、有機肥料である超発酵油かすの施肥がおすすめです。(有機肥料だからとはいえ、入れすぎると水質悪化に繋がるので注意)
スイレンの花が咲かない方からよくある質問
ここでは、スイレンの花が咲かない方からよくある質問にお答えします。
- スイレンはポットのまま育ててもいい?
- スイレンの株分けの仕方は?
- スイレンの植え替え時期/植え替え方法は?
- スイレンの花が咲かないのはメダカが関係している?
それぞれ見ていきましょう。
スイレンはポットのまま育ててもいい?
スイレンは素焼き鉢や駄温鉢などに植え替えて育てることをおすすめします。
購入した時のビニールポットのままでも育てることは可能です。
しかし、水の中でビニールポットは劣化してスイレン鉢に土がこぼれたり、スイレンの根がビニールポットの裂け目から出てきたりして見栄えが悪くなります。
素焼き鉢や駄温鉢であれば、スイレン鉢の中で安定してスイレンを育てられるでしょう。
スイレンの株分けの仕方は?
スイレンの株分け時期は、3~4月です。
温帯スイレンの場合は根茎に新芽が付きやすいので、根茎の長さを10㎝程で1芽ずつ切り分けます。
芽をたくさんつけていると花芽が出にくいので、小さな脇芽は切り取っても問題ありません。
熱帯スイレンの根茎は温帯スイレンと違い、横に伸びずに丸い球根のような丸い形です。
熱帯スイレンの場合は、親株の根茎に子株の根茎が付いていたら分けて植え付けてください。
熱帯スイレンは、小さな球根でも花が咲くので株分けは簡単です。
スイレンの植え替え時期/植え替え方法は?
スイレンの植え替え時期は3~4月、または10~11月です。
株分けも同時にするなら、3~4月に植え替えるとよいでしょう。
植え替えだけなら、10~11月にも行うことができます。
球根を掘り上げて、古い根をすべて取り除き、新しいスイレンの土で植え替えてください。
その後は、再びスイレン鉢の中に入れて、凍り付かないように気を付けて管理します。
ただし、寒さに弱い熱帯スイレンの場合は、古い根を取り除いた根茎を湿らせた粘土状のスイレンの土で覆った状態でジッパー付きの袋に入れて、室内で春まで乾かないように置いておくとよいです。

イメージ的には、泥団子の中に根茎を入れて丸めて、そのままジッパーの中に入れて密閉する感じです。春になると、芽と根が出てくるので、そのまま鉢に植え付けます。スイレンの土でなく湿らせた水苔を代用してもよいかもしれません。
スイレンの花が咲かないのはメダカが関係している?
スイレンの花が咲かない理由にメダカは関係ありません。
しかし、メダカを気にして肥料を与えない場合は、花が咲かない可能性があります。
「肥料を与えるとメダカが死んでしまうかも」と考えて、肥料を与えない方は多いと思います。
特に化成肥料を与えることを心配するはずです。
どのメーカーの肥料でも、基本的にはメダカへの影響までは調査していないでしょう。
そのため、スイレンの肥料のパッケージにはメダカへの注意書きが書いていないことも多いと思います。
化成肥料が心配な場合は、有機肥料の固形油かすがおすすめです。
ただし、与えすぎは水質悪化につながるので気を付けてください。

ここからはたなーの個人的な経験と感想ですが、化成肥料であっても与えすぎなければメダカには影響しないように感じます。たなーもメダカが好きで現在でも育ててますし、園芸店時代に花壇を掘ってスイレンの池を作ってメダカを泳がせましたが、肥料入りでもメダカは元気でした。ただし、エビ類はメダカ以上に水質に敏感なので、肥料には注意してください。
まとめ
最後に
いかがでしたでしょうか。
スイレンの花が咲かない原因と咲かせるための育て方をお話しさせていただきました。
スイレンには、温帯スイレンと熱帯スイレンがあります。
育てているスイレンの種類によって、育て方や花の付き方が少し異なるので、注意してください。
花が咲かない原因は共通しているので、今回の3点に気を付けて育ててみてください。
温帯スイレンや熱帯スイレンの詳しい育て方については、別の機会で紹介できればと思っています。
ぜひ、素敵なスイレンの花を咲かせて良きグリーンライフを過ごしましょう。

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