こんにちは。
たなーです。
一年の終わりが近づくと年末やお正月の飾りつけに悩むことも多いのではないでしょうか。
お正月では、飾りつけとして千両や万両などが縁起の良い植物として欠かせません。
その用途は生け花やアレンジメントだけでなく、寄せ植えや和風庭園作りまで様々に活躍をします。
そのため、多くのご家庭でもお庭に植えたり鉢植えとして育てたりしているのではないでしょうか。
ところが、その縁起木の千両を植えてみたけど、千両の実がつかないことで悩んでいる方も多いと聞きました。

千両の実がつかないのはなぜ?
そこで、
この記事を読むことで以下のことがわかります。
それでは、早速お話ししましょう。
千両の実がつかない5つの原因
千両の実がつかない5つの原因は以下の通りです。
- 開花期の大雨
- 日当たり
- 極端な乾燥
- 寒さ
- 肥料の与えすぎ
これらの原因に対して対策して育てることで、「千両の実がつかないのはなぜ?」が解決します。
それでは、順を追ってお話しします。
千両の実がつかない原因とその対策1:開花期の大雨
千両の開花期は6~7月のため、梅雨の時期と重なります。
千両は茎の先端に黄緑色の小花を付けますが、この小花には花弁がなく目立ちません。
花弁もないため、受粉時期に雨が多いと花粉が簡単に流されてしまいます。
その結果、受粉できずに実がつかないというわけです。
鉢植えの場合は、開花期には雨に当たらない場所で管理することが重要なポイント。
地植えの場合は、常緑樹の下に植えつける必要があります。
本来、千両は常緑樹の下など一年を通して、直射日光の当たりにくい明るい日陰や半日陰の場所に自生している植物です。
したがって、千両を地植えする場合は植栽計画として常緑樹の根元付近に植えると良く育ちます。
千両の実がつかない原因とその対策2:日当たり
実がつかない原因である開花期の大雨でもお話ししましたが、千両は明るい日陰~半日陰の場所を好みます。
しかし、暗い日陰では日当たり不足で花や実の付き方に悪影響です。
とはいえ夏の直射日光が当たると、葉焼けを起こして見栄えが悪くなるだけでなく、実が色づく前に落ちてしまうことも。
鉢植えの場合は、一年を通して半日陰の場所で管理して下さい。
地植えの場合は、周囲の庭木を剪定して暗すぎない半日陰になるように工夫しましょう。
千両の実がつかない原因とその対策3:極端な乾燥
千両の根はあまり深くに張らないので、乾燥に弱い傾向があります。
そのため、実がついている時期に乾燥を経験させると落果することがほとんど。
特に、鉢植えでは乾燥による落果が顕著です。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいにしっかりと水やりをしてください。
特に夏の高温期(高温障害も含め)と冬に極端に乾燥させないことが重要なポイントになります。
地植えの場合も、雨の降らない夏の高温期(高温障害も含め)や冬は気を付けておきましょう。
千両の実がつかない原因とその対策4:寒さ
千両の原産地は日本以外に、朝鮮半島や台湾、インド、マレーシアなどです。
日本では関東以西に自生しています。
つまり、暖かい地域に自生する植物なので、関東以北の寒冷地では鉢植えにして冬は霜雪や寒風が当たらない場所への移動が必要です。
特に乾いた寒風は花芽や実を枯らしてしまうことがあり、実がつかなかったり色づく前に枯れたりする原因となります。
したがって、鉢植えは霜雪や寒風が避けられる場所に移動したり不識布をしたりして対策しましょう。
特に寒冷地で必要な対策です。
寒冷地では、地植えに不向きな植物なので植栽計画の時点で地植えしないようにしてください。
温暖地での地植えはあまり心配はいりませんが、急な寒波には不識布やビニールなどを被せて対策をするなどの対策を考えておきましょう。
千両の実がつかない原因とその対策5:肥料のやりすぎ
千両を育てるにあたって、肥料はほとんど必要ありません。
鉢植え、地植えどちらもです。
ただし、手に入れた苗が小さく貧弱な場合は、5~6月に緩効性肥料の置き肥を与えると生育が良くなります。
与える置き肥は、通常の草花や山野草用の肥料で問題ありません。
油粕などのチッソ(N)の多い肥料を施すと、葉ばかり茂り花が咲きにくくなります。
結果として、実がつかなくなるので注意してください。


チッソ(N)は葉を茂らせる栄養素。そのため花の栄養素であるリン(P)や根を育てるカリ(K)などが多い肥料またはバランスの良い緩効性肥料を少量与えるだけで十分です。
5~6月に与えた後は、置き肥を取り除いておくと安心です。
緩効性肥料によっては、3か月以上効果があるものも多くあるので注意しておきましょう。
まとめ
最後に
いかがでしょうか。
千両の実がつかないのはなぜ?という悩みを解決するために原因と対策についてお話しさせていただきました。
洋風のお家ではあまり見なくなった千両ですが、冬の寄せ植えやお正月の飾りつけでは大活躍しています。
可愛い赤い実はアイキャッチにもなりますし、「千両」というお金を表す言葉は縁起が良いですよね。
たなーの実家にも千両は植えてあります。
確かに半日陰の場所で毎年綺麗に育って、お正月に飾られていました。
それでは、「千両の実がつかない」を解決して良きグリーンライフを過ごしましょう。

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