こんにちは。
たなーです。
もうすっかり春になり、お花に野菜にガーデニング日和になってきましたね。
今回、紹介するのは美人の代名詞でもあるシャクヤクの花の咲かせ方。
地植えや鉢植えで育てている方の中には、「花が咲かないんだけど。。。」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
シャクヤクの花を地植えしてるんだけど、思ったより花が咲かないの。どうして。。。?
おばあちゃんちのシャクヤクは、すごく茂るのに花が咲かない。。。
ということで、
シャクヤクの花は非常に美しいため、庭木や鉢物、切り花として人気です。透明感のある花弁は見ていてうっとりしてしまいます。記念樹としてもおすすめなので、ご自宅用やプレゼント用に考えている方は、もう一株いかがでしょうか。
シャクヤクの花が咲かない理由
結論から言うと、シャクヤクの花が咲かない理由は以下の5つです。
- 昨年の花がら摘みをしていない
- 肥料を与えていない・少ない
- 水切れさせている
- 春の芽かきをしていない
- 株分けしていない
それでは、一つ一つ詳しく解説します。
シャクヤクの花が咲かない理由1:昨年の花がら摘みをしていない
シャクヤクの花が咲かない理由の1つに、昨年の花がら摘みをしていないことがあります。
花を咲かせる植物は開花後に種を付けるため、非常に大きなエネルギーを消費します。
これはシャクヤクも同様です。
シャクヤクの開花後の花がらを切り取っていなければ、株は消耗して来年の花に悪影響を及ぼします。
そのため、開花後の花がら摘みは重要な作業です。
シャクヤクの花びらが落ちてきたら、葉は残して花茎部分を切り取ってください。
種を残さないようにすべての花茎を切ることがポイントです。
シャクヤクの花が咲かない理由2:肥料を与えていない・少ない
シャクヤクの花が咲かない理由に、肥料を与えていない・少ないことが考えられます。
シャクヤクに肥料を与えるタイミングは以下の3回です。
- 花がら摘み後(お礼肥え)
- 10~11月
- 2月~3月(芽出し肥)
花がら摘み後に肥料を与えよう
花が咲いた後は、シャクヤクは体力を消耗している状態です。
「お花を咲かせてくれてありがとう」と、お礼肥えをしてください。
株元に油粕や緩効性化成肥料を与えて樹勢を整えましょう。
油粕の肥料としては、においの少ない超発酵油かすがおすすめ。酵母菌効果で土もよくなります。また、完熟発酵している稲わら馬ふん堆肥を株元の土と混ぜ合わせても効果的です。
10月~11月にも株元に肥料を与えよう
お礼肥えの後は、夏にシャクヤクは成熟期に入ります。
しかし、日本の夏は高温多湿なため、シャクヤクにとって生育が悪くなりやすい環境です。
地植え・鉢植え共になるべく涼しい環境作りをしましょう。
地植えでは寒冷紗で覆って日陰を作ったり、鉢植えでは日陰に移動したりします。
その後、10~11月にもなれば、お礼肥えの肥料も吸収されてしまうため、このタイミングで油粕や緩効性化成肥料を与えてください。
また、この時にシャクヤクの葉が青く茂っている場合は剪定しないようにしましょう。
青い葉は、まだ来年の栄養分を生産・蓄積できる証拠です。
株全体が、黄色く枯れこんできたら、株元から切り込みます。
2~3月に芽出しのための肥料を与えよう
シャクヤクは冬の間は、葉はすべて枯れるため地上部には何もありません。
気温が緩み暖かくなり始めると、新芽が出てきます。
その芽出しのために、2~3月の間に油粕や緩効性肥料を与えると、勢いのよい新芽が出てくるでしょう。
シャクヤクの花が咲かない理由3:水切れさせている
シャクヤクを水切れさせた経験がある場合は、花が咲かない可能性があります。
特に鉢植えでは、夏場に水切れしやすいので注意してください。
水切れはシャクヤクに限らず、植物に大きなダメージを与えます。
せっかく伸びていた根が枯れて、水や栄養が吸収できない場合は栄養を蓄えることができません。
また、水切れして根が傷むたびに新たに根を伸ばしていては、蓄えるべき栄養を使ってしまいます。
そのため、夏以外もですが、水切れがないように気を付けてください。
ただし、鉢植えの受け皿に常に水を溜めておくと根腐れの原因になるので、受け皿には水は溜めないようにしましょう。
シャクヤクの花が咲かない理由4:春の芽かきをしていない
芽出し肥によって新芽が伸びてきますが、芽数が増えすぎても問題です。
たくさん新芽が出てくると嬉しいですが、そのまま育ててしまうと枝葉で過密状態になります。
枝葉が多いほど、栄養が分散してしまい、立派な花が咲かない可能性が高いです。
そのため、新芽がある程度成長してきて混みあい始めたら、透かすように細い枝から切り取ってください。
この作業を芽かきと言います。
芽かきによって、栄養が集中するだけでなく日当たりや風通しも改善され、病害虫予防にも繋がります。
シャクヤクの花が小さくて悩んでいる方は、芽かきをしていない場合が多いです。
ぜひ剪定して枝の数を調整してください。
シャクヤクの花が咲かない理由5:株分けをしていない
シャクヤクの花が咲かない理由に、株分けをしていないことも関係します。
シャクヤクは宿根草であるため、地植えであれば基本的には植えっぱなしで毎年花が咲きます。
しかし、長年植えっぱなしにしておくと株が大きくなりすぎて、肥料をやっていても肥料不足になりやすいです。
また、株も衰えて花を咲かせるエネルギーも蓄えられなくなります。
シャクヤクの株を若返らせるためにも、地植えの株は6~7年ほどで株分けしてください。
シャクヤクの新芽を確認しながら株分けしますが、細かく分けすぎると花が咲かないので、少なくとも3~4芽付いた状態で株分けしましょう。
鉢植えの場合は、植えっぱなしにすると根詰まりするので、2~3年ごとに植え替えます。
しかし、鉢の大きさにもよるので、鉢底から根が出てきていたり、土の吸水が悪い場合も植え替えをしてください。
鉢植えも地植え同様に株が大きくなったら、株分けをするとよいでしょう。
株分けの際には、ヘラ付き熊手のような道具があると非常に便利です。
シャクヤクの花が咲かないことに関するよくある質問
ここでは、シャクヤクの花が咲かないことに関するよくある質問にお答えします。
- 切り花のシャクヤクが咲かないのはどうして?
- シャクヤクは何年で咲く?
切り花のシャクヤクが咲かないのはどうして?
切り花のシャクヤクが咲かない理由は「蕾(つぼみ)に蜜が付いている」場合が多いです。
シャクヤクは蕾が大きく成長できるまで蜜を出して、アリやハチなどをおびき寄せます。
アリやハチはシャクヤクの蕾を食害する害虫を退治してくれるわけです。
しかし、この蜜はベタベタしているので、かえって開花の邪魔になっている場合があります。
切り花の場合は根がないため、新たに開花のためのエネルギーを得ることができず開花しにくい状態です。
そのため、蕾についているベタベタする蜜を濡れたティッシュや布巾などで丁寧に取り除いてあげるとよいでしょう。
ベタベタがなくなると開花に大きなエネルギーを必要としないため、シャクヤクの花は開きやすくなります。
お花屋さんによっては、ディスプレイ前に丁寧に蜜を拭きとってくれている場合もあります。しかし、自然と蜜は出てくるので、蕾が閉じたままのシャクヤクの切り花を購入した場合は蜜に注意してください。
また、固すぎる蕾にも注意してください。
少し蕾が開きかけているくらいの蕾であれば確実に花が開いて、豪華なシャクヤクを楽しめます。
シャクヤクは何年で咲く?
シャクヤクの根の大きさによるので、正確に何年とは言えません。
根が充実していれば、購入したり譲ってもらったりした年や翌年に咲きます。
枝葉が茂るけど花が咲かない場合は、前述している花が咲かない理由が当てはまるかもしれません。
育て方を今一度見直して育てて、栄養を蓄えさせましょう。
まとめ
最後に
いかがでしたでしょうか。
シャクヤクの花が咲かない理由と対策を紹介しました。
シャクヤクの花は非常に柔らかい印象で美しいので、たなーはとても好きな花です。
切り花としても花束やアレンジメントにも活躍します。
そんなシャクヤクの花が咲かなかったら悲しいですよね。
鉢植えや地植えしている方は、株を充実させることを念頭において育ててくださいね。
切り花で蕾が咲かない方は、蕾から分泌される蜜を丁寧に拭きとりましょう。
最後におすすめのシャクヤクをご紹介。
柔らかく美しいピンク色が人気のかぐや姫。名前がぴったりで愛らしいですよ。オリエンタルゴールドは、華やかな黄色のシャクヤクです。豪華な花を楽しみたい方におすすめです。
それでは、シャクヤクを綺麗に咲かせて、良きグリーンライフを過ごしましょう。
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